今年最多のマーキング
2015.8.13
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本来であれば、今日も江差にダイミョウセセリ探しに行こうと思っていたのだが、昨日の惨敗の様子から考えて、今日行っても難しいと思い、今日はアサギマダラのマーキング活動を行う事にした。
8:30に対馬先生を乗せて安井さんが迎えに来てくれた。安井さんの車に乗ったのは初めてだ。
昨日あたりから横津岳頂上のアサギマダラが見られなくなってきたという事で、まずはスキー場周辺で捜索することにした。
スキー場周辺には3か所ポイントがある。スキー場に2か所、あとは慰霊碑だ。3人でじゃんけんしてどの場所を捜索するか決めた。
自分はスキー場を見て右側にある場所(名越ロードがあった場所)がいいかなと思っていたのだが、じゃんけんに負けて、そこは対馬先生が捜索することになった。
次に勝ったのは私だった。安井さんは多分、私がスキー場を見て左側のポイントに行くと思っただろうが、私は慰霊碑を選択した。何故かと言うと、慰霊碑に向かう砂利道にはけっこうヨツバヒヨドリが咲いていてアサギマダラが来ていそうだと思った事と、キベリタテハなどのタテハ類がいるかもしれない。そして、慰霊碑に向かう道路は砂利道になっているのだが、スキー場のポイントは背の低い笹をかき分けていくので、ズボンや靴がベチョベチョになりそうだったからだ。
車はスキー場ポイントに置いたままだったので、慰霊碑まで行くのにちょっと疲れた。だけどアサギマダラをはじめとして、何か面白い事は全くなく、撃沈した。 |
慰霊碑に向かう砂利道の様子。霧が結構すごい |
スキー場ポイントを捜索した安井さんも対馬先生もズボンがビチョビチョになっていた。そして、アサギマダラもいなかったらしい。
そこで今度は頂上に行ってみることになった。昨日の様子から可能性は低いと対馬先生は言っていたが、こればかりは行ってみないとわからない。
しかし、対馬先生の予測通り、アサギマダラの姿は全く見られなくなっていた。更に、数日前までかなりの数いたトンボもほとんどいなくなっていた。そのかわり、アブやハエが体にまとわりついてきてうるさい。朝、シャワーに入ってきたのにもう臭いんだろうか?
頂上ではキアゲハが少し飛んでいるくらいだったが、エルタテハを見つけて撮影を試みた。だけど、草が一本邪魔して、ちゃんと撮れなかった。 |
草に邪魔されてちゃんと撮れなかったエルタテハ |
いつまでもここにいてもしょうがないという事になり、またスキー場ポイントに行く事にした。今度は慰霊碑を安井さん、スキー場の名越ロードはまた対馬先生。私は朝に安井さんが捜索したスキー場の左ポイントでそれぞれ捜索することにした。
車は慰霊碑の駐車場に置いたままにしたので、スキー場のポイントまでは対馬先生と歩いて向かった。そして向かっている最中に道路上にアサギマダラがユラユラ飛んでいるのが見えた。
「あれ?」と言った瞬間位に対馬先生は猛ダッシュでアサギマダラに向かって走って行った。しかし、ユラユラ飛んでいるアサギマダラを採集せずに、「ほら、捕まえていいぞ」と私に言った。
私の方が一瞬発見するのが早かったようだったので、譲ってくれたのだ。ユラユラ飛んでいたので採集は楽勝だった。
網にアサギマダラを入れたままスキー場のポイントまで来たが、車の中に三角紙を置いてきたので、対馬先生から三角紙を一枚もらい、それにアサギマダラを保管してスキー場のポイントの左側の笹薮に入って行った。
ズボンがぬれそうだなと思ったが、朝に安井さんがだいぶ水を落としてくれたようで、そんなに濡れなかった。少し笹をかき分けて進むと、ヨツバヒヨドリに来ているアサギマダラを発見した。捕獲しようと思ったけど、まずは遠くから撮影することにした。 |
ヨツバヒヨドリに来ていたアサギマダラ |
撮影を終えて採集しようとしたのだが、笹をかき分ける音か何かに驚いて飛んでしまった。網を振ったが届かなかった。
しかし、その後もう少し奥の場所でまたアサギマダラを発見した。今度は撮影せずに捕獲に専念。無事に綺麗なアサギマダラを採集することが出来た。
網に蝶を入れたまま道路に戻り、さっき採集したアサギマダラと今採集したアサギマダラにマーキングをして放した。 |
道路で採集したアサギマダラ(TS−2) |
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アサギマダラを追いかけていく対馬先生 |
対馬先生も1頭採集していた。
安井さんは慰霊碑のポイントで3頭捕まえて戻ってきた。
しばらくして、もう一度探しに行くことにした。
今度はスキー場の右側(名越ロード)で1頭捕獲、その時にスキー場の上の方からゆっくりと降りてくるアサギマダラを発見したので対馬先生に教え、対馬先生はそれを捕獲、二人で1頭ずつ捕獲してマーキングした |
二人で捕獲したアサギマダラ
私が捕獲した方(画像左)はけっこうボロになっている |
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対馬先生と二人でマーキング後、放した瞬間 |
安井さんも慰霊碑から戻ってきて、次にきじひき高原に行こうという事でこの場を後にしようとしたとき、1頭のアサギマダラの姿が目に入った。
アサギマダラは飛びながらスキー場に向かって左のポイントの方に行き、そのまま見失ったので、自分が確認に行くことにした。
笹薮に入りヨツバヒヨドリに来ていないか探すが見つからない。対馬先生が「いたか〜?」と叫んでいる。
「いない〜!」と答えると、「ハイ終了!」と言われてしまった。
まだ全部のヨツバヒヨドリを確認してもいないのに「ハイ終了!」と言われてちょっと悔しくなった。対馬先生と安井さんはさっさときじひき高原に行きたいのだろう。
もう戻ってこいという感じだったが、とりあえず無視してまだ確認していないヨツバヒヨドリを探すことにしたのだが、その時、フワフワ飛んでいるアサギマダラを見つけて捕獲した。やった!
網に入れたまま道路まで戻り、そのアサギマダラは対馬先生がマーキングしてくれた。 |
私の今日4頭目のマーキングは対馬先生が書いてくれた |
ここで横津岳での調査は終了し、今度はきじひき高原に向かう事にした。どの道を通れば早く着くか色々カーナビを見たりしながら車を走らせていると、新幹線の車両基地みたいな所に出た。そしたらそこに新幹線が止まっていた。
来年3月26日だかに開業すると昨日か今日ニュースでやっていたが、自分自身、北海道新幹線を見るのは初めてだったので、車を止めてもらい、撮影した。 |
初めて見た北海道新幹線 |
何枚か写真を撮ろうと思っているうちに、新幹線が音もなく動きだし、どっかに行ってしまったので撮影終了。ちょうど新幹線の駅となる「新函館北斗」駅の前を通り、きじひき高原に向かった。 |
新幹線の駅 |
きじひき高原に到着し、ヨツバヒヨドリがたくさん咲いている林道を歩きながらアサギマダラが来ていないか探したが、残念ながら1頭も目撃できなかった。
アサギマダラは羽化してから山の山頂に行き、その後だんだん標高を下げながら降りてくる事がわかりつつある。横津の山頂も一昨日くらいまでがピークで、昨日位からはスキー場の所で多く捕獲されている。すなわち、標高1167mの頂上から1000m弱位と思われるスキー場まで降りてきていると考えることが出来る。
きじひき高原は山頂が600m台で、今歩いている場所も500m台か600m台位の感じなので、まだこの標高の場所に来るには時期が早いのか、それとも今年はこの辺で元々アサギマダラが羽化していないのか。どっちかわからないけど、とにかく凄い数のヨツバヒヨドリが咲いていたけどアサギマダラは1頭もいなかった。 |
きじひき高原でアサギマダラを探す安井さんと対馬先生 |
アサギマダラが見れなかったので、帰ることにした。帰る途中、景色が綺麗な場所があったので車を止めてもらい、コンデジのパノラマ撮影で写真を撮ってみた。 |
パノラマ撮影した大野平野〜函館山 |
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普通に撮影したらこんな感じ |
安井さんの車で自宅に送ってもらう最中、車の中で色々お喋りしていたのだが、後ろに乗っている対馬先生の話し方が変になってきた。酒を飲み過ぎた人のような、ろれつが回らない感じの話し方だ。
ははぁん、これは眠いんだなと思い、しばらく黙ってから後ろを見ると、案の定対馬先生はお休みになっていた。
ちょうどコンデジのシャッター音を1年生部員のJ君がオフにしていたので、こっそり写真を撮って安井さんに見せて二人で笑った。 |
お休みになられる対馬先生 |
横津では時々日が差す程度で、決して良い天気とは言えなかったが、頂上付近から降りてきたと思われるアサギマダラを3人で10頭位マーキングでき、今年一番のマーキング数になったと思う。
なんとか本州以南で再捕獲してもらいたい。
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