6回目の横津(網9個)
2016.8.11


 今日も横津での調査。今年の夏6回目である。部員は部長のYさんとJ君の二人だ。

 まずはスキー場の名越ポイントでヨツバヒヨドリにアサギマダラが来ているか調査。いなかった・・・。
 次に慰霊碑に向かう。道が急こう配で辛いが脇に咲くヨツバヒヨドリを調査。何もいなかった・・・。

名越ポイントを歩くJ君

 慰霊碑にアサギマダラはいなかったけど、向かい合ったアブみたいのがいて写真を撮った。これは何をしているのかな?もしかして交尾か?と思ったけど、どうも左のアブみたいのが右のアブを食べているような気がした。

喰われている?アブ

 慰霊碑の調査を終え、横津の山頂に向かい歩き出す。片道2.5km。標高差は150m位かな?今年で6回目なのでけっこう歩いたことになる。健康にいいかな?

 昨日はYさんと二人で歩いたけど、今日はJ君も加わり3名で歩いた。J君とYさんは二人でお喋りしながら歩いていたので、自分はちょっと楽だった。

 今日も山頂には木村君や対馬先生が先に行っているので、山頂ではもうアサギマダラが出ているかな〜?と思いながら歩いた。

 山頂が近づき、みんなの姿が見えてきた。そしたらなんか走っているような感じ。誰かがタオルを振っているみたい。白いタオルを振るとアサギマダラが寄ってくる習性があるので、これはきっとアサギマダラが出現したんだなと思った。


山頂付近で走っている誰か

 山頂に到着すると、なんか知らないけど凄い人の数だった。対馬先生、安井さん、木村君、安井さんの知り合いだというお爺ちゃんと孫、道南虫の会のSさんと息子。それに私とYさんとJ君。全部で10人。網は9個あった。これだけの体制でアサギマダラを待つなんてのを見たのは自分は初めて。

 しかも今日は山の日という祭日。ハイキングがてら登ってくる人が結構多かった。若い「山ガール」二人組もいて話しかけてみたかったが変態おじさんと思われたら困るので挨拶しかしなかった。
 

木村君


Sさんと息子さん

 Sさんの息子さんはアサギマダラを捕まえたい!と言っていたが、普段は親子でクワガタ採りなどに出かけているようだ。自分も小さい頃はクワガタが好きで、今でも「クワガタは男のロマン」だと思っている。その小さい頃は蝶なんて興味も無かった。クワガタの魅力は何と言っても強そうなところ。強そうなくせに実際あの大あごで挟まれてもたいして痛くないし、そもそもあまり挟んでも来ない。しかも、獰猛な肉食ではなく、砂糖水とか昆虫ゼリーとか、自然界では樹液とか、そういうものを食べるのも見た目とのギャップがありすぎて好き。

 アサギマダラはちょくちょく現れているが数が少ない。部員達は黒いアゲハを採集したくて、吹き上げられてきている個体を見つけては追いかけていた。

黒いアゲハを追いかける部員達


キアゲハを追いかける部長

 そうこうしているうちにまたアサギマダラが現れたらしく、木村君が見事捕獲に成功した。「どれ、写真撮らせて」と言って木村君とアサギマダラの写真を撮ろうと思ったら対馬先生が「俺も入れてくれ」と言うので、二人と1頭で記念撮影をした。

捕獲したアサギマダラと対馬先生と木村君

 捕獲したアサギマダラには早速マーキングをした。WTK−25・・・。WTKって何だろう??

木村君が捕獲してマーキングしたアサギマダラ

 昨日は強制的に部長をしごきに参加させたが、かなり疲れたようで、「今日もしごき行くぞ!」と言ったら頑なに拒んでいた。自転車こげば体力も筋肉も付くし、引き締まったボディーになれるんだけどね〜。

何か見つめるYさん


 対馬先生が「ミヤマカラスアゲハのメスが欲しい」と言っていた。生きたまま捕獲して産卵させるためだ。そして、J君が見事飛んできたミヤマカラスアゲハを捕まえた。メスだった。
 でかしたぞ!と思ったら、網を振った時フレームに当ててしまっていたらしく、ミヤマカラスアゲハのお腹が裂けて卵が飛び出していた。可哀想に。
 それをみたYさんがかなり気持ち悪がっていた。ワラジも蛇も足長クモも平気なのに、飛び出している卵を見てビビっているなんて。

 「そんならカニをバラバラにして食べたり、エビの首をもいでチュッチュ吸う方がよっぽど気持ち悪いべや」と言ったがどうも違うらしい。


J君

 今日も天候が良く、昨日と違って気温も高くて寒くない。これだけ人がいれば自分の出番はないなと思い、また景色を見たりして過ごした。函館山や函館湾、青森の方まで綺麗に見えていたのでコンデジのパノラマ撮影で撮ってみた。中央に334mの函館山、奥の方には青森が見える。夜中に夜景とか見に来たら綺麗だろうなぁ〜と思ったけど、一人で来たらきっと気持ち悪いと思う。

函館山、函館市街地、函館湾、大野平野、新幹線の線路、青森まで見えている

 雲も少し出ているが大きな物ではなく、更に目線の高さと近いところに雲があって面白いので撮影した。安井さんと一緒に来ていたというお爺ちゃんは「ちょうど山がポコンってなっている所に雲が出来ているような気がする」と言っていた。言われれば確かにそんな感じもする。地形によって空気の流れが変わり、そこに雲が出来るのかな?


 今日も帰りは対馬先生の車で戻った。6回登山して下山は4回歩いた。
 なかなかアサギマダラ多数とは出会えない。明日はダイミョウセセリを狙いに江差方面に行くかどうか迷っている所だが、今年の横津はそろそろこれで最後かなと感じていた。

 下山して解散した後恒例のしごき。対馬先生と待ち合わせしているいつもの場所に向かうまでに、横津の山頂が綺麗に見えていたので撮影した。さっきまであそこにいたんだなぁと思って。

山の尾根にチョコンと見えているのが横津の山頂にある航空レーダー。