5分間のアサギマダラ祭り
2015.8.10

 今日はW君を連れて横津にアサギマダラ探しに出かけた。対馬先生とは慰霊碑前の駐車場で待ち合わせ。

 自分たちの方が少し早く到着したようなので、スキー場のヨツバヒヨドリにアサギマダラが来ていないか捜索した。すると、1頭のアサギマダラがヨツバヒヨドリで吸蜜している姿を見つけた。W君に「いたぞ!」と言ってアサギマダラがいる方を指差したがなかなか見つけられない。
 少ししてW君も「あ、わかりました」と言ったので、W君に採集させた。

 今年生物部員で初めてのアサギマダラ捕獲である。

採集したアサギマダラを手に持つW君

 W君自身にとっても人生初のアサギマダラ捕獲である。とりあえず三角紙に保管して、慰霊碑までアサギマダラ探しをしたが、それ以上見つけることは出来なかった。

 慰霊碑から駐車場に戻ると同時に対馬先生も到着。とりあえずここで採集したアサギマダラにマーキングして放し、横津岳の山頂に向かった。

対馬先生に教えられながらマーキングするW君

 山頂は昨日に比べて条件が悪いようだった。霧っぽい感じになっていて、今日はダメかなと思いつつ車を降りると、いきなり対馬先生が「いたいた!」と叫んだ。

 なんと、こんな条件が悪そうな感じにもかかわらず、2頭のアサギマダラが飛んでいた。それを追いかけているうちに他にもアサギマダラが吹き上げられてきて、もう何が何だかわからない感じ。これは凄い!
 そして、W君が採集、対馬先生が採集、自分も採集した。

 W君が採集したのはなんと5日前に対馬先生がマーキングして放した個体であった。

対馬先生が5日前にマーキングしたMT−1を再捕獲

 5日間くらいこの辺をウロウロしていたようだ。自分が採集したのはメスであった。これは七飯町の蝶を全種採集することを目指している道南虫の会の井本さんにあげることにした。

 結局5分程度の間に10頭以上のアサギマダラを目撃した。W君は再捕獲も含めて山頂で2頭採集。スキー場のと合わせて2頭にマーキングした。

 それにしてもこれは不思議。どう考えても昨日の方が条件はよさそう。それなのに昨日はそんなに見られず、今日は到着直後の5分間でアサギマダラ祭りになっている。
 やはり自分たちが知らないアサギマダラの生態があるようだ。天気が良くて風かなくてもアサギマダラが頂上に来ない日(昨日)もあれば、今のように、ガスがかかり気味でもたくさんのアサギマダラが見られることもあるようだ。
 昨日残念だったKさんを今日誘えばよかった・・・。

 この後も続々とアサギマダラが頂上に吹き上げられてくるかと思ったら、結局祭りは5分だけだった。その後全然アサギマダラは頂上に姿を見せてくれなかった。
 それでもこの5分間だけで、今年一番のアサギマダラを見ることが出来た。

 アサギマダラが見られなくなってからもしばらく粘っていた。自分の頭の所に変な虫がくっついているのがわかり手に取って見ると見たこともない甲虫だった。

変な甲虫

 この甲虫は一体何だろうクワガタのようなクワガタでないような・・・。体調は1cm程度である。触覚がちょっとクワガタとは違うような気もするが。翅のところの感じはクワガタとは違うみたい。手はクワガタみたい。

 もしかして新種かもと素人っぽい事を考え、持ち帰ろうかと思ったが、写真だけ撮って逃がした。

地べたに座りアサギマダラを待つ対馬先生


対馬先生とW君


アサギマダラを追いかける対馬先生

 5分間のアサギマダラ祭り、みんな大慌てでアサギマダラを追いかけ面白かった。もう少し続いてほしかった。

 帰りにスキー場や慰霊碑を再捜索したがアサギマダラの姿は見られなかった。

 今日はスキー場と山頂の両方でアサギマダラを見られたが、頂上の5分間祭りの事を思い替えすと、もう少し早く山頂に来ていたら、もっとたくさんのアサギマダラを見られたのではないだろうか?
 スキー場での捕獲は11時ジャスト位、山頂に到着したのが11時半位だった。8時ころから来ていればよかった。