キマダラモドキ
Kirinia fentoni
2009.08 日高町
成虫

コメント

 キマダラモドキは可愛そうな蝶です。何故かと言うと、その名前の付けられ方が可愛そうです。

 キマダラモドキ・・・・。すなわちキマダラヒカゲのモドキという事なのでしょうが、モドキとは、〜に似せているということで、キマダラモドキはキマダラヒカゲに似せているということです。

 しかし、キマダラヒカゲに似せて何の意味があるのでしょうか。キマダラヒカゲはそこらへんにたくさんいる蝶ですが、別に強いわけでもなく、体に毒を持っているわけでもなく、似せるメリットが無いと思います。

 偶然にキマダラヒカゲに似ていたのでキマダラモドキと付けられたのではないでしょうか?

 しかし、キマダラモドキはキマダラヒカゲに比べると個体数はかなり少ないし、発生地も局地的で、北海道ではかなり珍しい部類に入ると思われます。

 かなり敏感な性格で、近づくとすぐに逃げてしまいなかなか写真に撮れません。キマダラヒカゲは人懐っこい蝶ですから、似ているのは姿だけで性格や個体数の多さは全く似ていません。


分布:北海道では道南のみ(極めて局地的)北海道以外では本州、四国、九州にも棲息していますが、分布は複雑で局地的のようです。

発生:年1回、北海道では7月終わりから8月に見られます。

食草:イネ科、カヤツリグサ科植物

越冬:幼虫