ウラジロミドリシジミ Ｆａｖｏｎｉｕｓ　ｓａｐｈｉｒｉｎｕｓ

2005.07　恵庭市 成虫

コメント 　ミドリシジミの仲間は特にオスの羽の表面は宝石のように光り輝いています。緑色にピカピカ輝いていて綺麗なのですが、北海道に棲息するミドリシジミの仲間9種は見分けが非常に難しく、裏面の模様や羽の形の小さな違いから種類を特定することになります。 　しかしウラジロミドリシジミは北海道に棲息するミドリシジミ類の中でも比較的区別しやすい蝶と言えると思います。裏面の色が名前の通り白っぽいからです。 　ただ、ミドリシジミ類の仲間がボロになって色が薄くなった時のように見えなくもないので、ウラジロミドリシジミを見ても、「ボロのミドリシジミだ」と思うかもしれません。

分布：北海道では道北の北部と道東・オホーツク側の東部以外で見られます。本州では東北地方全域、中部山岳地帯周辺、中国地方、四国と九州の北部で見られるようです。 発生：年1回北海道では7月初旬頃から見られます。 食草：カシワ、近畿、中国地方ではナラガシワ 越冬：卵