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ムモンアカシジミはちょっと面白い生態です。
カシワ、ミズナラ、コナラなどの樹皮に産卵しますが、越冬後に孵化した幼虫はそれらの葉っぱを食べるのではなく、アブラムシやカイガラムシを食べて育ちます。更に、アリをおびき寄せる物質を出して、外敵から守ってもらうのです。
葉っぱも食べることから、半肉食性と言われています。
他の種類とアリとの共生に関しては、幼虫がありの巣の中に運ばれ、アリが好きな甘い蜜を体から出す代わりにアリの幼虫を食べ、巣の中で蛹、羽化するというものが何種類か知られていますが(北海道に産する蝶ではゴマシジミ、オオゴマシジミ)、ムモンアカシジミはアリの巣に入ることはないみたいです。
微妙な自然のバランスの中で生きている蝶と言う感じがします。
高校生の頃、早朝に鉄山という地域の林道で、羽化したばかりと思われるとても綺麗なムモンアカシジミを採集した思い出があります。
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