サロマ1泊旅行
2013.10.12

 ここ最近、疲れが溜まっていた。精神的にも肉体的にもなんだか辛くて、ちょっとリラックスしないとダメだと感じていた。妻も疲れが溜まっていたようだったので、水曜日くらいに「3連休はどこか温泉に行ってこよう!」と言う事になり、急遽妻がインターネットで探し、サロマの鶴雅を予約した。
 妻は「温泉以外にも岩盤浴や、夕食はピザをその場で焼いてくれるらしいよ」と楽しみにしていた。

 3連休初日の土曜日、朝9時頃出発し、サロマへ向かった。ルートは帯広から足寄の芽登方面に向かい、置戸から北見を通ってサロマに向かうルートにした。

 芽登に差し掛かったとき、妻がタンチョウを発見し車を止めて撮影した。
 タンチョウは天然記念物の鳥で、数が少なかったのだが、最近は保護活動によってかなり増えてきているらしい。増えてきて農業なんかでは被害もあるようだが、釧路湿原とか、十勝でも海沿いの方に多いのかなと思っていたので、こんな山の中にいるとはちょっと驚いた。

 距離が結構遠くてうまく撮影できなかったが、2羽いてウロウロしていた。

 また、最近はあまり外出もしていなかったので、紅葉の時期になってきているのだが、どうも今年の紅葉はあまり綺麗な印象が無い。色が薄いしなんか汚いような感じ。それでもモミジは真っ赤になっていて、個々の木を見れば綺麗に色づいているものもあるようだ。

モミジ

 快適なドライブを続け、北見に到着した。北見の回転寿司で昼食をとり、その後、北見のコーチャンフォーで文房具を見たり本を買ったりした。ここからサロマの温泉に向かうために更にドライブ。ここの温泉にはまだ一度も行ったことがなかったので、妻に住所を調べてもらい、ナビで入力して進んだ。

 3時にチェックインして温泉に浸かりゆっくり過ごす予定だったが、どうも早めに到着しそうだった。たまたま通過中の道沿いに美幌の博物館があったので時間つぶしも兼ねて寄る事にした。

 博物館に入るといきなり女の人が寄ってきて「今日は無料で開放しています!おしるこも無料で食べれます!」と話しかけられた。
 もともと入場料がかかるとは思っていなかったのだが「何で無料なんですか?」と尋ねると、「開館記念日なんです」と答えてくれた。たまたま立ち寄った博物館が無料でちょっとラッキーだと思った。

 博物館には色々な展示があって、思っていたよりもずっと楽しかった。
 蝶の標本もあったりしたのだが、ちょっと古臭い感じもあり、妻が「あんたの標本寄付しなさいよ!」と、2度くらい言っていたのが印象的だった。

 展示を一通り見終わると、係りの人がおしるこを勧めてくれた。自分はお昼にすしを食べすぎてお腹いっぱいだったし、夜はバイキングなので、ここでおしるこを食べるわけにはいかないと思ってお断りしたが、妻はいただいたおしるこを美味しそうに食べていた。

 美幌の博物館が思いのほか充実していたので時間がたってしまい、3時到着予定が遅くなってしまった。

 安全運転を心がけながら温泉に向かい、4時少し前くらいに到着した。
 荷物を預け、チェックインをする事になったが、ホテルのレセプションでのチェックインではなく、違う場所に通された。フカフカのソファーがある場所に案内され、ウェルカムドリンクを出してもらい、それを頂きながらのチェックイン。しかしちょっと様子が変だった。

 「どのように予約されましたか?」と聞かれた。そして「いつ予約しましたか?」とも聞かれた。
 どうやら予約されていないようだ。

 インターネットで3日くらい前に予約しましたと言うことを伝えると、「少しお待ち下さい」と言って係りの人は確認に行った。

 その間妻に「本当に予約したのか?」と聞くと、確かに予約したと言う。確認のメールが私の携帯とパソコンに来ているはずだと妻は言ったが、自分はそんなの見ていない。もしかして、予約の時、最後に確定するボタンをクリックし忘れたんじゃないの?などと言いながら不安になってきた。もし、予約されていなかったらこのまま帯広に帰る事になるのかな?と私は思っていた。

 しばらくして係りの人が来た。そしてこのような事を私たちに告げた。

 「お客様が予約したのは当館ではなく、サロマの鶴雅です」

 だって、ここがサロマの鶴雅でしょ?と思ったら、「当館は網走湖の鶴雅で、サロマ湖の鶴雅はここから車で40分位行った所にあるんです」だって・・・。

 あっちゃー、鶴雅は鶴雅でも間違って違う鶴雅に来ちゃった!!

 なんだか凄く恥ずかしい。

 荷物を運んでもらい、ウェルカムドリンクまで飲み干した後で、ホテルが間違っていたなんて。

 何度も「ごめんなさい」と謝り、車に戻った。でも、けっこう間違う人多いんだって。

 ちなみに予約した後に妻がインターネットで色々調べて教えてくれた岩盤浴や焼きたてのピザが食べられるのも網走湖の鶴雅であり、その時点から妻は間違っていたようだ。

 とにかく、本当に予約していたサロマ湖の鶴雅に向かった。途中、夕焼けになってきたので撮影したりしながら向かった。
 

 ようやく本当に予約していたサロマ湖の鶴雅に到着した。サロマ湖の鶴雅の人たちには、私たちが間違った事が既に連絡されていたようで、「紛らわしくてすみません」みたいな事を言われたのだが、どう考えても悪いのは自分たちなので、笑うしかなかった。ほんと、間違ってごめんなさい。特に網走湖の鶴雅の方には迷惑をかけてしまったので、今度お詫びに泊まりに行こうと思った。

 案内された部屋は、サロマ湖が一望できるとても綺麗な部屋で、しかも、双眼鏡まで置いてあり、とても嬉しかった。

 とりあえずお風呂に行く事にした。これまで阿寒の鶴雅には何度も泊まった事があって、特に温泉が素晴らしい印象があったのだが、ここの温泉は阿寒に比べるとそうでもなくて少しがっかりした。露天風呂が温水プールより2,3度温かいかなという感じ。でも露天風呂は何かトラブルでお湯の温度が低くなっていたようだ。

 夕食は遅めの7時半からでお願いしていたので、お風呂から出てちょっと休みながら時間つぶしをして、7時半頃夕食に行った。
 その場で焼いてくれるステーキや色々な食べ物があってたくさん食べたが、遅かったせいかもう無くなっている食べ物があったりしてちょっと残念だった。

 夕食後、もう一風呂に入ったりもしたのだが、最近疲れていたせいか、夜はすぐに眠ってしまった。

 朝は5時半にくしゃみをして目が覚めた。外を見ると明るくなっていて、双眼鏡を覗いたら色々な鳥が見られた。その間にもクシャミが止まらず、まだ寝ていた妻に「うるさい!」と怒られた。

 なんとか鳥の撮影をしたかったが距離が遠すぎて難しい。そこで、双眼鏡にコンデジをくっつけて撮影してみた。
 望遠鏡にコンデジをくっつけて撮影してみたら上のような写真が撮れた。これでもちょっと小さいなと思い、コンデジをズームして撮影した。するとハクチョウがかなり大きく撮れたが、ブレブレになってしまい、ちゃんと撮影する事は出来なかった。

 朝食もバイキングで食べ過ぎてしまった。

 今日はチェックアウトした後、紋別で海産物まつりみたいのがやっているようだったので、そこに向かった。1時間くらいかかった。

 海産物祭りということで、とりあえず漁港に向かったのだが、何かやっている様子は全く無かった。帯広で出発前に一瞬テレビで紹介しているのを見ただけだったので、日にちを間違えたかと思った。妻にipadで調べてもらうと、漁港ではなく、公園でやっているということが分かり、そちらへ向かうと海産物祭りをやっていた。

 車を止めて祭り会場へ行った。漁協をはじめ、色々な店が出ていて賑わっていた。
 一通り店を見てまわり、タラバガニの足を買った。3本付いていて1500円。かなり安めじゃないかと思った。これをその場で焼いて食べることができる。

焼く所

 妻は、200円のかまぼこ詰め放題に並んでいた。ちょうど自分がタラバガニを焼くのに座った場所のすぐ横だった。

 

妻が並んだかまぼこ詰め放題の列

 私は冷凍タラバガニを焼いた。凍っているため溶けると水分がボタボタ炭に落ちて、炭が消えないか心配だった。

タラバガニを焼く

 タラバガニを焼いている横を並んでいる妻が通り過ぎ、ちょうど焼き加減が良さそうな感じになってきた時に妻が戻ってきた。

 「私の後ろに並んでいたおばちゃんたち、この焼き方見て、「あら〜あんなふうに焼いちゃって」などとすっと話していたよ」と言われた。

 自分が冷凍タラバガニをそのままボンと置いて焼いているのが気に入らなかったらしい。
 じゃぁどうすればいいのか?よく分からない。

 でも、食べてみたらすごく美味しかった。特に妻は「最高!」って顔して口いっぱいにカニをほおばっていた。
 オバちゃんたちは気に入らなかったかもしれないけど、結局とても美味しく出来たんだから成功じゃん!と思った。

 このほかにも大きなボタンエビを焼いてみたが、焼いたら食べる所がちっちゃくなって、なんか1匹250円も払ったのがもったいなかった。

 この他にも抽選会なんかもあったりして、なかなか楽しく(何も当たらなかったけど)紋別まで来て正解だと思った。

ホタテの殻の山

 紋別を後にし、湧別という所で海産物を少し購入して、その後はまた長いドライブになったが
まっすぐに帰宅した。宝くじで7億円当たったら毎日こんな生活したいなぁ〜と思いながら運転した。

 とてもリフレッシュできたが、こんなに楽しんじゃうと逆に仕事に行きたくなくなるなと思った。