オオイチモンジ
Limeniyis populi jezoensis
2002.07 層雲峡
成虫♀

2002.07 層雲峡
成虫♀
2002.07 層雲峡
成虫♀
2013.07 チミケップ
成虫♂手乗り
2003.07 チミケップ
成虫♂W手乗り

2013.07 芽室町
成虫♂
コメント

 大好きな蝶で思い入れも深い蝶です。

 函館での高校時代、生物部の先生の自宅で標本箱に入っていたオオイチモンジを見て「こんなカッコいい蝶が北海道にいるのか!」と思ったのをよく覚えています。しかし、函館には生息していないので、その後実物を見ることはありませんでした。

 その後大人になり、帯広に住むようになったとき、蝶の撮影仲間に生息地を案内してもらいました。そこで車を止めて降りたとき、車の下からオオイチモンジが飛び出してきたのが、私が初めてオオイチモンジを見た瞬間でした。

 どうも、車を止めた所にクマの糞があり、それに来ていたオオイチモンジだったようでした。

 その後、毎年7月初旬にはどこかにオオイチモンジに会いに出かけていました。北見方面、層雲峡方面など。しかし、実は自分が住んでいた帯広市内にも多産する地域があることを見つけました。こんなにいるならわざわざ遠くまで見に行かなくてもいいなと思いました。

 それでも毎年、最初に見るオオイチモンジにはドキッとします。やっぱりカッコいい!!と見とれてしまいます。

 また、クマの糞が好きなくらい、人間の汗とかも好きなようで、手を差し伸べると手乗りになる確率が高いです。オオイチモンジが手乗りになって自分の指とかの汗を吸おうとしている姿を見ているとき、とても幸せな気持ちになります。

 メスはオスに比べて極端に出会える確率が低いです。樹上からなかなか降りてこないからです。メスを見つけた時にはオスの100倍ドキッとします。


分布:北海道では道南と道北を除く地域に棲息しているようですが、局地的であると思われます。
    北海道以外では本州の福島県、栃木県、中部山岳地帯の一部に棲息しています。

発生:年一回7月上旬から中旬に多く見られます。

食草:ドロノキ、ヤマナラシ

越冬:幼虫