撮影(採集)記録2005

9月4日(日)

 しほわんの実家に帰省しているときに、ちょっと時間があったので、懐かしい栗沢町のポイントに行ってみた。特に狙いは無いが、デジカメ用のテレコンバージョンレンズを買ったので、どのくらい大きく撮影できるか試してみようと思った。
 ポイントにはほとんど蝶の姿は見られない。しかし、バッタは大群で、私が歩くと一斉に飛び立ち、ちょっと怖くなるくらい。
 少し林道を歩きながら、蝶やトンボなどを撮影してみた。
 オオヒカゲが木の上の葉っぱに止まっていたので、レンズを付けた状態とつけない状態で撮影したりして遊んだ。
 その後、他の林道にも入ってみた。奥まで行ったことは無い林道だったが、どんどん標高が上がり、おっかない。ナビを見ると近くに道があるのでどこかに抜けられると思ったが、道は悪くなり、坂も急になってきた。下手したら坂を上っているときに車がウイリーしてひっくり返るか、登れなくなってそのままズルズルと下がりだし、崖下に落ちるかもというくらい。結局山の木を切り出している所までたどり着いたが道はそこで無くなっていた。戻る時の下りがやけに怖かった。
(9月23日記)
秋っぽいトンボの写真 テレコンバージョン未装着 テレコンバージョン装着
トンボ食事中 ミヤマカラスアゲハもボロボロ シータテハはピカピカ
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
9/4 栗沢町 ミヤマカラスアゲハ 少々 撮影 ボロ
シータテハ 少々 撮影
クロヒカゲ 少々 撮影
オオヒカゲ 少々 撮影

8月16日(火)

 朝の8時頃だろうか、いつも蝶の撮影などでお世話になっているmamoさんから電話が来た。何だろうと思い電話に出ると、「今芽室にいるが、オナガシジミがいるよ」というものであった。詳しく場所を聞くと、偶然にもよく知っている場所だったので、大急ぎで家を出た。
 現場に着くと、mamoさんも待っていてくれた。天気が悪くてどうかと思ったが、オナガシジミはすぐに見つけることが出来、撮影した。ちょっと時期的には遅いような気もしたが(少しすれていた)付近には幼虫の食樹であるオニグルミがたくさんあり、来年以降にも期待できると感じた。
 次にmamoさんを案内して、いつも行っている芽室町の林道に行った。
 別に何もいなかったが、キベリタテハやルリタテハが毎年見れるので、機会があったらまた来ようと思った。標高600m付近の林道ではベニヒカゲがチラチラ飛んでいたが、やはり時期的に遅いようで、ボロがほとんどだった。
(9月23日記)
初めて撮影できたオナガシジミ。
嬉しいんだけどちょっと汚い
なんかのミドリシジミももう色褪せてきた。
キバネセセリはやたらと多かった。 エルタテハ。特にコメントなし。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
8/16 芽室町(s) オナガシジミ 少々 撮影
芽室町(b) 何かのミドリシジミ 1♂ 撮影 ボロ
ベニヒカゲ 多数 撮影
オオモンシロチョウ 1ex 撮影
エルタテハ 1ex 撮影
キバネセセリ 多数 撮影

8月15日(月)

 函館の実家に帰省し、帯広に帰ってくる途中のあたりで、道南の蝶を探した。探したのはキマダラモドキとスジグロチャバネセセリ。キマダラモドキは昨年撮影に成功しているので、一番の目的はスジグロチャバネセセリということになる。道南付近でしか見れない蝶だ。
 函館に住んでいた高校生の頃、まだ撮影はしておらず、採集のみであったが、この小さいセセリを展翅するのがすごく面倒で、わざと採集しないようにしていた記憶がある。あまり好きな蝶ではなかったが、なかなか撮影する機会も無く、ここまで撮影できないでいた。

 最初に行ったポイントは駒ヶ岳の麓付近。キマダラモドキがいる。ポイント自体は昨年、高校時代の恩師、対馬先生から聞いていたのだが、細かい場所を忘れた。来た事が無いからだ。仕方なく帯広の撮影仲間、Fieldさんに電話してみる。昨年、ここのポイントを教えた記憶があるからだ。電話するとFieldさんも道南に来ているとの事であった。オオゴマシジミなどを狙っているらしい。成果が気になる。
 Fieldさんにポイントを逆に教えてもらい、そこに向かう。しかし、キマダラモドキの姿は無く、逆にスジグロチャバネセセリを見つけた。スジグロチャバネセセリは、もう少し先の別のポイントで狙おうと思っていたのに。でもあまり良い写真が撮れなかった。
 次に向かったのは八雲のポイント。スジグロチャバネセセリがまずまず飛んでいた。しかし、この蝶、似ている種類としてヘリグロチャバネセセリというやつがいて、どちらかわからない。帰ってから写真を見たり、誰かに聞いたりしようと考えながら写真を撮影したが、後日聞いてみるとやはりスジグロチャバネセセリだったようだ。
 キマダラモドキは撮影できなかったが、帰宅途中の道でまた新たな蝶の撮影が出来、嬉しかった。
(9月23日記)
八雲で撮影したスジグロチャバネセセリ。
高速道路をバックに撮影
函館〜帯広へ向かう途中立ち寄った有珠山の噴火被害。
家がボロボロになってる。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
8/15 森町 ミヤマカラスアゲハ 多数 撮影
サカハチチョウ 多数 目撃
スジグロチャバネセセリ 多数 撮影
八雲町 ヒメアカタテハ 少々 撮影
モンキチョウ 少々 撮影
コキマダラセセリ 多数 目撃
スジグロチャバネセセリ 多数 撮影

8月5日(金)〜9日(月)

 沖縄県の宮古島に旅行に来た。目的はシュノーケルで珊瑚礁と熱帯魚と遊ぶことだが、時間に余裕のあるときは蝶の撮影をすることが出来た。
 当HP名(北海道昆虫大好き!)とは違う沖縄の蝶であるが、記念に残しておく。

 宮古島に上陸した日(8月5日)は到着が夕方だったということと、台風のせいで暴風雨だったため、蝶には会えず、初めて蝶に出会ったのは次の6日になった。

吉野海岸というところにシュノーケルをしに行く途中、海岸に下りる道で黒いアゲハを発見した。とりあえずその場はやり過ごし、シュノーケルで熱帯魚と戯れ、遊び終わった後に同じ場所を飛んでいる黒いアゲハを撮影することが出来た。
 撮影時、何ていう蝶かはよくわからなかったが、どうも北海道の昆虫館などで飛んでいるのを見たことがあるような気がする。それと同じだとすればシロオビアゲハだなという想像はできた。
 それにしても北海道では昆虫館などで飛んでいるアゲハが自然の状態で見れるなんで、凄いと思った。

吉野海岸。黒っぽい部分は珊瑚礁 珊瑚礁と熱帯魚 宮古島で初めて出会った蝶、シロオビアゲハ
 
 その日の午前中はシュノーケルをし、午後は宮古パラダイスというところに行った。なにやら蝶に関する施設もあるという。
 到着し中に入るとシジミやらなにやらの蝶がいくつか飛んでる。ところが種類がさっぱりわからない。やはりここは宮古島だ。このパラダイスには温室のようなものがあり、生きている蝶が飼われているらしい。早速中に入ってみた。
 すると飛んでいるのは大量のオオゴマダラ。いやぁ〜宮古島まで来て飼われているオオゴマダラを見るとは。これなら北海道と同じ。けっこう残念な気持ちになってしまった。
 しかし、パラダイスの敷地内では色々な蝶が飛んでいるので、名前はよくわからないけど、とにかく撮影した。

 (今後登場する蝶の写真、ほとんど全て撮影してる時には名前がわからないで写してます)

宮古パラダイス入り口付近を飛んでいた
ウラナミシロチョウ
チャバネセセリ綺麗でもなんでもない。 やたら大きいクモがたくさんいた。
北海道に帰ってきた後調べたら、日本で一番大きい、オオジョロウグモというクモであることがわかった。旅行中何度も出会い、大きなセミなどをバリバリ食べている姿を目撃。さすがに気持ち悪かった。
凄いでかい体と鳴き声のセミがたくさんいた
これもリュウキュウ何とか言う名前かな??
これはわかった。アオタテハモドキ けっこう大きなセセリだと思った。
その後オオシロモンセセリと判明

 次の日(8月7日)はまず、新城(アラグスク)海岸というところにシュノーケルに行き、その帰りに道端の花壇や、ちょっとした植物の多い場所などで車を止めながら蝶を探しては撮影した。
 見たことあるような無いような、そんな蝶がたくさんいるが、種類はそれほど多くは感じなかった。だけど、シロオビアゲハはどこにでもいる感じ。ボロになってる個体が多い。

新城海岸 道端にいたヤマトシジミ アオスジアゲハ。綺麗だなぁ〜
スジグロカバマダラ アマミウラナミシジミ ユウレイセセリ??

 その足で向かったのは宮古島の熱帯植物園。ここは宮古島の中でも蝶のポイントであるという情報を得ていたので、少し楽しみだった。一体どんな蝶が現れてくれるのか。
 熱帯植物園の入り口付近にはいつものとうりのシロオビアゲハがたくさん花の蜜を吸っている。気温が高くて湿度ジメジメ。汗をかきながら奥のほうへ進むと、大きな蝶がフワフワ飛んでいるのを発見。オオゴマダラだ!!
 自然のオオゴマダラの姿を見たのは初めて。すごい感動!!日本一大きなその蝶は、堂々と威厳を保つかのようにフワフワと舞っていた。それもたくさんの数。
 ただ、どうもこのオオゴマダラ、日影が好きのようでなかなか上手に撮影させてもらえなかった。

初めて見た天然オオゴマダラ。感激! トカゲが多かった 綺麗な色のカタツムリの殻みたいのが、
木にたくさんくっついてた。何だろう?

 8月9日、北海道へ帰る日。飛行機はお昼過ぎなので、午前中に蝶の撮影に行かせてもらえた。
 小さな宮古島だが、もう時間も無いし、適当に蝶を探してもいい場所が見つけられなかったら悲しいので、もう一度熱帯植物園に行ってオオゴマダラの姿を目に焼き付けておきたかった。
 先日行った時も同じだったのだが、この植物園、誰もお客がいない。熱帯植物園とはいっても、北海道と違い宮古島自体が熱帯で、ビニールハウスの中で植物を育てているわけではなく、単に植物を展示していると言う感じ。別にこの熱帯植物園ではなくても島のそこらじゅうに熱帯の植物が生えている。それは北海道で見れないような植物ばかり。全ての植物が何だかわからない。
 植物を見ながらオオゴマダラがいた場所に向かう。今日もオオゴマダラはたくさん姿を見せてくれた。
 その他にも色々な蝶が姿を見せてくれて、宮古島の楽しかった旅行を締めくくることが出来た。

ナガサキアゲハ リュウキュウミスジ シロオビアゲハのギャル
今日はオオゴマダラの吸蜜の写真が撮れた ユウレイセセリ 宮古島で写した最後の蝶の写真

 当初、沖縄旅行自体もイマイチ乗り気ではなく、もし旅行に行ったとしても、蝶の撮影をしたいとは考えてもいなかった。自分が日頃相手にしている昆虫は私が生活している北海道、そこで私と共に生きている蝶や昆虫。そういうものに価値を感じていると思っていたが、実際に沖縄に来て初めて見る蝶達と触れ合うと、とても楽しく嬉しかった。
 そういう意味でも今回の旅行で私は蝶に対する考え方を変えることが出来たし、これからも色々な所で色々な蝶や昆虫と触れ合いたいと思うようになった。

 今後も北海道以外で蝶の撮影をすることがあったらこの場で紹介していこうと思う。

 最後に宮古島で撮影した色々な写真を。

宮古島到着直後
台風の影響で畑は完全に冠水
風で水が波打ってる。
青い海。珊瑚の島にアジサシの群れ シュノーケルで熱帯魚に餌付けしてる私
沖縄名物シークヮーサージュース
レモンジュースみたいな味
那覇市街にて。こんな看板があった。
是非食べてみたい。
憧れのツマグロヒョウモン、ちょこっとだけ見れた
宮古島で初めて飲んだマンゴージューズ
甘くて絶品!!
それにしても黒くてでかいセミだ 片手がやけにでかいカニ
小さいけど横の穴が巣
コアジサシ サトウキビをそのまま絞ってジュースにして売ってた。
これまで飲んだことの無いくらいのまずさ。
青臭くて甘くて最悪。是非一度飲んでみてください。
シュノーケルする私。
頭が日に焼けぬよう、手ぬぐいをして泳いだが、後日頭の皮が全部むけた。
ヤシガニ でかいヤドカリ。天然記念物らしい カニ
ホテルの裏のビーチでたたずむ女性 宮古の海 上:パイナップル
中:ドラゴンフルーツ
下:マンゴー
マングローブの森 飛行機から見た宮古島
島全体が開発されてるのがわかる
帰りにはムシキングジェットに乗った
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
8/5〜9 沖縄県宮古島 ウラナミシロチョウ 少々 撮影 宮古パラダイス
シロオビアゲハ 多数 撮影 島中いたるところ
アオスジアゲハ 少々 撮影 道端
ナガサキアゲハ 少々 撮影 熱帯植物園
アオタテハモドキ 1ex 撮影 宮古パラダイス
ツマグロヒョウモン 1♂ 撮影 熱帯植物園
リュウキュウミスジ 1ex 撮影 熱帯植物園
アマミウラナミシジミ 少々 撮影 道端
ヤマトシジミ 多数 撮影 島中いたるところ
オオゴマダラ 多数 撮影 熱帯植物園
チャバネセセリ 多数 撮影 道端など
ユウレイセセリ 少々 撮影 熱帯植物園など
オオシロモンセセリ 1ex 撮影 宮古パラダイス

 7月31日(日)

 今日はどこにも行かないつもりだったが、今シーズンあと何回蝶に会えるかと考えているうちに、いてもたってもいられなくなり、近場のポイントに行くことにした。10時半出発。近場なのですぐに到着。ちょくちょく行っているポイントではあるが、この時期に足を運んだことは無く、何の蝶がいるかわからない。ミドリシジミ類がいるか、もう遅いかという感じであろうと思った。
 車を降りて、まず出迎えてくれたのはクジャクチョウとジャノメチョウ。かなりの数いる。普通種なので撮影する気にならない。それでもせっかくだから数枚だけ撮影。
 あとはコキマダラセセリなど、いつもの蝶が飛んでいる。エゾヒメシロチョウもチラチラ飛んでいる。また、ウラギンスジヒョウモンなんかも見られる。
 少し歩いてみたが、天候は曇りで時々日も差す程度。しかし蒸し暑い。車の外気温計は29℃。黙っていても汗がダラダラ出てくる。
 草むらをチラチラ飛んでいる黒っぽいシジミチョウを見つけたのでツバメシジミあたりのメスかと思ったが、ジョウザンシジミであった。とりあえず撮影。帯広近郊では普通種なのでそれほど嬉しくも無い。
 車に乗り込み近くの砂利道を走ったり降りたりしながら色々探すが、ミドリシジミ類は飛んでいない。あわよくばアカシジミをと思っていたのだが、それもダメ。
 ルリシジミやカラスシジミなどを撮影していると、蜂の巣を発見。前に音更で見つけたやつと同じ形だが、今度は蜂がたくさんいて怖い。勇気を振り絞り撮影。近くにはスズメバチの巣みたいのも見つけたが、これはもうお古で、昨年のものかもしれない。スズメバチはいなかった。
 白い小さなシジミがチラチラ飛んでいたが、どうしても確認できなかった。これまでの経験から察するに、ゴイシシジミだと思うが、確信はない。
 午後になり、相変わらず蒸し暑いが雲が厚くなり、これ以上期待できそうに無かったので、帰ってきた。
クサフジとコキマダラセセリ ジョウザンシジミ夏型 ルリシジミのギャル
アカマダラの夏型 蜂の巣。怖い スズメバチの巣?
日付 場所 種類 採集・撮影・確認 備考
7/30 帯広市 オオモンシロチョウ 多数 撮影
エゾ?スジグロシロチョウ 多数 撮影
モンキチョウ 多数 撮影
エゾヒメシロチョウ 多数 撮影
キアゲハ 1ex 確認
ジョウザンシジミ 少々 撮影 夏型
カラスシジミ 1ex 撮影
ルリシジミ 多数 撮影
ツバメシジミ 多数 撮影
クジャクチョウ 多数 撮影
サカハチチョウ 少々 目撃 夏型
アカマダラ 少々 撮影 夏型
ウラギンスジヒョウモン 多数 撮影
ジャノメチョウ 多数 撮影
ヒメウラナミジャノメ 少々 目撃 ボロ
コキマダラセセリ 多数 撮影

7月24日(日)

 3連休最終日。前の2日が良い撮影が出来たため、今日はゆっくりしようかと思っていたが、午前中、職場から緊急の呼び出しがかかり、午前中は仕事になった。
悔しいので、仕事が終わったその足で、帯広市内のポイントに向かった。
 いつも行くポイントではあるが、前にウラゴマダラシジミを見つけたし、そろそろタテハ類も出てきてるかと思い足を運んだ。また、昨日撮影した各種ゼフィルス、特にミドリシジミ類の判別が難しいので、少し採集して標本を持つ必要があると感じ、網も持って行った。
 最初に付いたポイントではいきなりシータテハの大群。1頭だけ採集し、撮影しようと思ったが、もう少し奥の方に進んだ。
 車を降りて歩くと、それほど蝶はいないがやたらと蜘蛛の巣にひっかかる。少し蝶を探して、コミスジはたくさんいたがあまり成果が期待できそうに無いので車に戻ろうとすると、大きなコミスジのような蝶が飛んできた。ミスジチョウかもと思い、注目すると、それはなんとオオイチモンジ。しかも白帯が太くて迫力があるメスだった。
 慌てて走って追いかけるが、樹上高く飛んでいってしまった。もしかしてまた戻ってくるかと思い、しばらく待ってみた。待ちながら他の蝶を探すと白っぽいような銀色のようなシジミが飛んでいる。ちょっと何の種類かわからなかったので網ですくってみるとゴイシシジミだった。
 へぇ〜ゴイシシジミいるんだぁ〜と思い、網からゴイシシジミを逃がすと、ゴイシシジミは飛んでいったがフキの葉の裏に止まったので撮影した。
 待ってもオオイチモンジは戻って来そうにないし、他の場所でも見れるかもしれないと思い、車に戻り次のポイントへ向かった(結局オオイチモンジはこの1頭しか見れなかった)
 次のポイントもいつものポイント。到着する直前、ミドリシジミ類の♂がいたので撮影しようとするが、ちょっと高い場所に止まっていて撮影できない。採集するとメスアカミドリシジミの♂だった。次のポイントはコムラサキの大群を見たことがある場所。しかし、コムラサキは1頭だけ。コヒオドシがちらほら。ミドリシジミ類も飛んでいるが撮影できる距離ではない。仕方なく、フキの葉の上にいたカエルを撮影してこのポイントは諦めた。
 この付近には林道がたくさんあって、まだ入った事の無い場所がたくさんあったので、蝶を探しながら初めての林道を進んだ。
 最初に入った林道ではウラゴマダラシジミやコチャバネセセリの大群がいる場所があった。それから、蝶の楽園のような谷があって、この環境ならいろんな蝶がいそうだと嬉しくなるような場所を見つけた。現に何種類もの蝶が楽しそうに飛んでいる。谷に沿って歩いていこうと思ったが、いきなりイラクサに刺されて断念した。
 更にもうひとつの林道に入ってみた。広場のような場所に車を止め、付近を捜すと、1頭のシジミチョウが止まった。ウラゴマダラシジミだった。ゆっくりと羽を広げだしたので1枚撮影。ウラゴマダラシジミの羽の開いたところは前から撮影したいと思っていたので嬉しかった。もう数枚撮影したかったが逃げられた。
 他に大きなツバメシジミやカラスシジミなども撮影。
 そうこうしているうちに3時くらいになってきたので帰宅した。
 有意義な3連休を過すことができた。
カミキリムシみたいのが交尾してた ミドリヒョウモンもたくさんいた ゴイシシジミに出会えた
コチャバネセセリだらけ。100以上いた 羽の表を見せてくれたウラゴマダラシジミ 綺麗なツバメシジミ
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/24 帯広市 ミヤマカラスアゲハ 多数 目撃 夏型?
キアゲハ 1ex 目撃
ヒメウスバシロチョウ 1ex 目撃
エゾシロチョウ 1ex 目撃
メスアカミドリシジミ 1♂ 採集
ツバメシジミ 1♂ 撮影
ウラゴマダラシジミ 多数 目撃
ベニシジミ 少々 目撃
メスアカミドリシジミ 1♂ 採集
ミドリシジミ類 多数 目撃
ゴイシシジミ 少々 撮影
オオイチモンジ 1♀ 目撃
コミスジ 多数 目撃
シータテハ 多数 目撃
コヒオドシ 多数 目撃
クジャクチョウ 少々 目撃
サカハチチョウ 多数 目撃 春型ボロ
ミドリヒョウモン 多数 撮影
ギンボシヒョウモン 少々 目撃
ヒメウラナミジャノメ 多数 目撃
ジャノメチョウ 少々 目撃
コチャバネセセリ 多数 撮影
コキマダラセセリ 多数 目撃

7月23日(土)

 本来なら仕事をしようかと思っていたが、週の初めにいつも蝶の撮影でご一緒させていただいたり、公私共々お世話になっているFieldさんから、土曜日に恵庭にシジミ蝶類の撮影に行こうと誘われた。確かに恵庭にはシジミ蝶類が多くて、数年前にもチャレンジしたが、その時は狙っていたウラナミアカシジミにふられた苦い思い出もあるし、この時期を逃したら今年はもうダメだということも考えて、またFieldさんと2人で撮影に行くのも随分久しぶりのような気がして、更にはもし一人だったらきっと遠くて面倒で行かないけど、Fieldさんとベチャクチャ話しながらの運転なら遠さも感じないだろうと思い、行くことにした。

 土曜日までの間にFieldさんが、他にも行きたい方がいたらご一緒にどうですかと、FieldさんのHPの掲示板で誘うと、Fieldさんの掲示板でおなじみのコロンボママさんという人と、kazuさんという人も行くことになり、恵庭のポイントで待ち合わせすることになった。

 Fieldさんが7時少し前に我が家へ迎えに来て、私の車に乗り換えて出発。Fieldさんは妻から朝食用のホットケーキをもらっていた。
 警察に捕まらないように慎重に運転。途中、道に迷いながらも約束の10時少し前にポイントに到着した。
 コロンボママとkazuさんは既に到着しており、4人で最初のポイントに向かった。私の狙いはウラナミアカシジミのみである。

 ところが最初のポイント、前に来た時にはたくさんのミドリシジミ類やミズイロオナガシジミ、ウラミスジシジミが飛んでいたのだが、今回はほとんど飛んでいない。いることはいるが、数が激減していた。天候はまずまずで、飛んでいてもいいはずなのに。
 それでも少し探すとミドリシジミ類が少し飛び出して、撮影できた。また、目標のウラナミアカシジミも木の上辺りをチラチラ飛んでいるのを発見。しかし遠すぎて撮影は出来ない。近くにはウラナミアカシジミに良く似た色の蛾がたくさん飛んでいる。
羽を開いたミドリシジミの仲間。種類はわからない 左と同じ個体。こうやって見るとジョウザンミドリシジミのようだ

 私たちが到着する前、コロンボママが近くの別のポイントでウラナミアカシジミがいたというので、そちらに移動することにした。
 移動して車を降り、ウラナミアカシジミを探すが、「さっきはいたのに」という感じで、いるのはウラナミアカシジミに似た蛾ばかり。
 実は前日、私のHPの掲示板でいつも綺麗な蝶の画像を投稿してくれている、SirMosquitoさんという方がここのポイントでウラナミアカシジミを撮影して掲示板に投稿してくれていた。彼からのメールで、ウラナミアカシジミは栗の木の花に来ているという情報を得ていた。また、撮影するには脚立か踏み台があると良いと言うので、帯広からFieldさんの脚立を持ってきていた。
 栗の木は何本かあり、そこを探すが見当たらない。コロンボママが「他にもカメラを持っていた人がいた」と言ってきるのを聞いて、もしかしてSirMosquitoさんではないかと思った。SirMosquitoさんとは面識が無いが、もしかしたら今日の撮影に来るかもしれないと言っていたので、栗の木を探しながらSirMosquitoさんを探した。すると、地面にしゃがんで何かを撮影している人を発見。近寄るとその人から声をかけてきてくれて、彼がSirMosquitoさんであることがわかった。
 SirMosquitoさんと挨拶をかわし、話を聞くと、反対側の栗の木にウラナミアカシジミがいるという。早速行ってみると、栗の木に止まるウラナミアカシジミを発見。今日の目的の蝶だ。
 早速撮影したいがやはり少し高い場所に止まっていて撮影しにくい。そこで帯広から持参した脚立を車から降ろし、撮影した。数も少ないけど数頭いて、みんなで撮影。近くには他の蝶もいたりして、しばらくはここの場所での撮影会になった。
ようやく撮影できたウラナミアカシジミ シジミを撮影するSirMosquitoさん
セミの抜け殻。夏だねぇ〜・・ ウラミスジシジミ

 この場所でもかなりの時間撮影して、ちょっと飽きてきた。そこで、SirMosquitoさんも誘って、最初の場所に行って見ることにした。さっきはほとんどいなかったが、今なら何か出てるかも知れない。
 
 しかし、やっぱりダメだった。ミドリシジミの仲間が縄張り争いをしていたり、ウラナミアカシジミも樹上を飛んでいるが撮影できない。仕方ないので少し歩いて違う場所へ向かった。
 ここのポイントでも最初あまり蝶が見当たらなかった。しかし、今、私達は5人のグループなのである。一人なら見つけられなくても5人の目があるので、なにかかにか見つかる。「あっ!○○がいた!!」などと言いながら、みんなで探していた。
 するとFieldさんが「ウラジロ!」と叫んだ。裏面が白っぽい小さなシジミチョウ、ウラジロミドリシジミのことだ。
 ウラジロミドリシジミは私はこれまで見た事があるかどうかもわからない。ミドリシジミの仲間の見分けが難しく、あまり真剣に取り組んでいなかったからだ。私は1枚撮影に成功、Fieldさんも撮影しようとした瞬間、Fieldさんの携帯電話が鳴り出す。Fieldさんが電話に出ている間にウラジロミドリシジミは飛んでいってしまった。
 Fieldさんが電話していた相手は、HP関係で私もFieldさんもお付き合いがあるゲンかぁ〜さんだった。
 近くに来ているとの事で、電話で私たちがいる場所を教え、ほどなく合流、これで6人のグループになった。
 ちょっとした撮影会の様相である。
 みんなで色々探しながら撮影。ミドリシジミ類、ミズイロオナガシジミなどを撮影していると、また誰かに呼ばれた。今度はウスイロオナガシジミがいたのだ。初めて撮影する蝶である。嬉しい!
 またオオミドリシジミや、やたらと小さなルリシジミなども撮影。ジョウザンミドリシジミが樹液を吸うシーンを撮影できた。こんな生態があるとは知らなかった。
 みんな思い思いに撮影していた。気温が上がりピーカン照りの中、汗をかきかき撮影は疲れたけどとても面白かった。
初撮影のウラジロミドリシジミ ミズイロオナガシジミ 何か探しているFieldさん
みんなで蝶を探す 初撮影のウスイロオナガシジミ トウキミ畑
やたら小さいルリシジミ 何か写しているゲンかぁ〜さん。帽子は以前私がゲンかぁ〜さんちに忘れたもの。もう没収された 千歳空港から飛び立った(これから降りる?)飛行機

 時間も2時を過ぎようとしていた。もう十分撮影できたしお腹もすいてきた。撮影はこのくらいにしてみんなでどこかに行き冷たいものを飲んだり昼食をとったりしようということになった。誰が提案したか知らないが、千歳空港のほうの新しく出来たショッピングモールに行くことになり、kazuさんの先導で車5台連なって行った。
 駐車場に到着するとゲンかぁ〜さんがコロンボママのところへ。コロンボママは犬を連れてきていて、遠くでなにやらしている。男性陣は駐車場でしばらく待っていたが、いつまでも女性陣(コロンボママとゲンかぁ〜さん)が来ないので、アスファルトの上でジリジリ焼かれていた。
 ついに我慢の限界、私達男性陣は女性陣を置いてショッピングモールの中へ。最初に見つけたレストランに入った。
 遅い昼食とチーズソフトクリームを食べた。長時間炎天下にさらされ、汗も大量に出たせいか、水をやたらとおかわりした。
 1300円の昼食だった。みんなでワイワイガヤガヤ楽しかった。

 昼食を済ませて、みんなと別れ帰宅。8時少し前になっていた。帰り道ではFieldさんは昼食時にビールを飲んだせいか、疲れていたのか寝たり起きたり。私も相当眠かったが運転手なので寝る訳には行かない。必死に意識を保ちながらの運転。往復の燃料代は多分6000円くらいだと思う。
 ちょっと高いが、満足のいく撮影と、初めて会う仲間や久しぶりの仲間達に会えてとても嬉しかった。

 自宅に戻ると妻が、私とFieldさんの夕食(カレーライス、野菜サラダ、ジャガイモの冷たいスープ)を用意して待っていてくれた。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/23 恵庭市 ウラナミアカシジミ 多数 撮影
ジョウザンミドリシジミ 多数 撮影
オオミドリシジミ 多数 撮影
ウラジロミドリシジミ 1ex 撮影
ウラミスジシジミ 多数 撮影
ウスイロオナガシジミ 1ex 撮影
ミズイロオナガシジミ 多数 撮影
ルリシジミ 少々 撮影
ヒメウラナミジャノメ 多数 目撃
キバネセセリ 少々 目撃

7月22日(金)

 今日は仕事が休みだったのでどこかに行こうかと思っていたが、どこに行くかは決めていなかった。
 朝、帯広の天気は曇り。最初は近場をウロウロしようと思っていたが、この天気では成果を望めないので、上川方面にクモマベニヒカゲとオオイチモンジを見に行こうと決めた。朝8時半頃出発した。
 天候は上士幌くらいからちらほら青空が見えてきて、良いとは言えないが最悪ではない。しかし、10時過ぎに最初のポイントに着いたときには気温が16度位で寒かった。
 まず最初に行ったのはクモマベニヒカゲのポイント。これまでは徒歩で30分の登山でポイントまで行っていたのだが、昨年、車でクモマベニヒカゲが撮影できるポイントをみつけたので、そちらの方へ直行。
 噂によるとクモマベニヒカゲは西暦偶数年に多いと言われている。今年は2005年で奇数なので、噂を信じると少ない年だ。しかも今年の蝶の発生は遅れているものもいれば普通どうりのものもいて、どうもつかめない。
 例年だと7月22日はどうなのだろう?発生初期かもしれない。
 ところが最初のポイント。昨年林道脇で花の蜜を吸うクモマベニヒカゲを撮影できた場所、草が刈られて花が無くなっていた。残念である。しかも近くの道路わきも花がほとんど咲いていない。クモマベニヒカゲがよく集まる黄色い花も咲いているのはほんの数本見つけただけで、あとはまだ蕾。
 しばらく付近を車でウロウロしたが諦めて次のクモマベニヒカゲのポイントに向かった。
 コウリンタンポポが咲きまくっている場所で、期待したがクモマベニヒカゲの姿は無し。先ほどのポイントもここのポイントも、ホソバヒョウモンがやたらと多い。しかも綺麗な個体が多い。いつものクモマベニヒカゲの時期にはコウリンタンポポがたくさん咲いている記憶もないし、ホソバヒョウモンはボロだったような気がする。やっぱり時期が少し早かったのかなぁ?わからない・・。
 仕方なくオオイチモンジのポイントへ。しかし林道入り口にはゲートがあり、鍵がかかっている。鍵の番号は知っているので、合わせて鍵を外そうとしたが解除されない。もしかして新しい鍵になったか??
 林道に入れないので仕方なくもうひとつのオオイチモンジのポイントへ。そこへ向かう途中、1頭のオオイチモンジが現れた。林道に止まりそうになったので撮影しようとしたが採集者の車が通り邪魔。オオイチモンジも車のせいでなかなか止まってくれない。悩んだ挙句採集した。
 1年に1頭か2頭ずつ採集したいと思っていたが、これで1頭目。オオイチモンジの数は多いらしいから1頭なら採集してもいいだろう。
 次のポイントへ到着した。しかしここも鍵がかかっていて入れない。ゲートに看板があり「登山で林道に入りたい方は以下の番号に連絡してください」と書いていて、電話番号が書いてあるので連絡しようとしたが、山奥なので携帯電話が通じない。ここまで来て林道に入れないなんて・・。しかし、裏技?を使って鍵の番号を解読した。私はルパンのようである。
 鍵を開けて林道に入ると、なんと採集者だらけ。オオイチモンジは橋のところとかに多いのだが、橋だろうと道路だろうと大きな網を持った採集者のオジサンたちがうろうろ・・。これでは撮影は無理なので、諦めて、先ほど鍵がかかっていて入れなかった林道へ戻る。裏技?パート2で鍵を開け林道へ入る。
 しかしここも採集者だらけ。
 このあたりのオオイチモンジポイントは私は今年で4年目だが、年々採集者が多くなってきているような気がする。オオイチモンジのポイントとして有名な橋に向かったが、ここにも採集者の人がいて、橋の上にたくさんのトラップを仕掛けてオオイチモンジを待っていた。ちょっと声をかけてみたが、朝4時からここに来てトラップをかけているとのこと。このくらいの時間に来ないと他の人が先に来ていて採集できないと言っていた。メスはまだ採れないけど、オスはけっこう採ったと嬉しそう。しかし私のことは邪魔そうである。「オレの縄張りに来るな」と言いたそうなのが凄く感じ取れる。さぞかしポイントを独り占めしてご満悦な事であろう。ちょっとむかついた。もういい年のオヤジなのに必死である。
 この場所は早々に退散して更に林道の奥へ。採集者が多くいたが、ふと目をやるとカメラを持った人が!撮影の人だと思い、車を止めて話しかけてみた。東京から来たというオジサンだったが、ハンサムなオジサンだった。やはり撮影に来たとの事。オジサンも「採集者が多いと撮影できない」と言っていた。しかし、採集するなと言う権利があるわけでもないので仕方ない。オジサンも「撮影に人に声をかけられて嬉しい」と言ってくれた。なんだかゲンナリしていたので、少しほっとした。
 オジサンとは名前の交換もせずに5分程度で別れた。
 その後、またクモメベニヒカゲのポイントに行くがやはりダメ。これまで入った事の無い林道にも入ってみた。
 クモマベニヒカゲはほとんど諦めていたが、ここで何とジョウザンシジミに会うことが出来た。道路わきにちょっとした岩場があってキリンソウが少し咲いていたので車を降りてみたら1頭だけ飛んでいたのだ。キリンソウに止まり花の蜜を吸っているところを撮影できた。
 標高は800m位だろうか。こんなところにもジョウザンシジミがいるなんて、ちょっとびっくりした。
 天候も悪くなってきたし、3時を越えたので帰ることにした。
 上士幌まで戻ると天気はピーカン!朝の厚い雲が嘘のようである。これなが帯広近辺をウロウロしたほうが良かったかもと思いながらも、目的の蝶は撮れなかったが、楽しい調査をすることが出来た。帯広まで来たところでウラゴマダラシジミのポイントに行ってみた。飛んでるけど止まってくれず撮影できなかった。
大雪ではまだ綺麗なホソバヒョウモン 花の蜜を吸うホソバヒョウモン カラフトタカネキマダラセセリ♀
こちらもまだまだ綺麗
ヒメウスバシロチョウも元気に飛んでいた オジサンが仕掛けたトラップ。やりすぎでない? 光につつまれたコチャバネセセリ
エゾシロチョウは交尾しながら食事 イチモンジチョウが仲良くしてた 高山ジョウザンシジミ
この山のどこかにクモマベニヒカゲが?
これ知ってます?草刈車
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/22 上士幌町と上川町 ヒメウスバシロチョウ 多数 撮影 上川町
エゾシロチョウ 多数 撮影 上川町
モンキチョウ 1♂ 撮影 上川町
ジョウザンシジミ 1ex 撮影 上士幌町
ヒメシジミ 1♂ 目撃 上川町
オオイチモンジ 少々(♂のみ) 1♂採集 上川町
コヒオドシ 1ex 撮影 上川町
ホソバヒョウモン 多数 撮影 両方
サカハチチョウ 多数 目撃 両方(春型)
イチモンジチョウ 多数 撮影 上士幌町
クロヒカゲ 多数 目撃 両方
シロオビヒメヒカゲ 多数 撮影 両方
コチャバネセセリ 多数 撮影 両方
カラフトタカネキマダラセセリ 1♂1♀ ♀撮影 上川町
帯広市 ウラゴマダラシジミ 多数 目撃

7月19日(火)

 久々の休みだったが天気予報は曇り。諦めていたが朝起きると晴れている。特に目標も定めず家を出た。
 帯広市内の住宅地のポイント。以前知り合いからウラゴマダラシジミがいると教わっていたので行ってみた。まだ9時前だったが、1頭発見。しかし止まってくれず諦めた。その後、音更のイシダシジミのポイントへ向かう。途中ローソンに寄ったが財布を忘れてきたことに気付いた。ポッケには150円。買い物も諦めた。
 イシダシジミのポイントでは私はまだ見た事が無く、とりあえず少し歩くが、いるのはヒメシジミ、カバイロシジミ、ルリシジミ。これだけ青い蝶がいると、イシダシジミがたくさんいない限り見つけることは出来ない。しばらく探したがダメで近くの林道に向かった。
 特に目標は無かったが、いつもミドリシジミ類がいるポイントへ。しかし飛んでいない。飛んでいるのはイチモンジチョウとかヒョウモン、キマダラヒカゲなど。しかし何故かオオイチモンジがいないかと目がオオイチのいそうな所にばかりいく。昨日、知り合いがオオイチモンジらしき蝶を見たと言っていたせいかもしれない。それより私がオオイチモンジが大好きだと言うこともあると思う。ミスジチョウが飛んでいると「オオイチモンジか?」とドキッとする。オオイチモンジは道東ではけっこういろんなところにいるので、ここの林道に棲息していない方が不思議である。しかし、オオイチモンジを見つけることは出来なかった。
めぼしい蝶もいないので、林道を抜け、ミドリシジミ類がけっこういる音更町の公園に向かうが姿は無い。
 近くのFieldさんの職場に寄り、少し話をして1000円借りた。
以前Fieldさんと行った事のある通称ダニ山。ここはミドリシジミ類がたくさんいるポイントだが、前に行った時はFieldさんと2人で数十のダニが付いたポイント。随分前の事なので、もう一度場所を聞き行ってみた。
見覚えのある場所に車を止めて道の無い笹やフキをかきわけて少し登る。以前はその先に金網があってそこからは歩きやすい道がついていた。しかし登っても金網が見当たらない。道もあるような無いようなという感じで、以前の記憶と違う。どうしようかと思っている頃、真っ暗な雲がかかり、いきなりスコールが来た。
 慌てて山を降りたが、雨はほとんど木の葉に当たったせいかそれほど濡れなかった。
 車に戻り帯広方面へ。雨はすぐに上がったが雲がかなり多くなってきていて風も強くなってきた。
 今日最初に行ったウラゴマダラシジミのポイントに戻ると、けっこうな数のウラゴマダラシジミが飛んでいた。なかなか止まってくれず苦労したのと、雲がかかって風が出てきたため、うまく写せない。特に羽を開いた写真を撮影したかったがダメだった。
 まだ1時にもなっていないが、仕方なく今日は諦めることにした。
 楽しい撮影は出来なかった。
やっぱりイシダシジミじゃない コキマダラセセリがうるさいほどいた 久々にイチモンジチョウをたくさん見た
なかなか羽を開いてくれなかったコヒオドシ

ウラゴマダラシジミ羽を開けよ! 曇るとこんなに暗い写真に・・
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/19 帯広市 ウラゴマダラシジミ 多数 撮影
コキマダラセセリ 多数 撮影
音更町(イシダポイント) ヒメシジミ 多数 撮影
カバイロシジミ 多数 撮影
ルリシジミ 少々 目撃 夏型
コキマダラセセリ 多数 目撃
音更町O林道 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃 夏型
イチモンジチョウ 多数 撮影
各種ヒョウモン類 多数 目撃
コヒオドシ 1ex 撮影
コミスジ 多数 目撃
ミスジチョウ 少々 目撃
コチャバネセセリ 多数 目撃
コキマダラセセリ 多数 目撃

7月10日(日)

 今日は朝から天候が悪く、お昼頃には雨も降り出してきた。本当なら蝶の撮影仲間のFieldさんやmamoさんと遠軽方面まで遠征して蝶の撮影をする予定だったが、この天候のため中止になった。
 しかし、義理の母にエゾカワラナデシコの種を採ってきてあげようと思い、花が咲いている中札内のポイントに向かった。花に詳しいmamoさんによれば、早いものならもう種になっているかもしれないとの事。しかし、種を見たことが無いので自信が持てなかった。
 家から出発し、まずは職場のクワガタの様子を見に行く。みんな元気なようだ。それから床屋。髪の毛1mm、ヒゲ3mmといつもどうりの注文。床屋が終わって外に出ると雨が本格的になってきていた。
 車で中札内のポイントに向かうが、雨はひどくなるばかり。こんなんじゃ蝶だっているはずがない。しかし、雨の林道など歩いたことも無いので、雨の時蝶はどこにいるのか疑問を持った。どうせ葉の裏かなんかに隠れているのだろうが、そういう姿を見たことも無いし。
 おととしだったか、Fieldさんが帯広からオオゴマシジミ狙いで道南まで来られた。函館出身の私が林道を案内したのだが、その時もこんな風に雨。ワイパーを間欠でかけれないほどである。あの時は林道を40kmほど走って、見れたのはミヤマカラスアゲハ1頭だけという散々なものだった。
 そんなことを思い出しながら、ポイントに到着。
 見ると、エゾカワラナデシコの花はまだ咲いていた。もう枯れていると思ったので意外だった。しかし、咲いている花を見れば葉っぱの様子もわかり、もし種になっているものがあっても発見できるなと思った。
 こんな雨でも蝶を探しながら歩く。暇なのでついでに咲いている花の写真などを撮影。昨年三重県の鈴鹿で購入したフェラーリの大きな傘が私だけでなくカメラへの雨も防いでくれて助かった。
 咲いている花の種類はほとんどわからないが、雨に打たれながらも咲いている花と言うのは、普段天気のいい日に蝶を集め、咲き誇っている雰囲気とはだいぶ違って、趣があった。
 少し歩きながら、咲き終わったエゾカワラナデシコの種なのかこれから種になる部分なのかよくわからないけど何個かもぎ取って袋に入れて林道を歩いていると、コチャバネセセリを発見した。葉の裏側ではなくて、表側で雨に打たれていた。
 気温は10度、初春の頃の気温で、コチャバネセセリは飛ぶことが出来なかった。
手を近づけて手乗りにして撮影。コチャバネセセリはしばらくして私の体温で温まったのか、飛び出した。いつもの元気は感じられず、なんとか飛んでいると言う感じ。すると1羽の鳥がピャーっとやってきてコチャバネセセリを食べようとした。間一髪で食べられなかったが、こんな雨では鳥たちも蝶を見つけることだ出来なくて、きっとお腹がすいていたのだろう。
 こんな雨の日に来る人もいるわけなく、なんだか林道貸しきり状態のような気がして嬉しく、鼻歌を歌いながら花の写真を撮影して帰ってきた。

ヤマルリトラノオ トカチトウキ キリンソウ。たくさん咲いてた
アカツメクサのアップ。案外綺麗 エゾカワラナデシコ。この種を探した。 メマツヨイグサ
ヒメジョオン ヤマルリトラノオ 知らん花
雨のポイント。どんより 水滴 唯一見た見たコチャバネセセリ。時計乗り

日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/10 中札内村 コチャバネセセリ 1ex 撮影 寒くて飛べないようだった

7月4日(月)

 数週間前、一通のメールが来た。HP相模国之自然スケッチを運営している一寸野虫さんという方からだった。一寸野虫さんとは、野道を行けばというサイト(相互リンク済み)の掲示板で何度かお話したことがあった。メールによると7月の2日くらいから北海道に蝶や昆虫の撮影に来るので、どこか良いポイントがあれば教えて欲しいというものであった。更に北海道に来られるのは初めてと言うことで、北海道で見られる蝶のほぼ全てを狙っているのだ。
 もし時間がとれればご案内しますと返信し、その後数度のメールのやりとりの中で、今日、北見方面のポイントにご一緒することになった。

 実は一寸野虫さんは私のHPへリンクのお誘いをいただいていたのだが、私の個人的な問題で、リンクを遠慮させていただくことになった。遠慮させていただくことを快くOKしていただいており、申し訳ない気持ちが強かった。そのため、今回はできるだけのことをさせていただければと思い、かなりの気合とプレッシャーがあった。

 一寸野虫さんは目標とされている蝶の中でも、特にオオモンシロチョウ、エゾシロチョウ、ヒメウスバシロチョウの撮影をしたいとおっしゃっていたが、それならほとんどどこでも見ることが出来る。わざわざ私が案内するまでも無い。しかし、更にカラフトヒョウモンやホソバヒョウモンなどの蝶もメールに書かれていたので、それなら北見方面が一番可能性が高いかな?と思ったのである。
 それにしてもオオモンシロチョウやエゾシロチョウを見たいと言われた時にはどうしたらいいか悩んだ。「どこにでもいるから自分で好きなところ探してください」なんて返信したら、失礼であるが、実際適当に探せば見つかる蝶である。
 この時期、北見方面で案内できる蝶と言えば、オオモンシロチョウ、エゾシロチョウ、ヒメウスバシロチョウ、カラフトヒョウモン、ホソバヒョウモン、カバイロシジミ、シロオビヒメヒカゲの北海道特産種とほぼ北海道特産種。更に私も発生を確認したいオオイチモンジ。以上の8種を今回の目標と定めた。
 
 8時に陸別の駅で待ち合わせた。7時半頃到着したが一寸野虫さんは既に到着していた。はじめましてと挨拶を交わし私の車で出発した。天候は悪い。厚い雲に覆われ気温も15度以下。しかし天気予報は晴れるというので、それを信じポイントに向かった。

 最初に到着したのは以前1頭だけカバイロシジミを目撃した場所。しかし雲は厚く気温も13度。ヒメウラナミジャノメくらいしかいなかった。
 次に、ある林道へ向かう。ここではいつもオオイチモンジを見ることが出来る。天候は変わらずだが、時々日が差してくる。オオイチモンジはいなかったが、目標のひとつ、カラフトヒョウモンを見つけ撮影することが出来た。私もまだ撮影した事が無い蝶だったので嬉しかったが、時期が少し遅かったみたいでボロが多かった。そしてこの場所にはシロオビヒメヒカゲやエゾシロチョウも飛んでいて、撮影してもらうことができた。まずは3種の写真撮影に成功!である。
 私は念願?のトラフシジミの撮影ができた。
そのうち撮影出来るだろうと思いながらいつまでも撮影できずにいたカラフトヒョウモン シマリスが愛くるしい姿を見せてくれた。まだ子供だった こいつもあんまり撮影できずにいたトラフシジミの開いたやつ
 
 それにしてもエゾシロチョウやシロオビヒメヒカゲを熱心に撮影する一寸野虫さんにどうしても違和感を感じる。北海道に住む私にとってこれらの蝶はとても一般的であり熱心に撮影するような蝶ではない。しかもシロオビヒメヒカゲは時期的に遅くけっこうなボロ。それでも一寸野虫さんにとっては初めて見る蝶であり感動しているようだ。とりあえず目標のうちの3種を達成し、最低限の仕事は果たせたかと私もほっとした。

 次に向かったのは各種ヒョウモン類やオオイチモンジ、エゾシロチョウなどたくさんの蝶が見れるポイント。気温は相変わらず低く、晴れたり曇ったり、しかも風も強い。コンディションは最悪ではないが決して良いとは言えない。
 しかしこのポイントに到着した瞬間にヒメウスバシロチョウの撮影に成功!その後すぐにホソバヒョウモンの撮影も出来た。これで8種中5種の撮影に成功ということで、コンディションが悪い中でもまずまずの成果と言えると思う。

 一寸野虫さんは蝶だけでなくいろんな昆虫の写真を撮影していた。なんだか良くわからない甲虫とかテントウムシとか。ご本人も何だかわからない昆虫を撮影しているようだ。本州の蝶と共通する北海道の蝶でも、本州では高地に行かなければ見れないものも多いらしく、例えばクジャクチョウとかシータテハ、目の前を飛んでいるギンボシヒョウモンなども関東方面では簡単に見ることが出来ないらしい。歩きながらクジャクチョウの幼虫の大群なども珍しそうに撮影されていた。
 しばらく歩き、お昼近くになったので一旦車に戻りランチを食べに行った。

それにしてもオオイチモンジの姿は全く見られない。気温が低すぎるのか、まだ発生してないのか??

関東ではそう簡単に見れないらしい、北海道では普通種のギンボシヒョウモン 一寸野虫さんがあまりにも熱心に撮影されるので、つられて私も1枚 これも北海道では普通種だが、北海道にしかいないヒメウスバシロチョウ
 
 昼食は一寸野虫さんにご馳走になってしまった。おいしいカレーライスだった。(ごちそうさまでした)

 昼食後もう一度同じ場所に戻り色々探す。カバイロシジミがいても良さそうな草原のポイントがあったので車を降りて探したらすぐにカバイロシジミを見つけることが出来た。ラッキー!早速撮影していただく。ちょっとボロだったので他にもいないか探したが見つけられたのはこれ1頭だけだった。
 これで目標としていた蝶のうちオオモンシロチョウとオオイチモンジを除く全て撮影してもらうことが出来た。時間も2時くらいになっていたのでここはオオイチモンジを諦めてオオモンシロチョウを探すことにした。
 林道を抜けて里に向かう。これまでどこにでもいるので考えもしなかったがもしかしてオオモンシロチョウは山より里に多いかもしれないと思ったのだ。カーナビの地図を見て、北見市内の林道に入ってみた。

 林道に入りすぐに、道路上になんとオオイチモンジが止まっていた。ここのポイントは快晴で21度。ちょうど先ほどまで入っていたポイントが晴れと曇りの境目だったようだ。
 慌てて車を降り撮影。しかし、一寸野虫さんはオオイチモンジよりオオモンシロチョウのほうがいいらしく、せっかくのオオイチモンジにあまり興味を示さない。なんて贅沢な人なんだ!と思いながらも今年初めて見たオオイチモンジに興奮を抑えきれず撮影する。しかし、オオイチモンジはキツネのウンコやその付近に止まり、私が近づくと逃げてしまう。案外警戒心が強いようだ。
 一寸野虫さんは私の横でオオイチモンジではなくヒメシジミの撮影をしていた。
 この林道は。、あてずっぽで初めて入った所だが、けっこういろんな種類の蝶がいて面白かった。少し奥に向かうと更に3頭くらいのオオイチモンジがいて、撮影した。一寸野虫さんはオオイチモンジよりボロのシータテハを嬉しそうに撮影していた。

 本当はたくさんオオイチモンジがいたら1,2頭くらい採集しようと企んでいたのだが、見事に家に捕虫網を忘れてきてしまい、採集は諦めた。

せっかく見つけたオオイチモンジだが、ウンコの隣では画にならない・・・ オオイチモンジの顔をアップで撮影してみた。特に可愛らしくもなかった ウンコの無い路上に止まった所をパシャ!
手前の落ち葉が邪魔!!
 
 ここでそろそろ時間切れ。結局一番簡単に見ることが出来ると思っていたオオモンシロチョウはみることが出来なかったが、一寸野虫さんが目標にしていた蝶のほとんどを撮影していただくことが出来、私もなんとか役目を果たせたと思う。

 一寸野虫さんを陸別の駅まで送り、ここで別れた。
 帰り道、警察にスピードオーバーで捕まりたくないので、制限速度を10km以上オーバーしないように気をつけて運転した。いいだけ抜かれたがしばらく行くと私を抜いた車がパトカーに捕まっていた。ふぅ、ゆっくり走ってよかった。

日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
6/4 津別町・訓子府町・北見市 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
モンキチョウ 多数 目撃
エゾシロチョウ 多数 撮影
ヒメウスバシロチョウ 多数 撮影
キアゲハ 1ex 目撃
ミヤマカラスアゲハ 少々 目撃
カラスアゲハ 少々 目撃
トラフシジミ 多数 撮影
ヒメシジミ 多数 目撃 一寸野虫さん撮影
カバイロシジミ 1♂ 目撃 一寸野虫さん撮影
オオイチモンジ 多数♂ 撮影
シータテハ 少々 目撃 一寸野虫さん撮影(ボロ)
ミスジチョウ 多数 目撃
サカハチチョウ 多数 目撃 一寸野虫さん撮影
カラフトヒョウモン 多数 撮影 ボロ
ホソバヒョウモン 多数 撮影
ギンボシヒョウモン 多数 撮影
ヒメウラナミジャノメ 多数 目撃
クロヒカゲ 多数 目撃
シロオビヒメヒカゲ 多数 目撃 一寸野虫さん撮影(ボロ)
キマダラヒカゲ 多数 目撃
コチャバネセセリ 多数 目撃
コキマダラセセリ 多数 目撃

7月3日(日)

 7月に入りいよいよ北海道にも夏到来!という季節になってきた。
 数日前に撮影仲間のmamoさんが掲示板に投稿してくれた写真が話題になった。ご本人はヒメシジミと思って投稿されているのだが、どうやらそれはアサマシジミ(イシダシジミ)のようだということで話題になったのである。最近北海道でも激減していて、特に十勝ではその傾向が強いらしく、私もまだ見たことが無い蝶である。

 mamoさんにポイントを聞いたのだがイマイチわからない場所で、行ったことが無く困っていたらmamoさんが同行してくれることになり、朝8時に私の家に迎えに来てもらい出発した。

 向かったポイントは音更町のとある場所。ポイントに着いてイシダシジミを探す。ところが私、先述のようにイシダシジミを見た事が無い。そしてイシダシジミは同じ場所にたくさん飛んでいるヒメシジミとよく似ている。大きさはヒメシジミよりひとまわり大きくカバイロシジミくらいというが、ここではカバイロシジミもたくさん飛んでいる。とにかくカバイロシジミくらいの大きさのヒメシジミを探すという感じになってしまった。

 確かに少し大きめのヒメシジミはいるのだが、観察してもイシダシジミとは思えない個体ばかり。でかいヒメシジミである。カバイロシジミくらいの大きさの蝶が飛んでいて、もしかしてと思い追いかけるとカバイロシジミだったり。これは見たことが無い私のような者にとっては至難の技と言わざるを得ない状況。なにせヒメシジミとカバイロシジミがたくさんいるのだから、それをひとつひとつ調べて行かなければならない。

 たくさん調べ、どれひとつイシダシジミだと確信できる個体も見つからず、ひとつひとつ調べるのが疲れてきた。

 近くのポイントをいくつか回るが結局イシダシジミと思われるような個体は見つけられなかった。

 しかし、家に戻って写真を見たらイシダシジミの特徴が出ているような写真もあるかと思い、たくさん撮影した。(帰宅後見たけど結局ダメっぽい)

 イシダシジミを探しながら、カバイロシジミを撮影したり、ギンイチモンジセセリを撮影したり、mamoさんが見つけたノコギリクワガタを採集したりと、楽しいことはたくさんあったが、天候が優れずちょっと残念だった。

 イシダシジミを諦めて、Fieldさんの主戦場であるポイントに何か面白い蝶がいないかと覗いたがほとんどジャノメチョウ科の蝶のみであまり面白いものは見つけられなかった。

帰りにmamoさんに、すごいボリュームのロースカツ定食をごちそうになってしまった。mamoさんごちそうさまでした。

 久々に撮影枚数が100枚を超えた。
イシダシジミだったら嬉しいけどヒメシジミ カバイロシジミ交尾中! これも残念!ヒメシジミ
綺麗なコキマダラセセリがいた 蜂の巣をmamoさんが発見!
一匹巣を守る蜂がいてちょい怖
mamoさんがノコギリクワガタ発見!
採集しちゃいました
ギンイチモンジセセリを撮影できた

草原で、バッタの抜け殻?と奥にはmamoさん ギンボシヒョウモン
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
7/3 音更町 ヒメシジミ 多数 撮影
カバイロシジミ 多数 撮影
ヒメウラナミジャノメ 多数 目撃
シロオビヒメヒカゲ 多数 目撃
キマダラヒカゲ 大量 目撃
クロヒカゲ 多数 目撃
コチャバネセセリ 少々 目撃
オオチャバネセセリ 1ex 撮影
ギンイチモンジセセリ 1ex 撮影
コキマダラセセリ 少々 撮影
コヒョウモン 多数 撮影
ギンボシヒョウモン 多数 撮影
アカタテハ 1ex 目撃
イチモンジチョウ 1ex 目撃 今年初
コミスジ 少々 目撃
キアゲハ 1ex 目撃
ウスバシロかヒメウスバシロチョウ 少々 目撃

6月25日(土)

 数日前にいつもお世話になっているFieldさんから連絡が入った。以前本州から蝶の撮影にやってきたBANYANさんのお知り合いの田中さんという方が蝶の撮影のために来るので、一緒に案内しようと言うことだった。田中さんは本州からフェリーに自家用車を乗せて来道しているということで、朝7時にFieldさんの職場で待ち合わせをした。

 田中さんは60歳位、私の父と同年代だ。病気で入退院を繰り返している父に比べ、田中さんはなんと元気なことだろう!そして見た目も父より随分若く、とても60歳とは思えない。Fieldさんと変わらない年齢のように見えた。

田中さんは鳥のほうの撮影もされており、しかも全てデジカメではなくて、デジタルビデオカメラでの撮影。しかも、デジタルビデオカメラにスコープを取り付けて撮影することもあるという変わった撮影のしかたをする。どのように撮影するのか興味深々だった。

 まずどこに向かおうかと言うことになったが、田中さんは鳥も撮影するので。まずはフクロウを見に行こうと言うことになった。とあるフクロウの生息ポイントまで車で30分位、しかし、フクロウは1週間前に巣立ってしまったという。残念ながら見ることが出来なかったが、かわりにエゾリスの愛くるしい姿を撮影することが出来た。

ちょっと見づらいけどエゾリス。 木の上からこちらをチラチラ。「何見てんだよ!」
 
 その後向かったのは帯広市内のポイント。ここで狙ったのはカバイロシジミ。先週1頭だけ飛んでる姿を確認したのでもしかしたら見ることが出来るかと思ったのだ。
 ポイントに車を止めて少し歩くとさっそくカバイロシジミが出迎えてくれた。しかも数も結構多い。これだけたくさんのカバイロシジミを一度に見たのは初めて。もともと多くない種の蝶なので何だか嬉しい。田中さんもFieldさんも私も撮影に夢中になった。田中さんはカバイロシジミの撮影が初めてと言うことで喜んでいた。まずは幸先の良いスタートになった。
 ここでは他にも色々な蝶が飛んでいたが、私はカバイロシジミとトラフシジミの撮影ができた。

花の蜜を吸うカバイロシジミ 田中さんをバックに撮影した一枚
大きく撮影したカバイロシジミ ちょこっとだけ羽を開いてくれた。
 
 次に向かったのは中札内のいつものポイント。ところが到着する少し前から雲が出てきて気温も18度くらいまで下がってしまった。さっきは25度もあったのに。
 それでもポイントに到着して蝶を探すがほとんど飛んで無い。田中さんが見たいといっていた蝶のひとつ、オオモンシロチョウ位はいるだろうと思ったがダメ。しかし、もうジョウザンシジミの夏型が確認された。まぁ、おととしは7月6日に夏型を確認しているので、この時期に出ていても不思議ではないのだが、図鑑などには夏型が出る場合にはお盆の頃などと記載されている。何か変だ。ミヤマカラスアゲハの集団吸水も見れるかもと思い少し歩いたがダメ。しょうがないので普通種のクロヒカゲなどを撮影した。晴れてくるような感じも無いし、諦めて次のポイントに向かうことにした。
 田中さんはデジタルビデオカメラを手に持ち、私たちが蝶の撮影をするのと同じような感じで蝶を撮影している。ビデオカメラなら撮りっぱなしなのでシャッターチャンスを逃すと言うようなことも無いのだろうが、どうしてもカメラのような鮮明な画にはならないだろうから、印刷したりするのには向かないであろう。しかし、パソコンなどで表示するには十分な解像度を得られるらしく、こういう方法もありかと思った。

ジョウザンシジミ夏型。まだ夏じゃないよ!! クロヒカゲのアップ。蛇の目模様のところのピンクの輝く部分が綺麗!

 次に向かったポイントは私の自宅。自宅前から出ているリンゴシジミが目的だ。局地的傾向のあるリンゴシジミ。北海道特産種、年1回発生。これらの事から本州の蝶愛好家にも憧れの蝶で、たくさんの採集者がやってくる。本などには採集ポイント案内などでポイントが紹介されており、最近は採集圧により減少していたりほとんど見られなくなった場所も多いが、自宅前のリンゴシジミはたった1本のスモモから発生しており、ハッキリ言って世界中で私しか知らないポイントであると言える。このポイントだけは他に知られたくないし、この木もなんとか保存していって欲しいと願っている。
 自宅に到着したがやはり天候は曇り。しかしリンゴシジミは結構な数飛んでいて、しかも食樹のまわりをあまり離れないことから、撮影に適したところに止まってくれるのをじっと待ちながらの撮影になった。
 しばらく粘ったが、リンゴシジミはたくさん見れるものの、いいところに止まってくれない。仕方ないので一旦諦めて私の自宅で休憩、時間もお昼になっていたので妻を加えてラーメン屋さんに行き昼食とした。

自宅前のリンゴポイントで、私のうちの物置に止まったところ 自宅前のポイントでリンゴシジミを探すFieldさんと田中さん。田中さんがデジタルビデオカメラを手持ちで撮影に挑戦。

 昼食を食べ家に戻り、妻からアイスクリームをもらって出発。向かったのは音更町のポイント。狙いはカラフトヒョウモン。しかし、雲は厚さを増すばかり。いつもならたくさんの蝶達が乱れ飛んでいるポイントなのだが、カラフトヒョウモンどころか、どの蝶も少ない。風も肌寒く、とてもおとついは34度、昨日は32度あったとは思えない。少し歩いたがカラフトヒョウモンはダメ。他の蝶を少しだけ撮影した。最初は良かったがだんだん天候と共に撮影の雲行きが怪しくなってきた。
花の蜜を吸うシロオビヒメヒカゲ。
もうボロになってきている。
同じ花の蜜を吸うカラフトタカネキマダラセセリ。
花はチシマフウロだっけか?
 
 さぁ天気も悪くなるばかり、どうしようか迷ったが音更町のHポイントにリンゴシジミを探しに行った。
 私が初めてリンゴシジミを見た場所であり、初めてFieldさんと撮影に行った場所でもあり、とても思い出深いポイントであるが、蝶の雑誌などにもポイント情報がのったようで、超有名ポイント。おととしは京都の人が根こそぎ採集。本当は橋になってしまう場所だが何とか中止になったポイント。せっかく橋になるところを中止になったのに、乱獲したのでは意味が無い。モラルの問題である。自分だけたくさん採集できればそれでいいのか??
 ポイントに到着して探すがリンゴシジミの姿はなし。自宅前のリンゴシジミは6月21日に確認済みなので、ここのリンゴシジミも発生していてもおかしくないのだが・・。もう採集されたか?天気が悪くて見つけられないのか??
 レンタカーが止まっていて、大きな網に長い竿を付けた採集者が二人いた。これだけの装備。リンゴシジミがいたらひとたまりもないであろう。Fieldさんが話しかけるが彼らは採集できなかったようである。やっぱりここではリンゴシジミは今のところ見ることが出来ないらしい。リンゴシジミがいないことに少しがっかりしながらも、この採集者に採集されなかったと言うことが嬉しい。
「うちの前にたくさんのリンゴシジミいるけど教えてやんないよ!」と心の中で思った。

 そして、時間もだいぶたって夕方になってきてしまった。最後の手段としてまた私の自宅に戻りリンゴシジミの撮影に挑むが、もうリンゴシジミの飛んでいる姿を確認することが出来ない。気温も下がり隠れてしまったのだろう。木を揺らすとチラチラと飛び出すが、いい場所には止まってくれない。木の高い位置に止まるようだ。
 そのうちパラパラと雨まで降り出した。万事休す。

みんなで自宅に戻り一休みした。夜に妻も含めてすし屋で慰労会をする予定になっていた。
すし屋に出かけるまでのしばらくの間、自宅で雑談したりダーツゲームで勝負したりして過した。

 すし屋に向かう頃には雨も本格的に降り出し、田中さんの明日以降の日程に影響を及ぼしそうで心配なくらいである。

 すし屋ではみんな新鮮な海の幸を堪能していたが、私はうにが口に合わず残念だった。それでも鯨の刺身や寿司など美味しいものを食べ、本州から来た田中さんも北海道の海の幸を堪能していただいていたようで嬉しかった。
寿司も含め、8品か9品、これで3500円位。かなりお得なセットである。

 撮影自体は決して満足できるものではなかったが、最後の寿司を含めて田中さんには少しでも満足していただけたと思う。

 今回の撮影も私は運転手。約200km走り、ガソリン代で言うと3500円くらい。私と妻のお昼ご飯のラーメン代をFieldさんにおごってもらった。
最高級バフンウニ。横の海水で洗ってそのまま食べる。 刺身の盛り合わせ。マグロ、ツブ、タイ、サーモン、サンマなど盛りだくさん。
毛ガニとタラバガニ。身がぎっしり! 今では幻、鯨の刺身。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
6/25 池田町 エゾシロチョウ 少々 目撃 今年初
帯広市 ウスバシロチョウかヒメウスバ 多数 目撃
カバイロシジミ 多数 撮影
ベニシジミ 多数 目撃
トラフシジミ 1ex 撮影
ギンボシヒョウモン 少々 目撃 今年初
シロオビヒメヒカゲ 多数 目撃
ヒメウラナミジャノメ 多数 目撃
ギンイチモンジセセリ 多数 目撃
中札内村 ミヤマカラスアゲハ 多数 目撃
エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
ジョウザンシジミ 少々 撮影 夏型
ルリシジミ 少々 目撃
クジャクチョウ 多数 目撃 越冬個体
アカタテハ 1ex 目撃
クロヒカゲ 多数 撮影
キマダラヒカゲ 多数 目撃
コチャバネセセリ 多数 目撃 今年初
音更町 ウスバシロチョウかヒメウスバ 多数 撮影
ミヤマカラスアゲハ 多数 目撃
ベニシジミ 多数 目撃
ギンボシヒョウモン 少々 目撃
シロオビヒメヒカゲ 多数 撮影
カラフトタカネキマダラセセリ 少々 撮影
自宅前 リンゴシジミ 多数 撮影

6月18日(土)

 久々に朝から快晴。絶好の撮影日和というわけで、いてもたってもいられず、8時半には自宅を出発した。目標はミヤマカラスアゲハの集団吸水とトラフシジミ。前回と同じく中札内のポイントに向かった。
9時少し過ぎには到着。まずはトラフシジミのポイントを歩いてみたがダメだった。

 近くの公園にたくさんの花が咲いていて、ミヤマカラスアゲハがたくさん朝食をとりにきているようだった。何枚か撮影しているうちにオナガアゲハもやってきて、花畑は朝ごはんラッシュのようであった。

 林道は閉鎖されているので、並行して走る舗装道路を下り、林道の下側へ。下側の入り口はまたゲートが閉まっているが脇からは入れる。でも、前に林野庁の人に注意されたので、真摯に受け止め車を止めて歩くことにした。歩いて林道を登っていくと、カラフトタカネキマダラセセリがいたり、呼んでもいないのにサカハチチョウが私に止まって汗を吸ったり。けっこう楽しい。いつもミヤマカラスアゲハの集団吸水ポイントまで歩いたのだが、見られない。
しかし、近くの小川の脇で何頭かのミヤマカラスアゲハが水を吸っているのを発見。チャンスはこの1回きりだろうと思い慎重に近づいた。足のすねをイラクサに刺された。

 痛痒い感覚を覚えながらもそーっとミヤマカラスアゲハに近づき撮影することが出来た。

 林道を車まで戻り帯広市内のポイントへ移動。しかし、雲が出始めてるせいもありそれほど多くの収穫は無し。ヒメウスバシロチョウがたくさん飛んでいるが見えたのだが、止まったものを観察するとウスバシロチョウであった。念のため記録にはウスバシロチョウと記載しておく。

 中札内の林道を歩いている頃から喉がイガイガして咳が出るようになってきた。妻の風邪がうつったかも。明日は調子が悪ければ撮影はやめようと思う。

今朝の日高山脈。最高の季節になった。 最初のポイントに向かう途中、牧場の牛。
「モー何見てんだよ!」
朝食中のオナガアゲハの♂
朝食中のミヤマカラスアゲハ♀ 呼んでもいないのにサカハチチョウがやってきて手に止まった。ナルシストか? 飛んでるルリシジミ??
カラフトタカネキマダラセセリも食事中。 ようやく見ることが出来たミヤマカラスアゲハの吸水。カラスアゲハも混じってる。でも数が少し少ないなぁ。 徐々に近寄る。1頭、また1頭と見つかり逃げていく。最後は全部逃げてしまった。
ミヤマカラスアゲハが集団吸水していた小川。
黄色い花が一面に咲いていて綺麗。
キアゲハも黄色い花に来て蜜を吸っていた。 シロオビヒメヒカゲ。たくさんいたがなかなか止まってくれなかった。
エゾカワラナデシコで吸蜜するミヤマカラスアゲハ。
周りにも4,5頭のミヤマカラスアゲハがいたり、他の蝶もたくさん来てた。
飛んでいるウスバシロチョウかヒメウスバシロチョウ。たくさんいた。 草むらの下に止まったので見てみたらウスバシロチョウだった。この地域はウスバシロとヒメウスバシロが混生しているので、ちゃんと確認しないとどちらの種か断定できない。
日付 場所 種類 採集・撮影・確認 備考
6/18 中札内村 ミヤマカラスアゲハ 多数 撮影
カラスアゲハ 少々 撮影
オナガアゲハ 1ex 撮影
キアゲハ 多数 撮影
エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
オオモンシロチョウ 少々 目撃
モンキチョウ 多数 目撃
コツバメ 少々 撮影
ルリシジミ 少々 撮影
クジャクチョウ 少々 目撃
サカハチチョウ 多数 撮影
シロオビヒメヒカゲ 多数 撮影
キマダラヒカゲ 多数 目撃
カラフトタカネキマダラセセリ 多数 撮影
帯広市 ウスバシロチョウ 多数 撮影
ミヤマカラスアゲハ 多数 目撃
エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃

6月6日(月)

 今日は仕事が休み!昨晩の天気予報では昼くらいから晴れるというので、夜更かししてテレビを見て寝た。10時少し前に目が覚めると、既に快晴。これはまずいと慌てて出発した。

 今日は中札内に行くと決めていた。目標としていたのはトラフシジミ。これまで何度か出会っているが後回しにしていたらろくな写真が無く、蝶のページでも紹介していないことに気づいたからだ。
中札内の林道は上からも下からも入れるし、林道自体が何本かあって、今日は全て周ろうと思っていた。
最初に向かったのは林道の上側から更に上の林道。上側から下に向かう林道にはゲートがしてあり抜けれない。とりあえず、上に向かって歩きながらトラフシジミを探したがダメ。しまいには林道の奥から大型ダンプがやってきたり、ライトバンがまるでラリーのような猛スピードでやってきたり、撮影なんてしてられない。そうか、今日は月曜で平日。林道の奥では何か工事をしているのだと思い、最初のポイントは諦めた。

 次のポイントはすぐ近くの林道。これも上側、下側、どちらからでも行ける。昨年mamoさんとキベリタテハを撮影した道。天候はまずまずで晴れたり曇ったり。ところが風が少し強いことと気温が思ったほど上がらず、15℃から17℃くらい。あまり蝶が飛んでいない。エゾスジグロシロチョウの交尾くらいしか撮影できなかった。
ここではけっこう歩いた。それなのにほとんど撮影も出来ず、最深部から車に戻る時間がもったいないので、林道を走って戻った。普段走ることなんてめったに無いので疲れたが何か楽しかった。

 最後に中札内のいつもの林道。上側からはゲートがかかっていて行けないので下側から向かうことにした。下側もゲートがかかっているが脇から入ることが出来る。
最初にゲート付近で車を止め撮影をした。ジョウザンシジミがまだ飛んでいたが、けっこうボロが多い。交尾の体制に入って、いざ結合!という時にメスに逃げられる瞬間を見ることが出来た。オスがお尻を信じられないくらい曲げていて、メスと結合しようとしていたが逃げられて可愛そうだった。

 そのほかにはめぼしい蝶も飛んでいない。軽自動車でやってきた山菜取りのおばちゃんに「何撮ってるの?」なんて聞かれて答えたりしながら草むらを物色すると、何だかわからない蝶か蛾がいた。普段はこれまでの経験などから飛んでいるやつが何蝶なのか大体わかるのだが、これはわからない。「何だろう?」って思いながら近づく。
触覚の先は太くなってるみたいだから蝶には違いないな。形はセセリみたいだけどオレンジ色の羽。コチャバネセセリが発生したのかな?するとそのセセリみたいな蝶がゆっくり羽を開いた。あっ!カラフトタカネキマダラセセリ(以下カラタカ)じゃん!何でこんなにオレンジなんだ??
私の知っているカラタカは黄色くてレモン色に近いような印象を受けていたが、このカラタカはオレンジ。凄く綺麗。もしかして、カラタカは羽化したてのときはオレンジなのかもしれない。
そーっと近寄って撮影しようとするがなかなかうまくいかない。付近にいるカラタカはこの1頭以外見つけられず、逃げられては追い、逃げられては追いを繰り返しながら何度かシャッターを押すことが出来た。

 その後、車でゲート脇を通って林道の奥へ進んでみた。これまで見たことの無い場所でジョウザンシジミが飛んでいたり、いつも飛んでる場所で飛んでなかったり、不思議なこともあったが、もっと不思議なのがミヤマカラスアゲハがほとんどいない。少しはいるのだが、昨日と同じくタンポポを吸っていて、林道上で湧き水を吸っている姿が全く見られない。いつもの年ならミヤマカラスアゲハの集団吸水が見れるはずなのに。数自体もそれほど多くなく、もしかしたら発生の初期か中期でピークはまだ先か?でも、昨日も今日もメスのミヤマカラスアゲハを撮影しているので、もうピークと言ってもいいはずだが・・。謎である。

 林道を奥まで進み、Uターンして戻りながらミヤマカラスアゲハなどの撮影をしていると、後から2台の車が来たのでよけた。車は私の車を追い越していくと思ったのだが、横で止まった。車には林野庁と書いてあった。
「ここの道、通行止めなんです」と注意されてしまい、素直に従って林道を戻ることにした。
林野庁の車の後を走っていると林野庁の車がミヤマカラスアゲハを轢いた。
ミヤマカラスアゲハは林道上に落ち、もがいていた。
私は車を止めて、轢かれたミヤマカラスアゲハを見に行った。
生きているみたいだけど動かない。多分気絶している。昨日、今日と、ミヤマカラスアゲハに近づくと逃げられてばかりだったので、気絶してるミヤマカラスアゲハを、ここぞとばかりに数枚撮影。今度は指を近づけてみた。そしたら気絶していたミヤマカラスアゲハは意識を取り戻したのか慌ててフラフラと飛んでいった。

 時間も3時くらいになっていたので、このまま帰宅することにした。目標だったトラフシジミは姿すら見ることが出来なかった。
なんかの鳥。けっこう近づけた。 エゾスジグロシロチョウの交尾。
「おい!何撮ってんだ。盗撮だぞ!!」
ミヤマカラスアゲハ♂。湧き水何で吸わないの? こんなオレンジのカラタカ初めて見た!
ジョウザンシジミ。けっこうたくさんいました。
今年は冷夏だというし、夏型は見れるかな?
キアゲハが飛んでいるところを撮影することが出来た。
林野庁の車に轢かれたミヤマカラスアゲハ。
現在ノックアウト中。
ノックアウトされたミヤマカラスアゲハに近づくと、目の辺りには砂がついて汚れていた。地面に落ちた時についたのかな?
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
6/6 中札内村 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 撮影
モンキチョウ 多数 目撃
オオモンシロチョウ 多数 目撃
ミヤマカラスアゲハ 多数 撮影
キアゲハ 少々 撮影
ルリシジミ 多数 目撃
ジョウザンシジミ 多数 撮影
コツバメ 多数 目撃
クジャクチョウ 多数 目撃 越冬個体
サカハチチョウ 多数 目撃
キベリタテハ 1ex 目撃 越冬個体
キマダラヒカゲ 2exs 目撃 今年初
カラフトタカネキマダラセセリ 1♂ 撮影 今年初

6月5日(日)

 いよいよ6月に突入し、蝶真っ盛りの季節になってきた。朝起きると空は厚い雲に覆われており、今日は諦めようと思っていたのだが、11時位に天気が良くなってきたので、山に行くことにした。目標は何の写真を撮りたいということではなく、ミヤマカラスアゲハの春型を見たいということに決めて、行く場所を検討した結果、芽室町の林道に決めた。この林道では例年この時期に、ミヤマカラスアゲハの集団吸水が見られるので、運がよければそういう写真も撮影したいと思っていた。ところが車で出発し、芽室の山のほうを見ると、雲に覆われていて全く見えない。天気がいいのは帯広近郊の平野だけで、山のほうはまだ天気が回復していないようだ。でもとりあえず目的地まで向かうことにした。ところが目的地に近づくごとに山の天気はみるみる回復してきて、到着する頃にはとても綺麗に山が見えていた。雲も取れ、気温も20度位。絶好調の蝶日和になった。

 最初のポイントに到着したのは12時頃。林道を走ると早速ミヤマカラスアゲハが目に飛び込んできた。今年は春が遅かったからどうかなぁと思っていたが、嬉しい。とりあえずタンポポで吸蜜しているところを一枚撮影。だけどなんかあまり綺麗なミヤマカラスアゲハではない。
その後、目に入るミヤマカラスアゲハも何故かあまり綺麗ではなかった。更に、例年見られる集団吸水の場所でも、1頭も吸水しておらず、1,2頭のミヤマカラスアゲハがタンポポの花に止まっている程度。付近ではスギタニルリシジミやルリシジミがいっぱいいて撮影したが、写真を確認すると、どれがスギタニでどれがルリなのか、区別しにくい。
通常、羽の裏側の斑点がくっついている部分があって、くっついているのがスギタニでくっついていないのがルリシジミなのだが、明らかにスギタニでも斑点がくっついていない個体も多く、その他の印象(毛深いとか)で両種を区別するしかないかもしれない。
林道を奥深くまで進んだが、めぼしい蝶はおらず、花の写真を数枚撮影して林道を下りた。

 次に向かったのは、5月29日にも行った帯広のポイント。チャマダラセセリの確認がしたかった。
多分、誰も気づいていないポイントではないかと思うのだが、そこに到着したのが1時。前回は咲いていなかったキジムシロも綺麗に咲いていて期待したがチャマダラセセリを見ることは出来なかった。
更にもうひとつのチャマダラセセリポイントでも確認することができず、近くにある前回ツマキチョウの撮影に成功したポイントに行くことにした。この前は見事にツマキチョウの写真を撮影できたものの、たった1枚しかできなかったし、ここもチャマダラセセリがいるポイントであるので、運がよければその2種類の撮影が出来るかもしれないと思った。
ポイントに到着すると、採集者がいた。きっとチャマダラセセリを狙ってるんだろうなと思いながら、ちょっと離れたところでツマキチョウが止まるのを待った。

 5年間に及ぶツマキチョウとの戦い。目の前を飛ぶツマキチョウが全然止まってくれず撮影できないでいたが前回ついに撮影できたので、私の心には余裕があった。撮影したいけどまぁダメでもいいか。ところが心に余裕が生まれたせいかどうか、簡単にツマキチョウがタンポポに止まり吸蜜している姿が目に入る。近づきすぎればやはり逃げてしまうのだが、何枚も撮影することが出来た。これまでの戦いは何だったのかと感じるほどである。

 採集者が網を振りながら近づいてきた。話をする気は無かったが話しかけられた。
「蝶の写真ですか?」
「はい。」
「何の蝶の写真を撮っているんですか?」
「今日はチャマダラセセリとツマキ狙いです」
「えっ!ここにチャマダラセセリいるんですか???」

 あら?この採集者、ここにチャマダラセセリいるの知らないのかよ!チャマダラセセリを狙っていると言ったことを後悔した。
 でもこの人、チャマダラセセリいるって知らなかったんなら何を採集してたんだろう?
疑問に思ったが聞くほどでもないと思った。
採集者は去っていった。

 続けてツマキチョウの写真を狙うのだが、せっかく止まったツマキチョウにピントを合わせて撮影しようとすると、すぐにエゾスジグロシロチョウがやってきて邪魔をする。邪魔をされたツマキチョウは飛んでしまい、喧嘩をする。こんなことの繰り返しでなかなか撮影できない。エゾスジグロシロチョウとツマキチョウの喧嘩を見ながら私の頭の中には、私が幼かった頃のアイドル、河合ナオコの「♪けんかをやめて〜♪」という歌がずっと流れ続けていた。こんな音楽を頭の中に流しながら喧嘩を見れるだけ私はツマキチョウに対しての余裕があるんだと実感した。やはり1枚でも撮影できると気分が全然違うものだ。

 チャマダラセセリはこのポイントで1頭だけ見ることが出来たので撮影しようと思ったが、ピントを合わせ、シャッターを押す直前に逃げられた。
このポイント、シロチョウ科の蝶とかけっこうたくさんいて、タンポポに止まり吸蜜している。撮影するにはなかなか良いポイントなんだけど、小さなハエや小さなアブみたいのがやたらと多くまとわりついてくる。まるで、テレビでよく見るアフリカとかの人の顔にハエが止まっている感じと似ていて、何十のハエやアブがつきまとい、手とかに止まる。ハエはいいとして、小さいアブは噛み付いてくるので嫌だ。何度振り払ってもまたすぐにやってくるし、噛み付いているアブは息を吹きかけて飛ばそうとしても離れない。何箇所も噛まれたが、撮影する時にはかまってられないので、仕方なく噛ませておいた。でも特に痒くなったり腫れたりはしなかった。

 3時過ぎまでこのポイントで遊ばせてもらい、帰ってきた。
山の上はまだ雪が多いみたい 手乗りスギタニ。
ミヤマカラスアゲハに出会えた。春型のメス。あんまり綺麗じゃない。 これはオスのミヤマカラスアゲハ。こっちはけっこう綺麗だった。
サクラソウの仲間の花かな? タンポポで吸蜜するミヤマセセリ。蝶が地味であまり花が似合わない。
飛んでるツマキチョウも撮影できた。ピンとばっちりではないけど。 アップのツマキチョウ。タンポポの手前の草が邪魔臭かった。
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
5/6 芽室町 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
オオモンシロチョウ 多数 目撃
ルリシジミ 多数 撮影
スギタニルリシジミ 多数 撮影
クジャクチョウ 多数 目撃 越冬個体
シータテハ 多数 目撃 越冬個体
ミヤマカラスアゲハ 多数 撮影
キアゲハ 少々 目撃
帯広市 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
ツマキチョウ 多数 撮影
オオモンシロチョウ 多数 撮影
ルリシジミ 多数 目撃
コツバメ 1ex 目撃
クジャクチョウ 多数 目撃 越冬個体
サカハチチョウ 1ex 目撃
アカマダラ 多数 目撃 けっこうボロ
キアゲハ 1ex 目撃
ミヤマセセリ 多数 撮影
チャマダラセセリ 1ex 目撃

5月29日(日)

 ここ数週間は用事があったり天候に恵まれず山に足を運べなかった。今日も朝起きると天候は曇り。雨が降ったのか道路は濡れている。今日もダメかと諦めて、職場に行って仕事の書類を持ってきて家で仕事をしていた。しかし、11時を過ぎた頃、日差しが出てきたので妻と帯広市内のポイントに行くことにした。

 最初のポイントに着いたのは12時。今日の目標は、蝶を撮影するようになってからまだ一度も撮影できないでいたツマキチョウである。
 車を降りて、少し歩くと白い蝶がチラチラ飛んでる。どうせエゾスジグロシロチョウだと思っていたが、案の定エゾスジグロシロチョウばかり。例年ならとっくに発生していてもいいツマキチョウだが、今年の春は天候不順で発生しているという自信が持てない。
 エゾスジグロシロチョウの中にツマキチョウが混じってないかと注意深く観察すると、1頭のツマキチョウを発見した。もう発生しているようだ。「いた!」と言って目で追う。これまでツマキチョウは目撃できても、なかなか止まってくれないので撮影できずにいたのだ。どこかに止まってくれないかと思いながら目で追っていると妻が「こっちにもいるよ!」と言うでも私はツマキチョウを追っているので無視。「いるよ!ほらここ!」と妻が何度も言うので、「どれ!」目で追っていたツマキチョウから目をそらし、妻が言う場所を見るとただのエゾスジグロシロチョウであった。
 「これ違うよ!ツマキチョウは羽の先っちょが黄色いの!!これ黄色いかい?」と妻に聞くと「黄色くない」
 せっかく目で追っていたツマキチョウはどこかに行ってしまった。

 更に歩いて行くと、目の前にツマキチョウのメスが止まっていた。「やった!」とカメラを向け、シャッターを半押しにしてピントを合わせる。しかし、ピントが合わない。一瞬のチャンスを逃し、ツマキチョウのメスは飛んでいってしまった。

 天候は晴れたり曇ったり。晴れていると蝶が飛んでいるのがわかるが、曇りになると一斉にどこかに止まって見えなくなる。しかし逆にこれはチャンスである。なかなか止まらないツマキチョウでも飛んでいるところを目で追って、曇りになったらどこかに止まるだろう。

 更に奥に歩いて行く。毎年のように訪れるポイント。いつもたくさんのツマキチョウを見ながら、どこにも止まってくれず撮影できないのだ。今日もけっこうたくさんのツマキチョウが飛んでいる。しかし止まってくれない。去年、おととしと同じ状況。今年もダメかと思いながらポイント付近の道を歩いていると、1頭のツマキチョウがついに止まった。チャンスとばかりにツマキチョウが止まった場所へ向かう。道から土手を降りてズルズル滑りながら向かい、まず1枚撮影しようとカメラを向けピントを合わせる。「カシャ!」撮影できた!
更にもう一枚撮ろうと、少し近づいたところでツマキチョウは飛んでいってしまった。
少し小さく写ったけど、なんとか5年目にしてツマキチョウの写真を撮影することが出来た。

 車に戻り、更に山奥へ向かう。向かったポイントは昨年チャマダラセセリを確認した場所。しかし、キジムシロの花はまだ蕾の状態で咲いておらず、しかも天気が曇りで晴れ間も出てこなくなってしまったのでチャマダラセセリは確認できなかった。

 その後中札内村に行き、買い物とランチ。帯広に戻る途中で河原のチャマダラセセリポイントへ。ここはジョウザンシジミもいる。数日前、少しだけここの場所を訪れた時にはキジムシロが咲いていたがチャマダラセセリは確認できなかった。しかし、ジョウザンシジミは多数確認できた。

しかし、今日もチャマダラセセリは確認できず、ジョウザンシジミも1頭のみの確認。写真撮影は出来たが、なんだかおかしい。時間は既に3時を回っていたので蝶が飛ばなくなったのかもしれないが、もしかしたら誰かに採集されたかもしれない。数日前はたくさんいたのだから。

 自分はなるべく採集はしないようにしている。採集したい気持ちもあるが、いつまでもポイントで蝶の姿を見たいから。でも、保護しようとする人間がいる一方で根こそぎ採集してしまうようなマニアもいる。どうせ採集されちゃうんなら、先に自分が採集しちゃえばよかったかな?なんて思いながらポイントを後にした。

 数日前に撮影したこの場所のジョウザンシジミはやけに裏面の斑点が大きかったので気になっていたが、今日見ることが出来た唯一のジョウザンシジミは裏面の斑点はごく普通であった。斑点の大きさは幼虫時代の気象条件により決まるのかなと思っていたが、ここのポイントには裏面の斑点が大きいタイプと小さいタイプがいるようだ。気象条件により決まるという仮説は可能性が低いなと感じた。
エゾ?スジグロシロチョウの交尾 ようやくツマキチョウを撮影できた。嬉しい!
今年もでかい花が咲いていた。去年もここに咲いていた。あんまり綺麗じゃない。 今年初めてキアゲハを撮影。綺麗な春型だった
ベニシジミも今年初めて見た カワラジョウザンシジミ。チャマダラセセリの食草であるキジムシロの花で吸蜜
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
5/29 帯広市 I エゾ?スジグロシロチョウ 多数 撮影
ツマキチョウ 多数 撮影 今年初
モンキチョウ 1ex 目撃 今年初
クジャクチョウ 少々 目撃 越冬個体
ルリシジミ 多数 目撃
ミヤマセセリ 多数 目撃 今年初
キアゲハ 1ex 撮影
帯広市 A エゾ?スジグロシロチョウ 少々 目撃
エゾヒメシロチョウ 多数 目撃
モンキチョウ 1ex 目撃
ベニシジミ 1ex 撮影
ジョウザンシジミ 1ex 撮影

5月3日(火)

 しほわんにエゾエンゴサクやカタクリ、福寿草を見せたくて中札内のポイントに行った。
帯広市内は快晴だったがポイントに到着するとほとんど曇りで寒い。8割曇りで2割が晴れといった感じ。風も強く、蝶の観察にはイマイチだ。

 飛んでる蝶は越冬明けのタテハが多い。しかし、ルリシジミが発生していて撮影できた。ジョウザンシジミも1頭だけ目撃することが出来たが、コツバメはいなかった。実はコツバメの羽を開いた写真が撮りたかった。
カタクリの花を見せていると、しほわんがアイヌネギを見つけた。けっこうたくさんあるようで、食べる分だけ採って来た。
今日唯一の蝶の撮影、ルリシジミ フキノトウパラダイスの場所があった
鹿に食べられたと思われる木の根元 カタクリはとても綺麗に咲いていた
アイヌネギ
日付 場所 種類 採集・撮影・目撃 備考
5/3 中札内村 エゾ?スジグロシロチョウ 多数 目撃
ルリシジミ 1♂ 撮影
クジャクチョウ 多数 目撃 越冬個体
エルタテハ 少々 目撃 越冬個体

4月30日(土)

 今年初めての撮影。ジョウザンシジミが発生していると昨日仲間から情報を得、見に行くことにした。
昨年は4月29日に確認しているので、そろそろかと思っていたが、やはり4月中に発生するようだ。
10時に出発しポイントへ向かう。

 風がかなり強く、畑の土が地吹雪のように舞い上がり運転しにくい。しかし、山に行けばおさまる可能性もあるので期待した。
 30分ほどで到着したが風は強いまま。とりあえず車を降りて見に行くと、少ないながらジョウザンシジミが飛んでいて撮影した。
 風が一瞬止まった時にチラホラと飛び出す位で、目に付くのは越冬明けのタテハが多い。
1頭だけ採集して、更に林道の奥に進んだ。

 十勝に来て5年目。色々なポイントを歩き、たくさんの蝶に出会ってきたが、とても珍しいと感じていたジョウザンシジミもこのあたり(十勝)では普通種と思えるくらいたくさんのポイントで見ることが出来た。
昨年までならとても嬉しく感じたが、今年はそれほどの感動は感じられなかった。
確かに綺麗な蝶なので、撮影するのは楽しいが、見慣れてしまったようだ。

 木々はまだ若葉が出ていないのだが、福寿草、カタクリ、エゾエンゴサクなどの花が咲いていて、冬が終わったことは感じられた。しかし、林道を進むと雪が残っていてこれ以上進めない場所があり引き返した。更に奥にいければもうひとつのジョウザンシジミのポイントもあるし、確認したかったのだが。

 最初のポイントまで戻ると、採集者が来ていた。爺さんと娘と孫のように思える。このポイントはけっこう知れ渡っているようで、昨年も何度か採集者にでくわした。
自分も1頭だけ採集したし、文句を言う気もないが、根こそぎ持っていくのだけはやめてほしい。でもジョウザンシジミの発生はダラダラしているというし、大丈夫だろう。それに他にもジョウザンシジミのポイントはたくさんある。
ただ、このポイントに関してはあと何年かすれば無くなるかもしれないなぁと思いながら、今日は引き上げることにした。

 出来ればスギタニルリシジミの姿を見たかったが、滞在時間も少なかったせいか、見ることが出来なかった。
今年1年、どんな蝶との出会いがあるのかとても楽しみである。

今年の1枚目。ジョウザンシジミ コツバメもいた。羽を開いてくれない。
雪でこれ以上行けない 里は春、山は雪
日付 場所 種類 採集・撮影・確認 備考
4/30 中札内村 クジャクチョウ 多数 確認 越冬個体
エルタテハ 多数 撮影 越冬個体
コヒオドシ 少々 確認 越冬個体
シータテハ 1ex 確認 越冬個体
オオモンシロチョウ 1ex 確認
コツバメ 2exs 撮影
ジョウザンシジミ 少々 1ex採集・撮影