ウラクロシジミ確認失敗
2015.7.4


 今日は1年生部員4人と自分の合わせて5人で、ウラクロシジミの成虫を探しに行くとこにした。

 学校で待ち合わせたJ君がいきなり遅刻・・・・。前回に続き2回目。本人も反省していたが、これはいけない。

 今回向かったのは春に対馬先生と山下君、安井さんと行き、卵を見つけたウラクロシジミのポイント。南茅部だ。

 卵を見つけたのは早春で、今はもう初夏。成虫の発生には少し早いかもしれないなと思いつつ、見つけられたらきっと綺麗な成虫が見られるのではないかと思った。ただ、早春なら行きやすいが、今日の場所はきっと草木が生い茂り、行くのがちょっと大変かなと思った。だけどウラクロシジミを見るためには行かなければならない。

自分たちで道を作りながら沢に降りる部員達


長靴が似合うYさん

 車を止めた所から沢まで降り、川を登って行く感じ。長靴があれば十分歩ける感じだった。途中、大きめの魚を発見したりしながら早春にウラクロシジミの卵を見つけたマンサクの木を探す。

 だけどやっぱり木々の葉が生い茂り、どれがマンサクだかよくわからない感じであった。早春に来た時には夏のためにとポイントの所に目印を付けておいたので、それを探しながら。そしてその目印を発見した。

早春に付けておいた目印

 今朝は出発も早く、ここに到着した時間も早かった。狙いとしては下草に降りているウラクロシジミを見つけて撮影することだったので、部員達にも下草を探させた。当然自分も探したが見つからない。そこで今度は網の柄などを使って木を叩き、ウラクロシジミが飛び出さないかと言う作戦に出た。だけど木を叩いてもウラクロシジミは出てこなかった。

 木を叩くと蛾が飛んだりするが、その中で「何か飛びました!」と部員が言ったので、「どら!」と言うと、「あの辺です」と部員が指差す。もしかしてウラクロシジミか!?と思い、カメラを向けると、残念ながらコチャバネセセリであった。

コチャバネセセリ

 網の柄で叩いても飛び出さないので、更に広範囲に木を揺らしたいと思い、木の樹に石を投げつけたり。そのうちなんだか石投げ合戦みたいになってきてしまった。見事命中すると「イェ〜イ!」みたいな感じ。

 そうじゃないでしょ!樹に石を当てるのが目的じゃないんだよ!石を当てた結果、ウラクロシジミが飛び出すかもしれないという目的なんだよ!!と思いつつ、部員が石を当てると「お〜!すげ〜!!」とか言っている自分がいた。

 かなり粘って探したが見つからず、「いないな・・」という気持ちが強くなってきた。
 部員達に水をかけて遊んでみたら反撃されてベチョベチョになった。

 YさんとW君は二人して魚探しをしだした。さっき見つけた大きめの魚を捕獲したいようだ。だけど、そう簡単に捕まるもんじゃないでしょ。

二人で魚を探すYさんとW君

 N君は、浅いと思ったところにずっぽりはまって、長靴の中をベチョベチョにしていた。

びしょぬれになったN君

 J君は石を積んで遊んでいた。何の意味があるのかわからないが、「来年来た時もこのまま残っているかな?」って。そんなわけないでしょ!

J君が積んだ石

 もう諦めることにして戻ることにした。川を下り、降りてきた地点からまた登って同じところを帰る。最初に下ってきたときに、W君がロープを木に括り付けてくれていた。このロープのおかげで川から出て登るのがとても楽だった。W君、ナイス!!

W君が設置してくれていたロープを伝って登って行く部員達


このような道なき道を進む。
イタドリとかが多くて、完全に背丈以上!

 ウラクロシジミが見られなくて残念であったが、気を取り直して今度は鉄山に行くことにした。アサギマダラの幼虫確認も兼ねて。

 ただ、天候が少し悪くなってきており心配だった。蝶の姿は少なかった。そしてショックなことが。なんと、これまでずっと観察し続けていたアサギマダラの幼虫が姿を消してしまったのである。イケマの葉っぱに網をかぶせ、逃げたり食べられたりしないようにしていたのに!
 付近を探したけどやっぱり見つけることが出来ず、卵から観察していたアサギマダラの成長記録は未完成のまま実験終了となってしまった。

YさんとW君、二人で歩きながら蝶探し

 そのうちポツリと雨が振りだしたと思ったら、結構すごい雨になってしまった。車に戻るのにもかなり濡れそうだったので、林道の上に木の葉がせり出している所でちょっと雨宿りをした。

雨宿りをする部員達

 雨宿りをしつつ車に戻り、今日の活動はこれで終了かなと思った。しかし鉄山の林道を後にして函館市街地方面に向かっていると、なんだか天候が回復してきた。自分は以前ヒメシロチョウを観察した場所に夏型が出ているか確認したいという事もあり、部員達に相談したら「行きたい」と言う。今日は朝から活動しているが成果らしいものもないし、行ってみようという事になったのだが、その前に海でビーチグラス探しもすることにした。まずはビーチグラス探しのため、海に行った。

 この場所も以前たくさんのビーチグラスを拾った場所で、この場所の他でも何か所かで探したことがあるのだが、ここの場所が数も一番多いし、良質のビーチグラスがたくさん見られるようだ。

みんなでビーチグラス探し


ビーチグラス

 J君は足だけ海に入っていたがビーチグラスを全然探さない。YさんとW君は二人でテクテク歩きながらビーチグラス探し。一体何を話しているんだろう?

ビーチグラスを探すW君とYさん

 5人で探したので、結構な数のビーチグラスを拾うことが出来た。天候が完全に回復してピーカンになっていたので、ヒメシロチョウのポイントに向かう事にした。

 どうかな?いるかな?と思ったが、結果的にはヒメシロチョウの夏型を確認することが出来た。ただし、数は少ない。まだ出始めなのかな?

 Yさんか誰かがトンボを捕まえたので、コンデジのスーパーマクロで撮影してみた。

トンボの眼(アップ)


トンボの口(アップ)

トンボの羽(アップ)
ステンドクラスみたいだし、ワンポイントの赤やオレンジ色が綺麗!

 Yさんのリュックの肩の所にトンボを止めて撮影してみた。

Yさんとトンボ

 ヒメシロチョウやエゾスジグロシロチョウの夏型に、ヒメシジミやカバイロシジミなどを見つけることが出来た。

 部員達がアリジゴクを見つけた。けっこうな数のアリジゴクがあって、中に落ちているゾウムシみたいのを捕獲しようと必死になっていた。ゾウムシみたいのも食べられるまいと思い、必死に逃げていた。

アリジゴクに掴まれたゾウムシみたいの


アリジゴク

 また、なんかのスズメバチが巣を作っていて、一匹だけ成虫が巣の所にいた。六角形の模様の中を見ると、幼虫がうごめいていた。成虫は餌を運んでいるのかな?

ハチと幼虫

 草原性の蝶を中心にまずまず蝶の調査をすることが出来たが、朝が早く疲れてきたのか、Yさんは蝶を走って追いかけ逃げられ、しゃがんで落ち込んでいた。

蝶に逃げられ落ち込む(疲れ切る?)Yさん

 朝からずっと活動して自分も部員達も疲れてきたので、今日の活動はここで終わることにした。最大の目的であったウラクロシジミは発見できず。去年も何度かチャレンジしたが失敗。なかなか難しい!でも明日もウラクロシジミ捜索に行く予定である!