ばんえい競馬に行った

2012.8.17

 今日は天気の良い土曜日だったが、山には行かなかった。今週は休暇を利用してかなり蝶の撮影に行ったし、もうキベリタテハとルリタテハの撮影も諦めかけ・・。

 朝起きて、今日は車の掃除をする事にした。我が家には車が2台あり、山用にはエクストレイルを使っている。山に行くと、汚れた靴のまま車を運転したりするので小さな砂利が入り込んだり、林道の土ぼこりが入り込んだりして車内が汚れる。雑巾と掃除機を使って綺麗に掃除した。ついでにもう一台の車も掃除機をかけたりした。
 車の中を掃除した後は外側の洗車。そんなことをしているだけでけっこう時間が経ってしまった。
 スーパーに買い物に行って、少し早めの夕食を食べ、今日は妻と散歩がてらばんえい競馬に行く事にした。自宅から徒歩で20分強の時間である。

 岩見沢に住んでいたときもばんえい競馬場のすぐ近くに住んでいて、馬の鳴き声で朝目が覚めたり、風向きによっては厩舎の匂いが漂ってきたりする位近くだったのだが、今は帯広が唯一のばんえい競馬開催地である。
 競馬場の入り口近くには「とかちむら」と言って、野菜や特産物を売る市場とか、食べ物屋さんがあったりしてけっこう楽しい。競馬と言うと競馬新聞と赤鉛筆を持ったオッサン達がたくさんいるという印象だが、現在の帯広競馬場はそんなことはなく写真のようにオシャレである。
 とかちむらの通路に何か書かれていたので見てみると、北海道弁が書かれていた。当然北海道人にはわかるんだけど、「うるかしといて」なんて標準語じゃないの?と思った。北海道人以外には意味がわからないんだろうか?
 日本で唯一になってしまったバンバの開催地帯広なので、観光客も多く来るだろうから、こういう面白いものがあると道外の観光客は楽しめるだろう。たくさんの人に楽しんでもらうように工夫がされているなと感じた。
 入り口から中に入るとこんな感じ。浴衣を着たお姉さんもけっこうたくさんいた。ねじりはちまきに赤ペン刺して競馬新聞にチェック入れてるオッサンなんてほとんどいない。(そんな感じの人はいることはいるけど)
 食べ物屋さんとかお土産屋さんとか。観光地と思ったほうがいい感じ。
 お土産屋さんでは馬の蹄鉄も打っていた。ちょうどサラブレッドの蹄鉄とばんえい競馬の道産子馬の蹄鉄が比較できるように置いてあったんだけど、大きさの違いに驚いた。
 こんな帽子も売っていた。ちょっと欲しくなったが、後で後悔しそうなのでやめた。
 競馬場の中にはモニターがあって、馬券の倍率だとか人気だとかが色々表示されている。競馬新聞やモニターに映る倍率などを参考にしながらみんな馬券を買うのだが、自分も妻もあまりやったことがないので馬連とか馬複とか言われても何のことかよくわからない。観光客の人たちも分からない人が多いようで、そういうことを説明してくれるブースや、冊子などもかなりたくさんあった。

 で、とりあえずこの後あるレース(第9レース)の馬券を買ってみる事にした。出場する馬や騎手の事など全くわからないし、競馬新聞も買わなかった。とりあえず適当に買ってみる事にした。(妻は馬の名前を見て買ったりしていたようだ)
 こんな感じで適当に買った。単勝という、1着になる馬を当てる馬券だ。上が私、下が妻の購入した馬券。
 レースは砂地のコースが200m位かな?途中、山になっている所が2箇所あって、1個目は低い山、2個目は高い山になっている。そこを重りを乗せたソリのようなものをひきながら馬が競争する。写真は2個目の山なのだが、サラブレッドの競馬と違って、ゆっくりだし、一気に走りきれなくて途中で休んだりしながら馬が進んでいく。

 けっこう近くで見ることも出来、進む速度が遅いので観客が馬と一緒に歩きながら「ほれ行け!」などと声援を送ったりしている。
 自分の買った馬券の馬を応援しながら歩く観客達。ばんえい競馬特有の光景である。

 そしてゴール!買ったのはなんと自分が馬券を買った6番だった。適当に買ったのに勝った!
 やったー!当たった!!
 適当に買った馬券なので一体配当がどの位かわからない。ちょっとワクワクしながら待った。で、結果は400円だった。4倍の馬券だったのか。最初4倍でも嬉しいと思ったが、よく考えると妻と二人で馬券を500円買ったので、配当400円と言う事は・・・・100円負けじゃん!!

 次に第10レースに挑戦!
 まずはパドックで馬を見て、強そうな馬を探してみた。もちろん人気とかは全くわからない。
 パドック内をグルグル周る馬たち。この9番の馬は???ちょっとひ弱そうなので買うのをやめた。

 今回は妻も馬だけを見て強そうなのを選んだらしい。
 自分はさっきは単勝だけだったが、9レースが当たったので調子に乗って色々買ってみた。
 こういうマークシートに書いて自動券売機みたいので馬券を買う。記入に不備があったりすると購入できないのだが、オロオロしていると券売機の裏からオバちゃんが出てきて不備な部分を教えてくれる。初心者にも優しい競馬場だ。
 さぁ第10レースがスタートだ!みんな一斉に走り出し、最初の山を越えていく。次は大きな山を越えるんだ。
 さっきパドックで撮影した9番の馬も一生懸命ソリをひいて走っている。馬券は買っていないけど頑張れ!!!負けるな!!!
 そして最後の山に突入!
 あれ?9番の馬、途中で止まってへたりこんでしまってるよ。普通なら一旦休んでも立ち止まっているだけで、こんな風にへたりこんだりしないのに。怪我でもしたのか?と心配になったが、しばらくして立ち上がって頑張って歩き出した。でもその時他の馬ははるか彼方に行ってしまって、結局この9番はゲッパだった。「もう重いの嫌だよ、疲れたよ」ってへたり込んでたのかな?ゴールまで頑張ってソリを引く姿を見て応援せずにはいられなかったけど、こんなんじゃ、馬肉にされちゃうんじゃない?と心配になった。

 9番の馬ばかり見ていたので、どの馬が勝ったか全然わからなかった。
 妻が「何番勝ったの?」と聞いて来たので、適当に「2番じゃないの?」と答えた。
 レースが終わると係りのオジサンたちが荒れたコースを元に戻す作業をする。これで次のレースで走るコースによる有利不利を無くすわけだ。人力だけでなくトラクターも使ってコースを慣らしていた。

 で、全然見ていなかった第10レースの結果が出た。
 あぁ、4番だったのね。自分が買った馬券は大はずれ。適当に買って連続で当たるほど甘くはないや。と、思ったら妻が「あ、私当たってる!」って。
 ほんとだ!当たってる!!
 「あんまり人気なかった馬だよ」と妻が言っていたが、お互いに倍率がどの位だったかは全然わからない。場内の放送を待った。
 すると、

 「単勝4番、4190円」って放送が。

 うわぁ凄い!4190円!?

 二人で顔を見合わせてびっくり。
 買った馬券代を差し引いても3500円位の儲けだ。

 もう十分遊んだんだけど欲が出てもう1レースやってみた。
 また適当に選んだんだけど、今度は自分は3連単という、1着から3着までを着順どおりに当てるやつをやってみた。当たる確率は低いけど配当はでかい。

 でも、適当に選んだせいで全然人気が無い馬(8番)を2着に予想してしまったらしく、もし当たったら万馬券になるようだ。(人気順40位までの倍率表示にも入っていないくらい人気が無い組み合わせだったらしい)

 妻と二人で600円使った
 結果、8番はダントツのビリ。妻が買った馬券も外れてしまった。残念。
 でもこのレース、3連単は配当が7万円を超えていて、近くにいたカップルが喜んでいた。きっと当たったんだなぁ。凄い。7万円も当たったらまっすぐ焼き肉屋直行だね。
 ちなみにこのレースでは1番の馬がダントツ人気で、単勝の倍率が1.5倍だったんだけど、2着でした。そんなに人気でも勝てないこともあるんだね。
 あと1レース位あったと思うんだけど、十分楽しんだので帰る事にした。今日は何も昆虫の写真が無いので、最後に競馬場の外灯に来ていた蛾を遠くから撮影した。マイマイガかな??

 なんだかんだで車をピカピカにしたり競馬をしたり楽しく充実した一日だった。