ヒョウモンチョウ探しと焼肉!
2017.7.8
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今日の活動はまず、汐首に行くことにした。前に来た時に確認できなかったヒョウモンチョウを部員達に見せたかったというのと採集して展翅させたかったというのが最大の理由だ。それから、最近はカバイロシジミ探しをよくしているので、汐首でもカバイロシジミを見つけたいと思っていた。
天気が良くて絶好の活動日和。
汐首のポイントに到着して20秒以内でいきなりカバイロシジミを発見した。しかも2頭いるし!!
びっくりしながら撮影。クサフジに止まっているので撮影しやすかった。もしかしてここのポイントにはもっといるのかも。 |
いきなり登場したカバイロシジミ |
結果から言うと、10頭以上のカバイロシジミを確認できたと思う。しかもほとんど新鮮個体だ。
カバイロシジミを探していたのは、来週函館に来てカバイロシジミの撮影をしたいというSさんを案内するためであるが、はっきり言ってしまえばこの汐首のポイントで十分だと思った。天候さえ悪くなければ来週も確実に確認できるだろうし、撮影もできそうだ。
ここを第一ポイントとして、万が一ダメだったら他のポイントという感じで行こうと決めた。
それにしても、カバイロシジミの数は多い。これまでの自分の常識と比べても多く感じる。本当はいつもこんな感じなんだけど自分が注目していなかったから気付かなかっただけなのかもしれない。
今日は部員をふたつにわけて、先発チームと後発チームに分けて道を進んで蝶の観察をする事にした。私は先発チーム、木村先生は後発チームの代表になって、部員を2,3名ずつ連れて蝶の観察や採集をはじめた。
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約10分遅れで進んできてもらった |
自分はまず先発チームとして部員と歩いた。ワラビがけっこう生えていたが、かなり成長していた。 |
長く伸びたワラビ |
蝶の数は結構多く、イチモンジチョウが一番多い。他の蝶もチラホラいるがなかなかお目当てのヒョウモンチョウが姿を見せてくれない。
単独行動している対馬先生からも状況確認の電話が入るが、「ヒョウモンあんまりいない」と伝える。
キマダラヒカゲがチラホラ飛んでいる。自分としてはヤマキマダラヒカゲでもサトキマダラヒカゲでもどっちでもいいのだが、こいつはどっちだろう? |
キマダラヒカゲ |
網で採集してから手に取って確認してみる。後翅基部の3つの丸い模様が一直線上に見えたのでサトキマダラヒカゲかと思ったけど、どうもヤマキマダラヒカゲのように見えた。はっきり言えばどうでもいいのだが、はっきりさせておかないと部活の蝶類目撃採集記録に載せずらい。部員達には「多分サトキマダラヒカゲ」って言ったけど、ヤマキマダラヒカゲのような気がする。
夏の花も咲いていて綺麗なものが多かった。この時期、俗に雑草と呼ばれている草まで花を咲かせているので、もう自分は何が何だかわからなくなってきた。
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花
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部長のYさんが、この花を見て、「先生、この花に似ていて花びらの先が分かれている地獄みたいな花は何て言うんですか?」って聞いてきた。
「地獄??」
まったくわからない。地獄って表現が余計わけわからなくさせているんだと思う。地獄みたいな花って一体・・・。
と思っていたら、Yさんが「これこれ!」と指差した。その先にあったのは! |
なんだ、ナデシコじゃん! |
確かに花びらの先が分かれているけど、地獄って表現が適切なのかどうか。
中札内村のジョウザンシジミのポイントに咲いているカワラナデシコに似ていたのでナデシコであることはわかるが、何ナデシコなのかまでははっきりしない。
地獄って言うより、花火みたいな感じって言った方が自分にはわかりそう。これを地獄と表現する部長の心は病んでいるのかも・・・。
前回来た時にピョンピョン飛んでいて、みんな一生懸命採集したヒメウラナミジャノメは今日はわき役だ。
よく見ると綺麗なんだけどね。今日は他の蝶がたくさんいるので。 |
今日はわき役のヒメウラナミジャノメ |
今日一番びっくりしたのはイチモンジチョウの多さ。しかも新鮮個体が多く、羽化してそれほど時間が経っていないようだ。これは7月29日に生物部が熱帯植物園で企画している小学生対象の蝶の標本づくり教室で使えるなと思い、部員達にたくさん採集させた。もちろんボロになっている奴は逃がせと指示したが、ほとんどボロはいなかった。 |
イチモンジチョウ |
ここでの最大の目的だったヒョウモンチョウは部員たち全員で8頭採集したようだ。たくさんいると思ったけど、かなり少ない印象で、撮影できたのもこの1枚のみ。ちょっとピンボケだけど、証拠写真にはなると思う。 |
ヒョウモンチョウ |
ここ最近、エゾニュウでキアゲハの幼虫をよくみかけるようになった。誰か「飼育してみたい!」とか言い出してくれないかなぁ〜と思ってるんだけどなかなか・・・。
やっぱり無理矢理飼育させないとダメかなぁ〜? |
キアゲハ |
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蝶を探す部長 |
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コミスジ |
蝶を採集する部員 |
道端で美味しそうな実があったので、試しに少し口に入れてみた。甘酸っぱくて美味しいかなと思ったけど、すごい渋い味でまずかった。毒ではないだろうけど、これはまだ熟していないのかな?舌先がビリビリしなかったので、N君にもちょっと口に入れて、ペッって吐き出してみれと言ったら、1個丸々口に入れて、「しぶい!」と言って吐き出していた。笑った。 |
美味しくなかった |
この後弁才町の林道に移動して蝶探しをした。初めてミドリシジミ類を採集した。メスアカミドリシジミの綺麗なオスだった。
部長のYさんは以前からミドリシジミ類にとても興味を示している。緑のキラキラが綺麗だからだろう。今年3年生になり、部活で一緒に山に行くのも最後なので、なるべくたくさんミドリシジミ類を採集させてあげたいなと思った。今日はその絶好のチャンスみたい。
ここでも二手に分かれて蝶探しをした。去年もこの林道の行き止まりの所でクマの看板があって一緒に写真を撮ったんだけど、今年もやってしまった。 |
熊のイラストと記念写真 |
Yさんと自分は違うチームで歩いたんだけど、けっこうミドリシジミ類を見ることが出来た。また、クモガタヒョウモンのオスとメスを採集した。
待ち合わせ場所に戻り、ここでみんなで記念撮影をした。
解散することにしたが、Yさんに「もう少しミドリシジミ狙うか?」と聞いてみたら「狙いたい」との事だったので、自分とYさんだけこの場に残り、他の人達はここで解散とした。 |
本日の記念撮影 |
自分とYさんはもう一度林道の奥にある、ミドリシジミ類が多そうな場所を何カ所か巡って採集したりした。樹上を飛んでいる奴はなかなか採集できなかったけど、橋の上から2頭位採集できた。
緑のキラキラを観察していたら、Yさんが無言で駆け出し、あるものを捕獲した。オオミズアオだ。 |
オオミズアオ |
この時期よく街灯付近を飛ぶオオミズアオを見かけるけど、昼間に飛んでいるのはあまり見たことが無かったのでちょっとびっくりした。Yさんは初めて見たような事を言っていた。
手に取って触ってみた。最初Yさんは「標本にしたい」と言ったが、少しボロだったのと、お腹が太くて合う展翅板が無さそうだったので観察した後逃がす事にした。お腹の感じがプニョプニョフワフワでとても気持ちよかった。 |
顔のアップ
触覚が櫛状になっていて蛾の特徴が良くわかる
白いフワフワで気持ち良さそう |
Yさんの腕にくっつけてみた。見せられないがオオミズアオを見つめるYさんの顔はとても優しい感じがした。 |
腕に付けたオオミズアオを見るYさん |
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ミドリシジミ類を狙うYさん
暑くないのかね |
ここで見つけて採集したミドリシジミ類は全てメスアカミドリシジミの♂だった。けっこうな数を見ることが出来、いくつか採集も出来たので帰ることにした。
自宅に帰った後、対馬先生としごきをして、その後夜は高校の同級生と、その同級生の会社に就職した卒業生二人と焼肉に行く約束をしていた。
自分は函館4年目だけど、最初の年の学科の同窓会でS君と再開。年に1度学科の同窓会があり、色んな年代の人たちが集まるのだが、今年も参加してみるとS君の隣にこの春卒業したTさんが座っていて、「あれ?何でお前ら隣同士にいるの?」って聞いたら、S君の勤めている会社にTさんが入社したとの事。しかも自分が函館1年目の時の3年生のK君までその会社にいたという、偶然と言うか業界の狭さと言うか。
で、その時に「今度みんなで焼肉でもいこうや」なんて言っていたんだけど、せっかくならさっさと実行しようと思い日程を調整して4人で焼肉を食べることにした。
自分からしたら高校の同級生ひとりと、担任したわけではないけど教え子二人。みんな同じ学科の先輩後輩という関係で複雑なような単純なような、よくわからないけど深い事は考えず楽しくお喋りして楽しく食べたかった。 |
焼肉!何度来てもここの店は美味しい |
自分では気づかなかったけど、けっこう騒いでいたかもしれない。隣とかにいたお客さんに迷惑をかけたかもと後で心配になった位楽しい時間を過ごすことが出来た。 |
4人で記念撮影 |
閉店近くまで居座り、会計をして帰ろうかと思ったけど、この後も少しどっか行こうという事になり、自分はカリフォルニアベイビーと言う函館の金森倉庫群の近くにある酒も飲めるしコーヒー的なものも飲めるバー&喫茶店みたいな有名な店があるからそこにいこうかと思ったけど、閉店時間近かったので諦めて、結局「函館山でも行くか!」的なほとんどノリみたいな感覚で函館山山頂まで来て夜景を見ることになった。
今の時期は10時から自家用車で山頂に来ることが出来る。
函館山は334mなので、市街地から2℃位気温が低いはずなんだけど、今日は暑い一日だったので寒さはほとんど感じなかった。
記念撮影したり、スマホでどうやって撮ったら綺麗かなどの研究が始まった。
ちょっと「今そんな研究しなくていいべや」と思ったけど、自分もけっこう試し撮りをしたりして研究してしまった。 |
記念撮影(同級生S君の撮影) |
自分の左にいる人は、私が函館1年目の時の3年生。1年間一緒に課題研究と言う授業で、草むらをインターロッキングブロックの駐車場にするというのをやった。かなり大変な実習だったけど一生懸命頑張り、吹雪の中、休みに学校に出てきて作業したり、とても思い出に残っている。
右にいる女性は今年の春卒業したTさん。単に偶然ではあるが、彼女の面接練習の担当が私だった。就職試験が近づいたころ、いっつも放課後一緒に面接練習をしたという思い出のある卒業生。
そんな二人が偶然にも私の高校の同級生であるS君の勤める会社にいたとは、これまたやっぱり驚きである。
11時過ぎになっていたと思うけど、朝から部活、部活終了後しごき、夜は焼肉食べて函館山。かなり充実していたけどもうヘロヘロになりつつあった。
函館山の夜景は相変わらず綺麗だったけど、やっぱり個人的には昼間の函館山からの景色の方が好きかも。 |
夜景の写真 |
同級生を送り、Tさんを焼肉屋の駐車場まで送り、K君を自宅まで送り、自分も帰宅した。布団に入ったとたんに寝た。
すごく楽しい一日になった。
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