厚岸カキ祭り

2012.10.6

 前々回遊びの記録で、自宅前駐車場のコンクリート平板について、こいつが悪さをすると書いた。今日はその悪さから書く事になる。

 このコンクリート平板は地面に固定されておらず、ただ置いてあるだけである。ところが数日前に車を駐車場に入れようとしてタイヤでコンクリート平板を踏んだ瞬間にゴリゴリッと変な音がして車が動かなくなった。最初、物置に車をぶつけたのかと思って焦ったが、車に付いている障害物察知レーダーは警告音を出していなかったので、何かにぶつかったと言う事は考えにくい。とにかく車を降りてみたのだが、衝撃の光景が目に入ってきた。
 なんと、コンクリート平板がタイヤとタイヤハウスの間に挟まっているのだ。
 一体、何でこんなことになっているのか理解できなかったが、多分、タイヤでコンクリート平板を踏んだ瞬間にコンクリート平板の片方が持ち上がり、タイヤとタイヤハウスの間に挟まってしまったんだと思う。とにかくこいつを外さないとダメだと思い、下に押し下げてみたがピクリとも動かない。それでしょうがなく、外側に引き抜いてみた。ガリガリと音がしたが抜くことが出来た。
 しかし当然、コンクリート平板とぶつかっていた部分には傷が付いてしまった。大きな傷ではなく、言われなければ誰にもわからないような傷ではあるが、傷が付いている部分の塗装もはげているし、錆びたら困る。これは修理するしかない。(後に傷の部分はアルミで出来ているので錆びないということがわかったが)
 で、車屋さんに来てもらったり見積もりを出してもらったり色々あったのだが、修理に入れている間、1週間ほど台車でベンツのSLKを貸してもらえる事になった。
「何か面白い台車はないですか?」と聞いてみたらSLKを貸してくれた。怪我の功名というか、なんだかとても嬉しくなって、早く車を修理に出したくなった。
 車を修理に出す日程を決めると、ちょうど3連休が入り、車屋さんも「代車でどこかドライブ行ってください」と言ってくれたので、せっかくだから試乗も兼ねて遊びに行く事にした。
 
 妻が「厚岸でカキ祭りをやっているので食べに行きたい」というので、厚岸まで行く事にした。自分はカキには用事が無いが、SLKでドライブ出来るのならどこに行っても良かった。

 このSLK、オープンカー(ハードトップ)の二人乗りと、スポーツカーである。エンジンは自分の車と同じなのであるが、足回りのセッティング等を含め、本当に自分の車と同じエンジンなのかと疑いたくなるほどである。比べてみると、車重も100kg軽いから加速も少し良い。サスペンションも固め。エンジン音がとても気持ちよく、エンジンブレーキもよく効く。また、座席の位置が後輪の方にあり、前輪が運転席よりけっこう前にあるからハンドルを切ったときの車が曲がる感覚が全然違って、ハンドルを切るとクッと車の前が回りこむように曲がるので楽しい。

 気温が20℃弱と言うことでちょっと寒いかもと思ってオープンにはしないで走っていたが、シートの首元からヒーターの暖かい空気が出てくるようになっているし、シートヒーターも付いているので、少し肌寒くてもオープンで走れる。また、オープンにしたときに、座席に風があまり入ってこないような工夫もされている。

 出発したのが10時くらいだったので少し遅めだったが、浦幌の道の駅でブランチを食べたりしながら厚岸に向かった。
 釧路を越えた後、気温が21度まで上がったので、車をオープンにして走ってみた。全く風が入ってこないということは無いが、通常の速度で走っている分にはそれほど気にならない。それでも髪の毛がかき回された。

 今回初めてオープンカーを貸してもらって色々分かったこともあった。まず、当然だがオープンにすると直射日光が当たる。これがけっこう熱い。そして、周囲の空気の匂いをすぐに感じる事が出来る。特に畑の肥料というか、牛の糞みたいな匂いも凄く感じる。
 走っているときにフロントガラスに鳥の糞が降って来たのだが、一歩タイミングを間違うと、車内に鳥の糞が落ちてきていた。オープンカーは雨にさえ注意すればいいと思い込んでいたが、走っている途中で車内に鳥の糞が降ってきたら最悪である。

 二人乗りという事に関しても、荷物が置けない(いちいちトランクに積まないとならない)ので、当たり前であるが不便である。上着を脱いだり、ちょっとした買い物をしたものでも車内に置けば、たちまち物だらけになる。普段は買い物をしたものや上着などは後部座席に置いているので、後部座席のありがたみを感じた。

 それでも車を運転する楽しさは格別。直射日光や風、サスペンションの硬さなどにより、自分の車よりも疲れることがわかった。長距離にはあまり向かないかもしれないが、セカンドカーには最高かもしれない。(直射日光や風が嫌ならオープンにしなければいいだけの話)

 実は車を買うとき、このSLKが最後の最後まで候補の一台だったのだが、総合的に考えると今の自分のカーライフを考えたときには買わなくて正解だったかもしれない。だけどやっぱり運転するのは楽しいし、自分の生活やカーライフを考えたときに、それに合っていれば最高の一台になる車だと思った。見た目もすごくカッコいいし。

 なんだかんだ、とても楽しく運転して無事に厚岸のカキ祭り会場に到着した。

代車で借りたSLK

 自分はカキが嫌いである。以前、あまりにもみんなが美味しそうに食べるので、ちょっと美味しいのかもと思いひとつ食べてみたことがあるのだが、口に入れて2秒後には「オエッ」となって吐きそうになったことがある。だから、食べず嫌いということではない。

 
 祭り会場では、もちろんカキがたくさん売っていて、その場で殻ごと焼いてくれて食べることが出来る。大体の店ではLLサイズが1個200円位で売っていた。カキだけでなく、ホタテとかシシャモとか、いろんな海の幸も売っていたり、子供が喜びそうな出店もあって賑わっていた。

焼きホタテ。買わなかったけど。

 妻はカキが大好き。何店か出ているカキを売っている店から一つ選んでLLサイズを2個、Lサイズを3個注文した。また、ツブも注文していた。店はテントになっていて、奥にテーブルとかがあって出来立てのカキやら海の幸やらを食べることが出来る。自分は海の幸は特に食べたくなかったが、ちょうどザンギが売っていたので、ザンギを注文して食べた。

運ばれてきたカキ

ツブ。何かツブって変な名前!

 ザンギは普通、カキとツブはかなり美味しかったらしい。

 けっこう人がいて賑わっていたので、ちょっとぶらついてみた。公園になっているような場所なんだけど、焼肉台とか炭とかのレンタルもしていて、自分で肉を買ってくればバーベキューも出来るし、自分でカキやツブを焼いて食べる事も出来るみたいで、とても楽しそう。
 少し小高い所に行くと、海も見えて景色も良かった。ステージがあって、HTBのonちゃんが来ていたり、イベントも行われていたようである。

 カキやツブを食べ、自宅用にも少し買い、帰り際に釧路のコーチャンフォーで面白そうな文具を少し購入して自宅に戻った。(もう真っ暗になっていた)

 SLKでのドライブはとても楽しかったけど、借り物だという緊張感も含め、まずまず疲れた。