クモガタヒョウモン
Nephargynnis anadyomene ella
2003.07 大樹町
成虫

2003.07 音更町
成虫
2014.06 上ノ国町
成虫♀
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 北海道に棲息するヒョウモンチョウの中では大型の部類に入るクモガタヒョウモン。他のヒョウモンチョウ類は羽の裏側に特徴があるのに対し、このクモガタヒョウモンは羽の表側にも特徴があるのですぐに区別が付きます。

 ヒョウモンチョウ類の羽の表側はオレンジ色の地色に黒い斑点模様と黒い線の模様ですが、クモガタヒョウモンの後ろ羽の模様はオレンジ色の地色に丸く黒い斑点模様があるだけです。

 羽の裏側の模様はぼやけて見えて、とてもきれいだと言う感想は持てません。むしろ、なにかの模様が最初あったけど、飛び古してボロになって色褪せたのではないかと思えます。

 個体数はそれほど多くないと聞いていますが、何故か私はこの蝶に出会う事が多く、少ないと言う印象がありません。花に止まって蜜を吸っていたり、キツネの糞にいたり、崖に止まっていたり、色んな環境で見る事があります。 


分布:北海道では全域、北海道以外でもほぼ全域で見られます

発生:年1回、6月位から秋まで見られます

食草:スミレ類

越冬:幼虫