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春に現れる小さなルリシジミの一種がスギタニルリシジミです。ルリシジミとほとんど似ていますが、後ろ羽のゴマのような模様が若干違うのと、オスの羽の表面の瑠璃色がルリシジミと比べてスギタニルリシジミでは少しだけ濃い色になってる事で区別します。また、スギタニルリシジミは春の時期の年1回の発生ですから、夏の時期にルリシジミのようなシジミチョウを見つけたときにはスギタニルリシジミではありません。採集してルリシジミとスギタニルリシジミを両方採集して標本にしてみれば違いが分かると思いますが、野外で見ただけで区別できるようになるには熟練が必要だと思います。
ところでこのスギタニルリシジミの「スギタニ」という部分、誰かの名字みたいだと思いませんか?学名にも「sugitanii」という文字も出てきます。実はこの蝶、京都市外の貴船という場所で、杉谷岩彦教授によって発見され命名されたそうです。
個人的な感想ですが、せっかく綺麗な瑠璃色をした可憐な蝶なのだから、もっと洒落た名前を付けてあげられなかったのかと思います。でも、新種の蝶を発見したら自分の名前が付けられるかもしれませんね。
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