はこだて国際民俗芸術祭2016
2016.8.8

 
 去年もあったんだけど、今年もはこだて国際民俗芸術祭がこの時期行われている。調べてみたら今年で第9回らしい。

 44の国と地域から1500名位のアーティストがやってきて、元町公園で盛大に野外ステージなどが行われる。

 ここではイベントだけでなく、世界の食べ物なども屋台のような感じで売っているので、芸術に触れながら夕食でも食べようかと、昨年に続き妻と出かけることにした。

 夕方自宅を出発し元町公園に向かっていると、海猿(水難救助隊)の消防車みたいのがいたので写真に撮った。妻が言うには「なかなか見ることが出来ないよ、函館らしい」そうだ。

海猿

 ともえ大橋を渡り、更に七財橋を渡ると金森倉庫群になる。七財橋は石造りのアーチ橋で、かつて三菱倉庫群建設に尽力した石川七財から名前をとった橋で映画のロケで使われたり観光名所のひとつにもなっている。

七財橋を渡るところ

 七財橋を超えると見えてくる景色がベイエリアの金森倉庫群。

七財橋を渡ったところ。月曜日なのに観光客もそれなりにいるみたい

 車を止め、元町公園まで少し歩く感じになった。瓦屋根が迫力ある東本願寺の横を歩いた。

東本願寺

 函館は坂の街でもあり、函館山の麓にはたくさんの坂がある。大三坂の上にあるチャチャ登り。
 坂が急なため、登る人は腰が曲がったおじいさんみたいに見えるという事で、アイヌ語のチャチャ(おじいさんの事)から坂の名前が付いた。

チャチャ登り

 すぐ近くにはハリストス正教会。ロシア正教の建物で、中には山下りんが描いたイコン(宗教画)があるらしい。実際に見たことは無いけど。
 東本願寺が1915年に建てられ、ハリストス正教会はその1年後に建てられた。元町近辺にはいろんなお寺や教会があり、多くの宗教が混ざっている。さすが開港都市だけのことはあるけど、異なる宗教を弾圧した歴史も世界中にはたくさんあるというのに、函館はそれぞれの人達の信仰を尊重した街だったのかな?

ハリストス正教会

 旧函館区公会堂も函館観光の目玉。当時5万8千円の建設費をかけて作られた。1910年に建てられた。

公会堂

 元町公園は公会堂のすぐ下にあり、はこだて国際民俗芸術祭に入場するには1000円払わないと入れない。

大人一人1000円

 1000円ってちょっと高いなと思ったけど、色々な人のライブを楽しんだりすることを考えれば安いのかもしれない。自分たちはメインが食べ物なので、そのせいで高いと感じるのかもしれない。だけど、これにはいい事もある。

 1000円と、紙のお金を払わないと入れないので、育ちの悪い中高生みたいのがいないのだ。言っちゃ悪いが函館港祭りなんて、屋台がたくさんある辺りは、育ちの悪そうな中高生だらけである。そんなのが我が物顔でギャーギャー騒いでいたら気分が悪くなるけど、ここは1000円効果でそんな事もない。

 いろんな食べ物の店や雑貨みたいな店など、たくさんあった。

いろんな店


古っぽいものを売ってる店

 もちろんメインは食べ物。今年はどんな屋台が来ているのか楽しみだった。

いろんな国の料理が集まる

 自分たちは最初ブラジルのシュハスコだかというやつを買った。肉をそぎ落として塩味が付いたやつ。

シュハスコ

 肉の味がしっかりしていて美味しかったけど、ちょっと塩分が強かったかな?

 元町公園の階段の所がコンサートなどをやる時の観客席になっているので、みんなそこに座りながら食べている。

階段が観客席に

 食べ物屋さんでは、今年の正月に行ったタイで食べたケバブが売っていた。タイで食べた時にかなり美味しかったので、迷わず購入した。

ケバブを持って記念撮影

 ケバブははっきり言ってタイの屋台で食べた方が美味しかった。こっちのも美味しいけどね。

 ケバブを食べながらブラブラしていたら、外国の吹奏楽とちんどん屋みたいのがやってきた。何をしているんだかわからなかったけど、とりあえず写真とビデオ撮影をしてみた。

吹奏楽+ちんどん屋みたいのがやってきた動画


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 後ろの方には何だかわからないけどカッコいい感じの銅像みたいのがいて、何となく毘沙門天を思い出したので、勝手に心の中で毘沙門天と名付けていた。

勝手に名付けた毘沙門天

 すごいカッコ良かったんだけど、中の人は汗だくじゃないのかな?かなり暑そう。


吹奏楽の演奏

 もっと何か食べたいなと思って店を物色したら、ガーリックビーフ串みたいのが売っていて、美味しそうだったので買おうと思ったんだけど、一本600円だって!高すぎたのでギブアップした。でも隣にけずりいちごという美味しそうなかき氷みたいのが売っていて、500円だったけど暑かったのでこれを買う事にした。

けずりイチゴ屋さん


けずりイチゴ

 いちごを凍らせて削り、それに練乳をかけたような感じのもので、とておいしかった。

 けずりいちごを買うのに妻と二人で並んでいた横で、韓国の屋台が出ていた。韓国は日本に対してライバル心をむき出しにしたり、反日感情が強かったりするイメージが強くてあまり好きではない。でもこれは多分、テレビやインターネットに洗脳されているのかもしれない。実際に韓国に行った時には短時間だったがみんな親切だった。ただし日本車はほとんど見なかった。

 そんな韓国料理を見たら、ザンギみたいのが売っていた。見た瞬間誘惑に負けた。

韓国料理屋さん

 

売っていたザンギみたいの

 ザンギとかから揚げと言う名前で売っていたわけではないが、これにちょっと辛いタレみたいのを付けて食べたらかなり美味しかった。シュハスコやケバブよりこっちの勝ち!

 で、それらを持ってコンサートを聴きに行くことにした。どこの国の人か忘れたけどギターを弾いて時々歌混じりの感じの人が演奏していた。

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 あまり聴いたことが無い感じだったので上手なのかどうか良くわからなかったけど、楽しむことは出来た。

 次にさっきいた吹奏楽みたいな人たちの演奏になった。ドイツの人だとわかった。

ドイツの吹奏楽みたいのの動画

 この吹奏楽みたい人たちの演奏もうまいのかどうかよくわからなかった。

 さっき食べ物を物色している時に、後でカレーを買おうと決めていた。そして吹奏楽もよくわからなかったし、そろそろカレーを食べて帰ろうかという事にもなり、カレー屋さんに行く事にした。

カレー屋さん


購入したカレーとナン

 カレーはカレーだけど、ノンスパイシーなカレーだった。お子様向きな味って感じ。ナンは美味しかった。

 カレーを食べたりしながら会場を歩いていたら、さっきの毘沙門天みたいのがいるのに気付いた。じっと銅像のように動かないので、最初はホントに銅像だと思ったんだけど、良く考えたら元町公園にこんな銅像は無いだろ!と気づいた。

 で、この毘沙門天がじーっと動かないので、動画で撮影してみた。

 なんとなく動いている!この毘沙門天、まだまだ修行が足りないなと思ったんだけど、子供と握手とかしだしたので、自分も便乗して握手してみた。

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 毘沙門天と握手もしたし、そろそろ帰ろうかと思い出口に向かうと、ピエロが子供相手に何かしてた。そう言えば去年もおんなじような事やってたなと思い出した。

 とりあえずビデオで撮ってみた。

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 会場を出て公会堂の所を見たら、何か始まりそうだった。まだ準備していたのだけど、そろそろ始まりそうだったからちょっと見て行く事にした。ロシアっぽい音楽が始まり、コサックダンスみたいのを見たくなる感じだった。

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 なかなか演奏が終わらないので、途中退席することにした。車に向かうまでにはカトリック元町教会がライトアップされていて綺麗だった。

カトリック元町教会

 来年もまた来ようと思った。