はこだて検定勉強会と生物部OB会
2016.9.18


 この3連休、部活動はどうしようか悩んでいた。土曜日の天候は曇り時々晴れ、日曜日は雨のマークもある、月曜日は晴れ時々曇り。
 そろそろ松前のアサギマダラも気になりだしてきたが、今年も部員の中の数名がはこだて検定を受けると言うので、その勉強会もやりたい。
 対馬先生はこの3連休は部活動の引率は無しということで、金曜日に対馬先生以外の部員達を集めてミーティングをした。

 とりあえず、土曜日は休み。日曜日は天気が悪い予報だけど雨でもはこだて検定の勉強会(見学)は出来るので、検定を受ける人だけ参加。月曜日は松前の勝軍山にアサギマダラ探しに行くことにした。特に月曜日の松前調査は部長のYさんにマーキングを体験させてやりたいという一心だった。

 で、今日の参加者は部長のYさん、副部長のN君、1年生部員のW君。
 今年はこの3名がはこだて検定を受けるようだ。

 まず向かったのは啄木小公園。ここには本郷新が作った石川啄木の像があり、啄木が読んだ歌が刻まれている。その歌が何かと言う問題も出そうだが、全部覚えることは難しいのでキーワードで。浜薔薇(ハマナスと読むらしい)というワードが出てくる歌は啄木小公園である。啄木小公園にはハマナスが咲いているのでわかりやすい。

 その他に啄木の墓や函館公園にも歌が刻まれているので見に行くことにした。

啄木の像

 啄木の墓は立待岬のちょっと手前にある。ここには、「東海の〜我泣きぬれて蟹とたわむる」という歌が刻まれているが、墓はなんとなく悲しいから「泣きぬれて」というのがキーワードだと説明した。また、啄木が宮崎郁雨にあてた手紙も刻まれているし、彼に心酔しながら20歳で連絡船から身を投じた砂山影二の歌もある事を説明した。

 そんな説明をしている時に、近くにいたおじさんに「苜宿社(ぼくしゅくしゃ)の跡地は知りませんか?」と聞かれた。啄木が函館に来た時に加入した文芸結社の名前だ。それはわかったがさすがに跡地まで知らないので「わかりません」と答えたが、おじさんは生徒たちに「みんなは兄弟?」って聞いていた。

 「先生ががお父さんで、子供たちに説明していたんだと思われたんだよ」とYさんに言われた。確かに生徒の保護者が自分と同年代だったり自分より若かったりもするのだが、まだこの部員達のお父さんにはなりたくないなと感じた。

 次に碧血碑に向かった。各観光地にはその説明の看板があるので、自分が説明するよりもその看板を読めと言った。看板を読んだらスマホで写真を撮れと。

説明の看板


碧血碑


写真を撮る部員達

1年生のW君は今年初チャレンジだけど、部長のYさんと副部長のN君は去年落ちて今年再挑戦。さすがにけっこうまだ覚えていることも多いかなと思って色々質問したりしたけど、ほぼ忘れ去っている事がわかった。これはかなり勉強しないと受からないわ。去年勉強した分の残っている知識なんてほとんど吹っ飛んでいる・・・。

 次に船見坂の高龍寺に行った。中の見学もしようと思ったのだが、喪服を着た人たちが多く、もしかして葬式でもやるのかなと思って中には入らず傷心惨目の碑や、レンガの塀などを見学し、赤墓に向かった。

 多分赤墓の問題は初級には出ないと思ったが、けっこう有名なので一応立ち寄った。

赤墓を拝む3人

 なんでもYさんのおばあちゃんの先祖か何か忘れたが、赤墓のすぐ近くに墓があるというので、せっかく来たんだからと拝ませた。

先祖の墓を拝むYさん

 その後、外国人墓地、箱館丸、太刀川家、ロシア領事館、山上大神宮、鯨族供養塔などを見学し、車を有料駐車場に止めて元町公園付近の見学をした。自分もよくわからないパブリックアートなんかもあって、自分自身の勉強にもなった。

ハイカラな女の人の像

 イギリス領事館が建った年代や、2代目の領事ユースデン。彼が発案し函館公園が出来た事など、YさんもN君もほぼ忘れ去っていた。


パブリックアートを見学する3人

 公会堂や旧開拓使書籍庫、旧北海道庁函館支庁庁舎、函館四天王像、ペリー像など、元町公園付近にある建物なども見学し色々説明、その後昼食タイムをとってから午後の部の勉強会。護国神社の箱館戦争官軍の墓に行った。

墓で拝む3人

 墓には氏名や亡くなった年齢が刻まれており、20代で戦死した人が多い事がわかった。

 その他にも元町周辺を行ったり来たりしていろんな場所を見学したが、函館公園にある石川啄木の歌碑を見に行くのはやめた。
 ベイエリア周辺も見学した後、だんだんみんな飽きてきた感じもしたし、自分自身も飽きてきたので解散することにした。
 今日は特に1年生のW君に色々なものを見学してもらい、後で勉強するときに「あ、そう言えば前に行ったな」などと思い出してもらえればいいんだけど、けっこう無駄話をしていたので説明したことがあまり頭に入っていないだろうなぁ〜と思った。明日の部活で色々おさらい問題を出してみよう。

 N君とW君は解散したが、自分と部長はというと部長の汽車の時間の関係で、もう少し見学しようという感じになり、権現台場や笹流れダムに行った。笹流れダムではついでに何か面白い蝶はいないかなと思ったが、特に面白い蝶は見られなかった。

笹流れダム(日本初のバットレスダム)

 Yさんとも解散し、今日の夜は生物部OB会を自宅でやることになっていた。山下君が広島から1週間ほど帰ってくるので自分や対馬先生と酒を飲みたいと言い出したので、自宅でやることにした。遂に山下君も20歳になったので酒を飲める立場になったのだ。

 広島から高そうな日本酒を買ってきてくれた。「これは高い日本酒なんだ」と言いまくっていたが、見た目から高そう。箱も高そう。高級感満載の日本酒。その名も「幻」。
 なんか一生懸命説明をしていたが、酒を飲めない自分にとっては何だかよくわからなかった。

高そうな酒

 自分はさっきコンビニに行った時に売っていた、バタフライというワインを買ってきた。500円位だったような気がするが、チョウチョのワインだったのでなんとなく購入。ワインも嫌いなので自分は飲まないけど。

酒2本

 自分以外の3人はビールで、そのうち日本酒も飲みだした。妻も山下君が持って来てくれた日本酒を飲んで「とても美味しい!」と喜んでいたので、自分も少しだけもらって飲んでみた。

 「・・・・・」

 うまくね〜・・・。

 ま、大体結果はわかっていたけど、酒を飲んで美味いと思ったことが無いのでこの高級な日本酒は私が飲むべきものではないという事がよくわかった。

 で、自分で買って来たバタフライと言うワインも飲んでみた。

 「・・・・・」

 やっぱり美味くなかった。

みんなで記念撮影

 明日は部活があり、自分は酒を飲まないからいいけど、山下君は参加希望だったのであんまり飲んだらやばいんじゃないの?と思ったが、対馬先生が「山下君は酒が強いわ」と言ってどんどん飲ませていた。

 今日、山下君は松前の勝軍山にアサギマダラの調査に行ったそうだ。明日我々が行こうとしている所。
 全くアサギマダラの姿は見られなかったと言っていた。対馬先生も「ほんとの事言ったら少し早いと思うわ」と言っていたが、自分の活動記録を見直してみたらおととしは9月20日に山下君と勝軍山に行き、アサギマダラを確認している。自分はとにかく1頭でもいいから部長のYさんにアサギマダラの捕獲とマーキングを経験させたいと思っていたから、対馬先生が「まだ早いかも」と言っても、山下君が「全くいなかった」と言っても、1頭位はどうにかなるんじゃないかな?と思っていた。

語り合う対馬先生と山下君

 関君もだいぶ対馬先生に飲まされ、ソファーで座っているのも辛そうだったので、無印で買った「人をダメにするソファー」を貸してあげた。自分もゴロンとなりたかったし。

人をダメにするソファーにゴロンとなる私と関君

 

テレビに角野卓造が映っている

 自分はほとんど酒を飲んでいなかったのでなんともなかったけど、関君、人をダメにするソファーでゴロンとなったらそのまま寝息を立てだした。やっぱりこのソファーの威力は凄いわ!

寝そうになっている関君

 この後すこし復活してタクシーを呼んで対馬先生と帰って行った。山下君はお父さんが迎えに来てくれて帰って行った。まだ11時前だったと思うけど、明日は8時に出発予定なので、あまり遅くならずに解散して良かったと思う。自分もシャワーに入るのは明日の朝にする事にして、さっさと寝ることにした。

 昼間は現役生物部員と活動、夜はOBと活動。今日は丸一日生物部の活動だった。