ヒメシロチョウと鉄山の林道
2017.5.5

 今日は5月5日こどもの日である。天気が良い予報だったので、今日も部活をする事にした。昨日までゴールデンウイーク特別コーチとして参加してくれていた木村君は、今日帰ってしまうため活動には不参加、山下君は参加してくれた。

 自宅前のチューリップもきれいに花を咲かせている。

チューリップ

 去年植えた花の種から発芽したと思われる植物も花を咲かせた。最初雑草だと思い引っこ抜こうとしたんだけど、引っこ抜かなくて良かった。


 この花も雑草だと思い引っこ抜こうとしたけど、とりあえずちょっと様子を見てみようと思ってそのままにしていた。
 紫の綺麗な花が咲いた。


 今日の活動場所は部員のリクエストもあって、ヒメシロチョウが見られるポイントに行く事にした。

 ヒメシロチョウと言えばこの辺ではかなり珍しくなっている蝶だが、1年生部員にしてみたらまだ珍しいとか普通種とか、そういう事は関係ないだろうし、とにかくたくさんの種類の蝶を見せたいという思いが強かった。

 目標は12種類に設定し、どの位の蝶が見られるか楽しみ。

蝶を探す部員達

 中野ダムの奥に行った時かなりの数のスギタニルリシジミが見られたので、今年は蝶の数が多いかもと期待している。ヒメシロチョウもどうだろうと思ったが、この場所ではかなりたくさんのヒメシロチョウとエゾヒメシロチョウが見られた。例年になく多いと思う。

 ヒメシロチョウとエゾヒメシロチョウは似ているので判別が難しい。数年前に対馬先生とかなり研究し、大体区別できるようになったのだが、春型はこの時期しか見られないので、1年たつとちょっと自信がなくなる。

 ヒメシロチョウとエゾヒメシロチョウ、それぞれの特徴がガッツリ出ていれば簡単だが、ちょっと微妙なやつがいたりして、そういうのの区別が難しい。でもとりあえずどっちもかなりの数見られた。

ヒメシロチョウと思って撮影した1枚

 部員達に採集させるのだが、特にこのあと1年生部員には展翅の練習をさせる予定なので、その練習台になってもらう蝶の採集。でもヒメシロチョウは練習台になってもらうには珍しすぎるし、エゾヒメシロチョウも羽が弱いし胴体も細いので、展翅するにはエゾスジグロシロチョウとかモンキチョウのほうが、はじめはやり易いと思う。だからヒメシロチョウとエゾヒメシロチョウは合計でも数頭しか採集させなかった。

 自分はなんとか撮影したいと考えていたが、毎年の事だがなかなか止まってくれない。山下君が止まっているヒメシロチョウかエゾヒメシロチョウを見つけて私に教えてくれる。

タンポポに止まる
(ヒメシロチョウだと思って撮影)

案外逃げないでタンポポの花を吸っているので、思い切って近寄ってスーパーマクロで撮影してみた。

 スーパーマクロで撮影した、多分ヒメシロチョウ

 また、交尾しているのも誰かが見つけ、写真撮影することが出来た。これはエゾヒメシロチョウかな?と思いながら撮影した。

交尾

 その他ではモンシロチョウが多かった印象。

 モンシロチョウ、エゾヒメシロチョウ、ヒメシロチョウ、モンキチョウ、アカマダラ、ルリシジミ、クジャクチョウ、あと1種類くらいいたけど忘れた。

 ヒメシロチョウがいる畑のポイント

 次に鉄山に向かう事にした。鉄山には立派な魚道があり、魚がいるので、1年生に見せてやりたかった。

 あ、そうだと思いついて、魚道の水の中を撮影したら魚が写るんじゃないかと思ってチャレンジしてみた。

 しかしなかなか魚が写らない。山下君が「先生、自分もやってみたいのでカメラ貸してください」と言うので貸してみたら、見事にヤマメが写っている写真を撮った。くそっ、負けた・・・。

魚道の中をヤマメが泳いでいる


拡大写真

 部員達も川を覗きこみ、魚が泳いでいるのを確認していた。

 鉄山の林道では多くはないけどアカマダラが見られた。数頭採集した。

アカマダラ

 道路脇の水たまりにサンショウウオみたいのがいるのは前回確認していたんだけど、今日は採ってみることが出来た。やはりサンショウウオだ。

 それにしても、本来なら卵から孵化て間もないはずなのに、こんなに大きく、手足も生えているのが不思議。エゾサンショウウオって大人になるのに2年くらいかかるのかな?

サンショウウオ

 皆で歩きながら蝶を探し、ここは毎年のようにイケマからアサギマダラの卵が見つかる場所なので、もしかしてアサギマダラが飛んでくるかもと思ったけど、イケマ自体まだ出てきていなかったし、アサギマダラも飛んでこなかった。

 これから草が伸びてくると入りにくくなる沢などにも行ってみた。

沢の川沿いに咲くカタクリと歩く部員

 

シラネアオイ

 山下君が沢の小川からハナカジカを見つけて手づかみしていた。エゾハナカジカというのもいるらしいがどっちかよくわからない。

カジカ

 ここの沢にもニリンソウがたくさん生えていて、たまにある緑のニリンソウも見つけた。

緑のニリンソウ

 スギタニルリシジミやルリシジミ、アカタテハ、シータテハ、クジャクチョウ、エゾスジグロシロチョウなんかも見られた。コツバメは大きく撮影できた。

コツバメ

 対馬先生から、キベリタテハやルリタテハのメスがいたら採集して持ち帰ってほしい(卵を産ませるため)と言われたが、見つけられなかった。

コツバメを撮影した場所から部員を見上げたところ

 ある程度林道を進んでから元の場所に戻り小休憩。みんなおにぎりなどを食べていたので横1列に並ばせて記念撮影した。右から2番目に写っているのはネズミ男ではない。部長である。

 変な事を書いたり言ったりすると、ワラジ攻撃をされる。自分は本気でワラジが嫌いなので、ワラジでいたずらはしないでほしい。満面の笑顔でワラジ攻撃をしてくるが、ほんとにほんとに嫌である。
 しかし、先輩方は蝶の事はろくに1年生に教えないくせに、自分がワラジ嫌いであることは早速伝えたようで、1年生まで新入部員のくせに手を握り、いかにも「中にワラジが入ってますよ」的な動きで自分の所に近づいてくる。

 実際手の中にはワラジはいないのかもしれないけど、「もしかしてワラジがいるかも」と思うだけで自分は恐怖なので、そういういたずらもやめていただきたい。

今日参加の部員+山下君

 そう言えば自分は今日この魚道に思いっきりスマホを落とした。1か月くらい前に買った新しいスマホだった。でも網で掬って取り戻した。多分防水なので、なんともなかった。

 小休憩しながら自分は少し探検し、川を飛んで渡ろうと思い、山下君に撮ってもらった。

見事なジャンプをする私
ジャンプした影が踏んづけられたカエルみたいで面白い
奥には休んでいる部員達が見える

 最後に記念撮影をした

記念撮影

 本当はこの後、海の方に行き、みんなでシーグラス拾いでもしようかなと思っていたのだが、時間もけっこうたってしまったし、疲れたのでこれで解散することにした。

 GWの3回の活動に一緒に参加してくれた山下君ももう広島県に帰るのでしばらく会えないなと思った。
 木村君も山下君も、函館に帰ってくればいいのに!そしたらいつも一緒に山に行けるのになぁ〜。
 まぁでも、自分も大学は仙台で、その後、函館に戻ってくるまでは岩見沢とか帯広とかいろんな所で生活して、それはそれでいい経験になったから、一概に「函館に戻ってきて一緒に山に行こう」なんて事も言えないよなぁ〜と。

ヒメシロのポイント
モンシロチョウ、モンキチョウ、ヒメシロチョウ、エゾヒメシロチョウ、ルリシジミ、クジャクチョウ、アカマダラ

鉄山
エゾスジグロシロチョウ、アカマダラ、シータテハ、アカタテハ、クジャクチョウ、コツバメ、ルリシジミ、スギタニルリシジミ

これで12種。実際もうちょっといたと思うけど、詳しいデータは副部長のN君がちゃんととっている。

 自宅に戻り少ししたら、実家のプーちゃんが遊びに来たので撮影した。

プーちゃん

ウルトラマンのぬいぐるみで遊ぶプーちゃんの動画