平成27年度新入部員初出動!
2015.4.19
 
 今年度、新入部員が入るかどうか、かなり心配していた。が、入った!嬉しい。

 去年も同じ心配をしていた。去年はいきなり女子部員が入りびっくりした。そして、今年も新入部員1号は女子部員だった。またまたびっくり!

 男子でさえ虫が怖い子が多いこの時代に去年も今年も女子部員が入部である。やっぱり女性の方が強い時代になってきたんだろうか?

 何はともあれ、新入部員Yさんを迎え、今日の活動となった。

 木古内に住んでいる新入部員Yさんは汽車で函館方面まで来ることになったが、副部長になったMさんの家の近くに久根別駅があるので、全員で久根別駅に集合して活動をすることにした。

 時間通りに汽車が到着して、長靴をはいたYさんが降りてきた。

 部長、副部長ともYさんに会うのは初めて。久根別駅で自己紹介等を簡単にして、水無の林道に向かった。

 Yさんはクモが好きだと言っていた。が、その他の昆虫などにも興味があるというので、今後どうなって行くか楽しみ。とりあえず、生物部で一番のメインにしている蝶の観察から彼女の生物部員としての活動がスタートする。

 水無の林道に向かう途中、桜が咲いていた。4月19日である。例年ならゴールデンウイークに間に合うかどうかと言う所なのに、やはり今年は暖かいようだ。これならゴールデンウイークにはもう散っちゃうかも。

サクラ

道南虫の会Hさんより、ウメだという指摘がありました。間違ってごめんなさい!


 先週の日曜日に部長と二人で水無の林道に来た時にはスギタニルリシジミ、エゾスジグロシロチョウ、越冬のシータテハやクジャクチョウが飛んでいたので、それらの蝶を観察することにした。

 天候は良かったがちょっと風が強かった。

 先週に比べて越冬タテハの数は少なかったが、その分スギタニルリシジミはたくさん飛んでいた。網で採集したり写真を撮ったり。

スギタニルリシジミの真正面からの写真。毛が多い


スギタニルリシジミ

 運よく、羽を開いている姿を観察することが出来た。やはり、ただのルリシジミと比べるとちょっとくすんだ瑠璃色だ。

スギタニルリシジミが羽を開いたところ

 ニリンソウ、カタクリ、エゾエンゴサクなどの春の花も見ることが出来た。昨年、Mさんにかなり教えたのだが、「はいこれ何ていう花?」と聞くと、けっこう忘れちゃっていた・・・。

カタクリの花

 みんなで林道を歩きながら蝶やツチハンミョウ、カエルやサンショウウオの卵を観察。プラプラ歩きながら春の自然観察を行った。

みんなで林道を歩く

 新入部員Yさんはデジカメを持って来ていたので、スギタニルリシジミの撮影にも挑戦。小さい蝶なのでピントが合わず苦労していた。これからたくさんの蝶に出会い、いっぱい写真を撮ってほしい。

 網で蝶の採集もしたし、見せたかった蝶のうち、クジャクチョウ以外を見てもらう事もできた。

スギタニルリシジミの撮影に挑戦するYさん

 11時少し前まで水無の林道で採集、撮影を行った。Yさんに「楽しい?」と聞いたら「楽しいです」と答えてくれたので一安心。学校では大人しい印象だったが、今日はたくさん笑っていたし、色々お喋りもしたのでちょっと最初の印象とは違っていた。これなら先輩たちとも仲良く活動できそうだなと思い、よかった。

 蝶や他の虫にも抵抗感が無いようだ。

 11時頃に水無の林道を出発し、中野ダム方面に向かった。ここで対馬先生と落ち合う予定。

 11時半に待ち合わせの予定だったが、10分くらい前に到着したので先に林道に入ることにした。しかしすぐに対馬先生も到着。道南虫の会のHさんと一緒に登場した。

 林道を歩きながら蝶探し。結果からいうと水無の方が多かった。ちょっと曇りだしていたのも蝶が少ない理由だと思う。でも、ここでクジャクチョウを採集し、Yさんに見てもらうことが出来た。今日見せたかった蝶はとりあえず全部見せることが出来た。

 対馬先生とMさんはギョウジャニンニクを採りたいからと別行動。自分と部長、Yさん、道南虫の会Hさんと4人で林道を歩いた。虫の会のHさんと部長はかなり色々話しているようだった。

カナヘビと部長

 Yさんに「ギョウジャニンニクはいらないの?」と尋ねると、「汽車の中で臭くなるからお母さんとおばあちゃんに持ってくるなと言われた」と言っていた。でもちゃんとビニールでくるめば臭くないので、自分が採った数本と対馬先生が採ったのを少しもらって、持って帰らせることにした。どのように食べるか、もしくは「いらない」と捨てられるかは自由である。

 まだまだ春先という事で見れた蝶の種類は少ないが、スギタニルリシジミを少し採集してきたので標本作りをしようと思う。今年から少し採集をして、道南に生息する蝶の標本を作ろうかなと。セセリの標本づくりは嫌いなんだけど・・。

 実はこの後も新入部員が入りそうな気配がある。去年より賑やかな生物部になるかもしれない。