グリーンパークの春

2013.5.12

 自宅から徒歩5分もあれば帯広市を代表する公園のひとつ、グリーンパーク(緑ヶ丘公園)に来ることが出来る。この公園には動物園があったり野草園があったり、美術館があったりと、自分はとても楽しむことが出来る。本格的な春が来る前、まだ山に行くにはちょっと早いかなという時にはグリーンパークで暇つぶしをしたりするのが毎年恒例になっているような気がする。

 この春、はじめてグリーンパークに来たのは4月13日、ようやく福寿草が咲き始めた頃だった。
 春の花の代表格の福寿草、この花を見られる時期が来ると、春が来たというよりも、ようやく冬が終わるんだなと言う感覚で嬉しくなる。

2013.4.13撮影の福寿草

 まだまだ桜の蕾はかたく、咲く気配なんて全く無い。大体例年帯広で桜が咲くのはGWが終わってからなので当然。

4月13日 桜のつぼみ

 グリーンパーク内を散歩していると、エゾリスが姿を見せてくれた。あまり人を警戒せず、何かを食べていた。

何か食べているエゾリス

 ちょっとした水が流れ込んでいる場所ではカエルの卵があったが、親のカエルやオタマジャクシは見ることが出来なかった、

カエルの卵の塊


 5月12日、また散歩がてら緑ヶ丘公園に来た。約1ヶ月ぶり。4月にきたときには固かった桜の蕾もふくらみ、場所によっては綺麗な花を咲かせていた。桜の花を見ると春が来たんだなと嬉しくなる。

咲き始めた桜の花

 今日は妻と二人でプラプラ散歩しながら桜を見たりしていたが、動物園に行ってみる事にした。ここの動物園は旭山動物園には負けるのかもしれないけど、個人的には結構好きで、ヤギだか羊だかも触ることが出来たりするし、クジャクが入っている檻に指を入れて動かすとイモムシか何かと間違って突いてくるもの楽しい。子供の頃、函館動物園で狸に指をかまれて血が出たことや、農業高校の馬に腕を思いっきり噛まれて肉がちぎれた事などを思い出した。
 カンガルーはお昼寝タイムらしい。大きなカンガルーの背中を抱きかかえるように小さなカンガルーがお昼寝しているのが微笑ましい。声をかけてみたが無視された。

 ライオンは、舌をペロッと出しながらお昼寝していた。声をかけてみたがピクリとも動かなかった。
 サル山の頂上にいた猿。おっぱいがビローンとしているのでメスだと思うけど、なんだかとても偉そうにしていた。
 この鳥は何だっけ?色が赤いのは餌のエビを食べると赤くなるんだと何かのテレビでやっていたのを思い出した。
 動物園は年間パスポートを買ったので、適当にプラプラ歩いた後、近くの野草園を歩いてみた。春の花がたくさん咲いていて楽しかった。写真はヒトリシズカ。


 5月18日、またまた緑ヶ丘公園を散歩した。帯広の桜はちょうど満開になった感じ。

満開の桜(自宅近くの民家の花)

 まずはこの前も来た野草園に。前回よりもたくさんの花が咲いていて綺麗だった。特にオオバナノエンレイソウ、ニリンソウという白い花が多く咲いていたようだ。一人で来ているのは自分くらいで、カップルとか夫婦とかが多かったように思えたが、白い蝶が飛んでいるのが見えて追いかけてみた。
 オオバナノエンレイソウに止まったのはモンシロチョウだった。オオモンシロチョウの出現以来、なかなか目にする機会も少なくなっていたと思っていたが、ここ1,2年、モンシロチョウの姿を良く見るような気がする、増えてきたのかな??何はともあれ、今シーズン最初の蝶の撮影はオオバナノエンレイソウに止まるモンシロチョウということになった。

 こいつはオオバナノエンレイソウに止まって蜜を吸っているわけではなく、ただ休んでいるだけのようで、もしかして、色が似ているので保護色になり敵から隠れているんだろうか?よくわからないけど、ずっと止まっていたので、かなりたくさん撮影することが出来た。

 野草園を出てまた緑ヶ丘公園をブラブラ歩いた。桜が満開で気持ちよく、たくさんの人が来ていた。

満開の桜

 お母さんと小さい子供と思われる二人組がいて、なんとなく見ていると、お母さんが桜の木下でシャボン玉を作り女の子に見せていた。なんかとても平和な気持ちになり、心が癒された。健康で素直な可愛い女の子に成長して欲しいなと思った。

シャボン玉を見せているお母さん

 今日は一人で緑ヶ丘公園を歩いているのだが、特に目的もなく歩いているので一人で動物園に入った。
 夜のスナックとかで話題がないとお姉ちゃんに「一人でどこまで出来る?」と聞いて遊ぶことがある。
 一人コンビニ、一人ラーメン、一人カラオケ、一人回転寿司、一人焼肉など、どこまで一人で出来るか?と。
 大体一人ラーメンまでは出来ると言う人が多く、一人回転寿司や一人焼肉は無理と言う人が多い。私はせいぜい一人コンビニまでしか出来ないのだが、「一人動物園なら出来るよ」と言うと、驚かれる。「一人ラーメンより、一人動物園の方が難しい」と言うのだ。
 「動物園に一人で来るなんて、友達いないんだろうか?」と周りの人に思われそうで出来ないというのだ。
 自分から言わせてもらえば、一人ラーメンこそ一緒にご飯を食べる友達もいないのかと思われそうで嫌だけど、一人動物園は何故か抵抗がない。みんなが出来ないと言う一人動物園を決行した。
 大体親子連れ、カップルばっかりで、確かに一人で動物園に来ているのは自分くらいだなと思った。入り口近くの鳥類コーナーで鳥を見て、サル山に来た。
 一人、心細そうにしている小猿がいて、大きな猿が近づいてくると慌てて逃げていた、お母さんは一体どこに行ったんだろう?
 サル山の頂上には2匹の猿がいて偉そうに辺りを見回していた。自分はサル山が好きなようで、いつまで見ていても飽きない事が分かった。数十分猿山を見て、満足して帰宅した。