横津岳ときじひき高原でアサギマダラ探し
2015.8.5

 今年の春に本州以南から渡ってきたアサギマダラは道南で卵を産む。その卵がそろそろ成虫になる時期を迎えた。成虫は避暑のためか、一度付近の山の山頂に行くらしい。そこで、アサギマダラにマーキングをするために横津岳の山頂に行くことにした。

 天気は良いが風がとても強かった。

横津岳山頂から見た駒ケ岳


横津岳山頂から見た大沼と小沼


 横津岳山頂は標高1167mで、道南では一番高い山だ。ちなみに駒ケ岳は1131m、函館市最高峰の袴腰岳は1108mで、いずれも1100m台と標高が似ている。

 横津岳山頂には航空のためのレーダーがあり、今はペンキ塗りの工事をしているようだった。

横津岳山頂のレーダー施設

 肝心のアサギマダラはそんなに見られなかった。でも景色もいいし、強い風もレーダーの後ろ側に回ればそんなに吹いてこない。

 

横津岳山頂から見た大野平野(新幹線の線路が見える)


安井さん


 今日は道南虫の会の安井さんも一緒だった。しばらくして風が少しおさまり、今日1頭目のアサギマダラは安井さんが発見した。

 「お〜、アサギ来たぞ〜・・・」と騒ぐわけでもなく平然と言っていたので、振り返るとアサギマダラが飛んでいた。南茅部方向から吹き上げられてきたもののようだが逃げられた。

 今日は5,6頭のアサギマダラを目撃し、対馬先生が1頭採集した。今年函館での1頭目だ。採集したアサギマダラはマーキングして逃がした。さて、このアサギマダラは本州以南に南下して再捕獲されるだろうか?

 自分はアサギマダラを探しつつも今日の活動報告に蝶の写真が無いなと思い、山頂のキアゲハの写真を撮影した。

キアゲハ


色々話しながらアサギマダラを待つ安井さんと対馬先生

 アサギマダラが見られなくなり、それでもしばらく粘ったが、安井さんとは解散することになった。自分と対馬先生はきじひき高原にアサギマダラを探しに行くことにした。多分いないだろうなぁ〜と思いつつ、事前の確認も含めて。

 きじひき山の山頂は標高600m台で、横津岳に比べてかなり低く、気温もかなり高くて暑かった。山頂で牛が放牧されていた。

放牧されている牛

 きじひき山の山頂から横津岳の山頂方面を見てみた。空気の透明度が低くて見えずらいが、さっきまであそこの山頂にいたんだなぁ〜と思うと面白い。

きじひき山から横津岳山頂を望む

 テレビ局のものなど、レーダーなのかアンテナなのかよくわからないが、たくさんの施設があった。

宇宙人と交信できそう

 このアンテナみたいな施設の方まで歩き、何かいないか探したらクワガタのメスを見つけた。背中に筋があるからスジクワガタなんだろうか?
 よくわからないがとても小さいメスだった。

クワガタの♀

 きじひき高原にはベニヒカゲが生息しているという。対馬先生はかなり前だが採集したことがあるというので、道南のベニヒカゲを撮影したいと思い案内してもらう事にした。

 だが、環境が変わっており、以前は草原のような場所だったポイントもかなり丈の長い植物が多く、ベニヒカゲを見つけることは出来なかった。

スジグロシロチョウ

 今の時期、横津岳の方でもここでもヒメキマダラヒカゲがかなりたくさん発生している。この蝶、一見地味なので、どうもきちんと撮影する気になれずにいた。だから、写真はあるけど綺麗なまともな写真は少ないなと思い、撮影した。

ヒメキマダラヒカゲ

 対馬先生はヨツバヒヨドリにかなりの数のヒョウモンが来ているのを見つけて熱心に撮影していた。

撮影する対馬先生

 随分と熱心に撮影しているので、自分は先に車を止めている所に戻った。
 しばらくして対馬先生が帰ってきたがどうやら転んだらしく、ジーパンが破け、そこの所の足から血が出ていた。

きじひき高原から見た大沼と小沼

 天候もよく気温も高く、汗もかいて楽しい調査が出来た。