北海道観光マスター検定合格祝い
2016.12.26



 受験〜合格までの経緯

 おととし函館に転勤になった年、対馬先生の強引な誘いで「函館歴史文化観光検定」通称はこだて検定を受けることになった。ほとんど何も知らない0からの勉強でかなり大変な思いをしたが、一発で初級と上級のふたつとも合格できた。函館の事に詳しくなったという事よりも、合格率が低い上級に合格したことで自分自身の自信につながったと思う。
 はこだて検定は何度でも受けられるので、去年もはこだて検定の上級を受けた。かなり勉強し、合格したおととしよりも知識も付いた。だけどそう甘くはなく、落ちてしまった。まぁこれは仕方ない。再度受験して落ちたからと言って上級合格を剥奪されるわけではない。

 世の中にははこだて検定のようなご当地検定がたくさんある。以前住んでいた帯広にはとかち検定というのもあって、実は転勤になる数年前、ちょっとだけ「受けてみたいな」と思っていた。

 結局とかち検定は受けないまま函館に転勤になったのだが、はこだて検定を勉強している中で、函館(渡島桧山地域)というのはやはりそれだけで成立しているのではなく、日本の中の函館であったり、北海道の中の函館であるという事も強く感じた。北前船の交易は本州とのつながりだし、戊辰戦争最後の戦いの箱館戦争だって、本州から来た戦争だった。北海道では上ノ国や江差、松前あたりから和人の勢力が広がってきたものの、当時北海道に広く住んでいたアイヌの人たちとの関わりや、函館から札幌に都市が移動してからの関わりなど、やはり函館を語るうえで北海道全体の歴史や文化などを知る必要があると強く思った。

 よく考えてみると、北海道には現在179の市町村があるが、行ったことが無い市町村もありそうだし、それぞれの市町村が北海道内のどこに位置しているのか、それぞれの市町村の特徴や北海道全体で見たときの歴史、自然などもあまり知らない。そういう事の勉強にもなる、
「北海道観光マスター検定」というのがあるというのを知り、今年はそれを受けてみようと決めた。

 北海道観光マスター検定は北海道商工会議所でやっている検定で、北海道の各市町村の事や歴史、自然、祭り、産業など、色々手広く勉強ができる。公式テキストがあって、今年は11月23日が受験日だった。

 当初、一人でこっそり受けるつもりでいた。ところが対馬先生が「今年もはこだて検定を受けろ」とうるさいもんだから、つい「今年は北海道検定を受ける」と言ってしまった。
 そしたら対馬先生は「俺も気が向いたら受けようかな〜」から始まって、「俺は何も勉強しないで、今持っている知識だけでも合格できると思うから、勉強しないで受けてみる」とか言い出し、結局はテキストを購入してそれなりの勉強をして受けるという感じになった。

 自分は春頃に商工会議所でテキストを購入しチョロチョロ勉強を開始していた。まずはテキストを1回全部読んでみた。初めて読んだ感想は「全然覚えられない!」だった。だけど「3回くらい読めばある程度は覚えられるかな?」と言う感じ。

 試験は全部で50問。1問2点で70点で合格。すなわち35問正解すれば合格だ。インターネットで過去問について書かれているブログなどを参考にして感じたのは、「問題自体はそんなに難しくなさそうだ」ということ。テキストの内容からしてもはこだて検定の初級と比べたら同じくらいか少し北海道観光マスター検定の方が簡単かな?という印象で、きちんと勉強すれば合格は難しくなさそうだと感じた。実際、今回で11回目だそうだが、過去の合格率が40〜50%程度という事で、ここから見てもはこだて検定の上級ほどではないのがわかる。

 しかし、行ったことのない市町村、聞いた事のない観光地、初めて知った道内各地の祭りの勉強などをしていると、テキスト2回目以降は読みだした瞬間に眠くなるという最悪の状態が続き、夜勉強しようとしても2ページも読めない日々が続いた。

 テキスト3回目を読み終えるころには秋になっていて、試験も近づいてきた。そろそろ本格的に頑張らなければと思い、いろんな工夫をして勉強したり、11月に今年のはこだて検定の受験を終えた対馬先生とは問題を出し合ったりしながら勉強し試験当日を迎えた。

 試験会場は全道各地にあり、函館はサンリフレでの受験だった。何人くらいいたか忘れたが、25人位の受験者がいたような気がする。

 試験をやってみて、思ったよりは難しかったと感じたが、試験直後に対馬先生と答え合わせをしたところ、二人とも80点は楽に超えている自己採点の結果となり、解答用紙にちゃんと答えを書いていればまず間違いなく合格だなと言う確信を得た。

 そして、12月に入り合格発表があり、函館ではなんと合格者がたった5人ということであったが、その5人の中で無事に対馬先生も自分も合格することが出来、晴れて北海道観光マスターという称号を得ることが出来た。

問題


届いた合格証書
(認定証のカード、バッチ、ついでにはこだて検定上級の合格カード)

 今夜の出来事
 
で、今夜対馬先生と二人で合格祝いをしようという事になった。

 五稜郭にある居酒屋さんで1次会スタート。

これから喰われるワカサギ。可愛いのに可哀想


対馬先生はビール、自分はウーロン茶で乾杯


焼き鳥盛り合わせ

 焼き鳥の盛り合わせとかザンギとか、好きなものを頼んで食べてけっこうお腹いっぱいになった。対馬先生が事前に「合格カードを持ってこい」と言っていたので、「何に使うの?」と聞いたら、「お互いの合格カード」(認定証)を写真に撮って活動記録に出してくれ」と言うので、二人の認定証を写真に撮った。

認定証

 次に、スナックに行ってカラオケ勝負をしようと言われた。カラオケ勝負と言えば自分と対馬先生はこれまで何度かレベルの低い争いをしている。でも今日の対馬先生は自信があるらしい。店を出てカラオケがあるスナックに向かった。

カラオケのあるスナックに行く途中、道端に何か投影されている場所を見つけた


このプロジェクタで歩道に投影しているようだ

 カラオケのあるスナックに行く途中、五稜郭ガーデンと言う最近できた飲食店などが集まっている場所を通ったのでどんな感じか見て行く事にした。

五稜郭ガーデン

 五稜郭ガーデンの中、ガラガラ・・・・。全く活気が無くて「大丈夫か?」と思ったけど、今日は月曜日だし、こんな冬の時期に屋外で何か食べたりする人なんていないよね。下の画像、屋根っぽいのはあるけど筒抜けになっているし、気温は外と同じ。

五稜郭ガーデンの中。誰もいない・・・。


リトファスゾイレなんかがあって、観光地っぽいんだけど誰もいない・・・。
伊能忠敬は簡単に言うと日本各地を測量をした人

 スナックに到着した。Mcolor(エムカラーと読む)という店。ここの店のいいところは、時々お客が誰もいないということ。今夜も入店から帰るまで他に誰もお客さんが来なくて貸切状態で楽しかった。明日からは忘年会の予約とかが結構入っているとママが言っていた。

まずは乾杯
自分は焼酎(薄め)の水割り

 さて、早速カラオケの勝負をする事にした。勝負といってもお互いに好きな曲を歌いあっては、歌が違うので点数も公平でないかもしれないと思い、同じ曲で勝負しようと提案した。対馬先生が好きな曲を選んで、それと同じのを自分が歌うと。

 すると対馬先生は「氷雨」という演歌みたいな曲を選んだ。自分が小学生くらいの時にテレビで歌われていた歌で、自分は良く知らないからちょっと焦ったけど、なんとなくメロディーはわかるような気もしたので、自分が先攻で歌ってみることにした。

 対馬先生は最初「この曲で俺は負けない!」と言っていた。何故かと言うと、車の中でたくさん聴いていたかららしい。

 車の中で聴いていただけなら別に実力が付くわけじゃないじゃん!と思ったけど、そこは黙っていた。

 で、対馬先生は「俺は77点出す!」と言っていた。勝負しようと言い出したのは対馬先生なのに「77点出して勝つ!」ではなく、「77点出すのが目標」みたいな感じに変わってきていて、「勝負はどうなった?」と思った。

 ここは一発、77点以上を出せば面白いなと思いながら氷雨を歌ってみた。
 この曲が流行っていたのは自分が10歳頃だということで、10歳の自分が演歌なんて聴いているはずも無く、メロディーがどうだったか心配だったけど、意外と思い出して歌うことが出来た。

 で、歌い終わって点数発表!

じゃ〜ん!!80点!!!

 うわ!80点出た!!やった〜!!
 対馬先生とカラオケするときは70点とかその位の感じのレベルの低さだったのに、狙い通り77点以上を出すことが出来てガッツポーズした。これで対馬先生にプレッシャーをかけた。

 続いて対馬先生。「目標77点」って、今となっては「その点数じゃ勝てないよ!」って感じ。さぁ80点を越せるかな?と自分はちょっと余裕な気持ちになっていた。

氷雨を歌う対馬先生

 そして結果は・・・・・・



76て〜ん!みんな大爆笑!!

 対馬先生目標に届かず!76点で私の勝ち!!

 この曲では負けないと言っていた対馬先生を打ち負かし、凄い楽しかった。

 その後、あと3回勝負した。2戦目と3戦目はどんな曲だったか忘れたが、これも対馬先生が選んだ曲で、自分には良くわからない曲だった。4戦目はマッチのギンギラギンにさりげなくで勝負。

 4回やって、全く知らない曲で1回負けてしまったけど、3勝1敗だった。

 対馬先生は私について「この人ギターとかもやっているから音感いいんだよ」とスナックのママやママの娘さんに言っていた。

歌う私

 このお店はこれまで何度も利用したことがある。ママは友近に似ていると言われるらしい。いつも来ると娘さんが一緒に店で働いているのか手伝っているのかわからないが、大人しい感じの20歳の女性がいて、いつも自分はあまり相手にしてもらえないんだけど、今夜は対馬先生と写真を撮ってくれた。ホームページに出していい?って聞いたら「いいよ」って言ってくれた。

この店の看板娘?趣味はお菓子作りだそう

 普段お酒を飲みに行っても歌なんて歌わないのに、勝負だと言われると真剣になって4曲も歌ってしまった。多分歌ったせいだと思うけど、頭がガンガンしてきて、少し足元もふらついていた。少ししか飲んでいないけど酒がまわってきている感じだった。

 この店は対馬先生が払ってくれた。

 で、次に行こうという事になった。まぁ3次会程度までは想定済み。

 次に行った店は対馬先生お気に入りの「蓮」(れん)という店だ。予約までしていたらしい。ここでは何の話をしたりしたかよく覚えていないけど、何故か、西田ひかるは何歳か?という話になった。確か対馬先生が「西田ひかるが好きだった」という話から西田ひかるの年齢の話になって行ったような気がする。
 対馬先生は西田ひかるももう50歳位だと言っていたので、自分は「それは違う、西田ひかるは44歳だ」と言った。何故なら西田ひかるは自分と同級生だという事を知っていたからである。だけど対馬先生は「そんなはずはない、50歳はいっている」というので、44歳以下か、それより上かで勝負をして、負けた方がここのお店の会計をするという、また勝負をする事にした。

 自分は西田ひかるが44歳だってもう知っていたけど、スマホで調べてもらっている間に、「俺は西田ひかると同級生だと言ったけど、その情報は正しいのか?」とちょっとだけ心配になった。だけどやっぱり自分の方が正しくて、西田ひかるは44歳だった。
 年齢が何歳かを勝負の材料にされてしまった西田ひかるさんには今思うと申し訳なかった気がする。

 3次会はそんな感じでたわいもない話で笑ったりしながら遊んだ。

 この蓮という店は対馬先生お気に入りのお店。自分は3回目だったけど、かなり久しぶりに来た。でも相手をしてくれた女性は自分の事を良く覚えていてくれて凄いと思った。お客さんだってかなりたくさん来るだろうけど、たまにしか来ない自分の事をしっかり覚えてくれているなんて、プロだ。

 また対馬先生が店の女性たちと写真を撮りたかったようで、インターネットに出していい?って聞いたら「いいよ」って言ってくれたので写真を撮った。

左がAさん、右がKさん

 そしたら対馬先生が「自分ばっかり女性と写っているのを活動記録に出させるのは・・・」と、自分が撮ってほしいと言っておきながら「お前も一緒に入れ」みたいなことを言い出した。で、お店のKさんが写真を撮ってくれた。

Aさんを囲んで記念撮影
私、しっかりAさんの肩を抱いちゃってますね、ごめんなさい!
対馬先生は何故か私の肩に手を置いている・・・。

 西田ひかるの年齢勝負の結果、ここのお店の会計は対馬先生がしてくれることになった。

 いやぁ〜けっこう遊んだなと思い外に出ると、対馬先生が「もう一軒行こう!」と言い出した。まじっすかー!!と思った。もう頭がけっこう痛くなっていたけど、自分もプライベートでスナックとかに来るのはかなり久しぶりだし、明日は休みをもらっているし、まぁいいかと思い、3軒目のスナックに向かった。

 ヴァンベールというスナックだ。ここも自分はしばらくぶりなんだけど、とてもいいスナックで、料金も高くない。ママがいつも「あら〜対馬先生〜」と言って、対馬先生が来ると喜んでくれる。

 本当は今日はお休みだったんだけど、特別に店を開けていたらしく、予約も何もせずに来たのだが、「女の子あまりいないけどいい?」ってママが言っていた。

 まずは乾杯したんだけど、写真を撮ってもらった。

乾杯!

 ここでは何の話をしたのか良く覚えていない。台湾の話など、たわいもない話だったんだと思う。特に勝負もしなかった。

 このお店には私の小学校と中学校の後輩の女性が働いている。ひとまわり年齢も違うので、小中学生の時に知り合いだったとかそういうことではなく、このお店で働いているその女性と話をしている時に小中学校が同じだという事がわかっただけなのだが、「先輩!」とか言ってくれる。小中学校が同じだと言うと、少し親近感が湧くのは何でだろう?お互いに知り合いでもなかったのに。
 更にこの後輩の女性、何故か自分の中ではインパクト大で、後輩であるという事を加味しなくても、かなり強い印象を持っていて絶対に忘れられない。この店で働いている女性はたくさんいて、いろんな人と話したりしたのだが、ほとんど忘れている。だけど彼女だけはしっかり覚えている。それくらい強烈な印象を持っている。

 最後何でかわからないけど写真を撮ってもらった。対馬先生が撮れと言ったのかな?写っている女性がその小中学校の後輩。

小中後輩の女性と
去年3月13日の活動記録でも登場してもらっている
顔全体を出すのはちょっと嫌らしい
後ろの鏡に撮影している対馬先生が写っていて面白い


 6時20分に対馬先生のうちに行ってから、帰ったのが1時少し前位だったかな?最初の居酒屋含め4軒で合格祝いをして面白かった。今日はスナックでいつも相手をしてくれる女性たちがたくさん写真を撮ってくれてホームページで出していいよと言ってくれたので、たくさん登場してもらった。

 Mcolor 蓮 ヴァンベール、どこもいいお店で「また来たい」と思える店だ。中には1度行って「もう2度と来たくない」と思えるようなスナックもある中で、こういうふうに楽しめるお店を3軒知っているだけでも嬉しいと思う。ただし自分はほとんど酒を飲まないので、対馬先生としか来ないと思うけど。

 今日は北海道観光マスター検定合格祝いという名目だったけど、次はどんな名目で遊びに来ることになるのかな?

 北海道観光マスター検定についてはインターネットで色々調べたりしたときに、ブログ等などでそれぞれの人たちがいろんな感想を述べていて、良い感想もあればあまり良くない事が書かれている場合もある。
 実際に勉強して受験してみて自分が思った感想としては、やって良かったというのが率直な感想である。勉強した内容な北海道に関することのほんの一部だろうし、はこだて検定に比べたらそりゃぁ難易度も低かったけど、自分の生まれ育った北海道について知らなかったことをたくさん知ることが出来たし、この勉強をしたおかげでアイヌの文化などにもけっこう興味を持つことが出来た。
 是非多くの北海道を愛する人がこの検定を受験してもらえればいいなと思う。