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蝶の事をよく知らない人でも、モンシロチョウは知ってるでしょう・・。と、言うくらい日本の蝶と言えば真っ先に頭に浮かぶ、または一般的と思われているのがこのモンシロチョウではないでしょうか?
ところがこのモンシロチョウ、私が蝶に興味を持ち始めた1990年代初めには、かなり少なくなっていました。モンシロチョウの食草といえば、キャベツが有名ですが、キャベツやアブラナ科植物など、モンシロチョウの食草が農薬の影響を受け、虫が食べられなくなってしまったのが、モンシロチョウ減少の大きな原因のひとつだと思われます。
さらにモンシロチョウの生活に追い討ちをかける事件が起きました。
1996年、これまで北海道には棲息していなかったオオモンシロチョウが北海道南部から現れたのです。
現在は、北海道の全域にオオモンシロチョウが広がり、モンシロチョウの棲家は更に奪われてしまいました。
まるで、日本にはいなかったブラックバスが、放流され、もともとそこにいた魚の数が激減してしまった事と似ているような気がします。(オオモンシロチョウが放蝶されたかどうかは知りませんが・・)
とにかく、そういうわけで、今、モンシロチョウは昔ほどたくさん見られなくなってしまったのです。このモンシロチョウが近い将来北海道から姿を消してしまう可能性も否定できません。
蝶と言えば、モンシロチョウ!いつまでもモンシロチョウが見られる北海道であって欲しいものです。
2014年追記
その後、2012年くらいからモンシロチョウの勢力がまた少し増してきたような気がします。モンシロチョウを見かける回数が多くなってきました。逆にオオモンシロチョウは少なくなってきたような気もします。この後どうなっていくのでしょうか。
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