今シーズン初めてのマーキング
2015.8.11


 今日も横津岳にアサギマダラ捜索に来た。今年は春の感じからアサギマダラは少ないのではないかという予想もあるのだが、山頂のアサギマダラに関しては、日によって数が違うというか、時間や天候が関係しているのかわからないが、多いのか少ないのか予想しにくい感じである。

 山頂に行く前にはスキー場のヨツバヒヨドリを観察。アサギマダラの姿は見られなかった。

 山頂は天気がいいのか悪いのかよくわからない感じで、頂上付近だけ晴れていたり、全体的に曇ったり。ただ、風はあまり吹いておらず、気温も20度以上はあるようだ。

 これまでの観察から、ただ晴れていればアサギマダラが多いという事も言えないようなので、今日どうなるか期待した。

 最初にアサギマダラを見つけたのは私だった。

今日の頂上付近の雲の様子

 私が見つけたアサギマダラには逃げられてしまったが、その後、ポツポツとアサギマダラの姿が見られ、何頭目かで対馬先生が捕獲に成功した。早速マーキングして逃がした。

対馬先生マーキングのアサギマダラ

 アサギマダラ祭りという感じではなく、本当にポツポツとどこからともなく表れる感じ。そんな時、地面付近を優雅に飛んでいる1頭を発見し、私が捕獲した。

 とても綺麗なメスだった。道南虫の会の井本さんは、七飯町の蝶全種を集めていて、昨日私が採集したメスをあげるつもりで持ち帰っていたのだが、後ろの翅に少しだけ傷のようなものがあった。そこで、今採集した綺麗なメスを井本さんにあげることに決め、これはマーキングせず三角ケースに収めた。

 その後もアサギマダラはポツポツと現れる。見つけるたびに「いたいたいた!」とみんなで追いかける。

タオルを回しながらアサギマダラを追いかける対馬先生

 アサギマダラは白いタオルをグルグル回すと何故か寄ってくる。100%ではないのだが、網が届かないような場所にいるアサギマダラがスーッと寄ってくることがあるので効果的な方法だ。

 そして、安井さんもアサギマダラの捕獲に成功した。

マーキングしたアサギマダラを持ちご満悦の安井さん

 マーキングして逃がしたアサギマダラを撮影しようと頑張ってみたが、なかなかうまく撮影できなかった。

キアゲハに追いかけられるアサギマダラ


優雅に空を飛ぶアサギマダラ


マーキングしている対馬先生

 しばらくこの場所でアサギマダラを待ったのだが、残念ながら祭り状態にはならなかった。だけど、見た数は全部で23頭。これは今シーズンにおいては一番多い数だ。
 ルリタテハを発見して採集したが安井さんが「ちょうだい」というのであげた。

 モワッとしていて湿度もある程度あり、時々雲に覆われる感じの状況。こういう感じの時にもアサギマダラは多く見られるのかもしれない。むしろ快晴よりも今日のような感じの方がいいのかも??

 そして頂上付近からスキー場まで降りてきた。途中、キベリタテハを採集した。

 慰霊碑とスキー場に分かれてヨツバヒヨドリに来るアサギマダラを捜索した。安井さん、対馬先生、私と仲良く1頭ずつアサギマダラを捕獲した。

 自分はスキー場のアサギマダラを探しているときに1頭見つけた。これまでまだ一度もマーキングしていないので、思わず網を振りそうになったが、いったん落ち着いて写真撮影をした。

スキー場のヨツバヒヨドリに来ていたアサギマダラ

 写真撮影をした後に網で捕獲。同時に捕獲した対馬先生と二人でマーキングをして写真撮影をしたが、私が捕獲したアサギマダラは随分と小さ目に感じた。

左が対馬先生、右が私が捕獲してマーキングしたアサギマダラ

 慰霊碑の所にいたアサギマダラは安井さんが捕獲。安井さんは今日2頭目のマーキングだ。

マーキングする安井さん

 「安井さん、逃がした瞬間の写真を撮りたいからちょっと待って!」と逃がすのを少し待ってもらいカメラの準備をして整ってから放してもらった。

安井さん2頭目のアサギマダラを放した瞬間

 アサギマダラは驚くと天高く飛んでいき、そのまま見えなくなると聞いているが、マーキングしたアサギマダラは比較的緩やかに飛んでどっかに行ってしまう。放した瞬間に天高く舞い上がるような生態はあまり観察したことが無い。

安井さんが放したアサギマダラ

 山頂で23度、スキー場と慰霊碑で合わせて3度、合計26度の目撃だった。これは今年としてはこれまでで一番だ。
 山頂のアサギマダラはなかなか捕獲が難しいが、スキー場のやつはヨツバヒヨドリで吸蜜しているので比較的捕獲しやすい。

 捕獲できる確率は目撃数に対して山頂で1割〜2割程度だろうか?スキー場では今年はまだ100%だと思う。

 これから数日したらスキー場の方が多くなってくると予想される。おととしの8月13日は活動記録の題名が「狂乱のアサギマダラ祭り」であった。
 今年はどうだろうか??