サバ釣り きじひき 標本箱
2018.8.23

 今週は土曜日が仕事だったので、今日の日曜日と明日の月曜日が休みである。両日とも部活動をする予定にしたが、今日は対馬先生とは別々に行動しようかという事になっていた。

 今日参加予定はいずれも1年生のN君、Yさん、W君だったのだが、N君は対馬先生と、W君とYさんは私と行動することになった。

 ところが天気があまり良くない。でも雨が降っているわけでもない。天候は回復する可能性もある。そんな感じだったので、私はまず部員達と釣りをして、天候が回復したらきじひき高原あたりにアサギマダラやその他の蝶を探しに行こうと思っていた。

 YさんとW君と合流し、釣具屋へ向かった。釣具屋のおばさんに「釣りがしたいんだけど」というと、万代埠頭あたりではサビキでサバ、投げ釣りでカレイやアブラコあたりが釣れるよと教えてもらってその仕掛けや餌などを購入。万代埠頭に向かった。

 万代埠頭では既に釣りに来ている人がけっこういて、見ると結構釣れているみたい。それでは生物部の海洋調査、函館湾の魚類査ということで、釣ってみることにした。

 準備をしてYさんが釣り開始。そしていきなりサバが2匹付いてきた。すげー!

釣り始めたYさん。手前はW君


いきなり釣れたサバ2匹

 これは今日は大漁の予感。私も投げ竿を準備して釣り開始。

 サビキ用の竿は3本持って来ていたのだが、長いのはYさん。短いのは私とW君で使った。

 さて、どれだけ釣れるかな?と思ったのだが、その後なかなか当たりが来ない。

 そう言えば対馬先生とN君はどうしてるかな?と思い、携帯で電話したところ、呼び出し音がなっている最中になんと対馬先生とN君が登場した。

 万代埠頭で釣りをするよとは一言も言ってない。ただ、最初は釣りをするかもしれないと言ってあっただけ。よくこれで自分たちがここにいることがわかったなぁ〜とびっくりした。

 対馬先生とN君もしばらくここにいて、N君も釣りをしていたがなかなか釣れず、天候はまだ回復していないが対馬先生とN君は函館山にアサギマダラがいるかどうか調べに行くという事で、二人で函館山に向かった。

 私たちはまだ釣りをした。

 サバはなかなか釣れないが、投げ釣りでハゼ、サビキでよくわからない小さな魚やクサフグなどがたまに釣れる程度。サバも少しだけ釣れて、W君2匹、Yさんは5匹のサバを釣っていた。私は1匹もサバは釣れず、クサフグばかりだった。

 しばらくして対馬先生とN君が函館山から戻ってきた。どうやらアサギマダラを1頭発見し、対馬先生がマーキングしたらしい。こんなどんよりした天候でもいるんだなと思った。

 なかなか天候が回復してこなかったので、今日は釣りだけして終わりにしようかと思ったが、少しだけ陽が差してくる気配があった。そこで、どうしようか迷ったが、きじひき高原に行ってみることにした。ただ、万代埠頭から見えるきじひき高原方向は黒くて厚い雲に覆われている感じ。

 釣った魚を並べて写真を撮った。

魚を並べている所


本日の釣果

 この釣れた魚。フグやハゼなどは生命力が強く、けっこう元気に生きていた。サバなど死んでしまった魚は誰も持ち帰りたくないという事で、カモメにあげることにした。だけどなかなかカモメがいなかったので、いったん袋に入れて港埠頭に持って行き、カモメにあげる事にした。

 港埠頭ではそれなりの数のカモメがいた。

 W君はカモメにびびっているのか車から出てこない。Yさんはカモメに魚をあげるんだ!と意気込んでいたが、若干びびっていて、腰が引けている。

カモメに餌をあげようとしているYさん

 カモメたちは頭がいいのか、Yさんが車から降りた瞬間から餌がもらえるとわかったかのようにYさんの近くにやってきて、Yさんが魚を投げるのを待っている。Yさんが魚を投げたら争奪戦が繰り広げられた。

争奪戦

 Yさんに「写真を撮るから魚を持って手を上げろ」と言った。どうなるかなと思ったが、カモメはYさんの手から魚を奪い取っていた。Yさんはやっぱりビビっていた。
 

Yさんの手からカモメが魚を奪った瞬間

 餌やりタイムを終え、きじひき高原に向かった。だが、きじひき高原はガスがかかり霧雨と雨の中間のような雨も降っていて全然ダメ。それでも、こんな気象条件の時にももしかしたらアサギマダラがいるかもと思って、一応少しだけ歩いてみた。しかしやっぱりいなかった。

きじひき高原はこんな感じ

動画

 こんな感じではもうどうしようもないということで本日の部活動は終了となった。

 自宅に戻ると、荷物が届いていた。

 荷物の送り主は2013年5月26日の活動記録に登場するSさんだ。
 Sさんは千葉県の方で、2013年5月26日、当時まだ帯広にいた私はSさんご夫婦の蝶撮影の案内をしたのだ。(詳しくはその時の活動記録に記載)

 これまで何度か本州などからやってきた方に蝶の撮影案内をしたことがあるが、自分自身も案内をしながら撮影を楽しむし、案内される方たちも数日間の北海道滞在中の1日だけのお付き合いという事になるから、大抵はお会いする前後程度の付き合いになる。だが、Sさんとはその後一度もお会いする機会はなかったが、幾度もメールでのお付き合いが続いていた。

 時々お互いの近況報告などをしあう程度ではあったが、たった1度接点を持っただけの方とその後ずっとこういう感じでやりとりできるのは嬉しいなと感じていたのだ。そのSさんが、「自分の持っている標本箱を整理したいので、良ければ差し上げる」と言ってくれたのだ。

 標本箱はハッキリ言って高い。それだけ精密に作られているのだが、私のお小遣いで欲しいときに買えるというような価格ではない。そして実はちょうど「標本箱買おうかな〜」と思っていた時だった事、それから生物部の部員達にも標本づくりをさせたかったのだが、高いのでなかなか「標本箱を買え」とも言えなかったのだ。

 そんな時にSさんから標本箱を譲ってくれるという話をいただき、自分用と、部員用に使うことが出来ると大喜びした。

 その標本箱の第一弾が今日届いたのである。なんと全部で44箱も送ってくれるという中の12箱。
 しかも、標本箱の中には蝶も入っている。

Sさんから贈られた標本箱と中身の蝶(12箱のうちのひとつ)

 12箱すべてに蝶が入っていたので、この蝶達には少し窮屈な思いをさせるが、1頭1頭の間隔を狭くしてなるべく1箱にたくさんの蝶を入れ、カラの標本箱を作り活用したい。

 空にした標本箱は希望する部員にあげようと思っている。中の蝶はSさんから「好きなように処分していい」と連絡を受けていたが、出来るだけ大事に取っておいて、もし部員が「欲しい!」と言えばあげようかなと思っている。来年以降、自分で採集し自分で展翅し、自分の標本箱に入れ、自分の標本を作ってほしい。

 明日も第2弾が届く予定とのことで、標本箱がもらえる嬉しさだけではなく、どんな蝶が入っているのかも楽しみである。