十勝若牛を食べに
2013.8.25

 今日はチョウチョの撮影はお休みにする事にした。昨日と同じような天候で、ちょっと条件も悪いし、お盆休み以降、初めて妻と休日が重なったので、一緒に過ごそうと思って。

 で、朝は目が覚めるまでゆっくり寝て、起きてから十勝若牛というのを食べに行く事にした。

 世の中ではTPP問題と言うのが叫ばれていて、特に農業王国の十勝では農産物関連の輸出入に関連して反対意見が多い。関税が無くなり、安い農産物が海外から入ってくれば農家の打撃は大きいと言うのだ。

 確かにその通りなのであるが、私は個人的な意見としてはちょっと違っている。
 過去に何度か海外旅行をした経験から考えると、特に東南アジアにおいては思った以上に近代化が進んでいる。そして富裕層も多い。ならば、品質の高い日本の農産物に対する需要も大きいはずだし、これからも増えていくような気がする。
 日本では少子化が進み、人口がドンドン減って需要が少なくなってくる。ならば、高品質の日本の農産物をブランド化して海外に売り込めば、市場は何十倍にもなると思っているのだ。
 行った事のあるタイ、ベトナム、台湾なんかでも思ったよりもかなり都会だし、高級車もバンバン走っている。
 市場の開拓など、やらなければならない壁は高いけど、そういうのは言いだしっぺの国に責任を持ってもらい、農家の人は高品質な農作物をたくさん作って売る。川西の長いもや中札内の枝豆などもかなり美味しいし、十勝のホエー豚なんか、もうかなり美味い。ちょっと地域は違うけど、夕張メロンだってブランドとしてはかなり有名だ。
 
 海外の安いだけの農作物が入ってきたとしても、安全面で信用が得られなければ日本人は買わないと思う。BSE問題の時だって、「肉の部分は大丈夫」と言われても、多くの人が食べるのを控えてお肉屋さんや焼肉屋さんは大変な思いをしたくらい日本人は潔癖だから。

 ただ、いくら高品質と言っても、その国の人々に受け入れられるとは限らない。その良い例が牛肉だと思う。日本では牛肉の価値は、どれだけ決め細かいサシ(あぶら)が入っているかで決まる。霜降り牛肉だ。

 これまで行った海外で食べた牛肉には霜降り牛肉なんて無かった。いかにも「肉!」って感じの硬くてアゴが疲れるような赤身の肉ばかり。放牧されている牛だってやせ細っていて、とても脂身の多い肉牛とは思えなかった。
 ここに霜降りを持って行っても脂っこくてくどいだけで受け入れられないと思う。
 そこで、赤身に旨味があり柔らかく美味しい牛肉を作れれば、海外にも受け入れられるかもしれない。

(当事者でないから好き勝手に考えているだけなんだけど)

 そして十勝若牛の話になる。
 この牛は通常20ヶ月で出荷する牛を、半年早めて14ヶ月で出荷する。若い牛なので肉が柔らかい。霜降りになっておらず赤身が旨いらしい。更に、半年早めて出荷する事により、餌代なども安く済み、その分価格も安く出来る。

 そんな牛肉があることを知った。で、食べてみたくなったのだ。
 清水町の御影という地域にその十勝若牛を食べさせてくれる店があるというのを知り、ランチに行こうという事になった。

 玄関を出ると、空の様子はこんな感じ。厚い雲の隙間からちょっと青空も見えているけど、気温は涼しく爽やかな感じがした。

自宅前の空

 自宅から御影と言う地域までは車で30分強位だろうか?だいたい11時半過ぎ頃に十勝若牛を食べさせてくれる店に到着した。到着して写真を撮ろうと思ったところでいきなり雨が強くなった。

十勝若牛を食べさせてくれる店

 店内に入るともう混んでいた。人気の店なのだろうか??
 メニューには色々な食べ物が書いていて、牛専門店ではないようだったが、今日はとにかく十勝若牛を食べてみようと言うことなので、ステーキセットを注文。サラダとごはん(又はパン)が付いて、1500円だった。他にも十勝若牛のハンバーグなどもあったが、今日はとにかく肉の味がよくわかるように、ステーキにした。
 まず運ばれてきたのがサラダ。これは何の変哲も無いサラダだった。

サラダ

 サラダを食べ終えると、ステーキが運ばれてきた。200gか300gくらいありそう。通常これで1500円ならけっこう安めだと思う。
 奥にあるのはニンジン、ブロッコリー、真ん中はポテト。

運ばれてきた十勝若牛

 早速一口食べてみた。

 「かなりうまい!」

 ちょっとびっくりするほど美味しかった。脂身が全くないということではなく、霜降りになっていないということで、脂身と赤身がしっかり分けられている肉だ。ソースがまたうまくて最高。赤身の部分もけっこう柔らかくて食べやすい。それでいて霜降りでないから脂っこくない。

 これなら霜降りを食べる文化の無いような国でも受け入れられると思う。しかも赤身の部分が柔らかいのがいい!

 外国に受け入れられるだけではなく、日本人にも好まれると思う。本州とか、もっと広い範囲で売り出せばいいのに。

 また食べたいと思わせてくれるステーキで、大満足だった。妻も「リピート有りだね」って。

 食後にパフェを注文した。しかし、「もう売り切れです」って。12時にパフェが売り切れているあたりが田舎っぽくて面白かった。

 帰りには芽室の野菜屋さんに寄って色々購入。地元の生産者が愛情をこめて作っている感じがあって、しかもいろんな野菜や果物、加工品が安く売っていて、キャベツやレタスなんかは100円だった。
 枝豆は妻が職場から買ってくるものの値段に比べると5倍くらいの値段だったので買わなかった。

芽室の野菜屋さん

 その後、車屋さんへ(マツダ)
 CX−5というRVと、アテンザという車が気になっていたので、少し説明してもらってカタログをもらってきた。(もちろん、今のところ買うつもりは無い)

 更に車専用にipodを買おうと電器屋さんにも行ったが売っておらず、買ったキャベツを使って今夜はロールキャベツにしようと言うことでスーパーで挽肉を買って帰宅した。

※TPPに関する記述は当事者でない私が、薄っぺらな知識しかない状態で書いてますので、誰かと議論したいと言うものではありません。あくまで私個人の考えで思ったことを書いただけですので、「そりゃ違うだろ!」と思われる方がいたらごめんなさい。