ヒメギフチョウ
Luehdorfia puziloi
2011.05 旭川市
成虫

2004.05 上富良野町
成虫
2003.05 上富良野町
交尾
2003.05 旭川市
産卵
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 桜の咲く少し前、4月の下旬頃から姿が見られるヒメギフチョウ。春の女神などと形容されます。アゲハチョウ科の仲間としてはウスバシロチョウやヒメウスバシロチョウと同じくらいか少し小さいくらいで、アゲハチョウ科としては小さな蝶です。

 春、まだ下草が緑に染まる前の雑木林の中で、カタクリの花で吸蜜する姿は美しく、昆虫図鑑などの生態写真に登場するヒメギフチョウの写真は、ほとんどがカタクリで吸蜜している姿です。飛び方は素早くはありませんがフワフワと飛ぶわけでもなく、遠くから見るとモンキチョウかなと間違える事もあります。羽の模様は変異が多く、マニアの採集の対象になってしまいますが、アゲハチョウやキアゲハの模様に似ています。

分布:北海道では石狩地方より西側で、釧路平野、根釧台地を除くあたりに棲息しています。道外では東北地方と中部地方に分布しています。

発生:年一回、4月下旬から5月上旬に見られます。

食草:オクエゾサイシン

越冬:蛹