横津岳山頂でアサギマダラ探し
2015.7.30

 今日は道南虫の会の安井さんと部長、YさんとW君と私で横津岳山頂にアサギマダラ探しに行くことにした。時期は少し早いかもしれないけど、もしかしたら今年道南で羽化したアサギマダラが山頂に吹き上げられてくるかもしれない。

 ばんだい号慰霊碑の駐車場で安井さんと待ち合わせ、そこから歩いて山頂に向かった。アサギマダラだけではなく、他の蝶に関してもどんなものが見られるか調査を行う。

 網を持って蝶を探しながら山頂に向かうが、ヒメキマダラヒカゲが多い印象。とりあえず採集させて確認しながら歩くが、Yさんが道路脇に落ちた。落ちたと言ってもちょっとだけなので部長が助け上げていた。

Yさんを助ける部長(手前は安井さん)

 歩いているとミドリシジミ類と思われる蝶を発見。どうやらフジミドリシジミのようだ。このまえ島牧まで行ってやっと見つけたフジミドリシジミだが、横津の山頂にも吹き上げられてくるという話は何度も聞いていた。だけど島牧まで1泊で行ってやっと撮影したフジミドリシジミが自宅から数十分の横津岳山頂で本当に見られるとは。ただ、吹き上げられてくるのはもうボロになっているものが多いらしく、今見つけたものも確かにかなり擦れている個体だった。

フジミドリシジミ
 
 咲いている花にはハエやらアブやらハチやらよくわからない甲虫やらがたくさん来ていた。

ランチバイキング?

 40分ほどで山頂に到着したが、アサギマダラの姿は見られなかった。だけどコヒオドシやキアゲハなど、それなりに蝶の姿は見られたので部員達に採集させてみた。ただ、動きが早く苦戦していたようだ。

蝶を探す部長とYさん


蝶を探すW君

 結局アサギマダラを見つけることは出来なかったが、標高が1167mの横津岳山頂は結構涼しかった。

 帰りがけにエルタテハを発見。自分だけ少し遅れて歩いていたのでとりあえず写真を1枚撮ったら飛んでしまった。
 「エルタテハいたぞ!」と部員達や安井さんを呼んだが、けっこうなスピードでどっかに飛んで行ってしまい、きちんと確認できたのは自分だけだった。ここ数年、函館付近でもエルタテハが増えてきているようだ。自分が高校生の時は全く見ることが出来なかった蝶だ。

エルタテハ(証拠写真)


クジャクチョウ

 もしかしたらキベリタテハを見ることが出来るかもしれないと思ったが1頭も見られなかった。まだ少し時期が早いのかもしれない。

 駐車場まで戻り安井さんとは別れた。安井さんが先に車で戻って行ったが、1合目位の場所で止まっていた。何かと思ったら、コムラサキがたくさん飛んでいると教えてくれたので、部員達に観察させようと思い採集させた。見る角度によって異なる紫色の輝きに感動していたようだが、超普通種である。

 アサギマダラは見られなかったがそれなりに良い調査をすることが出来た。