横津としごき
2015.8.16


 昨夜は対馬先生、道南虫の会の安井さん、生物部の後輩で虫の会の会員でもある関さんと4人で五稜郭の街に繰り出して、夜中の12時ころまで遊んだ。今日は対馬先生と安井さんと3人で横津岳にアサギマダラ探しに行くことになっていたのだが、朝8時に対馬先生から電話が来て目が覚めた。

 横津岳でアサギマダラを捜索するには時期的なものと仕事があることを考えると、今日が最後になるかもしれないなと思いつつ、8時40分頃に対馬先生宅に迎えに行き横津岳に向かった。

 ポイントであるスキー場の所に行くと、既に安井さんは到着していた。あと、長沼から来たという若い男の人もいた。

 朝一でヨツバヒヨドリに来ているアサギマダラを捕まえようと思ったのだが、残念ながら天候もあまり良くなく時間も早かったのか朝露で葉っぱがベチョベチョ。これではアサギマダラはまだ活動していないようで見つけることが出来なかった。もっとも、長沼から来たという人は朝の7時くらいからこの場所にいたというので、どっちにしても朝一のアサギマダラは狙えなかったわけだが。

 アサギマダラと言うのはどこからともなくフラっと現れるような気がするので、いつの間にかヨツバヒヨドリに来ているかもしれないと思い、朝露の中、笹薮を漕いでヨツバヒヨドリに来ているアサギマダラを探したがダメだった。

スキー場のヨツバヒヨドリ
おととしの8月13日にはここに数十頭のアサギマダラがいたのだが・・・。


自分の車(後ろ)と安井さんの車(前)


対馬先生と安井さん
対馬先生が座っているコンクリートの側溝フタだが、狐か何かのウン子があったらしく、
対馬先生は気づかずにそこに思いっきり座っちゃったって。
汚ねー!

 天候は曇り〜霧。たまに日が差すけど長続きしない。条件は良くない感じだ。

霧が出るとこんな感じ

 長沼から来た人が上の慰霊碑を見に行くと言って歩き出して少しした時、1頭のアサギマダラがどこからともなく現れた。
 「アサギマダラいたぞー!」とその長沼から来た人を呼び戻し、採集してもらおうと思ったが、残念ながら逃げられ、アサギマダラは慰霊碑方向に行ってしまった。
 長沼から来た人は、急いで慰霊碑方向に走って行き、しばらくして戻ってきたときには網の中にアサギマダラが入っていた。同じ個体かどうかはわからないが執念の採集だと思い、「お見事!」と心の中で言った。

 安井さんと長沼から来た人はまた慰霊碑方向に行ったので、自分と対馬先生はスキー場のポイント2か所をそれぞれ探すことにした。

 自分はスキー場に向かって右側の名越ロードがある場所を捜索したが、またもやどこからともなくアサギマダラが現れたので、急いで採集した。無事に網の中に入り、やった!と思ったのだが、よく見ると8月11日に対馬先生がマーキングしたMT−6であった。

MT−6再捕獲
スキー場斜面に見える黄緑のものは対馬先生の網


捜索する対馬先生

 その後対馬先生と自分は頂上まで行ってみることにした。
 頂上まで車で行き、車に付いている高度計を見ると、頂上で1169mと示していた。横津岳の標高は1167mなので、誤差2m。これはけっこう精度がいい高度計なんだなとわかった。

 頂上ではアサギマダラは見られず、スキー場に戻るものの1頭目撃しただけでアサギマダラはなかなか見られず、下山することにした。対馬先生と安井さんはこの後赤川林道でアサギマダラ探しや、その他の蝶の観察をすると言う事だったが、私は帰ることにした。対馬先生と夕方4時の約束をして。

 夕方4時に何の約束をしたかと言うと、自転車の約束だ。

 実は自分は7月28日に引っ越しをした。引っ越した先が対馬先生宅にけっこう近くて自転車で5分弱だと思う。引っ越す前から対馬先生に「引っ越して来たら一緒に自転車で体力づくりをしよう」と言われていたのだ。

 実際、引っ越してきてからこれまで5回くらい自転車で体力づくりをした。しかし、この体力づくりというのは優しい言い方で、やってみるとものすごくキツいのだ。そのため対馬先生はこれを「しごき」と言い出し、私に「しごき行くか?」とか「しごき行くぞ!」とか、メールで「今日はしごきどうする?」とか送ってくるのだ。

 大体は未来大学という所に行くのだが、登りがきつくてハァハァゼェゼェ。汗だくになりながら到着した時にはフラフラになっている感じ。酸素が足りなく、有酸素運動とはとても言えない感じで、足もパンパンになるくらい。

 昼に帰宅してから昼食後、けっこう昼寝をしてしまい、3時過ぎに目覚めてから4時の待ち合わせまでの間、なかなか体が「体力づくりをするぞ!」という感じにならなかったので、今日は対馬先生に「中野ダムに行こう」と言ってみた。

 中野ダムなら距離は遠いけど、未来大学に行くようなキツい登りは無いから有酸素運動程度の感じで行けるかな?と思って。

 そして二人で中野ダムに向けて出発!

 自分は対馬先生の後について自転車をこいだ。

 

前を行く対馬先生

 中野ダムに向けて走って行くと、盆踊りみたいな音楽が大きく鳴っていた。お祭りをやっているんだなと言うのはすぐにわかったのだが、その場所には誰もいなかった。

誰もいないお祭り会場

 中野ダムなら楽に行けるかと思ったのだが、緩やかな登りがダラダラ続き、けっこう辛くなってきた。6段のギアを1にして、一番軽く漕いでいるのだが、軽い分、足をグルグル回して漕がないとスピードが出ない。対馬先生はどんどん前に行ってしまい、自分は遅れてしまった。

前を行く対馬先生

 35分ほどで中野ダムに到着した。中野ダムは実際には新中野ダムと呼ばれている。1984年にダム堤体のかさ上げ工事を行ったからだ。堤体の高さは74.9mだ。

中野ダムに到着して休憩

 急な坂道を登る未来大学コースよりはハァハァならなかったが、それでも結構汗だくになった。足もフラフラ。だけど、その分帰りは下り坂で快適に帰れる。

 ちょっと休んで帰ることにした。

 帰る途中、ミヤマカラスアゲハやオナガアゲハが花に吸蜜に来ているのを見つけた。コンデジしか持って来ていなかったのでろくな写真は撮れなかったが、車で走っていればきっと見つけられなかったようなものが自転車では色々見つけることが出来るので楽しい。

オナガアゲハ

 下りながらさっきの盆踊り会場近くに来たので、今度は動画で撮影してみた。そろそろ踊ってる人がいるかなと思ったけど、誰もいなかった・・・。

動画

 
 祭り会場からゆっくり坂道を下り、しばらく行くと右に曲がれる交差点がある。この交差点を右に曲がればいつも行っている未来大学に行くことが出来る。だが、この道は自分にとっては心臓破りの坂だ。

 けっこう急な坂でくじけそうになる。でも距離が400mか500m位なので、なんとか頑張って未来大学に到着した。

心臓破りの坂


未来大学

 未来大学の所には広場みたいな所があり、いつもここで休憩をする。すると、函館山や街などを見下ろす感じでとても景色がいい。

未来大学の広場から函館山方向を望む

 対馬先生が、「未来大学の建物を背景に写真を撮ってやる」というので撮ってもらった。

未来大学を背景に

 いつもはしっかり休憩するのだが、今日は中野ダムで休憩したし、心臓破りの坂も500m位なので疲れたけどすぐに回復したので帰ることにした。帰る時も景色がよく、下り坂なので疲れることもなく快適だった。

未来大学からの帰り道(前の自転車は対馬先生)

 ここからは本当に函館の街を一望できるので、五稜郭タワーなどもしっかり見ることが出来る。五稜郭タワーは1964年に、五稜郭が出来て100年記念という事で作られた。2006年には新しく造り変えられ、タワー自体の高さは98mである。

五稜郭タワー

 今日もしごかれたなと思いつつ、対馬先生と別れ家に戻り、自転車を降りるとやはり足がフラフラだった。