勝軍山での豚汁と階段登り競争
2016.10.10
 
 久しぶりの生物部活動である。季節も秋になってきて、活動自体もだんだん活発ではなくなり、今シーズンの生物部の野外活動もあと何回出来るだろうか?という感じであるが、今日は松前の勝軍山にアサギマダラ探しとみんなで豚汁をすることになった。
 参加部員は部長、2年生J君、1年生の男子3人、対馬先生と自分の合計7人である。
 豚汁の材料は一人ずつ係り分担をして持ち寄ることにした。
 自分は豚肉1kg以上、ほんだし、油の係りだった。

 実は先週の金曜日、仕事中に地中から出ている鉄パイプを曲げようとして腰をやってしまった。昨日は一日中安静にして過ごしていたのだが、今日の部活に自分が参加できるかどうか不安だった。
 何故か立っているのが一番楽で、座っていると腰が痛い。
 でも昨日一日安静にしていたおかげで、部活には十分参加できるなと言う位には回復していた。痛い事は痛いけど。

 勝軍山の入り口付近では、以前にも豚汁をした広場みたいのがあるが、今日は少し風が強い事もあり、遊歩道の入り口付近で豚汁を作る事にした。

豚汁の準備をするところ

 前回やった時には水がなかなか沸騰せず1時間以上かかってしまった反省を踏まえ、対馬先生が家で60度のお湯を作ってきてくれた。使う時に何度まで下がっているかわからないが、これなら沸騰するまでの時間短縮が出来る。あとカセットコンロを段ボールで囲い、風が吹いても熱が逃げない作戦。これはかなりいい感じに機能してくれた気がする。段ボールが燃えないか心配したが大丈夫だった。

 材料を炒めたりお湯を入れたり味噌を入れたりしながら豚汁を作るのと同時に網を持ってアサギマダラ捜索組を編成し、部長とT君、K君がアサギマダラを探した。が、いなかったようだ。


味噌を入れて味見をしているところ

 材料などはもう切ってあるので、包丁を使う事も無いんだけど、今日は部長のYさんが味噌を溶かす係りもしてくれた。春に新中野ダムで豚汁をやった時にはYさんは3年生の副部長Mさんに豚汁づくりをまかせっきりにして虫を追いかけて遊んでいたくせに、今日はMさんがいないからなのか、積極的に豚汁づくりに参加してくれた。これは部長として成長したと言っていいのかどうか??

ほぼ完成した状態

 大きな鍋にたくさんの豚汁を作った。お湯作戦と段ボール作戦が見事にはまり、出来るまでの時間をかなり短縮することが出来た。

完成した豚汁

 いただきますをして食べ始めた。なんだか知らないけど、今まで生物部で何回か豚汁を作った中では一番おいしいように感じた。たくさんおかわりをして食べた。

左からW君、T君、対馬先生


左から部長のYさん、J君、K君


豚汁(段ボールの囲いがかなり効いている)

 思いのほかみんなガツガツ食べる。対馬先生は途中一人でアサギマダラ探し。

 豚汁の残りもわずかになってきて「残りは対馬先生のためにとっておこう」という事になったので、自分もアサギマダラ探しに森の中に入った。だけど本当はアカタテハの写真を撮りたかった方が大きかった。
 この前来た時は全く見られなかったので、今日アカタテハをけっこう見られて良かった。

アカタテハ

 イチモンジセセリもかなりの数見つけることが出来た。

 そんな中、後翅裏面の真ん中に白い点があるのを見つけた。いつも撮影しているイチモンジセセリはそんな大きな点が無かったような気がしたので何枚か写真を撮っておいた。

後翅裏面中央に大きな白い点があるイチモンジセセリ

 森の中で見られた蝶はアカタテハとイチモンジセセリのみ。森から出た広場ではモンキチョウも見られていた。もう見られる蝶の数も限られてきている感じがする。

森の中の観音様達

 アサギマダラも見られず森から戻ると、もう片付けが終わりかけている感じだった。対馬先生が最後の豚汁を食べて、今日は完食となったようだ。
 (これまではいつも余ってしまい、対馬先生が持ち帰っていた)

 片付けた終わり、日当たりが良い広場に行こうかという事になった。距離的には30m位だと思うけど、椅子を持って移動した。

 そしてみんなで記念撮影

記念撮影

 いつも勝軍山でアサギマダラ調査をするときにはこの広場で相撲をしたりするんだけど、今日は自分が腰をやられているので相撲は無し。そのかわりみんなで「ライダーキック」をするぞと対馬先生が言い出した。

 ところがみんな「やろうやろう!」とはならない。「え〜・・・」的な感じでなんともノリが悪い。最初にYさんがやったがただジャンプしただけって感じ。
 対馬先生は「全員やれ!」と言って、まずは自分で見本を見せだした。

 シャッターチャンスが一瞬なので難しく、納得がいくまで何度も繰り返していた。

対馬先生のライダーキック。かなり美しい

 対馬先生がライダーキックをした後、2年生のJ君がやらされた。なかなか上手に出来ず、いい写真にもならない。

J君のライダーキック

 「はい次!誰かやれ!」と対馬先生が言ったのだが、誰もやらないので「何だよこいつら!早くやれ!」と思いつつ、「それなら俺がやる!」と言って自分がやることにした。

 先ほども書いたが自分は腰をやられているので、今日はこういう事はやらないつもりだったんだけど、部員達のノリが悪いので・・・。

 部員の誰かにカメラを渡して撮ってもらったけど、やはり全く足が上がっていない。

私のライダーキック

 それほど腰に衝撃は来なかったけど、やはり怖い感じがして思いっきり出来なかった。

 またJ君がやった。回し蹴りみたいになって、ちょうど足が真上に上がっている所を撮影できた。ちょっとカッコいい。

J君回し蹴り

 ようやく1年生部員達も重い腰を上げ、ライダーキックをしだした。そうこなくっちゃ!

 T君は何回か挑戦し、なかなか良い写真を撮ることが出来た。

T君のライダーキック

 部長のYさん。両手がバンザイみたくなっていてライダーキックとしての完成度は低いが、ジーパンがラッパズボンみたいになっているように見えて昭和っぽい。なので、仮面ライダーがテレビでやっていた頃の昔の感じがちょっとして面白い。

部長のライダーキック

 K君は足が痛いとか言ってほぼジャンプせず。仕方ないのであたかもライダーキックをしてる風に撮影。顔をぼかしているが、にやけている。

K君のライダーキック?

 1年W君も飛んだが、ほとんどジャンプしただけの写真しか撮れなかった。

W君

 対馬先生は何度か設置してあるテーブルで逆立ちしていた。これはなかなか凄い。さすが若い頃体操をやっていただけある。もうすぐ60歳とは思えない。

逆立ちする対馬先生

 一通りライダーキックごっこなどバカ臭い遊びを堪能して勝軍山を後にした。次は知内の重内神社での階段登り競争だ。

 何度も書くが、私は腰をやられているので階段登り競争は出来ない。だけど今日は1年生のK君が初挑戦である。K君は中学の時に部活もやっていなかったというし、足も痛いと言うし、走れないとか言うので、私は「もしかして腰が痛くても勝てるかも」と思った。
 これまで一度もゲッパ(最下位)以外にはなったことが無いので、なんとか誰かに勝ちたい。

 いつもはスタートで走るから最後まで持たずに息が切れてスローになってしまったり途中で足が止まってしまったりするけど、今日は腰が痛いから最初から歩く感じで行けば最後まで体力が持って最下位にならない可能性があるかも。

 でも、この「最初から歩き作戦」ではスタートから最下位になるという事を意味するので、誰かに抜かれる時に妨害をすることが出来ないというデメリットもある。

 まぁK君も走れないと言うので、最初は同じくらいのスピードで行って、最後のほうで調子が良ければラストスパートをして追い抜いて最下位を免れるという作戦で行くことにした。

 そして全員そろってヨーイドン!

 みんな走って登りだした。が、K君まで走って登りだした。おいおい!走れないって言ってただろ!!だまし討ちだ。

 自分は本当に走れないので歩いて登る。誰かがペースダウンすれば追いついて抜けるかもしれないという作戦に切り替えた。

 W君は審判で先に登っており、写真を撮ってもらう係りである。

 自分からははるか遠く、トップ争いはT君とJ君だったようだ。T君は前回N君に負けて惜しくも2位だったが、今回は余裕で優勝したようだ。2位はJ君。

1位で駆け上がるT君と追いかけるJ君

 1位と2位がゴールした後、対馬先生、K君、Yさん、私の順で階段を上る。K君は思ったより早く、これは勝てない感じ。

対馬先生、K君、Yさん、私の順


対馬先生ゴール、K君が思ったより追いすがっていたようだ。K君の後ろにYさんと私がいるはず

K君のすぐ後ろにYさん。ここはいい勝負になっている。私は最初から歩いて登ったが、それでもこの辺りから息が切れて大変。もうハァハァゼェゼェ・・・。

K君と争うYさん。だいぶ遅れて私

 結局今回も私が最下位だった・・・・。
 前回の勝負の時にゴールの神社にお賽銭を出さないで「次最下位になりませんように」ってお願いしたけど、やはりお賽銭を出さなかったのが悪かったのか、叶わなかった。

また最下位

 今日はお賽銭を出そうと思いつつ、またお金を忘れてしまった。K君にも完敗したので、残るは今日参加していない1年生のYさんのみ。でも彼女は中学の時バスケをやっていたというから、また勝てないかもしれない・・・。

 頂上で休んでいたら、開発局だかの方が来ていて対馬先生にアンケートだか何かをしていて、みんなに絵葉書をくれた。そしてみんなの記念撮影を撮ってくれると言うのでお言葉に甘えて撮影してもらった。

記念撮影

 K君はだいぶ頑張ったのか、いろんな人に「顔色悪いよ」とか「吐きそう?」とか言われていて、ハンカチで口を押えていたので本当に危ないのか?と思ったけど、ちゃんと復活していた。

 今年はもう勝軍山に来ることも無いような気がするので勝負は出来ないが、また来年みんなで勝負が出来たらいいなと思った。
 自分はまた最下位だったけど、いつか最下位を脱出したい。

ハンカチを口に当てるK君。やばいのか??

 今日は部活としてはアサギマダラの確認も出来なかった。豚汁をしたりライダーキックをしたり階段登り競争をしたり、レジャー的な要素が強い活動だった。
 が、とても楽しかった。