アサギマダラ捜索日和??
2015.8.9


 結構前の話になるが、職場の飲み会の時に近くにいた同僚の若い女性の先生(Kさんと書く)が、どうもアサギマダラのマーキングなどに興味がありそうだったので、「機会があれば誘います」と言っていた。そして今日、Kさんを誘って横津岳にアサギマダラ探しに行く事になった。部員2名も同行

 部長は私の家まで自転車で。KさんとJ君とは学校で待ち合わせ。対馬先生とは横津岳の慰霊碑前で待ち合わせをした。

 慰霊碑前に到着し、みんなで対馬先生の車に乗り換えて山頂に向かう。自分は健康のために歩いて行く事にした。もしかしたら途中でアサギマダラが見られるかもしれないし。

 部長は「僕は走って登ります!」と。考えられない・・・。
 

慰霊碑前のゲートにて

 函館を出発するときや、慰霊碑に向かう途中まで天候は曇りだった。標高が上がるにつれて霧っぽい場所もあって、もしかして天候が悪くてダメかなと思っていたのだが、山頂付近は雲の上だった。これまで何度横津岳の頂上に行ったかわからないが、こんな雲海の上は初めて。とても綺麗で天候も抜群。風邪もそんなに吹いていないし、アサギマダラ日和と言えそうだ。

雲海

 テクテク歩きながら山頂を目指す。道路上にコヒオドシが止まっていたので撮影することが出来た。道南ではまずまず珍しい蝶と言えそうだが、横津岳山頂付近では数が多い。

コヒオドシ

 振り返ると歩いてきた道。そしてその向こうには雲海。車でビューンって走って行けば雲海にジャンプできそうな感じに見えた。
 銀河鉄道999が地球を飛び立つ線路を思い出した。

雲海に向かってジャンプできそうな道路

 頂上に到着。当然みんなすでに到着しており、自分が最後。頂上からは360度雲海の景色が見られた。雲海の向こうに駒ケ岳も綺麗に見ることが出来た。

駒ケ岳(1131m)

 今日誘ったKさん。職場で話す事はあまりない。職員室が違うし仕事上の接点もあまり無いからだ。だけど、春先の飲み会で話した時に生物部の活動に興味を持っているように感じたので、「6月頃にミヤマカラスアゲハがたくさん見られる時期になったら集団で吸水するので迫力があるから誘います」と言っていた。
 しかし、今年の春は何故か黒いアゲハに見放され、ほとんど目撃することが出来なかったので、誘う事すらできなかった。だけど数日前、ホタルを見に誘うことが出来た。

 ホタルが発生しているかどうかは事前に妻と確認に行っていた。妻は「若い女の人をあんた一人でこんな暗がりに連れて来たらダメ」と言われた。だけどもう約束した後だったので「絶対に連れてくる」と言い返した。
 たくさんのホタルを見てもらうことが出来た。
 その時に、8月に入ったらアサギマダラのマーキング活動を横津岳でするので、見に来ませんかと誘っていたのだが、今日連れてくることが出来た。
 函館出身の方ではなく、こんな山に来ることも無いらしい。

 

日傘をさして南茅部方面を見ているKさん。どっかのマダムみたい

 そもそも自分がKさんを誘いたくなったのは、Kさんがあまり昆虫などに対して嫌いな気持ちを持っていなさそうだという事がわかったからだ。大体女の人は虫が嫌いで、見るのも嫌、自分の体にくっついたらパニックになる。そんな人を誘うはずもない。
 アサギマダラのマーキングってどうやるの?とか、生物部ってどんな活動をしているの?とか色々聞かれたので、じゃぁ見に来てください!って感じで誘ったのだ。

 まぁだけど、横津の山頂で日傘をさして眺めている人も珍しい光景だなと思った。

皆でアサギマダラを探す

 今日はたくさんのアサギマダラに出会えると思っていた。が、予想は外れ、数頭のアサギマダラしか目撃できなかった。しかも自分は1頭も目撃できない。
 ちょっと暇になってきたので、Kさんを誘って散歩と言うか、ちょっと近くにある建物まで行く事にした。歩きながらたわいもない話をしたが、こちら側でもアサギマダラを見つけることは出来なかった。残念。

Kさんと散歩した場所から頂上を撮影

 頂上に戻りしばらく粘ったが、何故かアサギマダラは姿を見せてくれなかった。諦めてスキー場付近まで戻るとヨツバヒヨドリから1頭のアサギマダラが飛び出してきたようだ。が、自分は見ることが出来なかった。Kさんはその姿を確認できたようだったので良かった。

 朝から帰るまで自分は1頭も目撃できず。全員で5頭位の目撃だったようだ。Kさんには是非アサギマダラを採集してマーキングしてほしかったんだけど、こればかりは自然相手なので絶対という事は断言できず、今日はあまりアサギマダラが見られる日ではなかったようだ。残念!

 かなり期待できる条件だったのに、予想をはるかに下回る目撃しかできなかった。自分たちがわからないアサギマダラの生態がまだまだあるのかもしれない。