シロオビヒメヒカゲ
Coenonympha hero
2008.06 日高町
成虫

2006.06 音更町
成虫
2013.06 中札内村
成虫
コメント

 十勝に転勤してきた20代の頃、どんな蝶が生息しているのかをあえて調べませんでした。そのほうが蝶との出会いを楽しめるかなと思って。
 
 十勝では普通種のシロオビヒメヒカゲですが、飛んでいる姿や生息環境はヒメウラナミジャノメと似ているため、数年間シロオビヒメヒカゲには気づきませんでした。

 ある時、なんか飛び方がヒメウラナミジャノメと違うなと思い、よく見てみると、それはシロオビヒメヒカゲでした。まだ蝶に関する知識もかなり低く、「なんだこの蝶は!」と驚きました。

 もしかして天然記念物なんじゃないの?と思い、ようやく色々調べてみると十勝では普通種だという事がわかり、「なぁ〜んだ!」と思いました。しかし、翅の裏面の模様はとても綺麗です。

 太陽の光を効率よく受けるためなのか、太陽に向けて翅を斜めにして日向ぼっこしている姿を見ることもできます。

 ヒメウラナミジャノメと似ていると書きましたが、発生時期はシロオビヒメヒカゲのほうがちょっと早いようです。


分布:北海道(定山渓と道東地方)

発生:年1回6月上旬から7月

食草:ヒカゲスゲ、カミカワスゲ、ヒメノガリヤス

越冬:幼虫