オオモンシロチョウ
Pieris brassicae
2005.06 帯広市
交尾

2004.09 帯広市
成虫
2002.07 恵庭市
成虫
2007.04 帯広市
成虫♂
2004.08 中札内村
成虫

2002.08 札幌市
成虫
2014.08 函館市


2014.08 函館市
孵化直後(飼育)
2014.08 函館市産
幼虫(飼育)
2014.08 函館市産
幼虫(飼育)
2014.09 函館市産
蛹(飼育)
2014.09 函館市産
羽化直前蛹(飼育)

2014.09 函館市産
羽化直前蛹(飼育)
コメント

 もともと日本にはいなかった蝶なのですが、北海道で初めてオオモンシロチョウの棲息が確認されたのは1995年か1996年で、道南の日本海側で確認されました。

 実際にはそれよりも少し前から棲息していた事も考えられます。それ以後急速な勢いで分布を広げ、現在、北海道ではほぼ全域で棲息が確認されています。

 北海道外でも正確にはわかりませんがオオモンシロチョウが確認されており、青森県などでは分布の拡大を防止する対策がとられているようです。北海道ではそのような対策はとられておらず、これまで馴染みの深かったモンシロチョウの姿は少なくなり、オオモンシロチョウのほうがかなり多いという現状になっています。

 本来はヨーロッパ方面に広く棲息していた蝶ですが、行動範囲が広く、北海道にも自力で飛んできた可能性もあるそうですが本当はどうなのか、不明です

 また、寒い気候にも強いようです。

 たった5年ほどで北海道全域に広がる生命力を持ったオオモンシロチョウが今後、北海道の蝶や自然にどのような影響を与えるか、注意深く観察していかなければなりません。

 姿形はモンシロチョウと比べると、よく似ていますが、オオモンシロチョウのほうが明らかに大型で、真っ白で区別できます。

 外国からの侵入者のような扱いで少しかわいそうですが、オオモンシロチョウ自体はとても綺麗な蝶です。

 追記(2014)
 ここ数年、オオモンシロチョウの数が少なくなってきたように感じます。逆にモンシロチョウを見る機会も増えてきました。外国からやってきて爆発的に増えたオオモンシロチョウですが、自然が元の状態に戻そうとしているのか、そのほかに原因があるのかはよくわかりません。
 同じ外来種のブラックバスなどは、一度湖や沼に放されると爆発的に増えますが、増えた分だけ餌が必要になり、食べ過ぎて餌が少なくなると自然に個体数も減少して落ち着くと聞いた事があります。それと同じとは思いませんが、今後どうなっていくのか興味深いです。

分布:北海道では全域、北海道外でも随分分布域を広げてきている所です。

発生:年数回にわたって発生し春から秋まで見られます。

食草:アブラナ科植物

越冬:蛹