第2回アサギマダラ探し
2015.6.7


 本日は第2回アサギマダラ探しという事で、対馬先生、1年生部員のYさん、自分の3人で松前方面に向かう事になった。

 対馬先生が5時半に自分の家に迎えに来てくれて出発し、6時くらいにYさんと待ち合わせをして松前方面へ。

 Yさん、知内より西側(福島や松前方面)に行ったことが無いという。

 車はどんどん西に向かい、水田には水が引かれ、イネが植えられているようだった。水面に山が鏡のように映っていたので走る車の中から撮影した。

水田が鏡のよう

 アサギマダラ探しコースは第1回と同じように、館浜、大安在の海岸。まずは松前町館浜の海岸に到着した。この前は見えなかった小島がとてもはっきりと見えていた。

小島

 アサギマダラが吸蜜に来るスナビキソウは、前回はまだ早い感じだったけど、今回は少し遅い感じ。前回から今回にかけてピークを迎えていたようだ。

 奥尻島はじめ、少しずつ目撃情報も出てきていたので期待したが、ここにはアサギマダラの姿は無かった。少しの時間待ってみたがダメ。

アサギマダラを待つ対馬先生


アサギマダラを探すYさん

 スナビキソウは独特の花の香りがあり、その香りに引き寄せられる。Yさんは自分で匂いを嗅いでみて、スナビキソウの香りを確認していた。

スナビキソウのにおいを確認するYさん

 すぐにここは諦めて、上ノ国町の大安在に向かった。スナビキソウの花は咲いているか気になったが、やっぱりピークを過ぎているような感じ。咲いているには咲いているけど・・・。

 数年前にたくさんのアサギマダラがいたというポイントのスナビキソウもポツポツ咲いている感じで、とてもアサギマダラを引き付ける強さは感じられず、当然アサギマダラを見つけることは出来なかった。

過去にアサギマダラがたくさんいたポイント

 大安在でアサギマダラが見られない時の恒例、平べったい石探しもした。

平べったい石がゴロゴロ落ちている海岸

 気を取り直して上ノ国町石崎のゴマダラチョウポイントへ。昨年は楽しい思い出を作る事が出来たこのポイントだが、ちょっとゴマダラチョウの時期には早いかな?と思いつつ確認のためにやってきた。

 しかし、ゴマダラチョウどころか、他にも1頭の蝶も飛んでいない感じで、どうにもならなかった。

ゴマダラチョウのポイントで。食樹のエノキを背景に対馬先生の車を撮影

 全然ダメなので、もう一度大安在のポイントに向かった。対馬先生は一人で、自分はYさんと別れて探したが、見つけたのはツバメの巣くらい。ヒナの鳴き声は聞こえなかったので、まだ卵なんだろうか??

ツバメの巣

 アサギマダラも全然見つからないので、漂着したと思われるロープを撮影。こういうコチャコチャしたのを見ると絵に描きたくなる。

漂着したロープ

 大安在の海岸には釣り人が数人いた。ルアーで何か魚を釣ってるみたい。アメマスとかなのかな?

スナビキソウと奥には釣り人

 結局海岸でアサギマダラを見ることは出来なかった。去年函館に転勤してきてから何度松前方面の海岸に来るアサギマダラを探しに来たかわからないが、自分はまだ一度もそういう光景を見たことが無い。

 最後、上ノ国町の苫符林道で蝶探しをしようという事になったが、その前に恒例の上ノ国八幡宮に立ち寄って、宮司さんに挨拶した。

上ノ国八幡宮の鳥居をくぐった所から海側を撮影

 宮司さんに挨拶し、また色々お話を聞いたりした。ここにあるエノキの木について、どこにその木があるのか、対馬先生と指をさしながら話しているのを見ていて、なんかとても面白かった。

指をさしてエノキの木を確認

 八幡宮を出発し、苫符林道へ。シャクに引き寄せられるアサギマダラを期待したが、シャクの花ももう終わりかけのような感じ。これじゃぁアサギマダラは期待できないか・・・。

 そして、この林道でも蝶の数は少なく感じた。特に、この時期たくさん見られるはずの黒いアゲハ類は1頭も見ることが出来なかった。何でだろう??

アカタテハ

 イトトンボみたいのがけっこう見られる時期になってきたようだ。種類は全然わからないけど、Yさんが採集したので撮影してみた。こういうトンボ類の種類を判別するとき、どのように写真を撮ればそのトンボの特徴がわかる写真になるのか?
 よくわからなかったので、持つ場所を色々変えながら撮影した。

トンボ


トンボ

 蝶の種類や数は少なかったが、エゾスジグロシロチョウ、キマダラヒカゲ、クロヒカゲ、キベリタテハ、シータテハ、コミスジ、アカタテハ、サカハチチョウ、ルリシジミ、ツバメシジミ、トラフシジミあたりを確認することが出来た。特にコミスジはけっこう数が多かったように思う。でもやっぱりこの時期に見られる蝶の種類としては少ないんじゃないかな?

トラフシジミ。青い色が綺麗!

 ドクガの幼虫が多かったり、オオスズメバチが自分の所に飛んできたりということもあったが、林道を歩きながら、少ないけど蝶の観察が出来て楽しかった。やっぱり蝶がいないと始まらないから。

 チョウ以外の昆虫も色々見られたが、大きい蛾とかクモとか、「もしかしたら新種かもしれないから撮っておけ」と対馬先生に言われ撮影した。



クモ。ダニのでかいのみたいだったので、ダニグモと勝手に名付けた。

 ここで今日の調査は終了となった。上ノ国〜自分の自宅までは、私が対馬先生の車を運転して帰った。対馬先生は前回同様助手席でウトウト。Yさんも移動中睡魔に襲われていたようだった。やはり朝早いとどうしても眠くなるみたい。でも自分は全然眠くならなかった。

 いつになったら海岸に飛んでくるアサギマダラを見ることが出来るんだろう??

 今日は特別成果は無く、また予想外の面白い出来事も起こらなかった。が、そんな日もあって当然だし、こういう感じの残念賞的な日があるからこそ、何か特別面白い事があったら尚更面白く感じるのだろう。だから、天気が良くて気持ちよく調査が出来た事だけでも良しとしよう。