トムラウシ温泉

2012.9.29

 前回の遊びは8月18日だったが、その後仕事が忙しすぎでどうにもならず、遊びに行くなんてとんでもない感じだった。自分自身、かなり追い詰められていて、おかしくなりそうだったが、何とか乗り切り休日を迎えた。で、今日は鹿追でランチを食べて、大雪山系の山の中にあるトムラウシ温泉に行ってちょっとのんびりしようと考えた。時期的に紅葉なんてどうなんだろう??

 今年の夏はとにかく変だった。前回遊びに行った8月18日前後から、とんでもない猛暑。北海道の学校の夏休みはだいたい7月25日前後から8月20日前後なのだが、夏休みが終わってから猛烈に暑くなったという感じ。そして、この暑さは1週間前位まで続いていた。これならいくら北海道の屋根と言われる大雪山でもまだ紅葉はしていないかな??
 今日のランチはここ。鹿追にある「大草原の小さな家」という所。いろんなおかずとかがビュッフェ形式で食べられるのと、好きなデザート3個も食べられる。カレーやカツなど、ぐっとくるものからヘルシーな料理など、若者もお年寄りも楽しめると思う。
 行ったときは満席で、少し待たされた。外で待っていたのだが、モンキチョウがチラチラ飛んでいた。待ちながらする事も無いのでモンキチョウの撮影でもしてこようかと思い、モンキチョウに近づいた。
 別に綺麗でもなんでもない、単なるモンキチョウの写真しか撮れなかった、近づくと飛んでしまう。でもよく観察してみると、どうも産卵しているようだった。モンキチョウが飛んだのを見て、そこにあったクローバーを見てみると、モンキチョウの卵があった。モンキチョウの卵を見たのは初めてだ。
 これがモンキチョウの卵。細長い感じ。残念ながらこれでも少しトリミングした写真である。100mmマクロレンズを持っていたのだが、いかんせん小さすぎ。まぁでも野生のモンキチョウの卵の写真なんて、なかなか撮れないだろうからちょっと嬉しかった。

 ほどなくして店の人が私達を呼ぶ声が聞こえた。
 料理が並んでいる写真を撮って紹介したかったけど、結構混んでいたので諦めて、取って来た料理の写真とデザートの写真を。デザートは3品なので、好きなやつを店員さんに取り分けてもらう。料理もデザートもなかなか美味しかった。

 満腹になってトムラウシ温泉に向かった。向かう途中、放牧されている牛がいて、何か可愛かったので車を止めて近寄ってみたら、1頭の牛が自分に興味を示して寄ってきた。
 近くの草をむしって与えてみたら食べた。頭を触ろうとすると嫌がる感じだったが、何度かチャレンジしてみたら触ることが出来た。
 草をあげたら食べるんだけど、何故かこの草だけは最後まで食べないで咥えタバコみたいにしていた。カッコつけているのか、ドカベンという漫画にイワキだか何だかと言うキャラクターがいて、いつも葉っぱを咥えていた様な気がするんだけど、それを思い出した。あまりにも咥えたままでいたので、先っぽを掴んで引っ張ってみたら、茎がスーッと抜けてきた。面白かった。

 いつまでも牛と遊んでいてもしょうがないので、この場を後にしてトムラウシ温泉に向かった。以前、トムラウシ温泉に行くときは、ヌプントムラウシ温泉に行くほうとトムラウシ温泉に行くほうの分かれ道があって、そこからはしばらく砂利道だったんだけど、今日行ってみたらかなり舗装がされていて、走りやすかったし、やはり途中からは砂利道なんだけど、しっかり整備されていて普通車でも問題なく走ることが出来る感じだった。
 トムラウシ温泉に到着した。何も無い山の中に突然現れる国民宿舎。自分のランキングでは2位である。
 ちなみに1位は中標津の養老牛温泉。3位は阿寒の鶴雅か十勝岳温泉かな?
 このトムラウシ温泉は秘境にあるにもかかわらずとても綺麗な温泉で古臭くも無く、広い湯船と開放感のある露天風呂が素敵である。普通のサウナが無くてちょっと残念だが、ミストサウナがある。施設自体も綺麗だし、レストランもある。今日は施設や温泉の写真は撮らなかった。
 写真の手前にある湯気が出ているのは源泉なのかもしれない。この辺、いろんな場所から温泉が湧き出していて湯気も出ている。

 温泉に入る前にちょっと散策をしてみた。
 トムラウシ温泉の近くを流れている川。山奥だしかなり綺麗な川なんだと思う。岩魚とか釣れるのかな?
 川の近くで温泉が湧き出している。ブクブクいっていて、かなり熱そうな気配。触ったら火傷するかも。
 湯気もなかなか凄い。
 その温泉が湧き出している付近の川というか水が流れているところは緑色に見えるので近寄ってみると
 こんな風に藻みたいのがびっしり。こいつの緑色がまるで川が緑のように見えた原因だ。これは一体何だろう?きっと温泉の成分を養分にして成長しているんだと思うけど。
 紅葉を少し期待していたが、紅葉とは程遠い感じで、ほとんどまだ緑だった。でも、一部こんな風になっていたが、これは紅葉と言っていいんだろうか?第一印象ではただ枯れかけた汚い葉っぱにしか見えない。こげ茶色や茶色、黄色の色がまだらに入っていて、シミだらけ。でもじっくり見ていると、これはこれで綺麗かも。
 歩いていたら道の先にキツネがいて、走って逃げ去った。逃げ去ったほうを見てみると、キツネがこちらを見ていた。警戒して見ているんだと思うけど、尻尾が胴体ほど太い。倒木の上に立ってこちらを見ている姿がけっこうカッコよかった。

 もう少し長い距離を散策したかったのだが、ポツリポツリと降って来たので引き返して温泉にゆっくり浸かって体の汚れと疲れを洗い流して帰宅した。また真冬の雪深い時期にでも訪れたい。エゾクロテンが見れるし。