成田からチャーン島へ(1月5日) | ||
朝起きて、ホテルの朝食を食べに行きました。普通で2500円の朝食という、とんでもなく高い朝食だったので、どんな凄いものがあるんだろうと期待したのですが、実際はどこのホテルにでもあるような普通のバイキング形式で、特に目立った料理も無く期待はずれでした。 旅行代金に入っていると思い、気軽にチェックアウトしようとしたら「料金をいただきます」「えっ!?」 別料金でした。もちろん朝ごはんに2,500円も払っていませんが。 出発の準備をしてホテルのバスで成田空港へ向います。途中検問みたいのがあってパスポートを調べられました。 成田空港に着いてまずコートを預けたり、買い物をしたりしました。空港内にはたくさんの店があり、機内で暇だったら困るので本屋さんに入り本を探したり(結局妻しか買わなかった)電源プラグが違っていたらデジカメの充電が出来ないので、アダプターを買ったりしました。 ユニクロがあったのでサングラスを買ったり、薬局で虫除けスプレーを買いました。北海道でスプレーを探したのですが季節の商品らしく購入する事ができませんでした。 TSUTAYAで伊坂幸太郎の本2冊と東大生のノートは美しいの3冊を買ったのですが、結局一度も開かずに日本にもって帰って来ました。 出発ロビーはかなり遠い場所にあり、歩いて行くのが大変でした。けっこう待ち時間があったのでインターネットで日記に書き込みしたりして過しました。 |
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いよいよ飛行機に乗り込みました。そこで恐れていた事態が発生!なんと座席の後が小さい4歳か5歳くらいの子供だったのです。 ギャーギャーうるさくてストレスが溜まります。両親も全然注意せず、本当にうるさい。自分のところだけでなく、いろんな場所から子供の叫び声が聞こえてきます。子供と親の一角みたいのを設けて、子供は子供で固めて欲しいと思いました。 後のママが身勝手で、出発前の忙しい時にキャビンアテンダントに「水を持ってきて」と言い、子供が離陸前にそれを飲んでしまい、2回も頼んでいました。 そろそろ離陸時間が近づいたと思ったとき、アナウンスが。 「お客様の中で急遽搭乗をキャンセルされた方がいます、既に機内に荷物があるため、それを取り出すのに時間がかかっていて少し遅れます」とのこと。 へぇ〜そんなこともあるんだなと思いました。出発直前になって取りやめるなんて、その人に何が起こったのか、とても興味がありました。もしかして飛行機が怖くてやめたのか、それとも身内に何かトラブルがあってやめたのか・・・。 15分遅れくらいで飛行機は離陸して行きました。 離陸して少しして飲み物が運ばれてきました。私は缶コーラをもらいました。妻を見るとちゃっかりビールをもらっていました。 隣のおじさんがおいしそうにビールを飲んでいたから・・・。 |
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成田からバンコクまでは7時間だか7時間半。各座席にはテレビが付いていて映画やゲームが楽しめたり、今の飛行機の高度やスピード、位置を表示する事もできます。 私は映画「三本木農業高校馬術部」だかという映画を見ました。内容は薄っぺらだったけど、馬が薬殺されるところとかで泣きそうになりました。また、ヘッドフォンをしていると子供の叫び声が緩和されて良かったです。 私は「ハッピーフライト」と機内でもらった文春を読んでいたら時間もあっという間に過ぎて行きました。 機内食も出てきました。 |
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私の機内食 | 妻の機内食 かにごはんとさわらの照り焼き |
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いつも思うんだけど、機内食ってそんなに美味しくないし食べづらい。運んだり片付けたりも大変だしけっこうお金もかかりそう。それなら「牛丼」「豚丼」「親子丼」「カレーライス」「もりそば」とかにしたほうがいいんじゃないかと思います。写真みたいにたくさんおかずいらないから。 写真の右端の丸いものは帆立の貝柱のスモーク、上の青いのはカマンベールチーズ。う〜ん、ビールがおいしいおかず。 そうこうしているうちに飛行機は台湾上空に差し掛かったようです。 |
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位置を示す画面 | その時の窓からの様子。見えづらいけど空港が見えています。 | |
7時間以上かかり、無事にバンコクのスワンナープ国際空港に到着しました。本当に子供がうるさくて大変でした。飛行機から降りた時「モワッ」とした暖かい空気が全身を包み、「南国に来た!」と実感しました。 今度は後のママが「バーバパパ」の絵本がない!と騒ぎ出しました。うるさい。 夫が大きな声で「バーカパパとバーカママがいる!」と言い出し、聞こえるんじゃないかとヒヤヒヤしました。 到着後は自分達で乗り継ぎをしなければならない予定でした。到着が2階で乗り継ぎが4階。まぁ時間も1時間以上あるしなんとかなるでしょと思っていたのですが、飛行機を降りた所で私の名前を書いた紙を持っている人が立っていました。 「それは自分の名前だ」と言う様な事を告げると、その人は私達を連れ早足でどこかに向います。仕方なく私達もそれについて行きました。 しばらく歩かされて入国審査のところに来ました。本来ならみんなで並んで入国審査なのですが、ここには誰もいません。私達だけで入国審査をされました。何でこんな特別待遇を受けるのか不思議でしたが、どうもバンコクから乗り継ぎで行く飛行機の時間がギリギリだったようです。そう言えば成田からの出発も遅れたし。 その後、荷物を受け取るところに連れて行かれましたが私達の荷物がなかなか出てきません。ほかの人の荷物ばっかり。最後の方に私達の荷物がコンベアーから出てきてそれを受け取り、また係りの人の後をついて歩かされました。 乗り継ぎ便に荷物を預け、トラート空港へ向う飛行機の出発ロビー(4階)に向います。 |
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大急ぎで歩かされているところ。係りの人は手ぶらだからいいけど、 こっちは大きな荷物を持っていてそんなに早く歩けないよ! |
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「時間もあるしゆっくり乗り継ぎ出来るね」なんて考えていたけど、乗り継ぎのところに行くのはけっこう大変で、自分達だけでは無理だったような気がします。係りの人が連れて行ってくれて良かった! 両替したくても時間がないみたい・・・。トイレにも行きたい。美唄の父から300バーツもらっていたので、なんとかなるのかな。 結局両替ナシで飛行機に乗る事になりました。 乗り継ぎの出発ロビーのあたりまで係りの人が連れてきてくれたので、なんとか乗り継ぎには間に合いました。ここでこの旅始まって初のチップを渡しました。(20バーツ、54円)係りの人は嬉しそうにそれをもらい、笑顔で何か言いながら私達を拝みました。(多分ありがとうって言っていたと思います) チップの習慣は日本ではあまり無く、タイの旅行本でも曖昧な記述でよくわからなかったのですが、この旅ではけっこうチップを渡しました。 乗り継ぎ便のトラート空港行きの飛行機は小さいと聞いていたのですが、やはり飛行機まではバスで運ばれました。他の客は白人ばかりで、日本人らしき人は一人もいませんでした。 すっごい急いでバスに乗ったのに、しばらく待たされました。トイレに行く時間あった・・・・。 |
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トラート空港行きの飛行機 | 同型の飛行機 | |
バンコクからトラートへは1時間弱くらいの飛行なのですが、ジュースや簡単な機内食まで出てきました。小さい飛行機なので座席も小さいのですが、時間も短いしなかなか良かったです。 |
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水で薄めるオレンジジュース | クロワッサンにハムが挟んである。美味しかった。 | |
ちょうど飛行機に乗っているときに日が沈んで行きました。時差が2時間あるので、今日はいつもより2時間長い一日となります。ちょうど日が沈んでいくところだけど、日本時間にしたら午後8時過ぎです。 |
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雲の上を飛んでいましたが、雲に突入しトラート空港に到着する頃にはもう暗くなっていました。 トラート空港はとても小さな空港で、まさに田舎の空港って感じ。滑走路しかないような印象で、建物はあるんだけど千歳とか帯広空港とかそういう建物ではなくもっともっと小規模でした。 飛行機から降りると、ミニバスみたいな窓も無いような乗り物に乗って小さな建物に移動します。 飛行場は壁も無い大きな東屋です。のどかです。 |
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飛行機から空港へ移動するバス |
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空港では現地の係りの人が待っていてくれました。トングさんというオバサンです。日本語がけっこう話せる人でした。 飛行機に預けた荷物はコンベアで運ばれるのではなく、係りの人が直接飛行機からおろし、空港の荷物置き場に置いてくれます。しかしここで事件発生! 預けていた2つのスーツケースのうちひとつが無いのです!「何で??」 スーツケースが無い!と言う事を英語でどうやって伝えたらいいのか全く分かりませんでした。トングさんにその事を言うと空港の人と話し合って調べてくれました。どうやらバンコクの空港に忘れられたようです。 明日の朝イチの飛行機で届けるので、チャーン島のホテルには昼頃届くということが確認され、ホッとしました。 荷物の引き換え券は無いのかと聞かれたのですが、バンコクの空港では私達を連れてきてくれた係りの人がチェックインなど全てやってくれたので、何も渡されませんでした。 でも、着替えとかそういうものはどうするの??と思ったら妻が着替えとかを2つのスーツケースに分散して入れてくれたらしく、それはなんとかなるとのことでした。しかし、蝶の採集のために必要な三角紙や三角ケースは忘れられたスーツケースに入っているという事でした。 明日一日くらい採集できなくても、カメラがあるので撮影を頑張ればいいなと思いました。 トラート空港から港までは車で移動です。トングさんと運転手の若い兄さんに連れられて港まで。車をガンガン飛ばすので怖い怖い。これがタイの運転スタイルなのかと思うと、チャーン島でバイクを借りるのが怖くなりました。 船着場に到着して船に乗り込み、トングさんからチャーン島の色々な情報を聞きました。トングさんが言うには「チャーン島は道が悪く、急カーブやきつい坂もあるのでバイクは借りないほうがいいし、昨日もバイクでヨーロッパ人が死んだ、ヨーロッパ人は酒を飲んで運転するので近づかないほうが良い」など、恐ろしくなるような話ばかり。妻は完全にビビッてしまいましたが、バイクを借りないことには蝶の撮影や採集は出来ないし、坂やカーブが急だから危ないという意味が私にはわかりませんでした。 船の駐車場は隙間無く車を止めるので、夫は自分達の車に乗るためにかなり遠回りをしなくてはいけないくらい、車が接近していました。 船は30分位でチャーン島に到着しました。この船着場からまた車で今回宿泊するAANAリゾートというホテルに向います。 遠くにイカ釣り船のいさり火が見えます。 ちなみに何でこのホテルに宿泊することに決めたかというと、妻がAANAという文字をANAと勘違いし、「全日空のホテルだから安心だ」と、このホテルに予約を取りました。実際は全日空とは全く関係の無いホテルです。 車が船から降りてホテルに向って走り出してすぐにトングさんが危ないと言っていた意味が分かりました。 想像を超える急な坂なのです。例えが思いつきませんが、私達を乗せたワンボックスの車(ディーゼルエンジン)が1速でようやくノロノロと登れる様な坂です。しかもUターンするように曲がる急カーブ、道路幅は狭くなんとか車がすれ違えるくらい。 「これはけっこう危ないな」と思いましたが、同時に「バイクで走るの楽しそう!」とも思いました。 ホテルに向う途中、チャーン島で有名なホワイトサンドビーチ前で車を止め両替をしました。1万円をバーツに。すぐ近くのセブンイレブンに入りジュースなどを買いましたが、350mlの缶ジュースが1本15バーツ(40円)ほどと、とても安く日本との物価の違いに嬉しくなりました。トングさんと運転手の兄ちゃんにコーヒーを買ってあげました。 両替をしていないのでトングさんに「300バーツあるんですが、だいじょうぶですか?」と聞いたら「大丈夫!」と言われました。だって810円しかないよ・・・。でも300バーツの価値を後で知る事になります。 ホワイトサンドビーチから南下して10分位でホテルに着きました。 チェックインする時にまたトラブルが発生しました。なんと私達の部屋が明日からしか予約されていないというのです。トングさんが色々話してくれて、今日はあいている部屋に宿泊し、明日からは別の部屋にするという事で落ち着きました。また、明日スーツケースがひとつ届くという事も伝えてもらいました。 トングさんは平気な顔をして「忙しかったから間違ったのね」と。のんびりした所だと思いました。荷物は明日の一番の飛行機で運び、昼頃に着くと言っていました。 ここでトングさんとはお別れ。チャーン島を出るときにまた迎えにきてくれるという事でした。運転手の兄ちゃんにチップ代わりに日本で買ってきたタバコを一箱あげました。 いろいろあったけど、何とか目的地チャーン島のホテルにたどり着きました。部屋のドアを開けるとこんな感じのお部屋でした。 |
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ベットの上に2頭の象をあしらったタオルが置いてあった。 | 部屋の様子。それほど豪華ではないけど。 | |
部屋に着いてから妻は色々荷物の整理とかやることがあるというので、私は一人で夜の散歩というか探検に出ました。トングさんが「道路の街灯下にカブトムシがいることがある」と言っていたので。この旅行のために購入した小さくてもハイパワーの懐中電灯を持って外に出ました。 壁にはヤモリがやたら多く、すぐに一匹捕まえて部屋に戻り空になったペットボトルに入れました。その後ホテルを出て歩き出すとすぐにカブトムシを見つけました。小さいけどオスでした。すぐに採集し、手に持ちながら探検すると、何かの建物の壁に見た事も無い大きなヤモリがくっついていました。30cm位あると思います。さすがにちょっと気持ち悪くて触れませんでした。毒々しいし。 ホテルの前には象の神様みたいのがありました。チャーン島の「チャーン」というのはタイでは象の事だそうです。だからこんな像があるのかな?と思いました。 |
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30cmはあるヤモリ さすがに怖かった。 |
ホテルの前の象の像 |
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カブトムシを捕まえ自慢げに部屋に戻り、大きなヤモリがいたことなどを妻に伝えましたがあまり興味が無いようで反応がイマイチでした。 カブトムシを飼おうと思いよく観察したら裏側にダニがついていました。歯ブラシで洗えば落ちるのですが、これだけ簡単にカブトムシが見つかるんだから、いつでも捕まえられるなと思い写真も撮らずに逃がしました。しかしこの後一度もこの旅行でカブトムシに出会うことは出来ず、後で「逃がすんじゃなかった」と後悔しました。 疲れたことは疲れたんだけど、嬉しくてワクワクしてなかなか眠ることが出来ませんでした。 |
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