厚沢部調査 2015.8.30 |
この土日は天候がイマイチの予報だった。部員達はテスト期間に入るため部活禁止。昨日の土曜日は個人的な活動もしなかった。今日の日曜、対馬先生より「天候が良ければ函館山にアサギマダラの調査に行きたいから電話する」と言われていたが、どうせ天気は悪いだろうと思い油断し、昨夜は3時くらいまで夜更かししてしまった。そして今朝8時半に対馬先生より電話が入った。 安井さんと桧山方面に行こうというものだった。電話が来た時はまだ寝てたので、状況を掴むのに少し時間がかかったが、函館より桧山の方が天気が良さそうなので、迷蝶やキタテハの調査に行こうというものだ。そして今日は安井さんが車を出してくれるらしい。 9時過ぎに迎えに来ると言う。30分しかない。急いで妻に朝食を作ってもらい、カメラなどを準備していると安井さんと対馬先生登場。早速出発した。 桧山と言うから、最初は江差とかせたなとか、そっちの方に行くのかなと思っていたが、どうやら厚沢部方面に行くらしい。高規格道路に入ったのだが、安井さんは出口を通り過ぎ、次のインターで降りた。 |
高規格道路から見た函館山 頂上だけ雲に覆われている感じ でも青空もあり、思ったよりも天気がいい |
帽子をかぶって運転する安井さん |
車内でははこだて検定の問題の出し合いなどをした。自分は去年、いきなり上級に合格したのだが、今年の勉強はまだ本格的にはなっておらず、そろそろ本格的に始めないとなぁ〜と思っているものの、なかなか腰が重い感じ。1回受かったからもういいやという気持ちがどっかにあるんだと思う。そんなんじゃいけない。安井さんの方がバンバン問題に答えていたので、今年も「安井さんに勝つ」という目標に変えようかな。 そうこうしているうちに霧雨のようになってきた。天候が悪化してきている感じで、これなら函館の方が良かったのでは?と思ったが、安井さんいわく、「峠を越えたら天候が良くなる!」だって。ホントかよ!?と思ったが峠を越えたら本当に天候がよくなってきた。さすが! |
霧雨が降ってきた |
最初、厚沢部近辺でキタテハを探そうという事になった。キタテハと言えば、この10年位、記録が無く、絶滅したんじゃないかと思っている人も多いと思う。その位、幻になっているが、見つけたら凄い事だ。 とりあえず、館城跡に向かったのだが、その途中、轢かれて死んでいるマムシ発見。対馬先生が「可哀想だから道の脇に寄せてやれ」と言ったが、私も安井さんも拒否。死んでいるように見えて生きていたらビビるからだ。 それで仕方なく言い出しっぺの対馬先生がマムシを道路脇に寄せていた。 「マムシを道路脇に寄せてやって、いいことをしたから何か自分にもいいことが起こるぞ」的な事を言っていた。 |
マムシを道を脇に寄せる対馬先生 |
館城跡には自分は初めて来た。 館城跡と言うのは国の史跡になっており、正式には松前氏城跡福山城跡館城跡という。 |
館城跡の看板 |
この館城跡は松前藩が1869年に、藩の内政や農業を勧める事、旧幕府脱走軍が攻めてきていることなどにより、松前城からここに移るために急遽造ったものであるが、お城の建物があったわけではなく、陣屋のような感じのものだったようだ。突貫工事で2か月弱で造り、10月25日に完成した。 しかし、完成の次の日の10月26日には旧幕府脱走軍が五稜郭を占領、11月15日には旧幕府軍の松岡四郎次郎隊が館城に攻め込んできてあっけなく陥落した。 この時の様子が描かれた絵が残っており、三上超順という松前藩法華寺の僧(松前藩正義隊隊長)がまな板を盾代わりにして戦っている姿が描かれている。松前藩の味方を逃がすために奮闘したが、旧幕府脱走軍により斬殺されている。34歳だったそうだ。 一体、どんな史跡だろうかと思い、ちょっと興味津々だった。 しかし、城跡に到着して見ると、そこはただの原っぱであった・・・。 |
なんだこりゃ!四陵郭もかなりへくさい史跡だと思っていたが、それの上を行くへくささ。160年ほど前、ここで多くの人が死んだ戦があったとは思えないほど、のどかなただの原っぱになっていた。 その後、近くの蝶がいそうな場所を探したが、オオハンゴンソウにクジャクチョウがやたら多い場所を見つけた。しかし、キタテハの姿は見られなかった。 |
なんかのヒョウモン |
クジャクチョウ |
ナナホシテントウ |
動画1(12秒) 動画2(28秒) 動画3(36秒) 動画4(68秒) |
景色 |
多数のクジャクチョウなどを観察できて、楽しかった。が、特に成果は無く、その後も少しだけ違う場所を見たりしたが、キタテハや迷蝶を見つけることは出来なかった。 函館方面に戻りながら、ひとつだけ林道に入った。ヨツバヒヨドリが咲いていてアサギマダラがいるかもしれないという感じの林道。この林道をずっと進んでいけば上磯ダムに抜けるという林道らしい。 しかし、アサギマダラの姿は無し。その他の蝶でもほとんどがヒメキマダラヒカゲとクロヒカゲ、スジグロシロチョウって感じで面白くない。 |
スジグロシロチョウ(エゾかも) |
林道を戻る途中、ルリタテハを見つけた。安井さんが採集したそうだったがちょっと待ってもらい撮影した。ルリタテハの羽を開いた綺麗な写真を撮りたかったのだが、なかなか羽を開いてくれない。対馬先生が「こっちから撮れば?」と、アングルのよさそうな場所を示してくれたが、自分が動いたらルリタテハが飛んじゃいそうで躊躇した。でも少しだけ動こうかと思って、1歩動いたらルリタテハは飛んでしまった。残念。安井さんも採集できなかったので、ちょっと申し訳なかった。 |
ルリタテハ |
ここで今日の調査は終了。函館に戻る途中、道端の野菜屋さんみたい所に立ち寄った。ここは去年も対馬先生と二人で来たことがある場所。その時はオバサン一人でやっていて、「スイカどれでも1000円」と書いていたのに、大きいスイカは1500円だと言われ、「詐欺じゃん!」と笑った所だ。 今日は若い女の人も店を手伝っていて、娘さんだろうか。素朴な感じで可愛らしかったのでメロンを買う事にして、「どれがいいか選んで!」とお願いしてみた。それなのに、対馬先生が「これかこれだな」とか言い出した。女の子に選んでもらおうと思ったのに! |
道端の野菜屋さん |
試食して甘かった青肉の「ユウカ」というメロンをひとつ買った。(700円)これは妻へのお土産にしよう。 函館に戻り解散。夕方、例の「しごき」をして疲れた。 キタテハ、迷蝶、アサギマダラ、どれも見ることは出来なかったが、特に予定もなかった日曜日に山に行って遊ぶことが出来て良かった。 |