春のトンボ達
2013.6.2
 朝起きると、天候は思いのほか悪くなかった。そこで、帯広市内の蝶ポイントを見に行く事にした。ツマキチョウの写真が撮りたいと思っていたけど、あまり期待せず、どんな蝶や昆虫と出会えるか楽しみに出発した。

 最初のポイントに到着すると、天候はうす曇りという感じで暖かくもなく寒くもない。蝶のほうは白いのがチラチラ飛んでいるのがたくさん見えるが、その中にツマキチョウがいるかどうか、また、ヒメウスバシロチョウもいるかなと思いながら車を降りてみた。

 かなり小さなイトトンボみたいのが緩やかに飛んでいて撮影を試みるが、文字通り糸のように細くてデジカメの液晶でなかなか確認できなく大変だった。青いのと地味なのがいて、オスとメスなのかもしれないが、あまりトンボには詳しくないのでよくわからない。ひとつ言えるのは青いのは結構綺麗だということ。

地味なイトトンボ

青い色が鮮やかで綺麗なイトトンボ

 また、イトトンボだけではなく、普通のトンボも飛んでいた。これも何トンボか全くわからないけど、夏から秋によく見かけるトンボとはちょっと形が違うような印象を受けた。ただ、けっこう警戒心が強く、なかなか近づけず、良い写真が撮れなかった。

トンボ

トンボ

 トンボについて少しだけ調べたことがあって、種類の判別には羽の形や模様、目がくっついているか離れているかなども同定のポイントになるらしい。

 実は、昨日Fieldさんと行った山でもトンボが飛んでいるのが見れて、「何だろうね?」と話していたが撮影は出来なかった。同じ種類かどうかわからないけど、この時期でもけっこうトンボが見れるんだなと思った。

 飛んでいた白い蝶は多分全部エゾスジグロシロチョウであった。期待していたツマキチョウやヒメウスバシロチョウを見る事は出来なかった。天候がとか気温がとか言うより、まだ少し時期が早かったのかなと思った。

 ここのポイントは個人的に結構好きで、年に何回か訪れる。今日、今年初めて来たのだが、自分の好きな場所が工事されていて完全に変わってしまっていた。高いお金をかけて工事する必要があるとは思えない部分で、とてもがっかりした。

 エゾスジグロシロチョウの写真を撮る気にはならなかったが、交尾しているやつがいて、それだけ撮影して車に戻り、次の場所に向かった。
 ミヤマカラスアゲハやアカマダラも目撃したが、撮影は出来なかった。

交尾しているエゾスジグロシロチョウ
羽を閉じているのがメス

 次に向かったのは車で5分ほど移動した場所。ここでは雲がかなり厚くなっていて、ほぼエゾスジグロシロチョウしか見られなかったが、集団吸水の様子が見られて楽しかった。

集団吸水しているエゾスジグロシロチョウのオス

 また次の場所に移動する事にした。薄日が差すこともあれば暑い雲に覆われる事もあり、雨は降っていないけど安定しない天気だ。気温も16度位で高くない。面白い蝶がほとんど飛んでいなかったが、林道脇の湧き水が溜まっている場所で、エゾサンショウウオの幼生を見ることが出来た。

エゾサンショウウオの幼生

 行きたかったポイントは、去年Fieldさんとゼフィルスの撮影に来た場所。実は場所がよくわからなくて確かめておきたかったと言うのもある。やはり一度道を間違えて違う林道に入ってしまったが、なんとか目的の場所に到着できた。だけど、特に何も面白い蝶には出会えなかった。

 戻る途中、林道上でミヤマカラスアゲハがタンポポの蜜を吸っていたので車を止めて撮影した。メスのミヤマカラスアゲハだった。綺麗だったので網で採集しちゃおうかなと思ったが、展翅がめんどくさそうに思えてやめた。
 ミヤマカラスアゲハがタンポポにきている写真はもう嫌と言うほど撮っているので、代わり映えしないなと思ったが、メスの写真なのでまぁいいか。

ミヤマカラスアゲハのメス

 更にもう1,2箇所周ってみたが面白いこともなく、雨がポツポツ来たので今日はこれまで。

 あまり成果もなかったんだけど、新緑の中、蝶以外の小さな生き物達も見ることが出来て、少しの時間だったがとても楽しかった。
 来週にはヒメウスバシロチョウやシロオビヒメヒカゲが見れるといいな。