初夏の十勝、自然めぐり
2013.6.29

 今日は、アサギマダラの幼虫を探そうと、fieldさんと行動することにした。最初に来た場所はアサギマダラを捕獲した場所。幼虫はイケマというガガイモ科の植物を食べるそうだが、葉に丸い穴を開けるらしい。

 道南虫の会では、先日アサギマダラの幼虫を発見したというので、道南虫の会道東支部(自称)の私も幼虫を見つけようという魂胆だった。

 しかし、見つかるイケマの葉はどれも綺麗で全く穴など開いていない。そして、イケマはそこら辺にたくさんあったので、幼虫の発見は容易ではないなということがわかった。そして、案の定、幼虫を見つける事は出来なかった。残念。

 イケマを探しながらfieldさんと林道を歩いていると、エゾライチョウがいた。子供(ヒナ)も5,6羽いた。母ライチョウは私達を気にしながらそろりそろりと距離を保っていたが、そのうち見えなくなった。

 妻が言うには「食べると凄く美味しい」らしい。妻が実際に食べたのではなく、誰かから美味しいと聞いてきたようだ。

エゾライチョウ

 アサギマダラの幼虫を探しながらも他に面白いことがないかも探す。でも、蝶の数も少なく、あまり面白いことが無い。片道1.5kmか2km位歩いて引き返した。

カミキリムシ?

 今年初めてウラギンヒョウモンを見た。最初、発生時期などを考えるとギンボシヒョウモンかなと思ったんだけど、ウラギンヒョウモンだった。

ウラギンヒョウモン

 この林道にしかアサギマダラの幼虫がいないということは無いと思うので、違う林道にも向かった。その林道に入る直前の道の脇には湧き水が溜まっている場所があり、そこで以前エゾサンショウウオを見た事があるので、ちょっと立ち寄ってみた。大きなエゾサンショウウオの幼生やパンパンに膨らんで栄養満点そうなオタマジャクシが見られた。共食いをしているのか、オタマジャクシを食べているのか分からないけど、口から尻尾を出しているエゾサンショウウオがいた。

口から尻尾を出しているエゾサンショウウオの幼生

 エゾサンショウウオは貪欲な食欲で、かなり大きなものも丸呑みする。足が少し生えてきた幼生もいて、来週くらいに見に来ても楽しそうだと思った。

 林道にはやはりたいした蝶が見られず、あまり面白くない。そんな中でも、エゾシロチョウの集団吸水を見ることが出来た。今年はエゾシロチョウすらあまりたくさん見ることが出来ないでいたので、なんだかとても嬉しかった。写真のように集団吸水している場所が数ヶ所あり、驚かして飛ばしたときにはまさに蝶が乱舞するような感じだった。今年、蝶があまりたくさんいないなと感じていたので、エゾシロチョウとはいえ蝶が乱舞している姿を見たときには自然と笑顔になってしまった。

エゾシロチョウの集団吸水

エゾシロチョウとfieldさん

 夕方に一旦解散して、夜はクワガタ採りにでかけた。でも、凄く寒く、車の外気温計は9度にまで下がった。例年ならたくさん見られるクワガタが1匹も採れず、かなりがっかりした。

 朝からいろんな所を巡り、十勝の自然を満喫したような気持ちになった。収穫はそれほどなかったし、満タンのガソリンメーターが半分になるほど車を走らせたが、天候にも恵まれ、とても楽しかった。