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カラフトタカネキマダラセセリは名前の字が14文字で日本一長い名前の蝶です。6月頃に見られるのですが、北海道の、しかもほとんどが道東地方にしか分布していません。羽の模様はオスのほうが黄色っぽくてメスのほうが茶色っぽい感じで、色的にはオスもメスも地味です。しかし、茶色と黄色が比較的はっきりと見られ、模様は派手な気がします。
セセリの仲間にはコチャバネセセリなどのように動物の糞が好きな種類がありますが、カラフトタカネキマダラセセリは花の蜜の方が好きなようで、いつも花に止まって蜜を吸っている姿を目撃します。タンポポなどに止まっている姿を見るときにはあまり感じませんが、写真のような花に止まっていると蝶の色と花の色が違うし、カラフトタカネキマダラセセリのほうが地味な色なので、花の綺麗さを際立たせているように見えてしまいます。
大きさはセセリチョウ科の中でも小さい方で、チョロチョロと花から花へと飛んでいる姿はとても可愛らしいのですが、北海道特産種ということもあり、蝶マニアにはよく狙われてしまう蝶の一種です。
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