1年生部員との活動
2016.5.28 |
金曜日のミーティングで週末の予定について話し合った結果、対馬先生と部長のYさんは大安在方面でアサギマダラを探し、1年生部員4名は私とどこかの林道に入って蝶の観察をすることになった。1年生だけで活動するのは初めてである。
目標を、たくさんの種類の蝶を見るという事に決めたので、今日は20種類の蝶を見られるように頑張り、この先の標本づくりのためにも採集もしてこようという感じになった。
K君が3分遅刻。ここ最近1年生は遅刻が多い。遅刻するのは理由があれば仕方ないけど、ちゃんと連絡をしてほしい。「ちょっと遅れそうです」とか。
途中で事故に遭ったんじゃないかとか、寝坊してまだ家にいるんじゃないかとか心配になる。
それはさておき、今日はまず大沼近くの林道に入った。林道に入る少し前に対馬先生チームから連絡が入り、大安在方面は強風でアサギマダラは見られなかったとの事。「こっちは風吹いてないですよ〜」と言った。
ここは2年くらい前に当時3年生部員だった山下君と訪れた林道。その時はもっと後の時期だったから、出始めのミドリシジミ類やゴイシシジミ、大きなミヤマクワガタなどを捕まえた思い出の林道なのだが、2年ぶり2回目って感じだったので、どこが林道の入り口になるのかちょっとわからなかった。なので、適当に曲がってみたら一発でその林道に行くことが出来た。自分にしては珍しい。(いっつも迷子になる)
調査を開始するとすぐに「こっちもやっぱり風が強い」と感じた。しかししょっぱなから黒いアゲハを発見。私が採集した。ミヤマカラスアゲハだった。T君に「あげる」と言ったら「いらないです」との答え。これには少しびっくり。Yさんは「綺麗〜!」と言っていたので嬉しかった。
この場所では林道上にスジグロシロチョウやヤマキマダラヒカゲがたくさんいて何か吸っている感じ。林道上の何かに引き寄せられているのだろう。それらを採集していると、Yさんがキベリタテハを捕まえた。多分初めて見る蝶だろうからキベリタテハについて説明していたのだが、青い点々がちょっと大きいように感じたので、写真だけ撮って逃がした。 |
青い点々が大きいように感じたキベリタテハ。個体差の範囲かな? |
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ヤマキマダラヒカゲ |
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スジグロシロチョウ |
エゾスジグロシロチョウも見られたが、ボロだった。スジグロシロチョウも多かったがメスもけっこう見られたので、多分発生のピークなんだと思う。採集したシロチョウはほとんどスジグロシロチョウだったが、ここでもツマキチョウがけっこういた。やっぱり今年はツマキチョウが多いと思う。 |
Yさんを先頭に林道を歩く4人 |
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何か捕まえて三角ケースにしまうW君 |
本当はもっとミヤマカラスアゲハを見つけたかったんだけど、結局最初の1頭だけしか見つけられなかった。
林道を戻り、ちょっとした草原っぽいところで蝶探しをした。それほど蝶は見られなかったけど、今年初めてのベニシジミを見ることが出来た。 |
ベニシジミ |
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何か探しているYさん |
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草原っぽいところでの調査 |
最近は生物部の活動での記念撮影が恒例になっているが、今日は1年生部員のみの記念撮影である。全員顔ぼかし。右端のYさんはやたら小さく見えるが、実際にはこんなに背の差はなく、ちょっと低いところに立っている。風は強いけど天気は良く、駒ケ岳もきれいに見える。 |
1年生4名で記念撮影 |
ここで見られた蝶は9種類くらいだったかな?目標の20種には到底及ばないので、とりあえず我々のホームグラウンドみたいな感じの水無に移動することにした。途中、日暮山と言う大沼がよく見える展望台があることを知っていたので、立ち寄ってみた。実際に自分が来たのは初めてだ。
ちょっと迷子になりそうになったが無事に到着。標高303mの日暮山からは大沼、小沼や駒ケ岳、横津岳が綺麗に見えていた。 |
横津岳(1167m)の山頂 |
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駒ケ岳(1131m) |
山頂とはいえ標高303mなので大したことは無い。だけどキアゲハが吹き上げられてきていて縄張り争いをしている姿を観察することが出来た。ここで少し景色を楽しんで、記念撮影をして水無の林道に向かった。
水無に到着した瞬間にハプニング。ちょっと大きめのハチみたいのがW君の上着のポッケに侵入した。 |
W君のポッケに侵入したハチみたいの |
ハチはすぐに出て行って事なきを得た。
いつもと同じように歩き、きっとミヤマカラスアゲハが見られるのではないかと思っていたのだが、残念賞だった。黒いアゲハは1頭だけ見られたが、ミヤマカラスアゲハかオナガアゲハか区別できず、網でも採集できなかったし写真も撮れなかった。
この時期はもうエゾハルゼミがうるさいくらい鳴いているのだが、成虫を誰かが見つけたので写真に撮った。 |
エゾハルゼミ |
そのまま手づかみしてT君やYさんに渡そうとしたらちょっとびびっていた。ワラジがダメな自分が言うのもなんだけど、セミ位でビビるなよ!
セミは自分のTシャツにくっつけてアクセサリー代わりにしていたが、いつの間にかいなくなっていた。
ここではトラフシジミの写真が撮れたり、キアゲハの卵を見つけたり出来た。ウスバシロチョウなんかも見つけられて、目標の20種に近づいてきたが、その後なかなか新しい種類の蝶を見つけられなかった。 |
トラフシジミ |
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キアゲハの卵 |
目標は20種だったが、今日見られた蝶は
ウスバシロチョウ、ミヤマカラスアゲハ、キアゲハ、エゾスジグロシロチョウ、スジグロシロチョウ、モンキチョウ、ツマキチョウ、トラフシジミ、ベニシジミ、クジャクチョウ、シータテハ、サカハチ、キベリタテハ、ヤマキマダラヒカゲの14種。
紫のシジミが飛んでいたので多分ルリシジミ、あとモンシロチョウ、エゾヒメシロチョウ、ツバメシジミ、コミスジ、ルリタテハ、クロヒカゲ辺りを見つけられるかと思っていたので、それらが全部見れたら20種オーバーとなるから、目標達成できたんだけどなぁ〜・・・。
これからも1年生部員達にはたくさんの蝶を実際に見たり採集したりして蝶に関する色々な事を学んで行ってほしい。
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