対馬先生宅と東山
2015.8.3

 私は北海道の蝶の生態写真を全種類撮影するのを目標にしているが、撮影が難しい種以外でも、案外ろくな写真が無い種類がいくつかあり、その中の一つがナミアゲハだ。

 十勝にいた頃には全く見ることが出来なかったが、道南では超普通種で、しかも市街地に多い。そういう事もあり、対馬先生宅には時期になると多くのナミアゲハがやってくるので、撮影に挑戦しようということになった。

 対馬先生宅にはナミアゲハの食樹であるサンショウやキハダ、蝶がたくさんやってくるブッドレアという植物などがある。

 対馬先生宅に行くと、何種類かの蝶たちが庭を飛び回っていた。

ウラギンスジヒョウモン


コキマダラセセリ

 対馬先生宅で一番多く見られたのはオオモンシロチョウだったが、交尾しているやつがいたので撮影した。

オオモンシロチョウの交尾

 アカタテハはこれまでの活動記録でも何度か書いたが、高校時代には少ない印象を持っていた。だけど今では山に行っても市街地でもたくさん見かけられるようになった。減少する蝶もいれば増えていく蝶もいて、生態系と言うのは止まってるわけではないんだなと実感させられる。

アカタテハ

 肝心のナミアゲハだが、いるにはいるんだけど、飛び回っていてなかなか撮影できない。これまで何枚か撮影したことがあるが、それも対馬先生宅でブッドレアに来ている個体の写真だ。

 でも今日はユリみたいな花に吸蜜に来たところを撮影することが出来た

ナミアゲハ

 対馬先生宅の庭である程度撮影し、ちょっと近場に蝶の観察に行くことにした。自分は以前、東山でゴマシジミを撮影したことがあったので、また撮影したいと思った。もしうまく撮影できなくてもちょっとだけ採集したいと思い、二人で東山に向かった。

 東山にはゴルフ場があり、その駐車場近辺でゴマシジミを見つけた記憶があったのでそこに向かう事にしたのだが、途中、以前ワラビ採りをした所で車を止め、何かいないか観察した。そしたら対馬先生が遠くにオレンジのシジミを見つけた。
 過去の経験から、アカシジミかウラナミアカシジミのどちらかかな?と思ったのだが、遠すぎてよくわからない。そこで望遠レンズを使って撮影し、拡大して種類の確認をしたら、それはムモンアカシジミであった。

 ムモンアカシジミも自分はまともな写真が1枚も無かったので、望遠レンズを駆使してなんとか撮影することが出来た。

ムモンアカシジミ

 もうちょっと近寄ってくれればうれしいんだけど、クリに来たムモンアカシジミを撮影することが出来た。

 ゴルフ場の駐車場では目的のゴマシジミは1頭も見られず。

 ナミアゲハとムモンアカシジミ、この2種はまともな写真があまり無い種だったので、短時間の活動であったが成果を得ることが出来た。ゴマシジミはまた今度チャレンジしようと思った。