撮影(採集)記録2004

8月22日(日)
 昨日はものすごい雨が降ったが今日は快晴。今日も特に目的は無かったがアサギマダラが見れないかと、中札内のポイントに行った。
 結婚し、拠点が中札内にもできたので、行くのに時間がかからなく嬉しい。帯広から行くより25分は時間が短縮できる。
 ポイント付近は舗装道路の行き止まり付近。標高600mあるかどうかわからないが、アサギマダラの好きなヒヨドリバナが咲いていない。黄色い花なら咲いていたが、たいした蝶は集まってきていなかった。
 しかたなく道路を戻り、いつもの林道に入った。キベリタテハ、ルリタテハの姿は見えなかったが、ゴイシシジミなどがチラチラ飛んでいた。
 ある地点まで戻ったとき、林道上に三角の小さな陰がたくさんあるのに気づいた。近寄って見ると、それはアカマダラの集団であった。たくさんのアカマダラが道路上の何かを吸っていた。こんなにたくさんのアカマダラを見たのは初めてでびっくりした。
 似ているサカハチチョウはもうほとんどボロなのに、アカマダラはまだ新鮮個体ばかりだったので、夏型はアカマダラのほうがサカハチチョウよりも発生が遅いのかもしれない。
 手にも乗ってきたので撮影した。

 それにしても今日の天気は快晴だが、数週間前と雰囲気が全く違う。どうやら夏が終わり、初秋に入ったようだ。林道の木々はまだ緑だし、何が違うのかわからないが、とにかく夏が終わったような雰囲気で、なんだかちょっと寂しかった。


ゴイシシジミ。十勝では珍しいらしい。 アカマダラ5頭。付近にも大量にアカマダラがいた。
アカマダラ。やはりサカハチに似ている。 アカマダラが手乗りになった。なつっこい!
今日の空。天高く馬肥ゆる秋。自分も肥えちゃう。 木漏れ日。しかし太陽にあまり力を感じられない。

日付 場所 種類 採集・撮影・確認 備考
8/22 中札内村 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 確認
ミヤマカラスアゲハ 多数 撮影 ボロ
ゴイシシジミ 少々 撮影
アカマダラ 大群 撮影
エルタテハ 多数 確認
クジャクチョウ 少々 確認
シータテハ 少々 確認
サカハチチョウ 多数 確認
メスグロヒョウモン 1♀ 目撃
クロヒカゲ 多数 確認
ベニヒカゲ 多数 確認

8月19日(木)
 夏以降の蝶(キベリタテハ・ルリタテハ)の撮影に成功し、今年はもう目標が無くなった。しかし、何故かアカタテハが少ないと感じていたことと、春に十勝で確認されたアサギマダラが産卵し、羽化している可能性があると思い、芽室のポイントに向かった。
 アサギマダラは北海道では迷蝶と言われている。気温が低いのに弱いため、北海道の冬は越せないが、暖かい本州の南から、世代交代を繰り返しながら北海道にやってくると言われている。今年5月、十勝で確認された。
 そのアサギマダラが産卵したとすれば通常8月に羽化する。羽化したアサギマダラはすぐに山頂に行くということで、林道などでは見られないが、気温が低くなってくるとだんだん山頂から降りてくるそうである。
 恩師、対馬先生の情報によると、函館では今、たくさんのアサギマダラが確認できているが、だんだん山頂から降りてきて、標高600m付近のヒヨドリバナのあるところで見られるということである。
 芽室町の林道のヒヨドリバナが咲いているポイントはちょうど600m付近なので、もしかしたらアサギマダラが見れるかと思った。
 しかし、ポイントではヒヨドリバナは咲いていたがアサギマダラの姿は見られず、かわりにルリタテハが飛んでいた。ルリタテハは私の車の周りを飛んだり、タイヤに止まったりしたので撮影した。
 林道を戻りながらもヒヨドリバナとアサギマダラを探し回ったがダメだった。子供のキタキツネがいたくらいだった。

 最初のポイントに向かう途中、急にお腹の調子が悪くなり、林の草むらでウ○コをした。その後車に戻って運転していたら、尾てい骨と肛門の中間くらいがやけに痛痒い。手を入れてみると、そこには何かがあった。取って見たら蟻だった。
 どうやら蟻にかまれたらしい。蟻の毒は蟻酸なので、イラクサと同じ毒。しかも刺された場所が悪かったのか、蟻の毒が強いのか、痛さがイラクサよりもひどい。
その後2.3日お尻の割れ目がポッコリ腫れて痒くて痒くて大変だった。


車のタイヤに止まったルリタテハ キタキツネの子供。あまり警戒していなかった。
日付 場所 種類 採集・撮影・確認 備考
8/19 芽室町 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 確認
ミヤマカラスアゲハ 多数 撮影 ボロ
ルリタテハ 1ex 撮影
エルタテハ 多数 確認
クジャクチョウ 少々 確認
シータテハ 多数 確認
サカハチチョウ 多数 確認
メスグロヒョウモン 1♀ 撮影
クロヒカゲ 多数 確認
ベニヒカゲ 多数 確認

8月18日(水)

 今日は山には行かず、この夏の調査をまとめようと思っていたが、天候が良かったので、少しだけ山に行くことにした。
 10時過ぎに出発して帯広市の林道に向かう。この帯広のポイントは、夏より前の時期にはよく通っていたが、今時期には来たことがない。どんな蝶に出会えるか楽しみにしながら向かった。目標は特に定めず、いろんな蝶に出会いたいと思っていた。
 ポイントに到着してまず出迎えてくれたのはなんとキベリタテハ!昨日mamoさんと探してようやく見つけたキベリタテハがこのポイントで最初に目に入ってきたのには驚いた。
 車を降りて撮影しようとしたが、昨日と同じくすぐに逃げてしまう。昨日は撮影した写真の多くがピンボケでちょっと残念だったので、今日はなんとか綺麗に撮影したいと思い粘った。
 何度も逃げられながら撮影していると、キベリタテハも警戒心が薄れてきたのか、全然逃げなくなった。これも昨日と同じだが、手乗りもできた。
 昨日はオート撮影だったからピントがばっちり合わなかったのかもしれないと思い、今日はマニュアル撮影をした。
 キベリタテハは全く逃げなかったが、林道上で動かず、撮影の雰囲気まで昨日と似ている。もう少し違うシュチュエーションで撮影したかったが、そんな贅沢言ってはいけない。
 他にはめぼしい蝶がおらず、撮影もしたくなかったので、ほとんどの時間をキベリタテハの撮影に費やしてしまった。
 12時頃飽きてきたので帰った。

 写真をパソコンに入れているときに気づいたことがあった。
 ISO感度を昨日のままにしていたのだ。
 いつもはISOを64位で撮影しているのだが、暗い場所ではシャッタースピードが遅くなるということもあり、昨日、日陰のゴイシシジミを撮影するときにISOを200まで上げていたのだ。そうすれば、多少感度が上がり、シャッタースピードが速くなるからだ。
 今日、キベリタテハはとても明るい場所にいたのに、感度を下げるのを忘れていたため、なぜかやたらとシャッタースピードが速かった。「何か変だな?」とは思っていたのだが、気づくのが遅かった。
 そのため、白とびしている写真も多かったが、なんとかピントの合っている写真をたくさん撮影できた。


何かのミドリシジミのメス。オスより地味。 キベリタテハ。なんでこんなに綺麗なの?
地べたに這いつくばって撮影。 カラスシジミももうボロ。

日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
8/18 帯広市 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
モンキチョウ 多数 目撃
カラスシジミ 多数 目撃
ミヤマカラスアゲハ 多数 目撃
キアゲハ 多数 目撃
ミドリシジミの仲間 少々 撮影
ゴイシシジミ 少々 目撃
キベリタテハ 1ex 撮影
エルタテハ 多数 目撃
アカマダラ 多数 目撃
サカハチチョウ 多数 目撃
コムラサキ 少々 撮影
シータテハ 少々 目撃
ジャノメチョウ 多数 撮影
クロヒカゲ 多数 目撃

8月17日(火)

 久々に長い時間、蝶の観察、撮影が出来た。
 8時半位に中札内のいつものポイントに到着。目標はルリタテハの写真を撮ることと、キベリタテハの発生を確認すること。
 林道を下からゆっくりと来るまで進み、時々車から降りて撮影などをしながら奥に進んでいった。しかし、昨日と同じかそれ以下の蝶しか見られなかった。まだ少し時間が早かったのかもしれない。
 この林道は、最終的には舗装道路に抜ける。10時頃その舗装道路に抜け、来た道を戻ろうかと思ったが、更に山奥に進んでいくことにした。これまであまり調査しなかった場所である。舗装道路を山奥に進んでいくと、やがて通行止めになる。その付近に脇にそれる林道があったので入ってみた。林道はあっという間に行き止まりになってしまったが、少し開けていて何か出てきそうだったので、車から降りて少し待ってみた。エルタテハやベニヒカゲは飛んでいたが、それに混じって、1頭のルリタテハがやってきた。
 少し近づいて1枚撮影したが、そこで逃げられてしまった。しかし、また同じところに戻ってくる習性があるので、少し待っていると案の定、ルリタテハは戻ってきた。が、近づくたびに逃げられる。根気勝負で、逃げられても逃げられても少しずつ近づいていった。
 ルリタテハのほうも逃げるんだけど何度も同じ場所に戻ってくる。そうこうしているうちにお互いの信頼関係が増してきたのか、ルリタテハはあまり逃げなくなった。数回シャッターを切っても逃げないし、どんどん距離が近くなっていった。そのうち、飛んだルリタテハが私の太ももあたりに止まるようになった。ルリタテハと友達になったように思えた。今日はルリタテハやキベリタテハを見つけたら、撮影した後採集しようかと思っていたが、何か親近感がわいてきたし、自分を信頼して足にまで止まるようになったルリタテハを採集して殺すことは出来ないと思い、そのままこの場所を立ち去った。

 最初の林道の出口まで戻り、ここからまた入り口まで進みながらキベリタテハの発生を確認しようと思い、進んでいってすぐに、いつもHP関連でお世話になっているmamoさんに出会った。ここからmamoさんと行動をともにすることにした。
 mamoさんは今年、アサギマダラを撮影したり、私がまだ撮影できていないツマキチョウをあっさりと撮影してしまうなど、蝶に関する運がいい。それに数日前、この近辺でキベリタテハを目撃しているという。mamoさんと行動を共にすればキベリタテハに出会える可能性も増えるような気がした。
 mamoさんと、林道の出口までキベリタテハを探しながら戻ったが、見つからなかった。
 mamoさんは「この先に車では入れない林道がある」と言った。私はそのような林道は知らなかったので、mamoさんと歩くことにした。
 林道を歩いてしばらくすると、ついにキベリタテハが林道上に現れた。mamoさんと二人して、そーっと近づき、まだ距離は遠いけど、お互いシャッターを1枚切った。もう少し近づこうかと思った瞬間、キベリタテハは飛び立って、樹上に行ってしまった。
 自分ならここで諦めるか、降りてくるのをしばらく待つところだが、mamoさんは木を揺らしてみると言った。木の根元までは林道から少し草をかきわけて行かなければならないが、mamoさんはさっさと歩いていって木の根元まで行き、木を揺らした。
 するとキベリタテハは元の道路上に舞い戻ってきた。
 それから先はキベリタテハもあまり逃げず、mamoさんと私は好きなだけ撮影することが出来た。
 あまりにも逃げないので私が手を近づけたら、ギリギリで逃げられたけどすぐ近くにまた止まったので、今度はmamoさんが手を近づけた。するとキベリタテハはmamoさんの手に乗った。手乗りキベリである。
 さらにmamoさんの手から私の手に移ってきたので、mamoさんに記念撮影をしてもらった。
 もういい加減飽きるくらいまでキベリタテハを撮影できた。

 帰りに最初の林道にいたというゴイシシジミのいる場所を教えてもらった。確かにゴイシシジミはいたのだが、ゴイシシジミは日陰が好きなようで、撮影してもシャッタースピードが遅く、どれも手振れ写真になってしまった。

 今日は目標だったルリタテハ、キベリタテハの写真をどちらも撮影することが出来て嬉しかった。

オオウラギンスジヒョウモンの顔のアップ。変な顔! こちらはオオモンシロチョウの顔のアップ ルリタテハ。裏側は黒くて地味。
地面から何かを吸っている。 羽を開くとこんなに綺麗! ようやく出会えた夏のキベリタテハ。こいつも裏側はとても地味。
手乗りになった!かわいい!!! 変な蛾に求愛するベニヒカゲ。 何かのミドリシジミ。もう終盤の時期。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
8/17 中札内村 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 撮影
モンキチョウ 多数 目撃
オオモンシロチョウ 少々 撮影
ゴイシシジミ 少々 目撃
ベニシジミ 少々 目撃
ミドリシジミの仲間 多数 撮影
ミヤマカラスアゲハ 多数 目撃
キアゲハ 多数 目撃
サカハチチョウ 多数 目撃
エルタテハ 多数 目撃
ルリタテハ 1ex 撮影
キベリタテハ 1ex 撮影
クジャクチョウ 少々 目撃
シータテハ 少々 目撃
コムラサキ 少々 目撃
ヒメキマダラヒカゲ 多数 目撃
クロヒカゲ 多数 目撃
ベニヒカゲ 多数 目撃
キバネセセリ 1ex 目撃

8月15日(日)

 昨日に引き続き中札内の山へ。目的も昨日と同じくキベリタテハだったが、全く見られなかった。
 実はこの二日間、中札内の山に通ったのは他にも理由があった。それは、「結婚しました」という葉書を作るのに、ウエディングドレスとタキシードの写真を貼り付けて送っても面白くないので、山の中で二人で捕虫網を持って写真を撮影し、それを「結婚しました」葉書の写真にしようと考えていたのだ。
 昨日はひまわり畑でも撮影してきたのだが、しほわんはウエディングドレスの写真を撮影したときのままの化粧だったため、とても化粧が濃く、時間がたつに連れ化粧が変な風になってきて、最後には目の周りがパンダか殴られた人みたく黒くなっていたのだ。
 今日は普通の化粧で幸福駅とか、中札内の美術村とかでも写真を撮ってきたので、山で撮影した写真も含めてどれを使うかこれから決めなければならない。
 今日の中札内の山も、昨日と同じく蝶が多い。種類も昨日と同じだったが、岩に止まったルリタテハを発見し撮影しようとしたが、蛾が飛んできてルリタテハを追い払ってしまった。越冬個体でないルリタテハを見るのは昨日を抜かせば数年ぶりだったので、とてもがっかりした。
 今日はエルタテハの写真を撮影することが出来た。
エルタテハ。赤っぽいオレンジがとても綺麗。 ミヤマカラスアゲハのアップ。もうボロなのでとても全身撮影はできない。残り少ない命、精一杯花の蜜を吸う。

日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
8/15 中札内村 ミヤマカラスアゲハ 大量 撮影
キアゲハ 少々 目撃
モンキチョウ 多数 目撃
エゾ?スジグロシロチョウ 大量 目撃
ヒョウモン類 大量 撮影
サカハチチョウ 大量 目撃
クジャクチョウ 少々 目撃
エルタテハ 少々 撮影
ルリタテハ 1ex 撮影・・できなかった。
ベニヒカゲ 少々 撮影
ヒメキマダラヒカゲ 多数 目撃
クロヒカゲ 多数 目撃

8月14日(土)

 8月9日に入籍し、妻となったしほわんと二人で午前中は結婚の写真を撮影に行き、午後から中札内の山に行った。前日にHPで交流のあるmamoさんが中札内でキベリタテハを見たというので、是非撮影したかった。
 林道に入ってすぐにルリタテハを目撃、慌ててブレーキをかったが逃げられてしまった。
 蝶の数はものすごくたくさんいる。ミヤマカラスアゲハ、サカハチ、ヒョウモン類は大量。しかし、ミヤマカラスアゲハ、サカハチは全部ボロ。撮影する気にならない。キベリタテハの姿は見られなかったが、メスグロヒョウモンが少しいたので撮影した。メスグロヒョウモンを追いかけて草むらに入ったが、イラクサに思いっきり刺されてしまい、蟻酸という毒のせいで両足が痛くて大変だった。毒は弱く、数十分でなんともなくなった。
メスグロヒョウモンを撮影できた。 ベニヒカゲももうボロ。晩夏になってきました。

日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
8/14 中札内村 ミヤマカラスアゲハ 大量 撮影 ボロ
キアゲハ 少々 目撃
モンキチョウ 多数 目撃
エゾ?スジグロシロチョウ 大量 目撃
ヒョウモン類 大量 撮影
メスグロヒョウモン(メス) 少々 撮影
サカハチチョウ 大量 目撃 ボロ
クジャクチョウ 多数 目撃
ルリタテハ 1ex 目撃
ベニヒカゲ 少々 撮影
ヒメキマダラヒカゲ 多数 目撃 ボロ

8月2日(月)

 道東地方から帰ってきた対馬先生と、アサギマダラの発生を確認するため函館市内の山に向かった。時間は既に午後になっていた。
 対馬先生と二人で山に行くのは昨年以来である。
 春に本州から渡ってきたアサギマダラが函館の山で産卵し、それが成長して例年ならお盆付近に羽化するということだが、今年の夏は暑く、蝶の発生も早いので、もしかしたらこの時期でも見ることが出来るかもしれないということで、探しにでかけた。
 私の車、エクストレイルでさえ行けないのではないかと言うくらいの悪路を走り、アサギマダラがいるかもしれないというヒヨドリバハナが咲いているポイントに行った。これまで見たことも無いくらいの多数のヒヨドリバナが咲いていて、びっくりしたが、花がまだ開ききっていない感じでアサギマダラも見ることが出来なかった。数箇所のポイントを周ったがやはりダメで、諦めて対馬先生宅に戻った。昨日は落ち着かず撮影できなかったナミアゲハ等の写真を対馬先生宅で撮影することが出来た。
 あとは、アカタテハもいたし、見るのが2回目というフタスジチョウも対馬先生宅のブットレアに来ていた。やはりブットレアという植物は蝶がよく集まる花のようだ。
自分も庭を持つことが出来たら是非ブットレアを植えたいと思った。

※数日後対馬先生より電話があり、今回のポイントとは少し違う場所だが、アサギマダラがすごくたくさん発生していて、何十頭ものアサギマダラにマーキングして放しているとのこと。もしマーキングされたアサギマダラを採集されたら、マーキングに書かれている場所に連絡を入れてください。アサギマダラの渡りの謎解明のためご協力をお願いします。
 
ようやくナミアゲハの写真を撮影できた 見るのは2回目、フタスジチョウ。
夜は函館のお祭り!名物花電車 踊りながら練り歩く祭り参加者。誰かに似てない?

日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
8/2 函館市 ナミアゲハ 多数 撮影 対馬先生宅
アカタテハ 少々 撮影 対馬先生宅
フタスジチョウ 少々 撮影 対馬先生宅
ミヤマカラスアゲハ 多数 撮影

8月1日(日)

 函館でスジグロチャバネセセリ、ヘリグロチャバネセセリ、ミヤマカラスシジミ、ナミアゲハの撮影を目的として山に出かけた。生物部時代の顧問である対馬先生にナミアゲハのいる場所について尋ねたところ、「俺のうちの庭に来る」ということだったが、対馬先生は道東方面に行っているので、近くを探そうと思ったのだが、「勝手に庭に入って撮影していいよ」ということだった。いくら先生とはいえ、誰もいない人の家の庭に入るのは抵抗があった。しかし、対馬先生は「いいから入って撮影しろ」というので、お言葉に甘え、無人の対馬先生宅の庭にお邪魔した。対馬先生宅の庭にはブットレアという蝶がよく集まるという花が咲いている。庭に入ってすぐにナミアゲハがやってきたが、あっという間に飛んでいってしまった。もう少し待てばまた来ると思ったのだが、近所の人たちの目が気になり、早々に出て行くことにした。
 次に向かったのは市内のスジグロチャバネセセリ、ヘリグロチャバネセセリがいるかもしれないというポイント。しかし、全く見ることが出来なかった。そのかわり、近くの場所でたくさんのゴマシジミが発生しているポイントを見つけ、たくさん写真を撮影した。
 また、午後から父と甥と秘書で婚約者のしほわんと4人で川遊びに行き、その近くでオオミスジを探したが全く見つからなかった。
コミスジ これがスジグロチャバネだったらなぁ〜・・
意外なところにゴマシジミがたくさんいた 函館山の反対側から見た函館の町

日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
8/1 函館市 ナミアゲハ 1ex 目撃 対馬先生宅
ゴマシジミ 多数 撮影
コキマダラセセリ 多数 撮影

7月31日(土)
 
 昨夜は美唄から江差まで走り、夜中に江差のホテルに着いた。そして今日は乙部町から上ノ国、そのまま長い林道を走り松前町に抜け、函館に戻る計画である。目標は、乙部でキタテハ、上ノ国でゴマダラチョウ、松前でオオゴマシジミを撮影することである。

 まずは乙部町のキタテハがいるポイントに向かった。ここではポイントが2つあり、どちらのポイントも高校時代の生物部の先生である対馬先生に場所を聞いてあった。

 まず向かったポイントは、昨年Fieldさんとも来た場所場所だ。昨年は雨で惨敗だった。今回は到着したときには、まだ朝露が下草を濡らしていた。少し辺りを歩いたがなかなかキタテハは見つからない。見つけたのは熊の罠くらい。熊が怖かったのでこの場所をさっさと諦めて次のポイントに向かった。

 ところが次のポイント、対馬先生から聞いていた場所が見つからない。地図を書いてもらっていたのだが、その場所がどこか全く分からないのだ。分からない時のために対馬先生は乙部町在住で蝶に詳しいMさんの連絡先を地図に書き入れてくれていたので、電話したが、もう出かけていると言うことで話は出来なかった。更にしばらく探したがどうにも見つからず、秘書のしほわんが交番に尋ねてくれた。しかし、しばらくしてもしほわんが出てこないので私も交番に入っていった。なんと、お巡りさんが地図を見ても分からないと言うのだ。最初、このポイントに何をしに行きたいのかをお巡りさんに説明していなかったのだが、「乙部町に棲息している蝶がいる場所を探していて、写真を撮影したい」という事を言うと、公民館だか何だかの館長が詳しいということで、わざわざ電話して聞いてくれた。しかし館長の答えは「町内に住んでいるMさんなら知っていると思うから連絡してみればいいよ」との事。「Mさんなら先ほど連絡したがもう出かけていてつながらなかった」とお巡りさんに伝えた。結局場所がわからないまま時間だけが過ぎていき、ポイントがわからないまま諦めることにした。
 それにしても地域のお巡りさんと言うのはとても親切だということを実感した。この乙部町の交番のお巡りさんは渡辺謙みたいでとてもカッコ良かった。

 次は上ノ国町のゴマダラチョウのポイント。ここの場所はすぐに見つけられたが、ゴマダラチョウの姿は見られなかった。舗装道路沿いのポイントだったので少し歩いたが、やはりゴマダラチョウは見つからず、だんだん気温も上がってきてとても暑かったので、結局諦めてしまった。一緒にいた秘書で婚約者のしほわんは、「もう少し待ってみたら?」と言っていたが、このあと数十キロの林道を走らなければならなかったので、「いい、もう諦めて次のオオゴマシジミのポイントに行く」と言い、車を走らせた。

 オオゴマシジミを探し、林道に入ったとたんにゲートが閉まっていた。落石のため通行止めとの事。これでは松前に抜けることも出来ないので、海岸沿いまで戻り、ぐるっと渡島半島の南西側を回って松前に行き、そこからまら林道に入ることにした。

 昨年オオゴマシジミを見た場所と同じ場所である。松前側から林道に入りしばらく進んでいくとその場所に着く。気温がぐんぐん上がっていて、ポイントに着いたときにはものすごい数のアブの襲撃を受けた。さすがに秘書しほわんは車から降りられず、私一人で車から降りてポイントまで少し歩いた。2種類のアブが100匹ほど襲い掛かってきたが、網を使ってアブを採りながらオオゴマシジミを探した。それでも5,6箇所アブにやられてしまった。

 オオゴマシジミはすぐに見つかった。昨年よりも多い印象。ただ昨年と違い、なかなか止まってくれない。採集するなら10頭か20頭くらいは出来る感じだが、撮影となると止まってくれないことにはきちんと撮影できない。
 ようやく止まったオオゴマシジミがいて、そーっと近づいて撮影しようとしたが、よく見ると少し羽化不全の個体だった。撮影はしたが、結局この他に止まってくれたオオゴマシジミがおらす、これ以上の撮影は出来ずに諦めることにした。

 今年はオオゴマシジミの採集はしないと決めていたので、採集はしなかったが、けっこう数が多かったので、今度行く機会があったら2,3頭採集させてもらおうと思った。


乙部のキタテハポイントに仕掛けられていた熊の罠。怖かったので早々に退散した。 乙部の交番。親切なお巡りさんが親身になって地図の場所を探してくれた。
今年も会えたオオゴマシジミ。たくさん見れた。 羽の先が少し曲がっている。羽化不全かな?
100万ドルの夜景函館に到着した夜に秘書と行った。

日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/31 松前町 オオゴマシジミ 多数 撮影

7月30日(金)
  
 7月28日から札幌に出張だったが、今日は仕事が午前中で終わったため、その足で手稲山に向かった。特に目標は定めなかったが、たくさんの蝶が見られれば良い。

 手稲山付近は色々なポイントがあると言うことを聞いていたが、どの蝶がどこにいるかとか、そういうことは分からない。適当に車を止めて歩いた。

 気温がかなり高く、黙っていても汗がダラダラ出てくる。草むらを掻き分け花が咲いている方向に向かったが、ボロのヒメシジミがものすごい数いる。ただボロなので、撮影する気にならない。花のところには木もあるので、ミドリシジミ類か何かいるのではないかと思った。本当に暑く、最初は花などを踏まないように気をつけて歩いていたのだが、そんな余裕も無く、花を踏んづけながらも草むらを歩き、目標の場所である花がたくさん咲いているところにたどり着いた。

 見れたのはヒョウモン類とボロのヒメシジミ、それにベニヒカゲがチラホラくらい。時期的にもあまり良くないのかもしれないが、とにかく暑かったのですぐに諦めて帰ることにした。

 帰るといっても、今回は婚約者であるしほわんの実家がある美唄で、しほわんと待ち合わせをし、そのまま私の実家がある函館に二人で行くことになっている。しほわんとの待ち合わせまでにはかなり時間があったので、栗沢町のポイントで少し蝶を探すことにした。

 ここでも特に目標は無し。なにか面白い蝶との出会いを期待したが、やはり暑くて暑くて、蝶達も元気がでないのか、ほとんど姿を見られない。
 それでも日が少し傾いた頃、モンキチョウやゼフィルス類が遊ぶ姿を目撃でき嬉しかった。

 明日からは道南遠征。今回の秘書は母ではなく、しほわんだ。
手稲山のベニヒカゲ 栗沢にいたミドリシジミの仲間。これ何て種類?
戯れる3頭のモンキチョウ
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/30 札幌市 ヒメシジミ 多数 目撃 ボロ
ベニヒカゲ 少々 撮影
栗沢町 モンキチョウ 多数 撮影
コミスジ 少々 撮影

7月25日(日)

 今日は3連休の最終日。婚約者のしほわんとゆっくり過ごそうかと思っていたが、あることを思いついた。
 
 それは滝ノ上町のカラフトセセリである。カラフトセセリという蝶は1995年位に滝ノ上町で初めて確認された蝶で、それ以来、滝ノ上町ではこの時期にたくさん見られているという蝶である。ここ数年で北海道で初めて確認された蝶としてはオオモンシロチョウが有名だが、オオモンシロチョウが数年で北海道全域に分布を広げたのに対し、カラフトセセリは数年間、あまり分布を広げていないというのが特徴である。

 10時少し前に思い立ち、しほわんに聞いてみたら「行こう!」という事だったのでさっそく出発した。出発してすぐに昨年カラフトセセリを撮影したFieldさんに電話し情報を求めると、「行けばどこにでもいる」とのこと。以前からそのような情報は得ていたが、どこにでもいると言われてもなぁ〜。「どこにでも」ってどこ?って聞きたくなるが、とにかく行くだけ行ってみようと思って車を走らせた。

 上士幌から層雲峡方面の何も無い道路を気持ちよく走行中、いきなり車のレーダーが鳴った。「何でこんなところで鳴るの?」「どっかで測定でもしてるの?」と思い、すぐにブレーキを踏んでスピードを落とした。と、同時にバックミラーを見ると、私の車の真後ろでパトカーが赤色灯をつけて走っていた。
 「つかまった!」と思い、スピードメータを確認すると、ちょっとまずいスピードで走っていることがわかった。
 「どうしよう」と思っても後の祭り。仕方なく車を左側に止めたら、何故かパトカーは右折してどこかに行ってしまった。どうやら捕まらずに済んだようである。それにしても何で捕まらなかったのか不思議。この後はスピードをかなりゆっくりにして走った。

 三国峠付近のクモマベニヒカゲのポイントで少し車を止めて探すが見つからない。クモマベニヒカゲはいなかったが、ベニヒカゲは飛んでおり撮影した。

 帯広から滝ノ上、思っていたよりも遠く、かなり時間がかかったが、ようやく現地に到着し、あたりを探してみる。Fieldさんによると、オーチャードなどの草が生えている所には必ずいるということである。と、言うことはそこらへんの草むらを探せば良いと言うことであるが、果たして本当に見ることが出来るかどうか不安であった。最初に止まったのは滝ノ上に入ってすぐの草むら。車を降りて探すが、すぐに黄色いセセリチョウを発見した。カラフトセセリだと思いながら撮影したが、自信が無い。どうもコキマダラセセリにも見えるのだ。そういえば、カラフトセセリを撮影しに来たのではあるが、実際にカラフトセセリを見たことも無いし、最近の図鑑も持っていないし、カラフトセセリの写真もよく見たことも無いし、何より思いつきで来たので、事前の勉強が不足していて飛んでる蝶の一体どれがカラフトセセリなのかわからない。コキマダラセセリのようなセセリチョウを撮影して、もっと市街地側に進んだ。

 市街地の中心部に近いポイントでまた車を止め、歩いてみると、黄色いセセリチョウが緩やかに飛んでいるのが見えた。明らかにコキマダラセセリとは違うセセリチョウで、他に似ている種類の蝶もいない。これが正真正銘カラフトセセリであった。
 何枚か撮影することが出来た。ところがこの頃から天気が悪くなり雨が降ってきた。遠い帯広からやってきて、ようやくカラフトセセリに会えたとたんに雨である。ちょっとがっかりだったが、もし10分遅れていたら見ることも出来なかったかもしれない。雨はだんだん強まってきている。道の駅に寄ってスタンプを押し、少し散策して出発。先ほどのポイントに戻ったときには車から降りられないほどの雨。

 なんとかカラフトセセリの写真を撮影し、北海道の蝶の写真を1種増やすことができた。

 帰りに層雲峡の温泉に入った。露天風呂で鳩と混浴して帰ってきた。
上川町のベニヒカゲ。最初クモマかと思った。 カラフトセセリ?と思いながら撮ったコキマダラセセリ
こっちがホントのカラフトセセリ。コキマダラセセリとは全然違った 私は撮影に夢中。暇な婚約者しほわんは、網を持って虫取り
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/25 上川町 ベニヒカゲ 少々 撮影
滝ノ上町 カラフトセセリ 多数 撮影
コキマダラセセリ 多数 撮影

7月24日(土)

 天候もよく、久々に芽室町のポイントに行くことにした。特に狙いは無いが、林道の奥に咲くヒヨドリバナに数年前、コヒオドシなどの大群がいたので見に行ってみたくなったのだ。

 林道を進むと毎年のようにミヤマカラスアゲハの集団吸水が見れる場所で、今回もミヤマカラスアゲハの集団吸水が見れた。また、たくさんのコムラサキなども見ることが出来たが、ヒヨドリバナのポイントではそれほど多くの蝶は見られなかった。
コムラサキがいた。夏になった 婚約者しほわんの指に止まるクジャクチョウ
毎年見られるミヤマカラスアゲハの集団吸水 毎年蝶の大群が見られるが今年は少なかった。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/24 芽室町 ミヤマカラスアゲハ 多数 撮影 集団吸水
コヒオドシ 多数 目撃
クジャクチョウ 多数 目撃
コムラサキ 多数 撮影

7月23日(金)

 今日は仕事が休みで3連休の初日、上士幌、上川方面にクモマベニヒカゲ・オオイチモンジ(メス)狙いで出かけることにした。

 朝8時少し前に出発。天候も良く気温も上がりそう。
 クモマベニヒカゲは成虫になるのに2年かかる。西暦偶数年のほうがたくさん見られるということを聞いていたが、今年は偶数年なので、きっとたくさんのクモマベニヒカゲが見られるだろうと期待した。

 まず、上士幌のポイントに向かった。このポイントは2年前も訪れた場所で、林道の途中から徒歩で30分ほど登山した場所にポイントがある。2年前はクマに仁王立ちされて驚いたし、昨年は道を間違え迷子になった。
 このポイント3回目であるが条件は一番良い。しかし、車を止める場所には先客がいた。
 網を持ったおじさん。ちょっとだけ話をしてみた。この人は青森から来たと言う。ここに通って8年目だそうだ。網は持っているものの欲しいのはメス2匹だけであとはいらないと言った。持ち帰り産卵・飼育に挑戦しているがまだ成果をあげられないそうである。乱獲目的の採集者なら話すこともないが、メス2匹しか欲しくないということなら、こちらも頭に来ることは無い。クマも怖いし、おじさんと二人で歩くことにした。
 30分ほどでポイント到着、私の腕時計の高度計は、車を止めたところで965m、ポイントは1135m。

 あたりを見回したがクモマベニヒカゲの姿が無い。飛んでいるのはボロのヒョウモンやサカハチくらい。ポイント付近でしばらくおじさんと話しながら休憩したが、クモマベニヒカゲは出てこなかった。

 おじさんは更に登山道を進むというのでここでお別れした。私は登山道からそれて、もうひとつのポイントへ向かった。しかし、クモマベニヒカゲは出てこなかった。しばらく粘ったがダメで、諦めて降りることにした。そしたら黄色い花に1頭のクモマベニヒカゲを発見!あわててシャッターを切った。「逃げるなよ!」と思いながら少し近づいたところで逃げられてしまった。写せたのは1枚だけ。しかもかなり遠い。

 たくさん見れると期待していたのだがこのありさまで、この後クモマベニヒカゲに出会えるかどうかもわからなかったのでかなり残念だった。その場で少し待ったがダメだった。(ここで1枚だけ撮影できたクモマベニヒカゲの写真、間違って削除しちゃいました・・)
 車のところまで戻り、どうしようか考えたが、更に林道の奥に進んでみることにした。もしかしたら林道に出てくるかもしれないと思ったのだ。

 林道を進むと道は登りになっていて標高があがる。クモマベニヒカゲは高山蝶なので標高が高いほうがいい。しばらく進むと黄色い花に1頭のクモマベニヒカゲを発見!あわてて車から降り撮影した。今度は花の蜜を吸うのに夢中なようで、なかなか逃げなかった。いろんな角度で撮影したかったが、それでも15枚位撮影したところでどこかに行ってしまった。

 今回、クモマベニヒカゲの撮影で気をつけなければならないのは、目にちゃんとピントを合わせることだった。2年前に撮影したときはたくさん撮影できたが暗かったせいか、ブレた画像が多かった。今回は天気もいいのでシャッタースピードを上げられるから、ピントをちゃんと合わせればなんとかなると思っていた。

 その後更に奥に進んだがクモマベニヒカゲは発見できなかった。このまま林道を進めば舗装道路に出そうな感じだったので、そのまま進んだ。
 もう少しで舗装道路に出るかな?と思った頃、車が変になった。左にハンドルが取られる。嫌な予感で車を止めタイヤを見たらパンクしてた。
 がっかりしながら林道でタイヤ交換。けっこうなロスタイムになってしまった。

 舗装道路に出てからは上川町方面に向かった。標高は1000m位あるので、ちょっとした花が咲いているような所で車を止めながらクモマベニヒカゲが出てるかどうか観察していたが、ある地点でクモマベニヒカゲを発見した。撮影しようと頑張ったのだが風が強くダメだった。この場所では2頭目撃した。

 クモマベニヒカゲを諦めて今度は上川町の有名なオオイチモンジポイントに向かった。
 ポイントでは先客が2人いた。一人の人は帯広空港から来たというので北海道の人ではないとわかったが、すぐに去って行った。

 もう一人の人は網を持っていて採集者だとわかったが、話を聞くとあまりオオイチモンジが出ていないという。少し雑談しているときに気づいた。この人の持っているデジカメが私のものと同じだったのだ。なんだか親近感が沸いた。

 この人がオオモンシロチョウを採集した。その瞬間私はこの人が北海道の人ではないと思い、尋ねたら京都の方だった。

 トラップを仕掛けても一向にオオイチモンジが出てこないし、他の蝶も少ないということだったので私は早々に諦めて、来た道を戻りながらクモマベニヒカゲを探したがダメだった。
 もしたくさんのクモマベニヒカゲが見れたら3頭採集しようと考えていたが、予想に反して少なかったので採集はしなかった。

 今日はクモマベニヒカゲ8、オオイチモンジ2位の割合で重点目標としていたので、概ね満足できた。


今年はクモマベニヒカゲを撮影することが出来た。 一心不乱に花の蜜を吸う。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/23 上士幌・上川町 クモマベニヒカゲ 少々 撮影
モンキチョウ 少々 目撃
シロオビヒメヒカゲ 少々 目撃 極小
ヒメキマダラヒカゲ 多数 目撃 ボロ
サカハチチョウ 多数 目撃 春型ボロ・夏型混生
いろんなヒョウモン 多数 目撃
コチャバネセセリ 多数 目撃
コヒオドシ 多数 目撃

7月21日(水)

 仕事の環境調査のため、午前中職場付近の調査。これまで歩いたことの無い場所も歩いてみた。
 いつもの蝶に混じってウラギンスジヒョウモンやミドリヒョウモンなどが見られたのと、アカマダラの夏型を見つけた。この場所は市街地になる予定の場所で、現在は畑や森がある。アカマダラはイラクサが食草だがなんとかイラクサを残して、北海道特産種であるアカマダラの棲息場所をひとつでも減らさないで欲しいと感じた。
森の中を歩いていて迷子になり、遭難しそうになった。全く整地されていない森の中というのはまるでジャングルのようだった。

クジャクチョウの裏側。真っ黒!
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/21 帯広市 オオモンシロチョウ 多数 目撃
モンキチョウ 多数 目撃
エゾヒメシロチョウ 少々 撮影 ボケボケ
キアゲハ 多数 目撃
ツバメシジミ 少々 目撃
ルリシジミ 多数 目撃
カラスシジミ 少々 撮影
クジャクチョウ 多数 撮影
ウラギンスジヒョウモン 少々 目撃
ミドリヒョウモン 1♀ 目撃
アカマダラ 1ex 目撃 夏型
サカハチチョウ 1ex 目撃 夏型
ジャノメチョウ 多数 目撃
コキマダラセセリ 多数 目撃

7月20日(火)

 今日は仕事が休みなので、ゆっくりと撮影しようと思った。その前数日間はものすごく良い天候で、気温も上がっていたので期待したが、今日に限って天候が悪く気温も低い。仕方ないので本格的な撮影は諦めて、中札内のポイントへ向かった。
 林道の入り口に到着し、少し歩いた。ジョウザンシジミの夏型がもう出てるのではないかと思ったが、1頭だけ確認することが出来た。その他にはめぼしい蝶が飛んでいない。ただ橋のところでエゾ?スジグロシロチョウの集団吸水とミヤマカラスアゲハ夏型の集団吸水が同時に見れた。
 これまでミヤマカラスアゲハの集団吸水は日照りが強く暑い日に見られるものだと思っていたが、今日のように涼しく曇っているときにも見ることができるとわかり、勉強になった。
 ヘビを見てびびった。
 林道を戻ってきて、ジョウザンシジミを見つけた最初の場所でもう一度車を降りて歩いた。ジョウザンシジミは見つけられなかったが、近づいても全然飛ばないシータテハがいたので指で触って手乗りにして撮影した。

集団吸水の邪魔をしたら飛んで行っちゃった・・。 ヘビ怖い! ミヤマカラスアゲハの集団吸水。
ミヤマカラスアゲハの色彩はすごく綺麗! 手乗りシータテハ 一応コムラサキなんですけど・・。真っ黒!
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/20 中札内村 コムラサキ 1ex 撮影 たぶんオス
ジョウザンシジミ 1ex 目撃 夏型
エゾ?スジグロシロチョウ 多数 撮影
ミヤマカラスアゲハ 多数 撮影 夏型
シータテハ 少々 撮影 手乗り

7月14日(水)

 仕事の環境調査で職場付近を歩いて動植物、水質調査を行う。自分は動物の調査を行い、蝶を探す。職場近くの花にたくさんのカラスシジミがいて驚いた。あまり市街地では見たことがなかったので、こんなところにもカラスシジミがたくさんいるのかと思った。その他にはそれなりの蝶しか見ることができなかった。(7月21日記)

カラスシジミ。大量に飛んでいたけど、とても綺麗。 今年この甲虫、大発生してるみたい。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/14 帯広市 オオモンシロチョウ 多数 目撃
モンキチョウ 多数 目撃
クジャクチョウ 多数 目撃
カラスシジミ 多数 撮影
ルリシジミ 多数 目撃
ジャノメチョウ 多数 目撃
コキマダラセセリ 多数 目撃

7月12日(月)

 仕事は休みだったのだが、出張で広尾へ。天気はあまり良くなかったが、午後すぐに仕事が終わったので、付近の町村をうろうろしてみた。
 まず向かったのは大樹町のちょっとした林道。特に何を狙うわけでもなく車をゆっくり動かしながら蝶を探した。
 ある廃屋っぽい建物の付近に少しだけたくさんの蝶がいたので車を降りて撮影する。廃屋は人が住めるような感じではなかったが、周囲は人工的に管理されているようで、だれかがきちんと草の手入れとかをしているようだ。でも誰もいなかったので廃屋の土地と思われる場所に入って撮影した。スジグロシロチョウと廃屋を画面に入れて撮影しようと試みたが、なかなかうまく行かず大変だった。

 次にいつもの中札内のポイントへ向かった。天気は回復せず気温も低め。それでも林道の小さな橋のところでエゾ?スジグロシロチョウが集団で吸水していたので撮影した。
(撮影後、自宅で写真を確認したが、どうもエゾスジグロシロチョウの北海道亜種と本州亜種の特徴が両方出ているように見える個体が多い。もしかして北海道亜種と本州亜種の特徴は気温が関係してるのだろうか?今年北海道は暑いので、北海道のエゾスジグロシロチョウに暑い本州亜種の特徴が出てるのかもしれないと勝手に想像)

 まだ時間が合ったので忠類村の林道へ。林道の入り口にロープがかかっていたので、徒歩で少し歩いた。相変わらず天候が悪く、蝶の姿があまり見られなかったが、何か分からないヒョウモンチョウの仲間を撮影した。何か分からないと言うのはヒョウモンチョウなのか、コヒョウモンなのか、ホソバヒョウモンなのか、よく確認もせずに写真を撮影したと言うこと。帰って確認してみると、ヒョウモンチョウのようにも見えるし、コヒョウモンにも見える。図鑑で調べたが、イマイチ自信が持てない。図鑑の分布域としては両種とも忠類村は境の地域に近く、これもはっきりしない。蝶仲間のFieldさんに鑑定を依頼した。
 もしもヒョウモンチョウならばまだ撮影したことの無い種なのでとても嬉しい。(7月21日記)

その後、ヒョウモンチョウであることが判明しました!

廃屋とエゾ?スジグロシロチョウ エゾ?スジグロシロチョウの集団吸水 初の撮影、ヒョウモンチョウ!
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/12 大樹町 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 撮影
コヒオドシ 1ex 撮影
クロヒカゲ 1ex 撮影
中札内村 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 撮影
シロオビヒメヒカゲ 1ex 撮影
忠類村 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 撮影
ヒメウラナミジャノメ 多数 撮影
?ヒョウモン 少々 撮影

7月4日(日)

 ちょっと用事があって道央方面へ。以前住んでいた岩見沢の近く、栗沢町の林道に行った。とても懐かしい場所で、岩見沢に住んでいた頃は蝶に会いによくこのポイントに来ていた。当時はデジカメも無く、採集もしていなかったので、単に蝶を見て遊んでいただけだったが、帯広に転勤してからすぐに一度だけ来た時にはヒオドシチョウの撮影が出来た。
 今日も時期的にはヒオドシチョウがいてもおかしくないと思ったが、案の定、綺麗なヒオドシチョウが飛んでいた。たくさん撮影さしてくれた。
 見たことも無いようなデカイスズメバチの襲撃を受けてびっくりしたが、たくさんの蝶に出会うことが出来、とても嬉しかった。
 帰りに富良野のラベンダーを見てきたが、咲いてる種類と咲いてない種類があった。カップルがデートしてたり家族が楽しそうに花を見ていたりしていたが、自分はラベンダーに来る蝶ばかりに気を奪われ、なんとも損な習性の人間になってしまったと思った。自分もラベンダーの美しい花や香りを満喫しながらロマンティックなデートがしたいと思った。(7月21日記)

やっぱりヒオドシチョウに会えた。嬉しい! 表に比べ、裏の模様はかなり地味。 富良野でラベンダーを見る家族。幸せそう。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/4 栗沢町 ヒオドシチョウ 多数 撮影
コミスジ 1ex 撮影
ヒメシジミ 1ex 撮影
ミヤマカラスアゲハ 多数 目撃

7月2日(金)

 少しだけ時間が取れたので中札内村のポイントに向かった。林道に入ってすぐに2人の採集者と出くわした。一人は地元の人、もう一人は岐阜県から来たと言う。
岐阜県の人は「初めての北海道、見る蝶見る蝶珍しい」と嬉しそうに言っていた。そしてキリンソウを盗掘していた。この場合、自然に生えているキリンソウなので盗掘とは言わないかもしれないが、岐阜県の人はどうもうしろめたい気持ちでキリンソウを掘っていた感じを受けた。ジョウザンシジミを採集したいようだったが、時期的に悪い。幼虫かなんかを探してキリンソウを持ち帰り飼育するつもりなのだろう。
 それほど親しく話す理由も無いので更に奥に進んだ。
 昨年はこの時期にオオイチモンジを見たので、今年も見れるかどうか期待したが、すぐにオオイチモンジが現れた。しかし、目にするオオイチモンジはどれもちょっとボロ、少し時期が遅かったのかな?
 林道上で吸水か糞を吸っているのか分からなかったが、手を近づけたら登ってきた。今年も手乗りオオイチモンジの写真を撮影することが出来た。
その他にもたくさんの蝶がいたが、何がいたか忘れてしまった。(7月21日記)

今年も手乗りオオイチモンジができました! なんだか睨まれてるみたいだった。 今年最初の綺麗なコヒオドシ。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/2 中札内村 オオイチモンジ 多数 撮影 ちょいボロ
コヒオドシ 少々 撮影 新鮮

6月17日(木)

 今日も自宅前のスモモから発生しているリンゴシジミを観察した。
 リンゴシジミが飛んでいることは飛んでいるが、なかなか撮影できる場所に止まってくれない。近所の奥様方も私のことを不審な目で見ている。駐車場の裏で、でかいデジカメを使い何か分からんものを撮影してるんだから、奥様方には覗きの犯人に間違われたかもしれない。誰も私がスモモに止まるリンゴシジミを撮影してるなんて想像も出来ないだろうから。
 そんなもの無視してリンゴシジミを観察していたが、どうやら産卵しているらしきリンゴシジミを見つけることが出来た。と言うことは来年もここでリンゴシジミが見られる可能性が高いと言うことだ。嬉しい気持ちになりながら数枚撮影した。
 その他には今年少ないように思われるエゾシロチョウが必死に交尾していた。(7月21日記)

エゾシロチョウは交尾したくてしょうがない。 交尾を終えたリンゴシジミは静かに産卵。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
6/17 帯広市 リンゴシジミ 多数 撮影 自宅から徒歩10秒
エゾシロチョウ 多数 撮影

6月12日(土)

 朝から天気が悪かったがmamoさんと撮影に出かけた。出かけた場所は中札内の林道。天候が回復せず、ほとんど蝶の姿は見られなかったが、綺麗な花の写真を撮影できた。(7月21日記)

岩場に咲いてた綺麗な花。何だかナデシコ。

6月11日(金)

 日が長くなってきた。仕事を終え、自宅に戻ってもまだ全然明るい。自宅アパートの駐車場に車を止め、すぐ後のスモモの木が生えている所に目を向けると、なんとリンゴシジミが飛んでいた。
 他にスモモの木は確認できなかったが、食樹はこれだけではないだろう。たくさんのリンゴシジミが飛んでいるのを見て、昨年のことを思い出した。HP仲間のFieldさんが大事にしていた音更町のリンゴシジミポイントが採集者に荒らされてしまったことだ。京都からわざわざ採集に来て、3日間同じ場所でかたっぱしからリンゴシジミを採集していったという。
 すごい旅費をかけてわざわざ北海道にやってきて荒らしてくれてありがとう!でも北海道は強い。なんとかリンゴシジミは戻ってきてくれるでしょう。
 更に言えば、自分は自宅玄関から徒歩10秒でリンゴシジミが見られる環境にいる。もちろん1円の旅費もかからない。なんて幸せなんだろう。(7月21日記)

自宅前のリンゴシジミ。アップ撮影に成功! 後にかすかに見えるのが私のアパート。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
6/11 帯広市 リンゴシジミ 多数 撮影 自宅から徒歩10秒
ベニシジミ 1ex 目撃

6月6日(日)

 昨日は仕事のため山に行けなかったが、今日から2連休。
 今日は天気も良さそうなので絶好の蝶日和になると思われた。

 朝7時に出発。まずはツマキチョウ狙いで帯広市内のポイントへ。実は5月の終わり頃、2日連続で昼から仕事を休んでこのポイントにツマキチョウ狙いで来た。その時は飛んでいるツマキチョウを多数確認したがどうしても止まってもらえず写真にはならなかった。

 8時前にポイントに到着したが、ポイント付近はまだ日が差し込んでこない。山の陰になっているのだ。仕方なくトロトロ歩きながら日の差し込んでいる場所で色々な蝶を探した。何故トロトロ歩いたかと言うと、それはアブ対策だった。前回ここに来たときは100匹以上のアブにアブに付きまとわれて大変な目にあった。たぶん汗とかの匂いを嗅ぎつけてやってきたものと思われる。早く歩いて汗をかいたらまたアブの襲撃があると思い、ゆっくり歩いたのだ。

 エゾ?スジグロシロチョウなど一般的な蝶に混じって、ヒメウスバシロチョウ、シロオビヒメヒカゲがうじゃうじゃ飛んでいる。カラフトタカネキマダラセセリが少し、それにミヤマカラスアゲハも多い。しかし、9時頃になってもツマキチョウは現れてくれない。もしかしてもう時期が遅いのか・・?
 ツマキチョウ以外の蝶の撮影は納得できたので、このポイントを諦め、少し車で移動した次のポイントへ。しかし、これといった蝶は見つけられなかった。林道でキマダラヒカゲが集団で動物の糞かなにかに止まっていたので撮影し、中札内のポイントに移動することにした。

 中札内のポイントはいつも行っているジョウザンシジミのポイントでもある。林道に入ってすぐにジョウザンシジミが出迎えてくれたが、もう時期も遅いしこれまで何度も撮影したから、わざわざ写真を撮る気にもならない。ジョウザンシジミを素通りするなんて同じ趣味を持つ本州の人たちには怒られてしまいそうな贅沢さだ。

 林道を奥に進んで行くと、ミヤマカラスアゲハの集団吸水に出会い撮影した。そしてそのまま林道を抜けてしまった。林道を抜けた先には滝があり、そこで車を止めると、Fieldさんの車も止まっていた。

 「Fieldさんもこのポイントに来てるな」と思い、あたりを見渡したがFieldさんの姿は見えない。自分の車をFieldさんの車のすぐ前に置き、とりあえず花に来ているミヤマカラスアゲハを撮影しながらオナガアゲハも探すことにした。オナガアゲハはすぐに見つかった。花に来ているミヤマカラスアゲハもオナガアゲハもなかなかじっとしてくれなくて参ったが、数枚撮影できた。さらに歩いているとFieldさん発見。春のヒメギフツアー以来である。
 Fieldさんは今朝、一緒に山に行こうと電話を私にしたが出なかったと言うことだった。でも結局こうやって出会うことが出来た。私とFieldさんは、よほど太いパイプでつながっているのかもしれない。
 Fieldさんは「オナガアゲハはまだ出てないぞ」と言うので、「もう撮影しましたよ。そこにいましたよ」と教えた。二人でさきほどオナガアゲハを撮影したポイントに向かうとすぐにオナガアゲハを見つけ撮影した。Fieldさんは撮影を始めてすぐに電池が無くなったと言い、交換してた。交換して撮影しようとしたFieldさんが「あら??」と言った。電池を交換したのにまたバッテリーが無くなったと言う。不思議がっていたFieldさんだがすぐに謎は解けた。カメラに入っていた電池を抜き、新しい電池を入れたと思ったのだが、また使い古しの電池を入れたらしい。おかしかった。
 タイヤ交換でスタットレスを外して夏タイヤに交換するつもりがまたスタットレスを付けたようなもんだ。(これは私の体験)

 あとこの辺ではミヤマカラスアゲハに比べて極端に少ないカラスアゲハが少しだけいたので撮影した。Fieldさんが教えてくれたのだが、カラスアゲハはミヤマカラスアゲハよりひとまわり大きい。数が少ないせいもあると思うが、Fieldさんはミヤマカラスアゲハよりもカラスアゲハのほうが羽の模様が好きだと言っていた。比較すると地味な色であるが、カラスアゲハの色には深みがある。Fieldさんの言うことも一理あるなと思った。

 Fieldさんは先ほど近くの林道でトラフシジミをたくさん見たというので案内してもらうことにした。案内してもらった場所は、私がこのポイントに来る直前、10時頃に入ってた林道だった。先ほどはトラフシジミが確認できなかったが、案内してもらったときも見れなかった。時間的にもっと早い時間のほうが良かったようだ。

 今度はFieldさんがミヤマカラスアゲハの集団吸水が見たいというので、先ほど私が撮影したミヤマカラスアゲハの集団吸水ポイントに案内した。しかし、ポイントではミヤマカラスアゲハはいるものの集団吸水というほどの数はいなかった。

 元の場所に戻りまたミヤマカラスアゲハやカラスアゲハの撮影を少ししてFieldさんと別れた。私はさらに奥のダム付近に行った。ダム付近では強風が吹いておりほとんど蝶の姿が見られなかったので、私も帰ることにした。

 目的であったツマキチョウは結局見ることもできなかった。今年もツマキチョウはダメそうである。

 それにしてもこの時期に既に発生していると思われるエゾシロチョウの姿が無い。どうしたんだろう?


今年もカラフトタカネキマダラセセリに出会うことが出来た。黄色が美しいオスの個体。 北海道にしかいないヒメウスバシロチョウ。大量にフワフワ飛んでいた。 キマダラヒカゲが糞か何かに集まっていた。
ミヤマカラスアゲハの集団吸水。20頭くらいで水を飲んでいる。毎年この時期に、この光景を目にする。 カラスアゲハの吸蜜。十勝ではミヤマカラスアゲハに比べて極端に数が少ないという。そういえば私も最近見ていなかったような気がする。この花で吸蜜するとき、羽を止めず、パタパタ動かしながらせわしなく蜜を吸う。 オナガアゲハ。これも十勝ではかなり少ないらしい。ミヤマカラスアゲハやカラスアゲハに比べると真っ黒だが、飛び方は緩やか。
ミヤマカラスアゲハ(メス)の吸蜜。
飛びながらの吸蜜、雰囲気出てるでしょうか?
花に来たコツバメ。そろそろコツバメの季節も終わりかな?花に囲まれてポーズをとってくれました。 ダム。勢い欲放水していた。じっと見ていたらおしっこがしたくなってトイレに駆け込んだ。
日付 場所 種類 撮影・採集・目撃 備考
6/6 帯広市 ヒメウスバシロチョウ 多数 撮影 今年初
ミヤマカラスアゲハ 多数 撮影
エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
モンキチョウ 少々 目撃
ルリシジミ 少々 目撃
ベニシジミ 少々 撮影
クジャクチョウ 少々 目撃 越冬個体
サカハチチョウ 多数 目撃
キマダラヒカゲ 大量 撮影
シロオビヒメヒカゲ 大量 目撃
ミヤマセセリ 少々 目撃
カラフトタカネキマダラセセリ 少々 撮影
中札内村 ヒメウスバシロチョウ 多数 目撃
ミヤマカラスアゲハ 大量 撮影
カラスアゲハ 少々 撮影
オナガアゲハ 2〜3頭 撮影
エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
コツバメ 少々 撮影
アカタテハ 1ex 目撃
キマダラヒカゲ 多数 目撃

5月23日(日)

 先週1週間体調を崩していたが、なんとか復活した。週間予報では今日はあまり天気が良くないということだったが、前日の予報では晴れと言うことで、あまり歩かなくてもいいポイントで蝶の撮影をしようと決めた。

 朝11時頃出発。天気は良いが日高山脈辺りには雲が見られた。

 今日の目標はツマキチョウとヒメシロチョウに絞ることにした。まだ撮影できていないシロチョウ科の蝶で、この2種を撮影できれば北海道のシロチョウ科を制覇することができる。

 ポイントとしては色々な場所が考えられる。ツマキチョウはそれほど珍しい蝶ではないのだ。数年前、帯広の南方面でツマキチョウを目撃したこともあるし、音更方面でも確実なポイントがある。時期的にはちょうど発生した頃で少し早いかもしれないと思ったが、とりあえず帯広市のポイントに向かった。

 ポイントに11時半頃到着し、ゆっくりと少し歩きながらツマキチョウを探すが見当たらない。かわりにエゾ?スジグロシロチョウが集団で吸水している。そこにミヤマセセリもいたので撮影した。このポイントにはほかにめぼしいものが見つけられなかったので、車で5分ほど移動した近くのポイントに移った。車を降りた瞬間目に入ってきたのはチャマダラセセリ。こんな場所にもチャマダラセセリがいるのかと驚きながら撮影したが1枚写したところで逃げてしまった。しかし確認したらピントが合っておらず使えない写真だった。

それでもまだ数頭はチャマダラセセリがいると思ったがそれ以来見つけることが出来なかった。周りにはチャマダラセセリの食草であるキジムシロが少しだけ咲いていたが数は多くないので、この付近のチャマダラセセリも数少ないのではないかと思った。

 その他には折れたまま咲いていた桜の木に何種類かの蝶が吸蜜に来ていた。折れた桜の木はたぶん来年は花を咲かせないだろう。蝶やマルハナバチ、ビロウドツリアブたちは最後の恵みをたくさん味わっていた。

 その中にはアカマダラの春型もたくさんいたので撮影することが出来た。
 ここのポイントでは今年初めてミヤマカラスアゲハが確認できた。小川で2頭が吸水していたので近づいて撮影した。距離が少し遠かったので、近づいていったが、川に下りようとしたときに足を滑らせて思いっきり転んだ。ズボンやカメラが泥まみれになってしまった。

 車に戻りティッシュを持ってきて川の水で濡らしてカメラを洗ったが、ズボンはお尻のところが泥まみれ。これでは車に乗れないので仕方なくズボンを脱いでパンツ一枚になった。

 どうせ人も来ないだろうと思い、その後パンツ一枚で林道を歩きながら蝶を撮影した。

 その後このポイントを離れ、帰ろうかと思ったが、どうしてもチャマダラセセリの写真が撮りたくなって、いつも行っているチャマダラセセリのポイントに行くことにした。向かう途中の道でわき道にそれて札内川沿いを探したらキジムシロが咲いている場所がたくさんあった。チャマダラセセリがいるのではないかと期待したが残念ながら確認することは出来なかった。そのかわりにジョウザンシジミがたくさん飛んでいた。やはり帯広近辺ではジョウザンシジミは普通種のようだ。別に山深い岩場のポイントを探さなくても簡単に市街地付近で見つけることが出来る。

 いつものチャマダラセセリのポイントに到着した。すぐに1頭だけチャマダラセセリを発見し、見逃さないように慎重に追いかけて撮影することが出来た。ここでもジョウザンシジミが多数飛んでいた。このポイントでは昨年、エゾヒメシロチョウを撮影したが、今日はその姿を見れなかった。時間が3時半を過ぎていたのでもう飛ぶのをやめたのかもしれない。きっとここではヒメシロチョウもいると思ったので、少し残念だった。

 今日は案外たくさんの蝶を見ることが出来たが目標だったツマキチョウとヒメシロチョウには会えなかった。
今日の日高山脈、ポロシリ岳。畑からは湯気が出ている。 土からミネラル分を吸うエゾスジグロシロチョウ。 今年大きく撮影したかった蝶のひとつ、ミヤマセセリ。ミネラルを吸っている。
サクラソウの一種と思われる花。 この花はなんだか分からなかったけど、大きくてあまりかわいくなかった。 アカマダラ春型。北海道特産種。サカハチチョウに似ている。
今年初めてミヤマカラスアゲハを見た。このあともっと近づこうとして転んだ。ズボンとカメラを泥だらけにしてしまった。 今日もジョウザンシジミがいた。もう珍しくもないし撮影したくもならないんだけど、目の前でチラチラ飛ぶのでとりあえず一枚。 最後の最後にチャマダラセセリを撮影できた。でも少し羽の色が薄れてきている印象だった。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
5/23 帯広市 I エゾ?スジグロシロチョウ 多数 撮影
モンキチョウ 1ex 目撃
オオモンシロチョウ 少々 目撃
ミヤマカラスアゲハ 数頭 撮影 今年初
キアゲハ 1ex 目撃
コツバメ 1ex 目撃
ルリシジミ 多数 目撃
スギタニルリシジミ 少々 目撃
アカマダラ 多数 撮影 今年初
サカハチチョウ 1ex 目撃 今年初
クジャクチョウ 多数 目撃 越冬個体
シータテハ 1ex 目撃 越冬個体
エルタテハ 1ex 目撃 越冬個体
ルリタテハ 1ex 目撃 越冬個体
ミヤマセセリ 少々 撮影
チャマダラセセリ 1ex 撮影
帯広市 F ジョウザンシジミ 多数 撮影
帯広市 A エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
ルリシジミ 多数 目撃
ジョウザンシジミ 多数 撮影
チャマダラセセリ 1ex 撮影

5月8日(土)

今日は朝から天気が最高!気温も22℃位まであがるらしい。10年来の付き合いであるしほわんを誘って山に行った。

地名は帯広市だが、日高山脈の麓にあるポイントを目指すが、その前にいつもの中札内のポイントに寄り道した。今日は朝早く出たので、中札内のポイントにも9時半頃に到着した。
スギタニルリシジミやコツバメの羽の開いている写真を撮りたくて、朝早い時間に出発したのだ。
実はこれまでも何度か羽の開いている写真にチャレンジしたが失敗。原因のひとつに時間帯と言うことを考慮に入れていなかったことを指摘された。
朝早い時間帯だと、気温が上がっておらず、蝶は太陽の光を体に浴びるために羽を開いている可能性があると言うことだ。
しかし、9時半でも遅すぎたのか、コツバメやスギタニルリシジミは飛んでいるものの、やはり止まったときに羽を閉じたままだった。
止まったスギタニルリシジミを探しカメラを向けたままじっと羽が開くのを待つが、やはりダメ。我慢が限界に達し、諦めて指を近づけてみたらスギタニルリシジミは指に乗ってきた。
今年も手乗りスギタニルリシジミを体験することが出来た。
ところがこのスギタニルリシジミ、一向に飛び立たない。私が他の被写体にカメラを向けて撮影していても、岩場を登ったり降りたりしても、スギタニルリシジミは私の指から離れない。
しほわんはポイント到着後、少しして「寒い」と言い出し車に戻っていたので、私は手乗りスギタニルリシジミを持ったまま車に戻り、スギタニルリシジミをしほわんに指渡しした。
スギタニルリシジミはしほわんの指に乗り移り、しほわんは「顔がかわいい」と言っていた。
その後少ししてポイントを離れることにした。しほわんは手乗りスギタニルリシジミを車の窓から手を出して振り払った。ようやく手乗りスギタニルリシジミは飛んでいった。

次のポイントまでは車で10分か20分くらい。移動の間しほわんは爆睡していた。
ここのポイントに来るのは今年3回目くらい。しかし、今日を含めいずれもたいした蝶が飛んでいなかった。林道脇を流れる川が綺麗で釣りをしている人もいる。しほわんに「明日ここで釣りしてみようか」と言ったら、「うん」と言うので明日もここに来てみようかと思う。

昼前にポイントを離れ、帯広に戻ることにした。地元ケーブルテレビの懸賞で当たったお惣菜屋さんの商品券を使いお昼ご飯を食べ、自宅から徒歩2分くらいの帯広グリーンパークに行った。花見の人たちが凄い数である。
しほわんと二人で歩きながら咲き始めた桜やその他の花、野鳥などを観察して帰ってきたが、今年初めてキアゲハを目撃し、撮影した。
今年もスギタニルリシジミが指に遊びに来てくれた。 帯広のグリーンパークにて。
綺麗に咲いているニリンソウ。
グリーンパーク。花見の人達でごったがえしていた。焼肉の匂いが凄かった。
今年初めてキアゲハを目撃することが出来た。 ♪サクラ〜サクラ〜今咲き誇り〜♪
ようやく帯広でも桜が見ごろになってきました。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
5/8 中札内村 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
スギタニルリシジミ 多数 撮影
ジョウザンシジミ 多数 目撃
ルリシジミ 多数 目撃
コツバメ 少々 目撃
クジャクチョウ 多数 目撃 越冬個体
帯広市 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
クジャクチョウ 多数 目撃 越冬個体
帯広市(グリンパーク) オオモンシロチョウ 多数 目撃
ルリシジミ 多数 目撃
キアゲハ 1ex 目撃 今年初

5月5日(水)

ゴールデンウイーク最終日、昨日やおとついは雨が降って山に行けなかったが、今日は朝から快晴。9時に出発した。
今日の目的はコツバメ、スギタニルリシジミの羽の開いてる写真を撮ることと、ミヤマセセリの写真を撮ることだ。

最初に芽室町にあるポイントに向かった。目標としている蝶がいるかどうかは分からなかったが、ちょっと標高が高いせいもあって、春の訪れ具合も知りたかった。
ポイントに到着。気温は17℃くらい。まずまずかな?
腕時計に付いている標高計を見ると、林道の入り口で400mを超えている。けっこう高い。そのせいか、蝶の姿があまり見られない。飛んでいるのは越冬明けのクジャクチョウとエゾ?スジグロシロチョウ位。林道を進み、車で行く最終地点まで行ってみたが標高は600m以上になっており、他の蝶はほとんど見られなかった。
少し気温が上がってくるのを待とうかと思ったが、明日からまた仕事で山に来れないので、きっぱりこのポイントを諦めて次のポイントに行くことにした。

次のポイントは帯広市内のポイント。5月1日にも訪れた場所だ。5月1日には道路に積もった雪で通行が大変だったが、今回はすんなりポイントまで行くことができた。
しかし、このポイントでも蝶はあまり見られなかった。標高は300m位。ちょうど福寿草が見ごろといった感じで、ほかには何だかイチゲだと思うけど、白い花が咲いていた。気温も高くて、鳥の鳴き声が気持ちいいのだが、蝶があまり見られないのではしょうがない。ちょっと歩いて次のポイントに向かうことにした。

こうなったら実績のある場所に行くしかない。中札内のポイントだ。4月29日にジョウザンシジミを見つけた場所だが、今回の目標であるコツバメやスギタニルリシジミは既に確認しているし、ミヤマセセリも去年確認している。
ポイントに到着すると、先客がいた。じい様だ。ジョウザンシジミが発生している岩場で何か山菜みたいのを採っていた。声をかけようかと思ったが、真剣に採っているし、何故かあまり話しかけたい心境でもなかった。「今日の俺は閉じている」キムタクのCMの言葉が頭をよぎった。
じい様と少し離れた場所で岩場を観察すると、ここではたくさんの蝶が飛んでいた。標高は300m位で先ほどの帯広のポイントと変わらない。何が違うのか?
腕時計に付いている方位計(1℃単位で測れる)を見ると、ちょうど岩場が南側を向いていた。この場所は日当たりがいいので、他のポイントよりも暖かく、たくさんの蝶が飛んでいるのかもしれないと思った。
飛んでいるのはエゾ?スジグロシロチョウ、越冬明けのクジャクチョウ、ジョウザンシジミ、スギタニルリシジミ、コツバメ、ルリシジミ。ひとまずシジミ類の撮影をした。たくさんのシジミが飛んでいて、縄張り争いが起こっている。止まったシジミに近づいてカメラを向けピントを合わせているうちに、他のシジミが飛んできて、喧嘩になる。喧嘩になるとシジミ同士が絡み合いながら飛んでいくので、せっかく狙った蝶がうまく撮れない。
コツバメを見つけてピントを合わせているうちに他のシジミが飛んできて喧嘩になる。絡み合いながら飛んでいるシジミを目で追いながら、喧嘩が終わってシジミ同士が離れ、また岩場に止まる。それを追いかけて撮影しようとするが、コツバメだと思って追いかけた蝶が絡み合っているうちに訳が分からなくなり、スギタニルリシジミになってたりする。
あれ?何でコツバメがスギタニルリシジミになっちゃったの?と、がっかりするのだが、よく考えてみるとスギタニルリシジミも狙ってる蝶の一種であった。

とにかく飛んでる蝶が多いので困っていたが、飛んでる蝶が多いなら飛んでるところを狙って飛翔写真を撮影すればいいじゃん。と考え直した。でも、飛んでる所を撮るのは難しい。
HPで知り合いになった河童さんは、置きピンで合わせると言う。そうだ、置きピンにすればいいんだ。ん?待てよ、置きピンって一体何のこと??
置きピンの意味が分からず、自分なりに解釈して、ピントが合う位置を固定して撮影してみることにした。
シジミチョウは小さいのでカメラから離れているところを狙っても米粒くらいにしか写らないので、ピントが合う位置を5センチくらいに固定した。
飛んでる蝶を追いかけながらレンズを蝶に寄せ、5センチ位になったらシャッターを切る。蝶はランダムな動きをするから、それに合わせて自分やカメラを動かすのが辛い。
しかも、岩場で山菜を取っているじい様にそんな姿を見られるのがなんだか恥ずかしくて、思いっきり出来ない。
それでも何枚かシャッターを切って、液晶画面で確認していると、白い軽自動車が来た。白い軽自動車はゆっくりやってきたので早く通り過ぎてもらおうと、林道の崖についているガードレールに寄りかかりながら液晶画面を確認していると、白い軽自動車は私の前で止まった。「何撮ってたんですか?」なんて声をかけられるのかな?今日の俺は閉じてるから、適当に答えよう、なんて考えながら白い軽自動車を見ると、乗っていたのはmamoさんだった。
mamoさんもこのポイントに蝶を探しに来たらしい。
一緒に蝶の撮影をすることになった。しばらくして、ふと思いついた。ヒメギフ撮影会のときに借りた大きく写るレンズ、mamoさん持ってきてるかな?尋ねてみると、「持ってきてるよ」ということで早速貸してもらった。

小さなシジミチョウがかなり大きく写せる。これは嬉しい。でも、どうしても狙ったコツバメやスギタニルリシジミは羽を開いてくれない。持久戦になったりもしたが、結局羽を開いてもらえなかった。mamoさんは逆にジョウザンシジミの羽を閉じてるような感じで裏側の写真を撮りたいようだったが、ジョウザンシジミはすぐに羽を開くので苦労している様子だった。
しばらく二人でそれぞれの目標に従い撮影していたのだが、だんだん空が曇ってきた。
mamoさんはそろそろ帰るということでさようならをしたが、分かれる間際、借りたレンズをしばらく貸してくれるというのでありがたく借りることにした。このレンズをカメラやさんに持っていって「同じのください」と言えば難しい説明をしなくてもすぐに同じレンズが買えるなと思った。

自分も程なくして帰ることにした。
mamoさんにはカメラのことや花のこと、鳥のことなど沢山のことを教えてもらっているが、今日はルリシジミとスギタニルリシジミの違いについて教えてあげることができた。

今日の目的は何一つ達成できなかったが、蝶をたくさん見れたのでよしとしよう。

帰りの車の中で首がムズムズしたので手で触ると何か付いている。今年初めてのダニだった。


芽室のポイント付近から見た日高山脈。近くにミズバショウの群生地があると言うことで行ってみたが、家族連れなどの車がたくさんあったのでやめた。 帯広のポイントで咲いていた福寿草と、何だかイチゲ。 mamoさんから借りたレンズで撮ったコツバメ。トリミング無し。かなりでかく写せた。でも何で羽を開いてくれないの?
本日のジョウザンシジミ。mamoさんレンズにて。トリミング無し。ジョウザンはいつも羽を開いてる。 キリンソウに産まれたジョウザンシジミの卵。これはかなり小さいのでmamoさんレンズ+トリミング。無事に孵化して育ってね。 memoさんレンズで撮影したスギタニルリシジミ。林道の地面に止まって何か吸っていた。手を伸ばしたが手乗りにならなかった。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
5/5 芽室町 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
クジャクチョウ 多数 目撃 越冬個体
帯広市 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
クジャクチョウ 少々 目撃 越冬個体
中札内村 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
ジョウザンシジミ 多数 撮影
ルリシジミ 少々 目撃
スギタニルリシジミ 多数 撮影
コツバメ 多数 撮影
クジャクチョウ 多数 目撃 越冬個体
コヒオドシ 1ex 目撃

5月2日(日)

今日は本当は音更方面か芽室方面に蝶類の発生確認と、コツバメ、スギタニルリシジミ狙いで行く計画であったが、蝶撮影仲間のFieldさんから昨年に引き続き、旭川方面へのヒメギフチョウ撮影会へ誘われていた。どうしようか悩んでいたが、HPで知り合いになっていたゲンかぁ〜さんからも撮影会のお誘いをメールでいただき、これはもう行くしかないという感じで旭川方面まで行くことにした。

7時に出発。まずは10時に上富良野町のポイント付近で待ち合わせすることになった。参加予定はFieldさん、mamoさん(花と鳥に詳しく、そのHPを運営している)、それからゲンかぁ〜さんとその愛犬のゲン。そして私。

さすがにGWだけあって、道路は混んでいる。遅い車がイライラをつのらせ、ターボパワーで追い越しながら待ち合わせ場所へ。富良野で前の車が飛び出してきた猫を轢くのを目撃してしまった。幸先が悪い。

今日は天気が良い予報で、気温もそこそこまで上がるらしい。風もあまり吹かないということで、蝶の撮影には良い条件になるはずだ。

急いで行ったせいもあって、9時ころには上富良野の待ち合わせ場所に到着した。まだ誰も来ていないようだったので、少し辺りをうろつこうかと思ったら、mamoさんがいた。mamoさんは私よりも早く到着していたようで、先にポイント付近を下見に行ったとのこと。ヒメギフチョウが1頭だけ飛んでいたと言っていた。

ここでmamoさんが秘密のアイテムを取り出した。クローズアップレンズという、カメラのレンズに取り付けると拡大写真が撮れるという物だ。そして、それを私に貸してくれた。私のデジカメに取り付けると、写したいものがかなり大きく写る。しかし、ピントを合わせるのが難しく、ある一定の距離(20センチ位)でしかピントが合わない。

程なくしてFieldさんとゲンかぁ〜さん、ゲンが到着し、歩いて目的地に向かう。出発するときにはピーカンだった天気だが、この頃には薄く雲がかかり、太陽の周りに丸く虹が出ていた。

ポイントではあまりヒメギフチョウが見られない。でも少しだけ飛んでいた。気温が低いせいか、あまり活発ではなく、少し飛んでは枯葉に着陸、少し飛んでは枯葉に着陸といった感じで、咲いているカタクリなどの花にはなかなか止まらず、写真にならない。数も昨年よりは少なかった。

みんなで花に止まるヒメギフチョウを探すが、そうしているうちに1頭だけカタクリに止まった。mamoさんやゲンかぁ〜さんが教えてくれて、私に撮影させてくれた。mamoさんから借りたレンズを装着し、カタクリに止まったヒメギフチョウを狙うが、やはりピントを合わせるのが難しい。しかも、かなりでかく写るので、画面からヒメギフチョウが完全にはみ出てしまう。それでもヒメギフチョウがなかなか花から離れなかったので、借りたレンズを付けた状態と外した状態で撮影することができた。

その後、ポイント付近に知らない車が止まった。中から出てきた人は網を取り出し反対方向へ歩いていった。採集者だ。蝶の撮影に行って採集者に出会うとテンションが下がる。自分だって昨日はジョウザンシジミを1頭採集したし、昨年はヒメギフチョウやオオイチモンジなど採集してる。でも採集者がいるとテンションが下がる。なんとも自分勝手な感情だ。

ここでFieldさんが、「蝶弟子に似てる」と言い出した。要するに、その採集者が知り合いに似てるということだ。携帯電話をかけてみて確認すると、やはりFieldさんの知り合いだった。
弟子と師匠が偶然同じ場所で出くわしたということだ。さすが師弟関係!などと思いながら二人の顔を見ると、両方ともただのオッサン。オッサン同士で師匠だの弟子だの言い合っているのかと思うとおかしくて、心の中で笑った。Fieldさんの弟子と少しだけ話をして別れ、次のポイントである旭川方面に向かうことにした。

旭川のポイントに付いた頃には気温も上がってきて20℃弱。天候は先ほどと同じくうす曇り。しかしヒメギフチョウは、いることはいるがやはり昨年より少ない。ポイント付近をうろつきながら花に止まるヒメギフチョウを探すが、ここでもヒメギフチョウは花に止まらず、フラフラ飛んでは地面に着陸を繰り返すばかり。

そうしているうちに出ましたまたもや採集者。テンションがた落ち。昨年は自分も採集したというのに・・。
しかも天気が悪くなってきた。うす曇りだった天気が普通の曇りになってしまった。気温も下がってきて風も出てきた。ヒメギフチョウの姿も見られなくなり、撮影を諦めることにした。その後、HPで知り合ったNoreenさんとコロンボママも合流したがやはり天気が悪くヒメギフチョウは見ることが出来なかった。

ポイントを後にして、計6人で旭川のケーキ屋さんでお茶をして、私とゲンかぁ〜さんは帰ることにした。Fieldさんは旭川に泊まるらしい。mamoさんは夕食だけみんなとして帯広に戻るらしい。私も夕食に誘われたがお金も無いのでお断りした。

朝は遅い車にイライラしたので、お返しに帰りは自分がゆっくり走って周りの車をイライラさせてやることにした。超燃費走行。しかし、帯広に着くまでものすごい時間がかかってしまった。

今頃(この文を作っている時間は夜中の12時過ぎ)Fieldさんは酔っ払ってるだろう・・・。

追記:来年のGWは十勝でジョウザンシジミ撮影会を企画して欲しいとNoreenさんから提案があったが、私は企画が苦手なのでFieldさんにお任せいたします。

上富良野のポイント付近の空。うす曇りで太陽の周りに虹みたいのが出てる。

mamoさん。カメラを構える姿がカッコいい! mamoさんが貸してくれたレンズをデジカメに付けて写すとこんなにでかく写る。この写真、トリミングしてません。
Fieldさん。最近8キロ痩せて3キロ太ったらしい。 ゲン。私はゲンが大好きです。何故かと言うととても穏やかなワンコだから。9歳の老犬だそうですが元気いっぱいです。前に太い紐のひっぱりっこをしてコテンパンにやっつけてやったんだけど、そのとき以来ゲンは私を避けているような気がする。あのときはコテンパンにやっつけてごめんね! この鳥なんて名前だったかなぁ??すごい綺麗な声で鳴いていた。
確かアオジだっけかなぁ〜??上富良野のポイント付近にて。
mamoさんから借りたレンズで撮影した白い小さな花。名前はわからん。 これもmamoさんから借りたレンズで撮ったエゾエンゴサク。本当はかなり小さい花。 今日のベストショット!?ヒメギフの飛んでる写真。エゾエンゴサクで吸蜜していたので撮影しようとシャッターを押した瞬間に飛び上がった。
黄色い花(ナニワズだっけ?)で吸蜜するヒメギフ。 みんなが撮影している間、待たされるゲン。
変な顔!
今回の撮影会に参加された皆様。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
5/2 上富良野町 オオモンシロチョウ 1ex 目撃
ヒメギフチョウ 少々 撮影
クジャクチョウ 少々 目撃 越冬個体
ヒオドシチョウ 少々 目撃 越冬個体
旭川市 ヒメギフチョウ 少々 撮影
ルリかスギタニルリシジミ 1ex 目撃

5月1日(土)

ゴールデンウイーク5連休の1日目。連休の後半は天気が悪い予報なので、前半にかけるしかない。しかし今日の帯広、かなり雲が多い。特に山のほうには厚い雲がかかっているのが見える。それでも実際に行ってみないとわからないと思い、11時少し前に出発した。目指す場所は冬の間に見つけた新しい林道。目的はスギタニルリシジミとコツバメの羽の開いている写真、ミヤマセセリの写真である。

車を走らせ30分ほどすると、最初の目的地の林道に到着した。やはり曇っているが時々日が差す。それでも車の外気温は9℃と、おとついの半分程度。しかもまだけっこうな雪がある。どうしようか悩んだが、蝶の姿も全く見えないのでさっさと諦めて次の場所に移動することにした。

次の場所は帯広市の、昨年よく通ったポイント。ここは先日偵察に行ったとき、まだ雪が多くて入れなかった。
今日も道の上に雪が積もっていたが、昨年秋に購入したエクストレイルターボで強引に突っ込んでみた。雪は下り坂のところに積もっていたので、比較的スムーズに越えることができたが、もしこれまで乗っていたレガシィだったら間違いなく埋まっていたと思う。
このポイントも寒く、蝶の姿を見ることが出来なかった。
また次のポイントに向かおうとしたが、さっき越えてきた道路の雪、今度は上り坂にあることになる。勢いをつけて行ってみたが、あと少しというところで車が動かなくなった。仕方なく一度バックして、やり直し。でもやっぱりあと少しというところで動かなくなる。考えてみると、タイヤも夏タイヤに換えたんだった。
何度挑戦しても雪の坂を越えられない。でも何故か焦ったりはならなかった。
周りの状況をよく観察したら、道路の左脇、少しだけ雪の無い部分があった。しかし、そこは崖になっており、下手すると落っこちる。
左側に注意しながら車を進めていき、同時に右側は雪の上を慎重に進み、なんとか雪の坂を登ることができた。

さぁ次の場所はどこに行こうか。仕方ないのでおとつい行った場所と同じ中札内のポイントに行くことにした。
おとついは気温が20℃を超えるくらいの暑さだったが、今日はやはり10℃。半分であった。しかし、日は差していて風も少ない。
ジョウザンシジミがいた場所に到着して、観察してみたが、ジョウザンシジミはいることはいるけど、飛んでる数はおとついより極端に少なかった。他のジョウザンシジミのポイントでも数は少なく、これは気温が低いせいだと予想した。10℃ではほとんど飛ばない。20℃では活発に飛び回る。
ジョウザンシジミが活動するかじっとしているかの境界の温度は10℃〜20℃の間にあるようだ。
今日は網を持ってきたので、1頭だけ採集させてもらった。5月1日という早い発生の個体と、昨年の個体とを比べてみたかった。

一番の目標であったスギタニルリシジミ、コツバメ、ミヤマセセリは、その姿を見せてくれなかった。

越冬クジャクがフキノトウの蜜を吸っていた。 今日のジョウザン。白地に黒の斑点、赤のアクセント。とっても綺麗です。実際は写真よりもかなり小さい蝶です。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
5/1 中札内村 エゾ?スジグロシロチョウ 少々 目撃
ジョウザンシジミ 少々 1ex採集・撮影
コヒオドシ 少々 目撃 越冬個体
クジャクチョウ 少々 撮影 越冬個体
シータテハ 1ex 目撃 越冬個体

4月29日(木)

おとついは雪が降った帯広だが、今日は快晴!気温も22℃の予報。今シーズンのスタートには最高の日だ。
朝、市内のタイヤ店でタイヤを夏タイヤに交換しにいくときに、オオモンシロチョウが飛んでいるのを目撃、今年初の蝶の目撃だった。
タイヤを交換し目指すは中札内の林道。昨年5月5日にジョウザンシジミを撮影したポイントだ。

元々ジョウザンシジミの発生はもっと遅く、5月の中旬か終わりころだと思っていたが、昨年5月5日に確認したということで驚いたとともに、今年はジョウザンシジミがいつ発生するのか調査しようと思った。
今日はまだ4月なのでジョウザンシジミは発生していなくても、発生していないということがわかればそれはそれでいいし、ジョウザンシジミがいなくても他の越冬明けの蝶とか、春に発生するコツバメやミヤマせせりが見れるかもと期待した。しかし、おとといは雪が降ったし、もしかしたら今回のポイントがまだ雪に埋もれていないかと少し心配だった。

ポイントに到着すると、雪はほとんどなく、福寿草やカタクリ、エゾエンゴサクが咲いており、フキノトウはかなり成長していた。いつの間にか山にも春が訪れていた。
林道は入り口にゲートがあり、閉まっていると思ったのでそこから歩く予定だったがゲートは開いていた。でもそこで車を止めて少し歩いてみることにした。
越冬明けのクジャクチョウがけっこうなスピードで飛び回っていて、見ていてかなり嬉しくなってきた。
その他にはエゾ?スジグロシロなどもいたが、足元にブルーのシジミがチラチラ飛んでいた。
スギタニルリシジミかな?と思い、撮影しようと近づくとそれはジョウザンシジミであった。
昨年は5月5日に確認して驚いたのだが、まさか今年、4月に確認できるとは思ってもいなかった。驚いたと同時に、今年のジョウザンシジミの発生日が確認できなかった事に少しがっかり。でも、目の前で飛んでいるジョウザンシジミを見ていると、どうにも嬉しさが溢れてきて、思わず蝶仲間のFieldさんに電話してしまった。

ジョウザンシジミはかなりの数飛んでいる。気温が18度位まであがってきていたので、蝶の活性は高く、どこかに止まってもじっとしていてくれない。どこかに止まったのを見つけてカメラを近づけるとすぐに逃げてしまう。それでもじっくりねばって撮影することが出来た。ここの場所には他にコツバメやスギタニルリシジミもいたので撮影した。

その後、車に戻り、ゲートを越えて林道内を進んでいった。目に映る光景には緑色がかなり含まれていることに気づいた。やはり春だ。
この林道には数箇所のジョウザンシジミポイントがあるのだが、ほとんどの場所でジョウザンシジミを確認することが出来た。

少し採集したかったが、まさかジョウザンシジミがもう発生しているとは思わなかったので、捕虫網を持ってきてなかったので採集はできなかった。

今日は今年初めての蝶を見ただけでなく、かなりたくさんの蝶を見れたしジョウザンシジミとも遊ぶことが出来た。目標の一つだったミヤママセセリは見れなかったが、自分としては満足だったし、冬から初春を飛ばしていきなり春真っ只中になったようでもあり、気温が高く、いきなり初夏になったようで嬉しかった。
日高山脈。手前の畑は緑だけど、山はまだ白い。

カタクリの花。これにヒメギフが止まってたら最高なんだけど・・。
今年もジョウザンシジミに出会えました!
青い色が綺麗な小さな小さなシジミチョウです。
北海道の一部にしかいないレアな蝶です。
コツバメ。こんな色だからなかなか見つけにくい。
でも、羽の表側はとても綺麗な群青色で輝いてます。
エゾエンゴサク。昨日まではタンポポしか見てなかったけど、いつの間にか色んな花が咲く季節になってました。 帰りにソフトが食べたくなって立ち寄った中札内レディースファームにいた猫。ソフトをよこせと迫ってきました。背中から頭に乗られ、結局ソフトをとられました。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
4/29 中札内村 エゾ?スジグロシロチョウ 少々 目撃
スギタニルリシジミ 少々 撮影
ジョウザンシジミ 多数 撮影
コツバメ 1ex 撮影
コヒオドシ 少々 目撃 越冬個体
クジャクチョウ 多数 目撃 越冬個体
エルタテハ 少々 撮影 越冬個体
シータテハ 1ex 目撃 越冬個体