4回目の横津
2016.8.7

 夏休みに入ってから4回目の横津である。
 横津岳は標高1167mあり、この辺では一番高い山なのだが、登り口の標高は955m程度であり、山頂までの距離は約2.5kmである。

 昨日、この夏初めてアサギマダラを目撃したことから、今日は最初釣りに行こうかと思っていたが中止し、横津でアサギマダラの調査をすることに予定を変更した。
 参加者は3年生のMさん、2年生の部長Yさん、副部長N君、それからW君の4人である。1年生は誰も参加しなかった。

 ここ最近気温も高く、標高955mの登り口でさえ25度位ある感じ。トンボが避暑のためたくさん集まっていて、Mさんに捕まえられていた。

捕まえられたトンボ。この後釈放

 山頂に行く前にまず慰霊碑の方に行く事にした。ヒヨドリバナにアサギマダラが来てるかもしれない。それから、昨日はヒオドシチョウを逃がしたので、まだこの辺にいるかもしれないし。

 慰霊碑に向かうと、早速ヒオドシチョウらしき蝶発見。藪の中に入り込み、白樺かダケカンバの木に止まった。とりあえず写真だけ撮った。

ヒオドシチョウ?

 どうしても捕まえたくて、藪の中に入り採集にチャレンジ。見事成功!しかし、ヒオドシチョウではなくてエルタテハであった。

 慰霊碑までアサギマダラは見つからなかったが、オオチャバネセセリがいたり、キアゲハやヒメキマダラヒカゲはたくさん見ることが出来た。

オオチャバネセセリ


サカハチ

 慰霊碑からいったん戻り、登山開始。登山と言っても全部舗装道路である。

 5人で並んで歩いてもしょうがないと思い、部員を2組に分けて歩かせることにした。部長のYさんとW君が先発隊。真ん中が私一人。後ろはMさんとN君ということにして、1分30秒間隔で歩くことにいた。

先発隊出発!

 自分もいつアサギマダラが現れてもいいようにカメラをセットして歩いていたが、網は持っていなかったので、もし現れたら誰かを大声で呼ぼうと思っていた。だけど今日は登山客と思われる車も多く止まっていたので、大声を出したらちょっと恥ずかしい。

 後ろを歩いていたMさんとN君のペアは最初自分より1分半遅れで出発したはずだけど、山頂が近くなってきたら5分遅れ位の距離になっていて、かなり遅れて歩いている感じ。もしかしてアサギマダラを見つけて追いかけたりしていたのかな?と思ったけど、ただ遅れただけだったみたい。

MさんとN君

 蝶を観察したり、写真に撮ったりしながら一人で今年4回目の横津を歩く。汗だくにはなるけど風も気持ちいいし一人で好きなようにテクテク歩くのも楽しいもんだ。

甲虫

 到着すると対馬先生はもう先に山頂にいて、我々が来る前に1頭アサギマダラしいものを目撃したという。

 そして自分が到着してからMさんとN君が到着する前に比較的目の前を1頭のアサギマダラが飛んでいるのが見えた。慌ててみんなで追いかけたけど逃げられた。

 

アサギマダラ調査中の腕章

 今年の夏初めてアサギマダラが見られたのが昨日、鉄山のアサギマダラの羽化を考えても計算が合う。今年どれくらいアサギマダラが見られるかわからないけど、昨日位から10日間位が勝負なのかもしれない。

 対馬先生は鉄山の最後の蛹が羽化しているだろうから見に行くと言い、先に帰って行った。(この間、3頭の目撃)
 自分たちはもう少しこの場に留まってアサギマダラを探そうかという事になった。風も吹いていて気温もそれほど熱くないから下山するよりここのほうが気持ちいい感じもするし。

 あたりを見回ったりおしゃべりしたり、部員達はお昼ご飯を食べたりしながらしばらく待ったのだが、その間に3頭アサギマダラを目撃した。しかし、捕獲することは出来なかった。

 時間も1時半くらいになったので戻ることにした。

 3年生のMさんはそろそろ進路活動に関係して塾に通ったりしているので平日の参加は難しいという。今度の土日はお盆でもあるし、もしかしたら今回が横津は最後になるかもしれないということで、記念撮影などをして下山することにした。

山頂から去る部員達


航空レーダーをバックに記念撮影


青カナブンが綺麗だったので撮影(道路で死んでいた)

 もう少しでゲートと言う所で対馬先生がバイクで戻ってきた。
 対馬先生が去ってから3頭目撃したというのを電話連絡していたので、気になって戻ってきたらしい。もう一度山頂に行くと言うのでここで別れて我々は下山した。
 市街地近辺では車の外気温が32度になっていて、かなり暑く、標高1167mの横津岳との違いを痛感した。

 昨日1頭目撃、今日はみんなで6頭目撃ということで、それなりに成果があったと思う。