チャマダラセセリ
Pyrgus maculatus maculatus (Bremer & Grey,1853) |
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2006.05 帯広市
成虫♀ 産卵
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2013.05 音更町
成虫 |
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2013.05 音更町
成虫 |
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2003.05 帯広市
成虫 吸蜜 |
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2008.06 音更町
成虫
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2006.05 帯広市
卵 |
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2010.09 帯広市
蛹(飼育) |
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2004.05 函館市
食草(キジムシロ) |
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コメント
春に見られるセセリチョウの仲間です。地色がこげ茶色ですが、真っ白な模様があってとても綺麗です。キジムシロという黄色い花を咲かせる背の低い植物が幼虫の食草でもあり、成虫の吸蜜植物でもあります。 北海道では5月の中ごろ、このキジムシロの花から花へと飛び回るチャマダラセセリを見る事が出来ます。 表側の羽に比べ、裏側の羽は赤みがかっていて、また違った綺麗さがあります。
セセリチョウというと、地味な印象がありますが、このチャマダラセセリはそんな中でも華のあるセセリチョウのような気がします。
小さくすばしっこいし、まだ枯草が目立つ時期に見られるので保護色になり、よく見失います。
幼虫は食草の葉っぱを丸めて隠れ家のような巣を作ります。食草であるキジムシロは葉っぱの裏側が白いので、巣を作って丸まった葉っぱを見つけるのは簡単です。その巣をめくってみると、大抵幼虫が入っています。幼虫はその巣の中で蛹になりますが、蛹は粉を吹いたような感じになっています。
十勝地方では草原などで見られますが、一度にたくさん見た事はありません。最近は減少傾向にあるようで、生息地の保護が必要かもしれません。
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分布:北海道では道東の一部にしか棲息していません。北海道以外では東北、関東から中部山岳地帯に棲息しているようです。
発生:普通年2回発生しますが、北海道では1回の事が多く5月中旬ころから見られます。
食草:ミツバツチグリ、キジムシロなど、バラ科植物
越冬:蛹
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