十勝川中流域環境調査
2013.7.2

 今日は午後から仕事で、十勝川中流域の環境調査にでかけた。環境調査と言っても色々訳ありで、単に生き物の生息調査をしたわけではなかったのだが、いくつか面白いものを見ることが出来たので記録として残しておく。

 十勝川中流域のある場所で、トビの幼鳥を見ることが出来た。幼鳥と言ってもかなり大きく、近くに巣があったので、巣立ったばっかりという感じ。近くに野鳥の会の人がいたので、勉強になった。

 今回の仕事では総勢50人位でいろいろな事をやったのだが、巣立ったばっかりのトビは人間の恐ろしさとかも知らないらしく、不思議そうにこちらを見ていたというか、全然逃げる気配が無かった。まだ幼い顔をしていて、とても可愛らしかった。

巣立ったばかりのトビの幼鳥

 湿地帯の調査も行った。湿地と言っても人工的に作られた池みたいな感じである。イトトンボの仲間やシオカラトンボがたくさん飛んでいた。(とは言っても、おとついのトンボの楽園とは比べ物にならないが)

イトトンボの仲間のペア

 青い色が鮮やかなイトトンボもいた。ここ最近、エゾイトトンボを多く見ることがあり撮影していたが、今回のはちょっと違うような気がする。でも種類が分からない。

水色が鮮やかなイトトンボ

 アオサギも飛んでいた。ここの池では早朝はアオサギの朝食場になるという。たくさんのアオサギが池の生き物を食べているらしい。朝、早起きして見に来たいような気がした。

アオサギ

 池の生き物調査では面白い生き物を多数見ることが出来た。スジエビ、イバラトミヨ、トミヨ、フクドジョウなど。網ですくうとたくさん採れた。

 しかし私が興味を持ったのはとても大きなヤゴ(トンボの幼虫)である。下の写真の緑色っぽい大きなヤゴはギンヤンマの幼虫ではないかと他の人が言っていたが、定かではない。また、隣に写っている細長いナナフシみたいなやつはミズカマキリである。ミズカマキリはあまりきれいではない水の環境指標生物になっていたような気がする。まぁ、見るからに綺麗な池には見えなかったんだけど。
 あと、小さめのヤゴやオタマジャクシなんかも見ることが出来た。

ギンヤンマ?のヤゴやミズカマキリ

 これまで見た事が無い甲虫もいた。何て名前の虫だろう??

見たこと無い虫

 午後から日差しの強い中の調査で結構疲れたけど、仕事でこんなことが出来るなら毎日でもやりたいと思った。もう一度ここに来る仕事があるので、その時にも天気が良く、面白いものが見られることを期待している。

 どろの木の綿毛が雪のように飛んでいて、それが何故かとても痒かった。顔に付いたのかどうかわからないけど、とにかく痒かった。

 それにしても、今年は蝶のほうはイマイチな感じもあるが、何故かトンボとの接点は多いなと思う。トンボの世界に足を踏み入れろと言う思し召しだろうか??

 尚、今回の環境調査、なんと次の日の十勝毎日新聞の一面で大きく取り上げられていてびっくりした。自分たちがやった事が、全国初の試みだったそうで。(私はそんなこと知らなかったけど)