出会いを求めて
2016.9.11


 今日の活動記録は題名に「出会いを求めて」としたが、別に男女の出会いを求めているわけではない。この時期になると、主要な蝶の発生も終わり、なかなか○○チョウを探しに行こう!という明確な目標が立てずらい。
 そこで、例えば本州から飛んできた迷蝶を探すだとか、何か他に面白い事や物を探そうという事で、そういうものに対する出会いを求めるという意味で題名をつけた。

 今日の参加者は部長のYさんと副部長のN君。この前もフィールドでの活動はこの二人だった。

 まず、何か迷蝶でもいないか鉄山方面か戸井方面に行こうという事になったのだが、その途中にあるヒメシロチョウがいるポイントに行く事にした。ポイントに到着してちょっと歩いたら田んぼの道の草刈りをしている人が見えた。文句を言われたら嫌だなと思い、早々に退散することにした。

なんとなく撮影したN君

 次に鉄山方面に向かう途中、亀尾小学校だか中学校の付近で、赤紫の花に10頭以上の蝶が来ているのが見えて、観察することにした。モンキチョウ、モンシロチョウ、それにエゾスジグロシロチョウかスジグロシロチョウか忘れたが、とにかくたくさんの蝶がこの花の蜜を吸いに来ていた。是非自宅の庭にも植えたくなったが、何と言う植物なのかよくわからない。

 網を使い蝶を採集し種類を調べていると、向こう側から白バイがやってきた。部員達は勝手に花から蝶を採集していたら捕まるんじゃないかと思ってちょっとビビっていたらしい。でもさすがにそんな事じゃ捕まらないわ。白バイは自分たちの横を通り過ぎてどっかに行った。

蝶がたくさん来ていた花

 鉄山に到着するころにはちょっと曇りになっていて、林道では思いのほか蝶の姿が少なかった。でも3人でテクテク歩きながら、そしてお喋りをしながら蝶を探した。

 シロチョウすら少ない感じではあったが、たまに陽が差すと少しだけ蝶の姿も見られた。鉄山ではアカタテハを採集したいと思っていたのだが、1頭も見られなかった。

 サカハチの夏型ももうボロボロだった。今年の夏はちょっと暑かったような気もするので、この後3化が出てくれたら楽しいんだけど。

ボロのサカハチ

 黒っぽいシジミチョウ位のやつが飛んでいたので、多分蛾だろうなと思いつつ採集させたらやっぱり蛾だった。何か見た感じ、触覚以外はギンイチモンジセセリっぽい印象だった。


 道端にでっかい実が落ちていた。自分は何だかよくわからなかったけど、部長のYさんがトチの実だというような事を言っていた。トチノキの実という意味だと思うけど、確かトチノキって、スギタニルリシジミの食草だよな〜と思った。
 そういえば、この林道には結構な数のスギタニルリシジミが春に見られるし。
 

トチの実と葉っぱ

 実は栗を大きくしたような感じだったので、これは食べられるのかなと思い、N君にカッターで切ってもらった。中は白っぽい硬めの実が入っていた。

トチの実を割ったところ

 まぁ毒ではないでしょ!と思い、白っぽい部分の実をかじって口の中に入れて噛んでみた。多分サツマイモを生で食べたらこんな感じなんじゃないかなと言う食感。だけど少しして、ものすごい苦さというかえぐい感じが襲ってきて、思わず「ブーッ!」と口の中から出した。Yさんに汚い物を見る目で見られた。

 苦さがしばらく取れず、何度も唾をペッ!ペッ!と出しながら歩いた。

 後でYさんが色々調べたら、やはり苦味が強くて、灰汁だしをするのに大量の水を使うらしい。生で食べるもんじゃないって。まぁでも自分で食べて苦さに襲われて経験するのもいいもんだと自分では思った。

 ちょっと歩いて引き返している時に、道端にミヤマクワガタのオスを発見した。思わず捕まえてしまったが、あ!写真撮っておけばよかったと思い、元の場所に戻して撮影。

ミヤマクワガタ♂

 けっこうなでかさのミヤマクワガタだ。自分は大きなクワガタをビックワンと呼んでいて、中くらいのをミドルワン、小さいのをスモールワンと言っている。これはビックワンだ。

顔アップ


手に乗せたところ

 蝶の数も少ない中、大きなミヤマクワガタを見つけて面白かったので、何故か鼻にくっつけて写真を撮ってもらいたくなった。部長のYさんに頼んで写真を撮ってもらった。

鼻にくっつけて撮影してもらったところ

 思いのほかクワガタの爪が顔の皮膚に突き刺さって痛かった。でも面白かった。

 YさんやN君にもくっつけて写真を撮ったりしたが、N君はアップにして撮りすぎて画像にボカシが入れられなかったのでここでは紹介できない。

Yさんの腕に止めて撮影

 N君はミヤマクワガタを掴んだときに思いっきり大あごで挟まれたらしく、かなり痛がっていた。
 オーバーな奴め!と思ったら、けっこう指に跡がついていた。これはほんとに痛そうだわ。

ミヤマクワガタの攻撃を受けたN君の指

 ミヤマクワガタなんて、普段大あごの所に指を入れたってほとんど挟んできたりすることも無いんだけど、たまにはこういうこともあるんだなと思った。
 持って帰って誰かにあげようかなとも思ったが、ミヤマクワガタは寿命も短いし、多分あと1か月位もしたら死ぬんじゃないかと思い、そのまま逃がす事にした。Yさんは「持って帰って標本にして学校祭で売ろう!」と言っていたが、ちょっと殺すのが嫌だったので却下した。

 ブン投げて放したら空中で飛ぶかなと思ったが、全く飛ばず、斜面の草むらに落ちて行った。

 じゃ、そろそろ次の場所に行きますか!という事で記念撮影してから移動。

部長と副部長で記念撮影

 ここからはちょっとした峠を越えて海側に出るルートで行く事にした。何か面白いものがあれば止まって観察などをしながら行こうと思った。

 オレンジ色の蝶っぽいのが止まっていたので観察したらイカリモンガだった。この蛾も春から秋まで結構見られるが、夏型とかなのかな?

イカリモンガ

 黄色い花にはたくさんのシロチョウが止まっていた。モンシロチョウにエゾスジグロシロチョウ。スジグロシロチョウも混じっているだろうか?そこまで詳しく確認しなかった。

黄色い花に止まる蝶

 次に向かったのは弁財町と言う所の林道。海岸から山に向かって伸びる短い林道で、何か迷蝶がいるかなと思って。

 モンキチョウやエゾスジグロシロチョウ、クロヒカゲなどが多く見られたが、たいした蝶は観察できず、他のものを観察しながら歩いた。

岩に登って記念撮影


トンボの顔アップ

 なんか飛んでいたので網で採集してみたら蛾だった。何ていう蛾なのかはさっぱりわからないが、何頭か飛んでいた。



顔アップ

 歩いていると、可哀想になるくらい葉っぱが食べられている植物があった。

喰われまくっている葉っぱ

 こんなに食い散らかしているんは誰だ!と思ったら、犯人は茎を食べていた。これは何の幼虫か知らないが、多分蛾の幼虫だと思った。同じ植物が数本あったが、どれも喰われまくっていて、同じような幼虫がいた。

犯人

 赤に青色の毒々しい実があった。誰かが「スターフルーツみたい」と言っていた。
 別に似てないと思うが、赤色の部分がヒトデみたいになっていて、星形に見える。青いところはブルーハワイ?
 トロピカルな感じがしたが、これは毒っぽいような気も少しするので試食するのはやめた。

綺麗だけど毒々しい花?実??

 歩いている時に、空の向こう側が真っ暗の雲に覆われているのが見えていて、「こっちに来たら土砂降りになるかもしれないね」なんて言いながら林道の突き当りまで歩いて行った。

歩く二人

 多分この前の台風による風と雨でやられたと思われる木があちらこちらで見られた。

倒れた木

 斜面から水がしみ出している場所が数か所あった。前から水が出ていたのか、それとも大雨のせいで土の中の水があふれ出しているのか知らないが、Yさんが冷たいかどうか触ってみた。

水を触るYさん

 案外冷たいと言うので自分も触ってみた。冷たかった。

 林道の行き止まりまで来た。クマに注意の看板があって、それを見たYさんが「先生みたいだ」と言ったので、看板と一緒に記念撮影してもらった。似てるだろうか?

看板の熊と同じポーズで記念撮影

 林道を戻ろうとしたら、さっきあった暗い雲が頭上を覆いだしていた。これはちょっとやばいなと思った。雷は鳴っていないが、急に雷に打たれたら死んでしますし、捕虫網に雷が落ちる可能性もある。Yさんが持っているのはジュラルミン製の補虫網の柄の部分なのだが、ジュラルミンって電気を通すんだろうか?よくわからなかった。

暗い雲に覆われはじめたところ

 結局大雨は降らず、パラ、パラと少しだけ雨が降ったけど、全く濡れるほどではなかった。

甲虫

 で、この林道から次にまたどっかに行こうかと思っていたら、黄色い花にイチモンジセセリが止まっていた。一応迷蝶の扱いなので、見れて良かった。本州から飛んできたにしては綺麗な感じがした。Yさんが採集した。

イチモンジセセリ

 時間もいい感じになっていたのだが、どっかもう一カ所位と思い、旧戸井高校があった近辺で蝶探しをする事にした。
 ミドリヒョウモン、クモガタヒョウモン、ウラギンスジヒョウモン、クジャクチョウなどやシロチョウ科のモンキチョウなどが見られた。

ウラギンスジヒョウモン

 今日の活動では迷蝶であるイチモンジセセリが見られたが、毎年安定的に見られるので珍しいという感じもしなかった。見られる蝶の種類も限られてきているし、飛んでいてもボロも多くなってきた。だけどこれから先もう少し位は活動できればなと思っている。もっと面白い出会いは無いかなぁ〜・・・。