ギンイチモンジセセリ
Leptalina unicolor
2005.07 音更町
成虫

2005.07 音更町
成虫
2002.06 栗沢町
成虫
2002.06 栗沢町
成虫
コメント

 写真を見て分かるように、羽の裏側に銀の一文字模様があることから、ギンイチモンジセセリと名づけられて蝶です。しかし、実際にこの蝶を見た時には一文字模様が銀色と言うよりも白色の印象を受けました。発生から少したった個体だったため、そのように感じたのかもしれません。羽裏の銀一文字の綺麗な模様とは対照的に、羽の表面はこげ茶色一色の地味な模様です。ほとんどの人は蛾だと思うかもしれませんが、このこげ茶色も深みがあって綺麗です。

 一般に北海道にいるセセリチョウの仲間は、飛び方が速く、ヒュッ、ヒュッと方向を変えながら地面の周りを飛び回り、飛んでる姿は見えにくいのですが、ギンイチモンジセセリの場合、飛び方が速くなく優しい感じで花から花へと蜜を求めてゆっくりと飛んでいました。


分布:北海道では道北、奥尻を除く全域、北海道以外では房総半島太平洋側、能登半島、紀伊半島の南部、四国南部、長崎県の一部、沖縄地方を除く地域に棲息しています。

発生:北海道では年一回、6月頃

食草:ススキ、オオアブラススキ、アブラススキ、チガヤ

越冬:幼虫