はこだて検定上級合格者のつどい
2017.3.27

 今年もはこだて検定上級合格者のつどいの時期になった。対馬先生の奥様が駅前の会場まで送ってくれた。

対馬先生んちのジムニと函館駅

 この前までロワジールホテルだったけど、名前が変わった。
 中に入ると時計のある建物の模型があって、函館にゆかりのある建物の模型なのかなと思ったけど、対馬先生に呼ばれたので写真だけ撮って会場に向かった。

今度ゆっくり見学しよう

 今回の検定は第11回になるのかな?自分は第9回の上級合格者である。
 
 受付で会費2500円を支払い中に入った。

受付のところ

 今回で自分は3回目の参加。合格者は自分に比べ年配の方が圧倒的に多く、毎年出された料理が毎年大量に余っていてもったいないなと思っていたのだが、主催者の方もきっとそれを感じていたんだろうと思う。今回は料理が少なかった。
 少なかったというのは例年に比べてという事であり、それでも今回もけっこう余っていたと思う。

出された料理

 今日自分は昼食を食べ過ぎた。なのでお腹が空いていなかった。そのせいで料理にあまり魅力が感じられず、せっかくたくさんあるのに食べたい気持ちにならないのは自分のせいだと自分を責めていた。
 お昼にあんなに食べるんじゃなかった・・・。

 そうこう思っているうちに、主催者の挨拶から会が始まった。

主催者の方の挨拶

 ここで自分にとっては驚きの発言が飛び出し、色々考えさせられることとなった。

 はこだて検定は今回で11回目。上級に関しては2回目からやっているので今回で10回目。
 これまでの合格率が十数パーセントという事で、他の検定に比べても低すぎるので、今後は20〜30%になるように問題を考えていきたいという事だった。

 以前、新聞の投書欄で、はこだて検定の上級が難しすぎるので中級を作ってほしいというのを読んだ事がある。
 個人的には「上級に合格してから言って欲しい」と思った。
 合格していない人には上級の難しさはわからないと思う。高い壁があって、雲がかかっていてどの位高いかわからない状態というか、もしかしたら雲で隠れた上のすぐそこに壁のてっぺんがあるかもしれないし、もっともっと高いのかもしれない。だけど、合格した人はその壁を越えた人達であり、壁の高さはわかっている。

 自分も合格者の一人で、壁の高さはわかっている。人によって感じ方は違うかもしれないが、自分は「真剣にやれば合格できる高さ」だと思っている。ただし、相当頑張らなければならないけど。

 自分が受けた第9回。ものすごく勉強した。こんなに勉強したのは高校入試以来。もしくはそれ以上だったかも。

 そうやって物凄い頑張って合格したからこそ、合格した時は叫ぶほど嬉しかったし、はこだて検定の上級に合格したという誇りを持てた。合格のむずかしさを知っている人たちからも「凄いね〜」って言ってもらえる。

 主催者の立場、受験者の立場、合格者の立場、人それぞれだろうとは思うけど、ここで上級の合格率を20〜30%にするような問題を作るという事は、主催者は明言しなかったけど問題が簡単になるという事だと思う。
 問題の傾向を、これまでのテキスト中心から、実践的なものに変えていくというような事を言われていて、それには反対しないけど、問題が簡単になって合格者が増えるのであれば、自分が頑張って勉強してようやく合格した誇りみたいのが吹っ飛んで行くような気がした。

 実は、第5回の上級試験だけ、合格率がやたらと高かったという過去がある。
 自分が対馬先生の強引な勧めではこだて検定の勉強をする事となり、最初は初級の過去問すら40点程度しか取れなかったけど、一生懸命勉強し、初級の過去問ではコンスタントに70以上取れるようになった頃、試しにと第5回の上級試験をやってみたら80点を超えた。他の回の上級試験では50点くらいしか取れないのに。
 その位第5回の上級試験は難易度が低く、実は対馬先生が最初に上級に合格したのが第5回という事で、合格したもののあまり納得が出来ず、その後も勉強を続け、上級試験としてはいつもと同じ位の難易度である9回〜11回に合格している。だから、第5回の上級だけ合格している人はきっとそういう事を心の中では思っていると思う。

 今日の合格者のつどいに参加している人たちも、凄く勉強しようやく合格したという人がほとんどだと思う。これが今後難易度が下がって、3人にひとり位が合格するレベルの上級になってしまえば、もう自分は上級に合格していることが嬉しくもなんともない気持ちになると思う。

 なので、合格率を20〜30%にするために、受験者にどう勉強してもらうか。難易度を下げるのではなくて受験したい人がどうしたら効率よく勉強できるかとか、合格するためのアドバイスとか、そういう事を上級合格者の会の方たちが熱心にやってくれているんだと思う。忙しい中時間を作って準備してボランティアで受験者に勉強の方法とかアドバイスをして、受験する人のモチベーションを上げたりしてくれている。そうやって、上級に合格するのは大変だけど、力になるから一生懸命頑張りましょう!ってやって、受験する人が一生懸命頑張って上級に合格するからこそ価値があるんじゃないかなと。

 上級に合格している人の中でも意見は色々あると思うけど、自分はそう考えるので、合格率を20〜30%にするのは反対ではないけど、そのために問題のレベルを下げるのであれば大反対である。難易度は維持してほしい。今の時点の難易度でも必死に頑張っても受からない難易度ではないと思う。自分も第9回の試験には合格したけど、第10回には落ちた。もうちょっと一生懸命勉強し、テキスト以外の函館の事を勉強したり、色んな観光地を訪れたりすれば第10回にも受かっていたと思う。だから落ちたのは試験が難しすぎたのではなく、自分の気持ちをもう少し上げられればと言う所に敗因があったと思う。

 これまでの上級試験の中で、合格した人の総数が81人しかいないそうで、そのうちこういう話が出るのではないかな?とは思っていたけど、実際に話を聞いてちょっとショックだった。

 

対馬先生と安井さん

 今回自分は北海道観光マスター検定に専念していたのではこだて検定は受験しなかったけど、(受験してもきっと落ちていたと思う)今回の合格者の中で、純粋に今回初めて合格した人は3名だそうだ。そのうち2名の方が今日出席していて壇上に上がり、ここまでの道のりについていろいろ話してくれた。
 きっと猛勉強したんだろうなと思うと頭が下がる思い。

 北海道観光マスター検定に合格した時には嬉しかった事は嬉しかったけど、はこだて検定の上級に比べたら難易度はかなり低く、多分はこだて検定の初級と同じくらいか、もしくはそれよりもうちょっと簡単だったと思うから嬉しさレベルではそれほどでもなかった。
 今回合格した人が合格通知を受け取った時、どれほど嬉しい気持ちになっただろうと想像すると、何故かこっちまで嬉しくなったり、自分が合格したときの嬉しさを色々思い出した。

合格した人のスピーチ

 その他、合格者の方で数名の方が壇上で簡単なスピーチをした。対馬先生も話した。
 内容は、対馬先生が第5回の上級試験で合格したけど難易度が低かったのであまり納得できず、そのため勉強を続け、その後何度も合格しているという内容だったと思う。
 話を聞いていて写真を撮り忘れたので、あとから写真を撮りなおした。

スピーチする対馬先生(の、再現)

 そういう感じでせっかく出された料理も大して食べられず、今後の試験の内容についての話にショックを受けながら今年の合格者のつどいは終了した。

 合格者の会の方々が2次会の席を用意してくれているようであったが、自分たちは例年の流れでスナックに行く事になった。
 対馬先生と安井さん、横浜から来ている石塚さんと私。石塚さんは最初合格者の会が用意した2次会に少し顔を出してから私たちに合流する予定。

 タクシーで駅前から本町のスナックに行こうと思ったけど、電車と言う選択肢もあるなという事になり、今回は函館市電で本町に向かった。

市電

 市電って、なんかいつも赤字のイメージがあって、今日もすいてるかなと思ったら、案外混んでいてびっくり。函館駅前を通過する市電は6分に1本なのに、座る所が無くなりそうなくらいお客さんが入っていて、進むにつれて座れない人も出てくるくらい。

 黙って乗っていたが、対馬先生が立ち上がって吊革につかまり、「俺を撮れ」みたいなジェスチャーをしていたので写真に撮ったら、なんか面白い写真になった。奥では安井さんが無表情で座っている。

電車の中の様子(二人とも無表情)

 電車を降りて向かったのはMcolorというスナック。上級合格者のつどいが7時くらいに終わるので、いつもより早く店を開けてもらってた。
 2年前の上級合格者のつどいの後に初めて来たスナックで、その時は店に入った時「どちらさんですか?」的な感じだったんだけど、その後何度か通って仲良くなった。

 いつからか忘れたけど、最近はここの店に来たらカラオケである。前までは対馬先生も自分もカラオケなんて歌わなかったのに。今日も「氷雨」でまず勝負。

「氷雨」を歌う安井さん


「氷雨」を歌う私

 随分昔の歌であまり良く知らないけど、何度も聴かされてだんだんわかってきた。

 対馬先生と安井さんの点数を撮るのを忘れたけど、自分の点数は写真に入っていた。自分で撮ったのか対馬先生が撮ってくれたのか忘れたけど。

じゃーん!82点!!優勝!

 なんと自分だけ80点超え!そういえば、上級に合格した時の点数も82点だったなと思い出した。

 点数は細かくて、画像を見てもらえばわかるけど、音程の正確さが87%、低音や高温は◎、しゃくり41回(意味わからない)フォール0回(意味わからない)、ロングトーンの上手さ☆、こぶし4回(意味わからない)、ビブラート0.8秒だって。

 対馬先生と安井さんは70点台だったので、自分の勝ち!と喜んでいる所へ石塚さんが合流してきた。

 去年も石塚さんと2次会で楽しんだが、石塚さんはカラオケが上手。自分たちとはちょっとレベルが違う。

合流した石塚さん

 早速石塚さんが歌う。で、点数は??

うわぁ!88点!!

 何が違うって、ビブラートの長さ。さっきの自分が0.8秒なのに石塚さんは40秒。ビブラートって声を波のようにウヮウヮさせるんだけど、自分はどうやったらそういう風に出来るのかさっぱりわからない。
 やろうと思うとフヮフヮってなって、志村けんのひとみ婆さんみたくなる・・・。

 ビブラートを長くした方が点数が出るとか、立ってうたった方が点数が出るとか、ワイワイ言いながら歌いまくり。
ただし、自分は最初に氷雨を1回歌っただけで、あとは対馬先生と安井さんと石塚さんの3人だけでもうマイクを奪い合う位の勢いで歌っていた。自分は聴いていたというか笑っていた。

誰かの歌を聴いているところ

 安井さんも調子が出てきて歌いまくり。「気持ちいいな〜」とか言いながら歌っていた。
 
 対馬先生は「70点出ればいいんだ」とか、安井さんは「点数なんてどうでもよくて歌って楽しければそれでいいんだ」とか、石塚さんは「90点狙うぞ!」とか言いながら歌っていた。

 やっぱりここは上級合格者のつどいの2次会なので、80点は出してもらわないと合格とは言えない。(上級試験の合格が80点以上なので)

 酒を飲んで歌っていると、特に安井さんは音程を外しまくっていて点数も出なくなってきた。

 対馬先生は最近何度もここに来て歌っているようで、以前に比べかなり歌がうまくなってきているように感じた。ビブラートも意識して出しているようで、凄いと思った。でもまだ私にはかなわない。
 

歌う安井さん

 今日はスナックのママさんが写真に写ってくれた。
 自分が「坂上忍」に似ていると言い出し、いつも私の事を「しのぶちゃん」って呼ぶんだけど、個人的には自分が坂上忍に似ているという箇所は1%も無いと思う。

ママ白いね!
ママの両脇のオッサン達、顔テカテカ・・・。

 オッサン3人の歌ばっかり聴いて、点数が出た時には笑ったりして面白いんだけど、オッサンの歌にいい加減飽きてきた。かと言って「お前歌え」とも言われないし、自分から率先して歌いたいとも思わないので、黙っていたら眠くなってきた。

 もう眠いなぁ〜と思っていたら、対馬先生がいきなり高得点!

対馬先生凄い!81点!!

 何の歌かは忘れてしまった。みんな歌うの古臭い歌ばっかりだから覚えられない。

 それにしても自分が出した82点に肉薄する点数。こりゃぁ次に来た時負けるかもしれない。
 車の中で歌ったりして練習しないと。

 相撲とカラオケと体重だけは勝てると思っていたけど、うかうかしていたらカラオケでも負けるかもしれない。ビブラートも習得されたし。

 そう言えば、テレサテンの年齢が、今生きていれば何歳だ?という話になり、対馬先生は50歳代と言い、自分とママは60歳を超えていると言った。60歳を超えているか超えていないかで賭けようという話になり調べたら60歳オーバーで自分とママが勝った。何を賭けたんだっけ?100万円だったかな?

 じゃ、そろそろ最後と言う所で石塚さんが歌い、91点を出した!

凄い!90点台。ビブラート58秒と言うのが効いてるのかな?

 やっぱり石塚さんは悪くても88点とかなので、自分たちとちょっと違うレベルだなと感じた。

 最後の最後で安井さんが何か歌った。なんと58点!

58点、「まじか!!」って画面を見つめる対馬先生と石塚さん

 じゃ、そろそろここの店は終わりにしようという事になりお会計。

 次の店の話になったが、自分はオッサン達の歌を聴き疲れ。もう眠くなったので帰ることにした。安井さんも帰宅。元気な対馬先生と石塚さんはこの後スナック2軒に行って、ラーメンを食べて帰ったらしい。ラーメンだけ一緒に食べたかったな。

 来年上級合格者のつどいに参加したくなるかどうか今のところわからない状況だけど、同じ目標を目指して頑張ったみんなが年に一度集まってああでもないこうでもないと楽しい話が出来たのは良かった。

 今年の試験は11月2日だって。自分の誕生日である。なんかいい偶然なので受けたら合格できるんじゃないかと思ったけど、良く考えたら修学旅行の引率とど被りしていた・・・。