歓迎会?の豚汁
2015.5.3 |
本来であれば今日は新入部員の歓迎会で豚汁をしようかと計画していたのだが、新入生部員3人のうち2人が欠席となってしまった。家族旅行やらなにやらで。これは仕方ないけど、1人は参加すると言うので、予定通り豚汁をしようという事になった。ちょうど、OBたちもGWで帰省していたりもするので。
参加者は私と対馬先生、OBでは関君、山下君、木村君。現役部員では3年生のMさん、2年生のYさんとN君、そして新入部員のW君。
普段よく参加しているJ君とW君は家の用事等でお休み。
9時半に中野ダム下で待ち合わせ。向かう途中、自転車をこいでいるW君を追い抜いてきた。
関君はバイクを購入し、納車が今日だというので、少し遅れてくるらしい。
対馬先生が到着するまでの間、待ち合わせ場所をよく見ると、スギタニルリシジミが飛んでいた。それも4,5頭位。 |
スギタニルリシジミ |
前回は水無でスギタニルリシジミを観察し、時期が少し遅いかなと感じていたけど、ここのはちょうどいい感じ。標高も少し高いので水無に比べて発生が遅れているのかも。 |
みんなを待つ、左からMさん、N君、山下君 |
とりあえずスギタニルリシジミの数が多いので、みんなに採集しろと言った。小さな蝶だしたくさん飛んでいるとあまり珍しくも感じないけど、この時期にしか見られない蝶である。
Yさんが採集した蝶を三角紙に入れるのに先輩であるMさんが手伝っていた。Mさんは放送の部活も掛け持ちしているので、今年度の部長にはならなかったが、最上級生としてしっかり後輩の面倒を見てくれている。家族の中では妹になる(お姉さんがいる)のだが、部活の中では彼女が面倒見の良いお姉さん的役割を果たしてくれている。 |
三角紙を準備してあげるMさん |
ここで数頭のスギタニルリシジミを採集していると、対馬先生到着。続いてさきほど追い抜いたW君が歩いて登場した。W君は自転車が疲れたのでここまで自転車を押しながら歩いてきたという。 |
W君到着 |
みんなそろった所で豚汁パーティーを行う前に、近くの林道を歩いてみることになっていた。ここは川を越えねばならないので、部員達に長靴を準備しろと言っていたのだが、新入部員のW君と山下君、木村君は持参せず、少し遠回りして普通の靴でも渡れる場所から川を渡っていた。 |
川を渡るMさん、Yさん、対馬先生(左側から) |
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遠回り組 |
しかしこの林道を歩くにはまだ川をいくつか渡る必要がある。長靴があれば楽勝だが、そうでない人たちは靴を脱いで裸足で渡ったりしていた。足つぼマッサージ効果があるようで、痛そうだった。 |
裸足で川を渡ろうとしている山下君 |
林道を歩いていると、水たまりにエゾサンショウウオの卵が。何でこんな所で産んだんだ!もう我慢できなかったのかな?これじゃぁ干からびてしまう。
しかも卵塊は3つあった。親の姿は見られなかったが、普通こんな所に産まないと思う。エゾサンショウウオが卵を産む場所の条件とは何だろう?
対馬先生が「可哀想だ」と言い、きちんと生育できそうな場所に移してあげた。これを移したせいで、これらが孵化したあとに、食べられてしまう生き物たちもいると思うと、このまま放っておくのもひとつの方法かとは思うけど、やっぱり目の前で干からびようとしている命が目の前にあると可哀想にも思う。 |
水たまりに産まれたエゾサンショウウオの卵 |
新入部員のW君に「移してやれ」と言ったら、「これはさすがに・・・」とひるんでいた。気持ち悪いらしい。ワラジが大嫌いな私が言える立場ではないが、こういうのを見てワクワクしてほしいんだけど。
今日は気温がかなり高く、予報では23℃と言っている所もあった。気温だけの感じではもうミヤマカラスアゲハが飛んでいてもおかしくないような暖かさだったか、風景は春そのもの。この場所は紫のキクサギイチゲが多いようだ。 |
キクサギイチゲ
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キバナノアマナ
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フッキソウ
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林道に入ってすぐの場所にはかなりの数のスギタニルリシジミが飛んでいて、これはけっこう凄いと思っていた。この林道の奥の方にもスギタニルリシジミが多い場所があるので、そこまで行けば更にたくさんのスギタニルリシジミが見られるのではないかと思っていた。もしかして、スギタニルリシジミの集団吸水なんてのも見れるんじゃないかと期待したのだが、行ってみると思ったほどの数は見られなかった。
ここで10分ほどフリータイム。新入部員のW君に花の種類を教えたり、蝶を探したり。対馬先生は山わさびを求めて沢を上流に登って行った。 |
フリータイム |
対馬先生が戻ってきて、何やら植物を持っていて「写真に撮ってくれ」という。これが山わさびかもしれないと。
「かじってみたら?」と言ったら、それは嫌らしい。毒だったら困るからかな? |
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対馬先生はこんな所でも誰かと一生懸命電話で話している。携帯が落ちないようにいつもズボンと携帯をヒモみたいのでつないでいるのだが、そのヒモが短くて、いつも電話をするときは変な格好になっている。 |
変な格好で電話する対馬先生。奥には部員の姿も見える |
また何かの植物を持って来て「写真に撮っておいてくれ」と言われた。これは甘い草だかと言っていたような・・・。 |
何かの植物 |
この沢から戻る時、ちょうど天然のブランコになるような木の弦のようなものがあったので、一番体重が軽そうなN君に「やってみれ」と言って、ブランコをやらせてみた。背中を押してやるとブラブラと揺れだして、まさに天然のブランコである。 |
天然ブランコをするN君 |
続いてMさんにも「やってみれ」と言ってやらせてみた。Mさんは細いけど背が高く、モデルになれそうな感じ。背が高いのでN君よりは体重があると読んだ。
Mさんもブランコ成功。背中を押してやるとブラブラ揺れて、楽しそう。 |
ブランコをするMさん |
ただ、Mさんの時で地面にけっこうスレスレの感じ。自分がやったらどうなるか、結果はわかりきっていそうだったけど、二人のを見ていてどうしてもやりたくなった。
自分はMさんの2倍位体重があるので、きっとお尻が地面に着いてしまうだろうなと思ったけど、やっぱり地面にお尻がついて、ズルッとなって終了した。
そしたら、近くにもうひとつブランコが出来そうな弦があったので、再チャレンジしてみることにした。上を見ると弦が木の枝にあまり絡まっていなさそうな感じだったけど、強引にやってみた。
結果、思った通り体重をかけた瞬間に弦が外れて自分はひっくり返ってしまった。
その瞬間を誰かが撮っていてくれた。 |
弦が外れて地面に転がった瞬間 |
スギタニルリシジミの多い沢から林道に戻り、更に少し進んで行った。特別何か面白いものがあったわけではなかったが、スギタニルリシジミ以外の蝶が少ない事に気づいた。
エゾスジグロシロチョウ、コツバメ、越冬のタテハなど、かなり少ない。コツバメに関しては1頭も見られなかった。
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また川があった |
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裸足で渡る山下君と1年生のW君 |
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川を渡り終えたところ |
ある程度まで林道を進み、引き返す事にした。 |
引き返している所 |
中野ダムの堤体下まで戻り、ここから豚汁の準備。みんなそれぞれ食材を分担して持ち寄った。具材を混ぜたりするのは主にMさんがやってくれた。やっぱり生物部員にとってはお姉さん的存在である。 |
肉を炒めるMさん |
Mさんがお姉さん的存在であれば、今年から部長になったYさんも女子である。彼女はどんな存在なんだろう?
それを物語る写真がある。 |
料理番をするMさんと、遊びまくっているYさん |
このように、先輩が料理番をしているのにもかかわらず、われ関せず蝶を探したりワラジを探したりして走り回っているのがYさんだ。どうもこの二人を見ていると、ちびまる子ちゃんの姉妹を連想してしまう。
後から登場していた関君は油揚げと味噌を持って来てくれた。関君は今日バイクを買って納車だというので遅れてきたが、カッコいい新車のバイクで中野ダムの奥に試し乗りに行っていた。
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完成した豚汁 |
いよいよ豚汁が完成して食べることにした。今日は参加者が9人だったので、調理している時に「もうちょっと水入れたら?」と私が言ったのが悪かったようで、食べきれなかった。
お腹いっぱい食べて、関君に「バイクまたがして」と頼んで写真を撮ってもらった。自分はバイクの免許を持っていないので乗れないけど。 |
関君のバイクにまたがしてもらったところ |
このあたりは開けた場所になっていて、時々シロチョウが飛んでいる。1頭だけ写真に撮ることが出来た。 |
エゾスジグロシロチョウ♂ |
関君が撮ってくれた1枚 |
かなり豚汁が残っていたので、山下君と同期の生物部員、I君を呼べ!と思い立ち、山下君に連絡してもらった。ほどなくしてI君も登場。1年以上会っていなかったけど、相変わらず大きく、これは残った豚汁を全部食べてもらえるかと思った。しかしI君はお昼御飯中に呼び出されたらしく、2杯しか食べなかった。
最後に記念撮影をした。まずは中野ダムを背景に。 |
前列が現部員。後列がOB(自分と対馬先生も含む)
今日はOBの方が多かった |
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ちょっとアップにして
あれ?Mさんから角生えてるよ |
かなり暖かい一日で天気も良く、風もあんまりなくて汗もかいたけど、OBが大集合したし、1年生はW君だけだったけど一応歓迎会という事で豚汁もたくさん食べたし、林道では蝶の観察も出来たし、なかなか楽しいゴールデンウイークの一日になったと思う。
スギタニルリシジミ多数 エゾスジグロシロチョウ10頭以下位、キベリタテハ1ex、クジャクチョウ1ex
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